【インタビュー】北村諒×横田龍儀「重厚な謎解き」を彩る2人の自由な薔薇十字|ミュージカル『鉄鼠の檻』W榎木津インタビュー

インタビュー

イッツフォーリーズ公演・ミュージカル『鉄鼠の檻』が、6月14日(金)より東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演される。原作『鉄鼠の檻』は京極夏彦による長編推理小説。カリスマ的人気を誇る連作「百鬼夜行」シリーズの第4弾として刊行されており、同シリーズでは2作目のミュージカル化となる。

2021年に上演されたミュージカル『魍魎の匣』に引き続き、本作でも上演台本・作詞・演出を板垣恭一、作曲・音楽監督を和田俊輔が担当。また、主人公・中禅寺秋彦役を小西遼生、小説家・関口巽役を神澤直也が続投し、薔薇十字探偵社の私立探偵・榎木津礼二郎役は前作から続投となる北村諒と、新たに参加する横田龍儀がWキャストで務める。


メディアクトでは、北村諒、横田龍儀の榎木津コンビにインタビュー。本作の見どころや、Wキャストならではの魅力、公演に向けての意気込みなどを聞いた。

北村諒×横田龍儀 対談インタビュー

――出演が決まった際の第一印象はいかがでしたか?

北村諒(以下、北村):前回のミュージカル『魍魎の匣』では、座組の皆さんと「シリーズの他作品もやれたらいいね」という話をちょこちょこしていました。なので、今回『鉄鼠の檻』がミュージカル化すると聞いて本当に嬉しかったです。原作本を見直して、改めて「分厚いなあ」と実感し、『魍魎の匣』以上のボリュームをどういった形で脚本に起こすんだろうという点も含めて楽しみでした。

横田龍儀(以下、横田):僕は今作が初参加なので、出演のオファーをいただけたことがまず光栄でした。「僕なんかで良ければぜひ!」という気持ちだったんですが、北村諒くんとWキャストだと聞いてびっくりしてしまって。さらに緊張が高まりましたし、今もすごく緊張しています。あの北村諒くんとWキャストとは……。

北村:なんでだよ(笑)。龍儀とはお芝居以外でも交流があって、僕の個人イベントにもゲスト出演してもらっています。でもなぜか、ずーっとこの感じなんですよ。もう、なんで!?って(笑)。

横田:だって諒くんって、僕がこうなりたいと思う憧れの存在なんですよ。諒くんと初めて共演させていただいたのが「青の祓魔師」島根イルミナティ篇で、諒くんが主演だったんです。やっぱりすごい存在感だったし、それからずっと大先輩として尊敬していて、お仕事でご一緒するたびに「自分ももっとしっかりしなきゃいけない」って身が引き締まる思いなんです。

諒くんはすごく優しい方で、共演した現場ではいつも気さくに話しかけてくれるんですが、僕自身が周りの目を強く意識してしまうんですよ。とくに今回は、前作をご覧になった方には「ミュージカルの榎木津といえば諒くん」という印象があるはずですし、「自分にWキャストが務まるだろうか」という思いも正直ありました。でも、だからって諒くんの榎木津をなぞるようなことはしたくない。せっかく任せていただいたのだから、僕にしかできない榎木津を演じられるよう、頑張ります。

北村:僕としては、先輩・後輩という感覚はあまりなくて、共演者、友達としての印象が強いんですけどね。Wキャストの相手も「龍儀で良かったな」と思ってるんですよ。お互いをよく知っているから稽古も安心感があってスムーズだし、龍儀と一緒に榎木津を作っていけること、すごく嬉しいです。

横田:ありがとうございます……徳が高い……。

北村:やめてってば(笑)。


――そんな横田さんから見て、北村さんの俳優としての魅力はどんなところにあると思いますか?

