【インタビュー】「ずっとやりたかったエピソード」舞台「呪術廻戦」-懐玉・玉折- 五条 悟役・三浦涼介、夏油 傑役・藤田 玲

インタビュー

東京は2025年8月22日(金)~8月31日(日)天王洲 銀河劇場、大阪は2025年9月5日(金)~9月7日(日)SkyシアターMBSにて、舞台「呪術廻戦」-懐玉・玉折-が上演される。

メディアクトは、舞台の主演を務める三浦涼介(演:五条 悟役)、藤田 玲(演:夏油 傑役)のお二人に、新作への意気込みなどインタビューを実施した。

――この度、舞台「呪術廻戦」-懐玉・玉折-に出演が決まった際の率直なお気持ちを教えてください。

三浦:嬉しかったです。
シリーズで続けて出演させていただいていますから、いつかこの話がやってくるだろうって。ただ僕としては、入れ替わりのある世界ですから、いつかやれたらいいなと思いつつ、その時は僕じゃないかもしれないという想いもあったので、無事にここにたどり着けたという安心感というか、“やった”という喜びがありました。

藤田:高校生二人の話なので、若いキャストでやってもおかしくないですよね。『呪術廻戦』の中でも人気のあるエピソードなので、りょん君と一緒に舞台に立てるということはめちゃくちゃ嬉しかったです。役者としても経験したかったエピソードなので、やれるということが素直にうれしいです。

三浦:ありがとうございます!

藤田:今日はテンション高いね(笑)

――前作・舞台「呪術廻戦 0」WITH LIVE BANDは、お二人のキャラクターにとって非常に重要なエピソードだったと思います。演じ終えた際のお気持ちや印象に残っていることがあれば教えてください。

三浦:演出の小林顕作さんは我々の“想い”をとても汲んでくださります。前作の時にとても重要で大切なシーンがあったんですが、稽古の時にはほとんどそのシーンはやらなかったんです。あまりやらない方が良いねって話になって。
やはり本番に入ってお客様と作らせていただく空気感と、その中でまた新たに生まれる感覚、感情だったり……。作品のスタートからそのシーンにたどり着くまでの過程をすごく大切に進めていけた毎日でした。
その日にしか生まれない何かもきっとあったと思うんですが、それら一つ一つを、お客様も逃さないでいてくださった感じが、僕らを成長させてくれたのかなと思います。

藤田:僕は前作では、敵というポジションだったんですが、五条に殺されてよかったなというのは毎日思っていました。りょん君のお芝居も空気感も毎日本当に全然違うんですよ。もちろんお客様もですけど、いい意味で違う。そこからもらうものが毎日たくさんありましたし、悔いはないなって思いましたね。

――今作上演する-懐玉・玉折-は、原作では8巻~9巻、アニメでは第2期で描かれました。この物語についてどのような印象をお持ちですか? 特に印象に残っているシーンがあれば教えてください。

藤田:あれ楽しみだな。「外で話そうか」「寂しんぼか?」って会話。
こういう普段の二人のシーンが逆に印象的、楽しかった頃があるからストーリーが進むにつれて切なくなっていく、という。
だから印象に残っているのは日常シーンかな!

三浦:そうだね。
作品としてはバトルが絶対にあって、メンタル的にも肉体的にも、派手な所が注目ポイントになると思うんですけど。でも、『呪術廻戦』は特に、日常の世界観みたいなところが、面白ければ面白いほど、深ければ深いほど、ちょっとした表情など入り込んでいけるのかなって。
まさに二人の掛け合いのところとか、僕も楽しみだなって思いますね!
あとは……やっぱり「チューしよーよ、ねぇチュー」かな(※8巻にて呪詛師集団「Q」の戦闘員に夏油が使った呪霊が言うセリフ)。

藤田:それ、呪霊ね! それ好きなの?(笑)

三浦:そこがすっごい印象に残るんですよ。

藤田:まぁ、絶対にシーンとしてはありますよね。

――お二人とも原作ファンでもあると思いますが、今回の-懐玉・玉折-について、“原作ファンとしての素直な感想”と“出演者として届けたいメッセージ”、それぞれの視点でお話しいただけますか?

