【インタビュー】ドラマ「Solliev0」についてのインタビュー(天月 冬真役:和田 琢磨さん/天月 春陽役:染谷 俊之さん)

インタビュー

ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン、舞台『刀剣乱舞』シリーズなどの人気作に多数出演し、MANKAI STAGE『A3!』、ドラマ・舞台『あいつが上手で下手が僕で』でも共演する和田琢磨さんと染谷俊之さんがW主演するドラマドラマ『Solliev0』(ソッリエーヴォ)が、2024年4月1日より毎週月曜にテレビ神奈川ほかで放送開始します。

このドラマ『Solliev0』の放送に先駆けて、3月9日(土)に東京・アニメイトシアターにて第1話を上映する完成記念上映イベントが開催されました。今回は、そのイベントの合間に実施された合同インタビューの模様をお届けいたします。

――台本を読まれて、演じられて、感じた作品の印象の魅力を聞かせ下さい。

染谷:台本読ませて頂いた感想は、結構どこでも見たことない作品だなって思います。本当、要素がてんこ盛りなので。全6話で、1話と6話が全然別作品のようになってるので、それを楽しんで頂けるんじゃないかなって思っています。

和田:みなさん舞台で共演した方だったり、名前を存じ上げてる方がいたので、今までと同じような雰囲気を想像をしてたんですけども、 割とそれとは真逆の方向に作って頂いたと感じました。先の読めない展開で3話ぐらいからアクセルをもう一度踏み直す感覚があるような作品になってるんじゃないかなと思います。

――今までの橋本監督の作品とはちょっと格が違う感じでしょうか。

和田 何度もご一緒したというわけじゃないですし、監督がお書きになった脚本ではなかったので、作風はもちろん、作品の背景も全然違いますし、比べることはできないんですね。その中で、監督が撮りたい絵をすごくしっかりお持ちになっていたので、我々もすごく上手に乗せて頂き、現場も疾走感があり、それでていて窮屈じゃない現場でした。

――作風が結構シリアスだと思いますがどうでしょうか。

染谷:シリアスなシーンはすごくシリアスでしたね。シリアスなシーンを撮っている時は、レストランの楽しかった時の記憶が こんなに真逆なのかっていうぐらい、同じ作品なのかっていうぐらいシリアスでしたね。

――今回ご自身が演じられてる役柄の印象と似ている点や、共感できる点を教えてください。

和田:普段生活していて、人前に立って喋ることとか、一人で、家で寝る前にこう、ふっと天井を見ながら思うことの何かそういう二面性といいますか。人にここまでは見せてここは見せないみたいな。そういうものをお持ちの方は多いと思うので、そういうありのままの人間臭さというか、誰しもがそういう共感できる、人間の気持ちというものが表現されていると思います。

――冬真は口数が少ない方ですけど、和田さん自体は真逆な感じですか?

和田:普段は明るく楽しくしてたいんですけど……。じゃあ家でも一人でわちゃわちゃしてるかっていうと……ね、家ではじっとしていますんで。

染谷:……一人でわちゃわちゃできなくない?

和田:でも家でさ、なんかツッコんだりしない? なんか触って「熱っ!」って。

染谷:あー、それはわかります。でも、それツッコミなんですか?

和田:ゴミが落ちてたりとかすると「なんでお前こんなとこに落ちてんだよっ!」って。

染谷:すごくわかります(笑)。一人暮らしの悲哀ですよね。

――染谷さんはどうですか?

染谷:そうですね。春陽の悩みはあんまり共感しづらいですが、共感できる部分もあります。御曹司で、ゆくゆくは社長になるのが決まっている。会社に入ったら、 その周りの社員からはすごい気を遣われて、天月春陽本人として見てもらえなかったり、本人の実力とか、見てもらえない。みんなから顔色を伺われて、そういうのに疲れちゃうとか。跡取りのプレッシャーとかもあって、会社辞めて冬真が働いているイタリアンから入るっていうところから1話始まるんですけど、結構 共感できなかったり、できたりする部分があるなって思いました。

似ている部分だと、僕次男なんですけど、お兄ちゃん子で、よくお兄ちゃんと遊んでいましたね。今でもその影響で、年上の方が好きなんですよ。 先輩とかすごく好きで。お兄ちゃん子っていうのはひょっとしたら似ている点ですね。(和田さんに視線を合わせ)この1個上、2個上、3個上の世代って、結構好きな俳優さん多くて。その中で好きな人の一人ですね。

――今回演じる時に何か意識された点だったり、監督からオーダーとかあったら教えてください。

和田:役に関して、監督からこういうキャラクター像にして欲しいとかっていうオーダーはなかったです。 自分の中で心がけていたのは、冬真はセリフが多くなく「………」で描かれてるセリフがすごく多かったので、そういったところの目線とか目の表情は少し気を付けてやりました。

染谷:春陽はトラウマを抱えていて、 その影響もあり、本当に1番心開いてるのは冬真なんですね。冬真への愛がすごく強いので、演じている時はその愛を思いっきり大きくして大きくして、あとはもう台本の流れに身を任せて演じさせて頂きました。

――お二人は過去に共演されていると思いますが、例えば初めて会った時の印象などを教えて頂けますか。

染谷:結構前に篠田麻里子さん主演の「アンフェアな月」っていう、あれが初共演ですかね。

和田:そうだね。

染谷:でも、稽古場ではお話するんですけど。稽古場での(互いの)記憶が全然ないです。

和田:ないよね。話しているんでしょうけどね。

染谷:その時はなんかそんな印象が残るほどはいうことはなく。やっぱりここ最近、去年からですかね。

――どうですか。お互いの印象は変わりましたか?