横田:魅力しかないですよね。ビジュアルからしてスタイリッシュでかっこいいし。今日の服装だって見てくださいよ、私服でもこんなに決まってる! 本当に、男から見ての「かっこいい」が詰まってる人だなって思います。見た目だけじゃなくて、生き方というか、稽古場での居方もそうだし、お芝居への取り組み方もそう。後輩にも丁寧に接してくれるし、スタッフさんや演出家さんとも気さくに会話しつつ、自分が欲していることやお芝居を良くするための提案はきちんと伝えられるというか。作品のことを考えて、1つ1つ会話を積み重ねて、背中で見本を見せてくれるような人で、どの面を見ても尊敬できる先輩です。どうしたらこうなれるんだろうって、いつも思っています。

北村:めっちゃ褒めてくれるじゃん! 僕にとっての龍儀は、自分が持っていないものをたくさん持っている役者さんです。経歴を聞いて意外だったのはやっぱりボクシングをやっていたってことなんですが、そこで培った経験は大きいと思うし、優しさに溢れていて人を気遣う力もすごい。それでいて、お芝居になると別人のような表情を見せるし、雰囲気もガラリと変わる。しみじみ「役者だなあ」と感じます。

龍儀と初めて共演したのが舞台「青の祓魔師」島根イルミナティ篇(2017年)、次が先日のミュージカル「東京リベンジャーズ」(2023年)で、約6年ぶりの共演だったんですね。久々の龍儀はどんなお芝居をするんだろうと楽しみにしていたんですが、実際「東リベ」ではもう想像を絶するような進化をしていて、ああすごいなって感動したんですよ。本当に頼もしくなっているなって。

横田:「青エク」のときは僕23歳でしたし、若かったですよね。

北村:当時の龍儀、めちゃくちゃ緊張してた記憶があるよ。

横田:緊張は今もしてます(笑)。僕は根が暗めな人間で、諒くんは太陽みたいな人。陰と陽って感じですよ。でも、それって今回のWキャストの良さでもあって、僕と諒くんの個性をそれぞれの榎木津礼二郎の違いとして表現していけたら面白いですよね。舞台を見ているお客様は役者の根っこにあるものも自然と感じ取ると思うので、違いも含めて楽しく見ていただけるものになればと思います。


――今回お二人が演じられる榎木津礼二郎というキャラクターですが、彼の魅力はどんなところだと思いますか?

横田:僕が一番魅力を感じるのは、猪突猛進なところですね。榎木津はとにかく「自分が全てで、世界の中心」という感覚を本気で、嘘偽りなく持っている人物。周りからしたら変人に見えるかもしれないけど、いざという場面で絶対に頼りになるし、そういう人のおかげで回る現場もたくさんあるはずです。僕はどちらかといえば「人に迷惑をかけないように」と考えながら生きていますから、自分と真逆の榎木津にはとても惹かれます。

とくにいいなと思うのが、思ったことを即バシッと言葉にできるところ。僕はその場の空気を読んだり、「この発言は今適切なのかどうか」とかを気にしたりして、発言するまでに2〜3枚フィルターを通して言葉を飲み込んじゃうことがあるんです。榎木津は、良い意味でそういうフィルターを持っていなくて、思ったことをダイレクトにそのまま言える。それは大きな強みだと思うし、自分にも取り入れていきたいです。

北村:「変人」って、振り切ると魅力になりますよね。自分自身をどこまでも貫き通す、ロックな生き方だなと思います。現代社会で生きる我々は、どうしても色々なものを気にしてしまう。でも榎木津のような生き方ができたらどんなに素敵だろうって思います。彼を見たり演じたりしていると、僕も自分のやりたいことや信じることを大事にしていきたいと感じます。

――そんな榎木津ですが、ご自身との共通点はありますか?

