「大船に乗ったつもりで観にきてほしい」【東映ムビ×ステ】最新作の舞台『邪魚隊/ジャッコタイ』佐藤流司さん・阿久津仁愛さん・玉城裕規さんインタビュー

インタビュー

8月9日(金)からスタートする【東映ムビ×ステ】舞台『邪魚隊/ジャッコタイ』から、鱗蔵役・佐藤流司さん、水野平馬役・阿久津仁愛さん、多々良役・玉城裕規さんが登場。5月に公開された同タイトル映画の続編となる、今作の見どころについて聞きました。

ーーまずは映画『邪魚隊/ジャッコタイ』の思い出話から教えてください。改めて撮影や完成した作品を振り返ってみて、いかがですか?
 
阿久津 映画の撮影は約1年前だったんですが、タイトなスケジュールの中で撮影したこともあり、撮影中は出来上がりが全く想像つきませんでした。でも完成した作品は、目まぐるしくいろんなシーンが展開していってとても面白かったです。時代劇だけど歌もあり、大勢の人に担がれるみたいな斬新なシーンもあったり。また、たくさんのお客さんに見ていただけて、感想もたくさんいただけました。観た人の反響もすごく嬉しかったです。
 
佐藤 撮影している最中は客観的に作品を見ることができないので、面白いのかどうか分からないんですよね。ですが俺もファンの方からの反応が本当に良くて。なんなら「今まで見てきた流司さんの役の中で、鱗蔵が一番好きです」という方もいらっしゃったくらいでした。お客様の感想が、この作品に対する自信に繋がりました。
 
玉城 僕も台本を読んだ時はあまり想像がつかなかったので、撮影の時はとにかく自分の役割を全うしようと精一杯取り組みました。完成した映像を見て「なるほど」と思いましたね。これだけ盛りだくさんのエンタメ要素を詰め込んでいる映画は久しぶりに見たなという感じでした。

ーー映画撮影時の印象に残っているエピソードはありますか?
 
阿久津 立ち回りのリハーサルを太秦の大きな道場みたいなところでやったんですが、2人(佐藤、玉城)のスピードが早すぎて、めちゃめちゃ怖かったです!
 
玉城 特に平馬は振り回されるような動きが多かったからね。
 
阿久津 はい。すごく刺激を受けました。さらに本番はリハよりも体感5倍くらい早く感じて、本当に殺されるんじゃないかと思いましたけど(笑)。
 
玉城 自分でも今何をしてるんだろうってわからなくなる速さでした(笑)。
 
ーーアクションは舞台でも見られるんでしょうか?
 
玉城 たっぷりお見せすることになると思います。まだ現時点では本読みしかしていないので、具体的にどんな演出がつくのかはこれからですが。

ーー現時点で、舞台について思っていることはありますか?
 
佐藤 台本を読んで、かなり稽古が必要な感じだなとは思いましたね。読んでいる途中で「あれ、今このキャラクターってどうなってるんだっけ?」「このワードってどこに繋がってるんだっけ?」みたいな箇所が結構出てくるんです。それをスムーズにお客様にお伝えできるように、しっかり稽古をしていく必要があるなと思いました。
 
阿久津 映画を見た方はより楽しめるし、見てない方にも楽しんでもらえるような盛り沢山な内容になっていると思います。
 
玉城 舞台は人数も多いので、出演者全員がまとまって一つになるには、各々がかなり集中しないといけないなと思っています。でもその分、まとまったらとてつもないものが出来上がるだろうとも。あとは個人的に、僕(多々良)が出てきたら、みんな腹が立つんじゃないかという不安があるんですけど、それも稽古をしながら解消したいです。嫌われたくはないので…(笑)。それこそお客様にストレスフリーで見てもらえるようにしたいです(笑)。
 
ーー舞台でご自身が演じる役について、注目してほしいところはありますか?
 