藤田:アニメになった時もそうなんですけど「見たかった!純粋に」ってことです。コミックを読んでる時に、これはアニメになったら超熱いなって。
僕らもそれを舞台でやることになるので、これまで『呪術廻戦』と「じゅじゅステ」を応援して下さった皆さんが、俺と同じ気持ちになってくれていたら嬉しいなって。

三浦:原作やアニメを見る時に、五条 悟の目線で周りを見るようになっていたところがあるんですけど、ずっと(五条 悟が)先生の立場だったところから、今回は若い頃に戻るということで、表現できるその自由度みたいなものは、変わるのかな。これまでは、経験をして教える立場になって、それは過去の自分たちの色々なものを照らし合わせることで、間違えないように導いていく作業だったところを、今回は自分たちで作っていくような感覚で演じることになると思うし、そうありたいなって思う。
あの自由度があるからまた未来が変わっていくっていう……とても重要な今作ですから、とても楽しみだなって思います。きっと皆さんも期待していただくと思うので……。

藤田:それに恥じないようにね。

三浦:今回は歌がないので、舞台の雰囲気も変わると思います。

藤田:舞台「呪術廻戦」-懐玉・玉折-ストレートってことでね。

――これまでご自身のキャラクターを舞台上でどう表現するか意識して演じてこられたと思いますが、今回“過去のエピソード”を演じるにあたり、意識する点に変化はありますか?

藤田:毎日パックしよう。

三浦:それはそうだよ。
同じ美顔器を持ってるんですけど、前作よりはもうちょっと強めに使います。

藤田:引き上げ効果を狙っていきたいと思います。
いや、でも……五条がすごく自由で、最強になっていくじゃないですか。
二人で最強だったのが、一人で最強になっちゃってという、そのバランス感とかは気にしたいなって思うし、若いからこそ自由な悟をなだめたり、諫めたり、そういう傑を大切に演じられたら良いと思いますけどね。

――これまで出られた夏油は、ある意味全て違うような設定ですよね。

藤田:そうなんですよ。
だから今回も大事に演じたいし、ああいう決断をするのに至ったのは、きっと純粋だからこそですし……。そういう過程を大切にして、意識して演じていけたらなとは思います。

三浦:自由であるという五条 悟自身がより自由であったという感じとか雰囲気とかは、三浦涼介自身もいかに現場で自由であるかっていうところに立てたら良いな、というか。
役者をある程度やらせていただいてきた中で、余計な要素みたいなものがどんどん溜まって、良くも悪くも自由が減っていく感覚だったり、年齢も上がってくると後輩もできるわけで、意識も変わってきたり。
いいところだけじゃないと思うんですよ。忘れてはいけないところって、いっぱいあると思うんですよ。そこがこの今作とちょっと重なって、五条 悟と三浦涼介自身も、お互いが歩み寄れれば素直に楽しく、皆さんが見やすいものになるのかなって。

藤田:だからもう稽古場ではさ、しっかりしなくていいよ今回。

三浦:そうだよね!
本当にありがたいなと思うんですよ。だってスタッフも基本変わらないので、制作チームも演出家も、スタッフの皆さんもキャスト陣も。今も玲君がいてくれる、そういった安心感もあるので……しっかりしなくていいかなっていう。そのくらいの気持ちでいけたらいいなって思います。

――お互いの役について、改めてどのような印象をお持ちですか?また、ご自身が共演者として感じる魅力などもあればお聞かせください。

藤田:五条 悟って完璧じゃないですか。最強だし、イケメンだし。
なんかまんまって感じですよね。りょん君、普段から結構最強だもんね。

三浦:……そうだねー。

藤田:(笑)
だから今回は自由なりょん君が見れるのもすごい楽しみです。
五条 悟ってクソガキのまま大人になったようなやつじゃないですか!
なんか、そのクソガキ部分がちゃんと見れるのはすごい楽しみですし、りょん君も普段ちょっと見えるんですよ。一緒にご飯食べてる時とか、たまになるんですよ、クソガキに。

三浦:玲君は早かったですねー、そこを見抜くのが(笑)

藤田:夜蛾(演:南 誉士広)との関係とかもそうだよね。

三浦:そう、南ちゃんとはプライベートでもよく飲みに行ってね……本気で喧嘩する。
愛のある喧嘩。

藤田:その後、意気投合して泣いたりしてる。

三浦:それだけちゃんと想いがあるってことですね。

――三浦さんから見た、藤田さんはいかがでしょうか?