横田:僕は結構「変人」って言われることが多いので、そこは少し似ているかもしれないです。僕、人と一緒にいるときは迷惑をかけないように頑張るんですけど、1人のときは自分の欲求に正直に動いているんですよ。たとえば「変な声出したいな」と思ったらそうするし、「身体を動かしたいな」と思ったら意味もなく動いてみたりするとか。

でも榎木津が僕と違うのは、公の場でもそれができるところです。僕の場合は、「今この場で急に大声出したら皆さんがびっくりしてしまう」って考えるから、自分を抑える。そこで「やりたいと思ったから、やる」という選択をできるのが榎木津なのかもしれないです。

北村:人には見せないけど内面には似たものを持ってるってことか。なるほどね。

横田:そういった意味では、人間誰しも変人なのかもしれないなって。

北村:「普通って何?」って話でもあるしね。

横田:人類みんな、榎木津礼二郎なのかもしれないですね。

北村:本質はそうなのかもね。


――なるほど。難しい質問に答えてくださり、ありがとうございます。次に、今作の演出について伺っていきます。今作でも、前作から引き続き板垣恭一さんが演出を担当されていますが、印象はいかがですか?

横田:板垣さんの演出は、とてもお芝居がやりやすいです。すごいなと思ったのが、稽古に入った段階で舞台装置から映像まで全てのプランが定まっていたこと。セットのプランが稽古場に写真で掲示されていて、最初から「こういう画(え)を見せたいんだな」というのが一発で伝わってきました。

立ち位置を付ける際なども、意図が明確に分かる伝え方をしてくださいます。それでいて、ゴールが守れれば「途中は自由にしていいよ」と任せてくださるので、自分なりのプランを試しやすいです。

北村:すごく頭が切れる方ですよね。稽古中も、論理的に順序立てて解説しながらお芝居をつけてくださる演出家さんです。「この結果が出るのは、こういう行動があったから」とか、「ここに行くにはこのルートじゃないといけない」といったことを丁寧に説明してくださるので勉強にもなります。

僕が一番衝撃的だったのは、台本が冊子になっていたこと。経験上、舞台の台本は(稽古中の変更点を反映できるように)A4用紙に印刷された形でいただくことが多いんですが、板垣さんの脚本は映画やアニメの現場のような冊子状の台本なんです。冒頭には演技の方針や全体のスピード感が提示されていて、中身も映像で演出する部分が四角で囲んであったりする。すでにプランが明確になっているんですね。

その状態だと、稽古に入る前から役者は芝居を具体的にイメージできます。そこは、板垣さんの持つすごさだと思います。

横田:役者の芝居を細かいところまできちんと見てくださるのも、嬉しいですよね。何を伝えたいのか曖昧なまま台詞を言ったり、動いたりしてしまったときには、どんな些細なシーンでもちゃんと止めて「そこは何を見せたいのか」と確認してくれます。演出家というより1人の観客として「ちゃんと見てくださっているんだな」と実感できるし、必要なときには演技レッスンを交えたアドバイスもくださいます。真剣に、一人の役者のためを思って、今後の仕事にもつながる教え方をしてくださる演出家さんです。

北村:脚本もすごいよね。あのボリュームの原作を、よくぞここまでコンパクトにしたな、と。

横田:本当に、1本のお芝居におさまっていることが驚きですよね。とんでもない密度の情報が1冊の脚本に込められているから、転換の仕方とか色々なところに工夫が凝らされています。役者に対しても、大事な場面では「パン!と明確にお芝居を変化させなければならないよ」と、「そうでなければお客様に伝わらないよ」とアドバイスをいただいたので、そこは意識して稽古しています。

あとは、小道具に頼らない演出も特徴的だと思いました。小道具というか、具体的な「モノ」をここまで使わない作品は珍しいのではないかと。

北村:今回はとくにシンプルかもしれないですね。前回の『魍魎の匣』では色々な形で「匣(ハコ)」のモチーフを取り入れていたけど、今回の『鉄鼠の檻』では色々なものを檻に見立てる形で表現しています。

横田:稽古していても「これを檻に見立てるのか」という驚きがたくさんあって、面白いです。もしかしたら、劇場で演じたときに初めて演出の意図に気づく部分もあるかもしれない。とても楽しみです。

――今作、京極夏彦先生の原作ならではの特色はありますか?

