【インタビュー】ドラマからの地続きの物語が完結する舞台『Solliev0』ドラマから引き続き出演・和田琢磨さん、染谷俊之さん合同インタビュー

インタビュー

4月1日よりテレビ神奈川ほかにて放送を開始したドラマ『Solliev0』(ソッリエーヴォ)。衝撃の最終回を迎えた本作の舞台版が2024年8月2日(金)から上演を控えています。
今回メディアクトではドラマ版で悲しい運命を背負った異母兄弟を演じた二人、和田 琢磨さん、染谷 俊之さんにドラマ版の感想と、舞台版への意気込みをお伺いしました。


――先日テレビドラマの方が終了しましたが、終了した時の感想と、ドラマの中での印象的なシーンを挙げて頂けますか?

和田:見終わった感想は、自分の知り合いからも「結末どうなるの」という非常に前向きな感想を頂けたりとかありましたし、30分の6話であの情報量を盛り込むというのはなかなか大変なのですが、監督はじめプロデューサーの方々がうまく編集してくださって、良い具合の謎を残したまま舞台に引き継げたな、という印象ですね。

――特にドラマの中でこのシーンが好きとかありますか?

和田:シーンというか、全体の質感が僕はとても好きで。昨今ドラマ、舞台連動という作品は色々ありますけども、そういう中では異質な空気感のドラマだったんじゃないかなと思っています。全体的なトーンの暗さみたいなのが好きですね。

染谷:僕は結末を知りながら最終回を迎えているんですけれども、最終回が終わって客観的に考えても、これはドラマを観た方は、舞台を観に来てくれるんじゃないかなって思いました。そうなった場合は本当に贅沢なことですし、とてもありがたいことだなって。
お気に入りのシーンは、自分が出ているシーンになってしまうんですが、一番最後のシーンで、色々あった中で最後にSolliev0に戻って、指輪を捨てるシーンですね。撮影は順撮りでやらせてもらえていたんですけど、あのシーンだけ実は撮影2日目ぐらいに撮る予定だったんですよ。ただ、僕はその境地に至れてないかもしれないですって監督にご相談していたんです。監督からは一応撮るけど、あのシーンは最後の廃墟のシーンで撮ろうかというみたいなお話もいただいて、僕もその方が助かります、と。結果的に2日目はちょっと色々あって撮影休みになって、最後のシーンが1番最後に撮れるようになったんで、それは本当にありがたかったなと思いました。色々な人の協力もあって最後に撮れて、その経緯まで含めて、あのシーンはすごく好きだったなって思います。


――今回、舞台版の脚本(まだ完全版ではありません)が届きましたが、ご覧になった感想というものをお聞かせください。

和田:ちゃんとドラマから地続きで舞台に反映されているというのは、脚本と演出のほさかさんに感謝したいです。舞台で明かされることもたくさん出てくるので、新たな発見も盛り込まれていて、おそらく2時間弱の作品になると思いますけど、楽しんでいただけるんじゃないかな、というのが率直な感想です。


――ドラマの謎の部分を回収するというような感じでしょうか。

和田:そうですね。ほさかさんはそういうすごく上手に繊細に脚本を書かれる方なので、何も心配はしていませんでした。

染谷:僕も読ませていただいて、すごくほっとしました。全然思ったのと違うものがきたらどうしようかなって思っていたんです。たとえば、いきなりすごいアクションが始まったりとか、銃撃戦が始まったりとか、ダンスのシーンがあったらどうしようとか……。

和田:心情を歌に込めたりして(笑)

染谷:そう。そんな作品じゃないのに、チームが変わってそうなっちゃったらどうしようとか、そういう不安もあったんですけど、客観的に舞台の台本を読ませていただいてドラマを観た人がきっと腑に落ちるというか、ちゃんと楽しんでいただける内容になっていたので、とても良かったです。

――ドラマのシリーズとしてシリアスな印象でしたが、舞台版との違いみたいなものはありますか?

染谷:シリアスな感じで終わってそこからの続きなので、どうしてもシリアスにはなってしまうのかなって思っていて、その中でもどうにか笑えるシーンを作れないかって今考えています。

和田:でも、司の部下二人のちょっとしたギャグテイストのシーンもあって、あの辺が担ってくれるんじゃない?

染谷:俺らは担わなくていい?