三浦:彼、暑がりなんですよ。

藤田:そうなんですよ。

三浦:あの袈裟を着て、暑いのに全然そんなことありませんって顔で演じているのがすごいなって。全く汗かいているように見えないですからね。

藤田:めちゃくちゃかいてますよ。でもね、何も言えないですよ、パンダの中に入っている人がいるから。
でも今回は夏なんでガンガン冷房をかけていただいて、お客様には厚着やブランケットを持ってきてもらって。少し我慢してください(笑)

三浦:あと「呪霊玉」を食べるシーンがあるんですけど。味にこだわっていましたね。
ちゃんと試食会を開いて、試食して選んでる。

藤田:一気に食べなきゃいけないので、あまり形が崩れちゃいけない。

柔らかすぎると崩れてしまうし、あと無味だと本当に吐きそうになってしまうので、固さと味のバランスがすごく難しくて。

三浦:何味が良かった?

藤田:最終的にはココア。ビターと甘みがちょっとあって。
ココア味とレモン味を交互にしていました。

三浦:今回も食べる?

藤田:食べるよ、いっぱい。

三浦:おかず味みたいのはないかな? しょっぱいの。チーズ、サラダ味とか。

藤田:サラダ味ってさ、塩味だよ(笑)

――三浦さんは食したことはあるんですか?

三浦:あります。でも、特にこれといった感想はないです(笑)。
でも、上手に食べてるなって思っていました。しかも、その後にすぐ歌ったりしなきゃいけないし。

藤田:口の中にまだ欠片あったりするから。仕込んでいて、袖から出したりするしね。

三浦:たぶん最後のクレジットで名前がバーッて上がってくるときに「今日の味」とかも出る(笑)

――お二人のキャラクター以外に、注目しているキャラクター、または共演者がいれば教えてください。

藤田:やっぱり伏黒甚爾(演:久保田悠来)じゃないですか。そう来たかって思いました。
めちゃくちゃ筋トレしているみたいですよ。僕真っ先に電話して聞きましたもん「大丈夫? ゴリゴリだよ」って。僕何回も共演していてすごく仲がいいんです。
めちゃくちゃハマるなと既に思いますね。

三浦:良い声だしね。

藤田:なんかこの三人でいるときの空気感もすごくいいだろうし、役者さんとしても素敵な方なので、甚爾は楽しみかな。

――三浦さんは他にどなたかいらっしゃいますか?

三浦:いないですね!!

藤田:嘘だろ。

三浦:いや、毎回どんどん変わるじゃないですか。新しい人とかも入ってくるから、怖いんですよ。どんな人が来るんだろう? って。
だいたい僕は玲君の横に隠れるように……。
あ、久保田さんはもちろん存じ上げていましたし、先日お会いしてお話しさせていただいて、とっても優しい方でした。

―― “舞台”でこの物語を描くことについて、難しさや挑戦と感じている点、そして舞台ならではの魅力があれば教えてください。

藤田:今回ストレートなので、毎日のやりとりの空気感も違うだろうし、とても生っぽくなると思います。まさに舞台の良さが活きてくるのかなと思います。今回も器用な役者さんばかりなので、本当にセッションを見ているような、毎公演違った感じになるんじゃないかな。お客様が何回来ても楽しめるものになっていると思います。

三浦:人気がある作品に出させていただき、そして素敵な役をやらせていただけてとてもありがたいなと思っています。ここに来てこの年齢で学生時代の二人をセンターで張れるという感覚はとてもありがたいし、自分たちがもっと若い時にやっていたら、もしかしたらたどり着けない部分があったかもしれない。