北村:やっぱり情報量が膨大なことと、難解な台詞が多いことなんですが、その点で言えばミュージカルというのは一番良い形だな、と僕は感じています。歌があることで、内容がすごく伝わりやすくなっているんですよ。稽古場で聞いていても、難しい台詞が歌に乗ることでスッと頭に入ってきて、お芝居に沿って自然と流れていくような……でも大事な言葉はちゃんと心に残るような、そういう感覚があります。ミュージカルの良いところですよね。

――登場人物の心情だけでなく、ストーリーを伝える上でも、歌が重要になるのですね。

北村:ただまあ、榎木津に関しては、難しい内容を歌うシーンはあまり無いです(笑)。そういう意味では、背負うベクトルが他のキャストとはちょっと違うかもしれない。のびのび楽しく歌うことが、今回彼のアイデンティティになると思います。

横田:他のみんなが大事な情報をお客様に伝えてくれる分、僕らはお客様を楽しく惹き込むと。難しいばっかりじゃないよ、楽しいよ!と伝える役割を、榎木津は担っていますよね。

――続いて、Wキャストでの公演についてお聞きします。同じ役を演じる方が稽古場にいらっしゃる、というのはやや珍しいシチュエーションかと思いますが、普段の稽古と異なる感じはありますか?

北村:自分の中で、お芝居がより大きく広がる感覚があります。稽古場で龍儀が演じているシーンを見ながら、刺激を受けて新しいアイデアが閃くことも多いです。龍儀の、榎木津としての居方、動き方、それに接する周りの動きを見ていると、「なるほど、龍儀はそうするのか。じゃあ自分は違う動きをしてみよう」という考え方ができるんです。きっと龍儀も同じように感じているんじゃないかな?

横田:そうですね。僕は諒くんのお芝居を見て「その手があったか!」と思うことが多いです。

北村:はたから稽古を見ていると、自分が動いているときには気付けないことも見えてきます。たとえば龍儀の番を見ていて「今あのスペース空いているな」って気づいたら、次に自分が演じるときに「ちょっとこっちに行ってみよう」という選択肢が広がります。Wキャストだからこそ、1人では思いつかなかったような発想にたどり着けるというか、お芝居の幅が広がる感覚はすごくありますね。

横田:僕は、自分の中にある無意識の思い込みに気付かされて悔しくなっちゃうことも結構ありますよ。諒くんの榎木津が自由に動き回るのを見て、「ああ、同じ場所で芝居する必要は無かったんだ」「あの動き、なんで思いつかなかったんだろう?」って思うことが多くて。だから本当に、「勉強させてもらっています」という感謝の気持ちと、「もっともっといい表現を見つけたい」っていう悔しい気持ちの両方があります。

――お互いに切磋琢磨し合える環境ですね。

横田:そういえば、Wキャストについてはすごく嬉しいエピソードがあって。小西遼生さん(中禅寺秋彦役)や神澤直也さん(関口巽役)が、「2人の榎木津は全然違うけど、そこが楽しい」と言ってくださったんですよ。共演者の方にそんなふうに思っていただけるのが嬉しくて、観に来てくださるお客様にも個性の違う榎木津を楽しんでもらえるように頑張ろう、と思いました。

――貴重なお話を、本当にありがとうございます。では最後に、公演に向けての意気込みと、楽しみにされているお客様へのメッセージをお願いします。

横田:僕は初参加、かつ大先輩である北村諒くんとのWキャストということで、緊張しつつも日々全力で稽古に取り組んでいます。参加させていただくからには、カンパニーに良い影響を波及できたら嬉しいです。原作を読んで感じた榎木津礼二郎、そして『鉄鼠の檻』という物語を、僕らしく表現できたらと思います。1公演1公演、キャストの皆さんと楽しみながら演じつつ、お客様にも楽しんでいただけるよう努力していきますので、ぜひ観に来てください!