和田:やりたい!

染谷:やりたい……。でも、多分無理だなっていう感じですね。

――ドラマ版では春陽の時間が多めな印象でしたが、今回はどちらも出番が多いような気がしましたが、いかがでしょうか。

和田:出番が多かろうが少ないというよりも、冬真はどうしても役柄的にセリフが多いキャラクターではないので、そういう意味では今回の舞台の方はセリフを発するシーンは多くてドラマとはまた違った印象を残せるかなとは思います。

――ドラマではアクションシーンは多かったのですが、舞台版もアクションシーンは多そうでしょうか。

和田:アクションシーンはありますね。
ただ、まだどのような形になるかわからないですし、殺陣師さんも違うので作り方は違いますけど、ちょっと商業演劇のような形式ばったものというよりかは、ハラハラドキドキ見てる方がするぐらいの生々しいものが作れたらいいなと思っています。

――今回の舞台の見どころと注目ポイントを、全体的な部分とご自身のキャラ的な部分それぞれでご紹介をお願いできますか?

染谷:ドラマが衝撃的な終わり方をして、舞台へと続くのですが、じゃあ、この違う道を行った二人が舞台で出会う時にどういった出会い方をするのか、とか、気になることを全部舞台が回収してくれるので、ドラマの伏線も綺麗に舞台が回収してくれます。この『Solliev0』の舞台の続編は絶対にありえないので、この舞台で完結します。
この二人の行く末をぜひ生で見届けていただけたらって思います。

和田:今回、主に会話劇で、会場も普通の劇場と違って、平面ではない角度から見られる場ですので、いい意味で没入できる。というか、本当にその場に自分がいて相手の話を聞いているような、登場人物の後ろで一緒に聞いているような感覚にもなれたりする劇場だと思いますので、この作品に向いていると思います。


――今回、新しい役柄が何人か登場します。その中でも非常に濃い人もいると思いますけど、いかがですか?

染谷:確かに新キャラクターはかなりキーマンになりますし、ドラマから出ていたメンバーもキーマンですし……全員キーマンですよね(笑)

和田:ドラマでは点が点として各々が存在していたんですけど、今回はそれが全部線で繋がるような作りになっているので、どのキャラクターも魅力的だと思います。

――ドラマでは回想シーンが結構舞台っぽい印象を受けたのですが、ドラマを撮影している段階で、ドラマとの連動を感じられましたか?

和田:映像に関してはどういった経緯で抽象的な雰囲気になったのかはわかりませんが、、僕は好きです。やっぱり、舞台から僕らのことを知ってくださった方が多いと思うので、ただのテレビドラマだけじゃない舞台と映像のつながりを感じられるようなものだと思います。

染谷:僕も現場にいなかったので、出来上がったものを見て、こんな表現をするんだって。

和田:そうだね、あんまり生々しすぎても。結構重たいシーンだったので、あれくらい想像を掻き立てるくらいが正解なのかな、と観ながら思いました。


――ドラマ内でお気に入りのシーン、撮影で苦労したシーンなどあれば教えて下さい。

和田:僕は6話の廣野 凌大くんが演じる虎太郎とのアクションシーン。ちょうど12月25日の山中湖の近くまで行ったんですけども、多分人生であんなクリスマスの過ごし方をすることはないなっていう。大変だったんですけれども、彼といいシーンを作れたと思っています。すごく撮影当時の記憶は鮮明に覚えていますし、またそれを本編で観た時もいい映像で残っていたので、個人的には6話のアクションシーンはとても好きです。

染谷:僕はもう全部好きなんですけど、印象的なのはお父さんとのシーンですね。初めてお父さんとお会いした時に、 勝手に跡取りとしての春陽のプレッシャーがあって、お父さんに厳しいイメージを作っていたんですが、いざ布団から起きた冨家ノリマサさんのお芝居がすごく暖かくて。、こういうお父さんだったんだ、って。でも、こういうお父さんも良いなって思って、そのときに自分の世界が広がったなって感じました。そのシーンは印象に残っていますね。
あと、布団が豪華だな……って思いました(笑)

――撮影中に、染谷さんはお誕生日を迎えられたと思いますが、そのあたりのエピソードなどございますか?