染谷:いざがっつり共演したら、こんなに気の合う人だったんだって感じました。それに気づいたというよりは、自然とそうなっていたことがすごく素敵だなって思いますね。笑いのツボだったり、 物事の価値観だったりっていうのが似てるんですよね。

――トークショーを見ていると、兄弟漫才みたいだなって思ったんですけど。

染谷:めっちゃボケてましたね。

和田:いや、ボケたくてボケてるわけじゃないんですけどね。本気を出せばもっとまとめることできるはずなんですけど。でもそういう、補い合いが良かったです。俺が補ってあげてるところはそんなにないけど。

染谷:そんなことないですよ。

和田:でも、本当に良いバランスでやらせてもらってます。

染谷:漫才コンビの時は僕がツッコミで、(和田さんが)ボケだったんですよ。これ、プライベートだと逆なんですよね。割と僕がボケで、(和田さんが)ツッコミ。でもさっきはめちゃくちゃボケてましたよね。俺が拾っていくというか、また新しい一面が見えました。

――撮影現場の雰囲気だったり、何かエピソードがあれば。

染谷:主題歌を担当してくれたBimiの廣野凌大君。僕、凌大って呼んでるんですけど、めっちゃくちゃ可愛くて。撮影中にその曲を俺らに聴かせ回るって(笑)。赤いヘッドフォン持って「主題歌できました」って言って、歌詞カードを用意して、俺らも聞いて凌大も近くにいて。僕はもちろん曲も聞きつつですけど、そんな凌大がたまらなく可愛かったですね。出来上がった主題歌もめちゃくちゃ素敵でした。

――撮影現場の一体感がすごいっておっしゃってましたけど、その辺りも教えてください。

和田:これは本当に僕らよりも先輩のスタッフの方たちが、いい現場環境を作ってくださって。決してドラマの話自体は、明るい話じゃないので、どうしても重くなりがちなんですけど。そういったのを上手にスタッフの方たちが盛り上げてくださって、常に居心地がいい時間を過ごせました。撮影スケジュールも非常に僕らにとってありがたい環境でした。ドラマの1話を1番最初に撮って、ドラマの最後のシーンを最後に撮ったんです。それが監督にとっても初めての経験だそうで。本当に役者にもスタッフにも優しい環境だったと思います。

――ありがとうございます。 そして改めて本作の見どころや注目ポイント、全体的な部分などご紹介頂けますか。

染谷:見どころは先の読めない展開だと思います。3話まで見たらこれは普通の探偵ものなんだろうって思うんですが、 4、5、6話からもう本当に怒涛の展開が待っているので。
こうなるんじゃないかなっていうのを皆さん想像しながら見て頂けたら嬉しいです。多分想像をきっと裏切られると思うので、まさか最後こんな展開になるとは! を楽しんで頂けると思います。僕は最終話まで、冬真への愛を大きく育てたので、それがどうなるかっていうのを皆さんにぜひ見て頂けたらと思います。

和田:スタッフの方たちがすごく創作意欲が高い方が集まったおかげで、一つ一つのシーンで、照明1つにしてもものすごくこだわって作りました。みんなでいいものを取ろうぜっていう一体感がきっと映像の中に凝縮されていると思います。僕らの本気度みたいなのが映像を通して伝わればいいなと思っています。さっき1話は拝見しましたが、なかなか普通のドラマではないようなアングルだったりとか、色味もちょっとアジア系の映画っぽい、ちょっと退廃的な、感じが余計この作品も引き立ててくれています。ノスタルジックな雰囲気を楽しんで頂ければな、と思います。

――最後に皆さんに一言頂ければと思います。

染谷:さっきも言った通り、全6話で先の読めないストーリーが展開されていって、 しかもそれで終わりじゃなくて、しっかり舞台に続くので、舞台まで合わせて1つの作品として、ぜひこの「Solliev0」を楽しみにして頂けたらと思います。

和田:今回は我々の過去がすごく物語の重要なポイントになってきますので、回想シーンとして描く部分は多々あるんですが、ドラマの進行と同時に我々の過去も想像し、考えながら見て頂けると、より深く作品を楽しんで頂けるんじゃないかと思います。時間軸を行ったり来たりしながら楽しんで頂きたいです。

――ありがとうございました。

和田さん、染谷さんがW主演を務められるドラマ「Solliev0」は、2024年4月1日より毎週月曜にテレビ神奈川ほかで放送、Tverでの配信が開始されます。ぜひ注目してお楽しみに。

撮影:ケイヒカル


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