北村:僕が思う榎木津と、龍儀が思う榎木津、そしてお客様の中にいる榎木津は、それぞれ違うはず。だからこそ、今作では僕らが2人とも自分なりの榎木津を生き抜くことで、お客様に新鮮な発見を味わっていただけたらと思っています。共演者の方々には大変な思いをさせてしまうかもしれませんが(笑)、それもライブ感の1つになって、お客様の楽しみを広げることに繋がったら嬉しいです。ストーリーと謎解きが重厚な分、榎木津の自由さと軽やかさでお客様を惹き込んで、作品に貢献したいです。ぜひ楽しみに、劇場にいらしてください!

横田龍儀ミニインタビュー(対談後の個別取材)


――先日(5月26日)、開幕に先駆けて行われた、キャスト6人でのトーク配信[OT1] はいかがでしたか?

横田:みんなでわちゃわちゃできて楽しかったです! 稽古場では、役同士で絡みのないキャストと接する時間がどうしても少なくなってしまうので、ああいった時間は大事にしたいなとも思いました。配信を通してみんなでゲームやトークを楽しめたことで、お互いの距離がぐっと縮まって、1つのものを作るぞという思いが高まったように感じます。楽しい会になったと思うので、配信を見て作品に興味を持ってくださった方がいたとしたら、それも嬉しいですね。

――先ほどの対談で「今も緊張している」とのことでしたが、緊張感は和らいでいきそうですか?

横田:いや、千秋楽までずっと緊張し続けると思います。僕、どの作品でも本番までずっと緊張する方で、なんなら出番を前にして舞台袖にいるときが一番緊張するんですよ。舞台上では何が起こるか分からないですし、お客様が僕のお芝居を観てどう感じるかも分からないですから、毎公演心臓バクバクです。もちろん舞台上では役を全うするし、自分ができる精一杯を出し切りますが、どうしても緊張はしますね。袖にいるときは不安でたまらなくなって、「このまま舞台に上がりたくない」と思ったりもします。

――それでもこのお仕事を続けていらっしゃる、その原動力は?

横田:やっぱり、自分のお芝居が、お客様の色々な表情を引き出していると感じられるからですね。楽しそうな笑顔だったり、涙だったり、たくさんの表情が舞台上から見えて、それが本当に嬉しいんです。観てくださるお客様がいて、その感情を動かせた!と感じる瞬間が嬉しくて、それが僕にとってはいつも舞台に上がる力になっています。

北村諒ミニインタビュー(対談後の個別取材)


――原作でとくに好きなシーンや台詞はありますか?

北村:中禅寺が口にする「この世には不思議な事など何もないのだよ」という台詞が印象的で、大好きです。僕自身が目に見えるものしか信じないタイプなので、「どんな出来事にも必ず理由がある」という中禅寺の考え方や、この台詞は、すごく刺さりました。

――なるほど。では、榎木津の台詞で好きなものは?

北村:たくさんありますが、今回演じていてとくに印象的に感じたのは、ある人物を表現した「空っぽだ」という台詞です。その言葉が向けられる人物は非常に真面目で、毎日厳しい修行にも取り組んでいて、一般的な見方をすれば決して「空っぽ」ではないと思うんです。でも、榎木津の目を通してその人を見ると「空っぽだ」という言葉になる。そこには何か榎木津ならではの感性が滲み出ていて、興味深いなと。榎木津は人の記憶を見抜く力を持っているし、やはり独特の世界観の中で生きていますよね。

――「記憶が見える」とされる榎木津を演じる上で、楽しさや難しさはありますか?

北村:難しさで言うと、うっかり犯人の記憶が見えてしまうといけないので(笑)、自分としては目線の動きにちょっと気をつけてはいます。でもやっぱり楽しさの方が大きいですね。たとえば、自分以外の誰かがメインで喋っているときに、後ろで他の人を「見て」いることがあったりします。そういったお芝居の余白というか「遊び」の部分で挑戦できることがたくさんあって、それは榎木津役の大きな楽しみの1つです。


ミュージカル『鉄鼠の檻』は、6月14日(金)~24日(月)東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて、6月28日(金)~29日(土)大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。一部公演ではアフタートークショーも予定されている。