僕は本当にずっと近くにいたんですよ。この人と。玲君と共演するのは舞台「呪術廻戦」が初なんですけど、割と近くにいた存在で。共演はないし、会ったこともなかったけど、ニアミスはしていた。共演が決まってから10代の時には何していたとか、色々と話したりしました。面白いことも聞いたり知れたりしている中で、いい時ばかりじゃなく、様々な経験を経てこうして出会えて、ここに立てる。我々がここまでなんとかやってこられたという想いを乗せて向き合えたら、伝わるものもさらに増すと思うんです。

――最後に、本作を楽しみにしているファンの皆さんへ、メッセージをお願いします。

藤田:本当にずっとやりたかったエピソードですし、お客様も見たかったエピソードだと思います。プレッシャーももちろんあって、一ファンとしてファンの皆様が見に来て納得するようなものを作り上げていくつもりです。舞台だからこそお客様が来てくださることで完成します。僕らは責任をもって青春劇を演じます。お客様にも自分たちも高専にいたんじゃないかという気分を味わえると思いますので、ぜひ青春を覗きにきてください!

三浦:はい……観に来てくださーい。

藤田:こういうところがね、五条なの。僕、まともでしたよね? 傑なの。

三浦:観てくださった皆さんがどういう風に感じるかというところに期待しています。というのも、どんどん何かをプラスしていく作業は簡単な気がするんですが、引き算していくことがとても難しくて。でも、もしもそのシンプルが良いというところに辿り着けたのなら、これからの未来が変わってくる気がするんですよね。自分自身も、観てくださった方たちにも、そう感じていただけたら嬉しいです。
いわゆる演劇とはなんぞや、エンターテインメントとはなんぞやみたいなところを改めて感じていただけるようなスタートで、毎日走らなければいけないんですが、ゴールをお客様と一緒に体験できればいいなと思って精一杯に走りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

藤田:言えるじゃん(笑)。

――ありがとうございました。

ヘアメイク:〈三浦〉佐藤泰子、〈藤田〉小林麗子(do:t)
スタイリング:小田優士

衣装協力:〈三浦〉全てスタイリスト私物、〈藤田〉LA CORRUPTION(https://www.lacorruption-tokyo.com/)、SJX表参道ヒルズ店(03-5785-0515)
取材・文:木皿儀/写真:ケイヒカル

■公演概要

舞台「呪術廻戦」-懐玉・玉折-

【原作】「呪術廻戦」芥見下々(集英社ジャンプコミックス刊)
【脚本】喜安浩平
【演出】小林顕作
【期間・劇場】
東京:2025年8月22日(金)~8月31日(日)天王洲 銀河劇場
大阪:2025年9月5日(金)~9月7日(日)SkyシアターMBS

【キャスト】
五条 悟 三浦涼介  夏油 傑 藤田 玲

家入硝子 石井美絵子
夜蛾正道 南 誉士広
灰原 雄 前川優希
七海建人 立花裕大

九十九由基/庵 歌姫 木内海美

天内理子 小野晴子
黒井美里/冥冥 立道梨緒奈

コークン 芹沢尚哉
バイエル 北村 海
孔 時雨 チャンヘ

伏黒甚爾 久保田悠来

アンサンブル
橋本征弥 中川和貴 川上そら

【一般発売日】2025年7月19日(土)10:00AM~
【チケット料金】
東京公演
<土日>:S席/S席サイドシート 11,500円 A 席/A席サイドシート 9,500円(全席指定/税込)
<平日>:S席/S席サイドシート 10,500円 A席/A席サイドシート 8,500円(全席指定/税込)※A席は3階席となります。
大阪公演
<土日>:11,500円(全席指定/税込)
<平日>:10,500円(全席指定/税込)

【チケット取り扱い】チケットぴあ
【公演に関するお問い合わせ】 ネルケプランニング(https://www.nelke.co.jp/contact/
【公式サイト】https://jujutsukaisen-stage.com
【公式 X】@jujutsu_stage(https://twitter.com/jujutsu_stage

©芥見下々/集英社・舞台「呪術廻戦」製作委員会