和田:一泊した時だった。

染谷:そうそう。全然泊まらなかったんですけど、その日だけ次の日が早いから急遽泊まろうってことになって。僕、ホテルで寂しく過ごしました。

和田:近くの銭湯で会いました。

染谷:いや、ばったり会っただけじゃないですか。自分が祝ったみたいな感じ出してますけども。

――知っていれば祝ってあげたいな、とは思いますか?

和田:そりゃもう盛大に、おもてなしを……

染谷:いや、でも次の日も早かったし、僕も祝ってもらうほど暇じゃなかったというか。コンビニの馬鹿でかいチキンを一人で食べてました(笑)

――今回、お二人のドラマを見させていただいて、お二人の関係性や距離感を作り上げる中で何か話し合われたことはありますか?

染谷:二人とも役者のタイプとして、あんまり事前に話し合わないんですよ。こうしようぜ、ああしようぜってタイプじゃないんです。舞台でもドラマの現場でもやってみて、ああこうきたか、ってなるのが良いというか、やる前に話しちゃうと野暮な感じがしてあんまり好きじゃなくて。琢磨くんもそういうタイプだと思うので、絶妙な距離を感じていただけていたら嬉しいですよね。話し合わずにそうなった、ということで。
監督もどちらかというと芝居に対しては特に仰らなくて、こういう絵で、こういう風に撮りますっていうお話だけいただいて、それを聞いて僕らがやるみたいな感じでした。

和田:役作りに関してこういうキャラにしてほしいとか、そんなに指示はなかったので、自分で考えたものを監督に提出するという形だったんですけど、そういう意味ではのびのびやらせてもらいました。監督も僕ら二人がそうするんだったら、じゃあこっちから撮ろうみたいな柔軟な対応をされることもありましたし、橋本監督も含めていい距離感を表現できたんじゃないかな、と思います。


――共演が多いのでお互いのことをわかっているところも今回は大きかったのでしょうか?

染谷:確かに0じゃないですね。これ0で、初めましてで、異母兄弟で、あの役は確かにちょっと大変だったかもしれないですね。気の合わないやつだったらね……(笑)

和田:そうだね、銭湯で見かけても……

染谷:気づかない。それはほんとに相手が琢磨くんで良かったなって思います。

――これからの稽古に入っていくと思いますが、そこに向けてチームでやっていきたいな、とかありますか?

染谷:ちょっとお話が重いので、稽古場を明るくはしたいです。

和田:そうね、暑いしね。

染谷:やる時はやりますけど、何か離れた時になんかきゃっきゃっしたいと思います。舞台から初めて入るメンバーもいるので。

和田:ギスギスしたら嫌だからね。お仕事としてつまらないので、和気あいあいとしていきたいですね。

――最後に、ドラマシリーズからご覧になって舞台を楽しみにされている方、また、この記事を見て初めて知った方、それぞれに向けてメッセージいただければと思います。

和田:ありがたいことに、こうしてドラマと舞台っていう違う表現方法で一つの作品をやれるというのはそう多くないことですので、自分たちも精一杯やりたいです。一度ドラマから役が出来上がっている分、稽古も初日からフル回転でいけるというか、相手を探る必要がない状態で入れます。
いろんなキャラクターの心情に想いを重ねていただいて、あの人だったら、私だったらこうするとなど、想像を膨らませていただけるように、我々もキャラクターを膨らませていきますので、ご期待頂ければな、と思います。

染谷:ドラマを観ていただいて、最後まで楽しんでいただいた方は、これは絶対舞台を観に行きたくなるんだろうなって思っています。舞台は生ですしね。観遠くて来られないという方には配信もございます。『Solliev0』はこれで完全に終わりとなりますので、ぜひ最後まで作品の行く末をみんなで見届けていただけたらと思っています。絶対面白い作品にしますので、皆さん、楽しみにして頂けたらと思っています。


――ありがとうございました。

舞台「Solliev0」の公演配信につきまして

2024年8月11日(日)17:00公演、
2024年8月12日(月・祝)13:00千秋楽公演
を「DMM TV」にて独占ライブ配信いたします!

▼販売ページはこちら
DMM TV 舞台「Solliev0」
https://www.dmm.com/digital/stage/-/theater/=/name=solliev0
7月25日よりDMM TV特設サイトにてライブ配信の予約販売を開始!
ライブ配信は公演終了後も楽しめる見逃し配信付きです。
特典映像付きの公演や2公演セットなどをご用意しております。
ぜひこの機会に舞台「Solliev0」の世界をお楽しみください!