取材・文:豊島オリカ/撮影:ケイヒカル
ヘアメイク:車谷結(zhoosh)、田中紫央


 [OT1]参考

【公演概要】

■タイトル:イッツフォーリーズ公演 ミュージカル『鉄鼠の檻』
■原作:京極夏彦「文庫版 鉄鼠の檻」(講談社文庫)
■上演台本・作詞・演出:板垣恭一
■作曲・音楽監督:和田俊輔
■出演:小西遼生 北村諒(Wキャスト) 横田龍儀(Wキャスト) 神澤直也 上田堪大
    高本学 小波津亜廉 大川永 宮田佳奈 伊﨑右典
    森隆二 吉田雄 近藤萌音 小原悠輝 藍実成 岡田翔大郎 山下真人
    身内ソラ 光由 志賀遼馬 宮村大輔
    岩城風羽 吉田美緒 塩嶋一希
    松原剛志 福本伸一 内田紳一郎/畠中洋

■主催・企画・制作:株式会社オールスタッフ/ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ
■公式サイト:https://www.tessonoori-musical.com/

【東京公演】
■公演日程:2024年6月14日(金)~24日(月)

※榎木津礼二郎役Wキャスト ○=北村諒 ●=横田龍儀

<アフタートークショー決定!>
6月21日(金)18:00公演終演後
[登壇予定] 京極夏彦、板垣恭一、小西遼生、横田龍儀、神澤直也

<来場者特典(全公演対象)>
【東京公演】サイン入りポストカード(13種ランダム配布)
■会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA (東京都渋谷区千駄ケ谷5-24-2 タカシマヤタイムズスクエア南館7F)
■チケット料金:前売 9,000円 当日 9,500円
        U25 7,000円(25歳以下、後方指定、当日要年齢証明)
        HC割 5,000円(障がい者手帳をお持ちの方と介助者1名まで)
※全席指定・税込
※未就学児童入場不可
※U25、HC割は前売のみ
※HC割、U25は一般発売日(4月19日11:00)より取扱い
※HC割はオールスタッフ電話受付のみ
※U25はオールスタッフ(WEBまたはお電話)のみ

■チケット窓口
オールスタッフ 03-5823-1055(平日11:00~18:00) https://www.allstaff.co.jp/
ぴあ https://w.pia.jp/t/tesso-no-ori/
イープラス https://eplus.jp/
カンフェティチケットセンター https://confetti-web.com/tesso-no-ori
キノチケオンライン https://store.kinokuniya.co.jp/ticket/
キノチケットカウンター(店頭販売10:00~18:30)
(新宿駅東口・紀伊國屋書店新宿本店1F インフォメーションカウンター内)
■お問合せ:オールスタッフ TEL 03-5823-1055(平日11:00~18:00)

【大阪公演】
■公演日程:2024年6月28日(金)~29日(土)

※榎木津礼二郎役 横田龍儀

<アフタートークショー決定!>
6月28日(金)18:00公演終演後
[登壇予定] 板垣恭一、小西遼生、横田龍儀、神澤直也、上田堪大


<来場者特典(全公演対象)>
【大阪公演】舞台写真ブロマイド(初日のみサイン入り)
■会場:サンケイホールブリーゼ (大阪府大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼタワー 7F)
■チケット料金:全席指定 9,800円
        U25 4,500円(25歳以下、座席当日指定、当日要年齢証明)
※全席指定・税込
※未就学児童入場不可

■チケット窓口
ブリーゼチケットセンター https://www.sankeihallbreeze.com/
ぴあ https://w.pia.jp/t/tesso-no-ori/
イープラス https://eplus.jp/tesso-no-ori/
ローソンチケット https://l-tike.com/tesso-no-ori/

■主催:サンケイホールブリーゼ/ぴあ/オールスタッフ/ミュージカルカンパニーイッツフォーリーズ
■お問合せ:ブリーゼチケットセンター 06-6341-8888(11:00~15:00)
https://www.sankeihallbreeze.com