【配信公演】
◆2024年8月11日(日)17:00公演
販売期間:2024年7月25日(木)12:00~8月25日(日)20:00まで
価格:4,400円(税込)
ライブ配信:2024年8月11日(日)16:30~公演終了まで
見逃し配信:2024年8月12日(月・祝)18:00~8月25日(日)23:59まで
※特典映像はございません。

◆2024年8月12日(月・祝)13:00千秋楽公演
販売期間:2024年7月25日(木)12:00~8月26日(月)20:00まで
価格:4,400円(税込)
ライブ配信:2024年8月12日(月・祝)12:30~公演終了まで
見逃し配信:2024年8月13日(火)18:00~8月26日(月)23:59まで

<特典映像>
・千秋楽終演後の出演キャスト生コメント映像

◆2公演セット
販売期間:2024年7月25日(木)12:00~8月25日(日)20:00まで
価格:8,800円(税込)
ライブ配信:各公演開始30分前~ライブ配信終了まで(予定)
見逃し配信:各公演の配信時間をご確認ください。

<特典映像>
・8月12日(月・祝)13:00千秋楽終演後の出演キャスト生コメント映像
・8月6日(火)12:00公演アフタートーク映像※
(アフタートーク登壇キャスト:染谷俊之・和田琢磨・廣野凌大・横田龍儀)
※アフタートーク映像配信期間:2024年8月13日(火)18:00~8月26日(月)23:59まで
さらにはライブ配信をご購入&DMMプレミアム会員に登録いただいた方へプレゼント抽選キャンペーンも実施!
詳しくはDMM TVの特設ページをチェック!https://www.dmm.com/digital/stage/-/theater/=/name=solliev0/

写真:ケイヒカル

■公演概要
舞台「Solliev0」

【CAST】
天月春陽:染谷俊之 天月冬真:和田琢磨
久住 楓:井阪郁巳 御子柴千大:安井一真 伊藤瑛士:滝澤 諒 水原悠人:酒寄楓太
東堂:吉田晃太郎 西沢:久保侑大 武元:正木 郁
新田 司:谷口賢志

【STAFF】
脚本・演出:ほさかよう
舞台監督:加藤保浩 照明:太田明希(Light Vision)音響:門田圭介 映像:川崎貴司 舞台美術:平山正太郎
衣装スタイリング:網野正和 ヘアメイク:車谷 結 現場制作:Ask
主催・企画:「Solliev0」製作委員会 制作:MinyMixCreati部 現場制作:Ask 協力:モストプランニング

【SCHEDULE】
2024年8月2日(金)▶▶▶8月12日(祝・月) 全14公演


劇場:品川プリンスホテル Club eX(クラブ エックス)https://www.princehotels.co.jp/shinagawa/clubex/
〒108-8611 東京都港区高輪4-10-30 (JR/京急線 品川駅高輪口より徒歩5分)

【TICKET】※全席指定
プレミアム席(1列目・2列目)パンフレット付:¥13,000
S席一般席(3列目・4列目)春陽&冬真ブロマイドセット付:¥9,900
S席ソファ席 春陽&冬真ブロマイドセット付:¥9,900
A席(5列目・6列目):¥7,700
A席2階席:¥7,700
※プレミアム席:お一人様2枚まで S席、A席:お一人様4枚まで

◆最速先行◆
受付期間:4月22日(月)18:00〜5月12日(日)23:59
当落発表:5月16日(木)13:00頃
入金期間:当落発表後〜5月19日(日)21:00
https://eplus.jp/solliev0

♦キャスト先行♦(春陽・冬真・楓・千大・瑛士・悠人・司)※限定個人ブロマイド付き
受付期間:5月27日(月)18:00~6月9日(日)23:59
当落発表:6月13日(木)13:00頃
入金期間:当落発表後~6月16日(日)21:00

♦一般販売♦
販売開始:6月29日(土)10:00~
※キャスト先行、一般販売の申し込みURLは追って公式サイト、SNSで告知致します。

【番組公式SNS】
公式HP:https://solliev0.com/
ドラマ公式X:https://twitter.com/solliev0 
ドラマ公式Instagram:https://www.instagram.com/solliev0/

©「Solliev0」製作委員会