阿久津 平馬は映画のラストで邪魚隊の一員になりました。舞台では邪魚隊のみんなと一緒に目標達成するみたいな展開になるので、めちゃくちゃ楽しみです。あとは思っていた以上にアクションシーンが多そうだったので、それは今からちょっとドキドキです。
 
佐藤 俺は歌、ダンス、殺陣と得意分野まみれなので、期待しておいてもらいたいですね。あとは先に映画を見ておいてもらえると、舞台の最後の鱗蔵のシーンはビックリすると思います。
 
玉城 
多々良的にも映画を先に見ておいてもらえると嬉しいです。解釈の仕方で見え方は無限にあると思うので、演出の毛利さんとしっかり話し合いながら、自分自身、より多々良という役を深めて、映画とはまた違った一面を見せられたらなと思います。

ーーご自身が演じる役以外についても、魅力を教えていただきたいです。
 
阿久津 
鱗蔵はついていきたくなるようなリーダー感が魅力です。映画のストーリーも鱗蔵に影響されて平馬自身が成長していく話でしたし。あとは映画の時の麟蔵と平馬のコメディチックなやり取りも楽しかったので、舞台でもまたそういう掛け合いがあったら嬉しいです。
 
玉城 流司だからできる、流司にしかできない鱗蔵がしっかり存在しているのがいいですよね。個性的なキャラクターが集まっている中でも、特に鱗蔵はカリスマ性があるからみんなついていく。言葉じゃなくても空気感でそれが伝わってくるので凄いなと思っています。男女ともに惹かれる魅力が満載ですね。
 
佐藤 平馬は感情論の塊です。俺は感情が先に来るタイプの人が嫌いなので、現実にいたらすごく嫌だなって感じのキャラクターで…(笑)。
 
玉城 (笑)。でもそこが他のキャラとの違いで、平馬の魅力でもあるよね。愛嬌もありますし。確かに実際に身近にいたら、僕もちょっと距離を置くかもしれないけど(笑)。
 
阿久津 あはは(笑)。多々良はまずビジュアルがめちゃくちゃかっこいいです。映画でも最初に出てきた瞬間から強いな!と思いました。舞台でもさらに存在感が増していると思うので、楽しみです。
 
佐藤 多々良は、そうですね…。歪んだ愛情をお持ちの方だなと。そして現実にいたらすごく嫌だなって感じですね(笑)。あとは、意外と人が好きなのかなと思います。好きだからこそ執着するのかなと。


ーーありがとうございました。最後に舞台『邪魚隊/ジャッコタイ』を楽しみにしているファンの方へ、メッセージをお願いします。
 
阿久津 まずは精一杯頑張ります。その一言に尽きます。稽古はまだこれからなので未知ですが、映画ではあまり描かれていなかったキャラクターにもフューチャーするお話なので、また新しい発見があるんじゃないかと思います。
 
玉城 そうですね。正直、僕もまだ分からないことだらけです。リアリティを持たせる演出にするのか、エンタメ、ファンタジー寄りにするのか、見せ方によってもだいぶ変わってくると思うんです。でも、目指す方向が決まったら流司を先頭にみんなで精一杯そこに向かっていくだけ。映画はたくさんの方に見ていただいたので、舞台もたくさん見ていただけたら嬉しいです。
 
佐藤 まだ稽古が始まっていないので「絶対面白いので見にきてください」なんて無責任なことも言えないんです。でも、錚々たるメンバーが集まって、歌もダンスもあって、立ち回りもあって、目にも耳にも楽しい舞台なので、間違いなく成功すると思います。とてもいい作品になる予定なので、ぜひ大船に乗ったつもりで観にきていただきたいです。

◇佐藤流司
スタイリスト:吉田ナオキ
 
◇阿久津仁愛
スタイリスト:東 正晃
 
◇玉城裕規
スタイリスト/津野真吾(impiger)
衣装協力/MUZE

 
◆ヘアメイク
入江美雪希

取材:井上明日香/写真:ケイヒカル

【公演情報】
舞台『邪魚隊/ジャッコタイ』

脚本:小西麻友 
脚色・演出:毛利亘宏(少年社中)
音楽:和田俊輔 
歌詞:藤林聖子

出演:
佐藤流司
阿久津仁愛 橋本祥平 小柳 心 廣瀬智紀
蘭舞ゆう 舟木 健(NORD) 竹野留里 井俣太良 小林郁大
松本寛也 森 大 中村誠治郎 輝馬 玉城裕規

<東京公演>
日程:2024年8月9日(金)~25日(日)
会場:サンシャイン劇場

<大阪公演>
日程:2024年8月30日(金)~9月1日(日)
会場:サンケイホールブリーゼ

<愛知公演>
日程:2024年9月4日(水)
会場:一宮市民会館

<石川公演>
日程:2024年9月7日(土)・8日(日)
会場:石川県立音楽堂 邦楽ホール
※各会場、開場は開演45分前より

価格 <全席指定> 9,500円(税込)※未就学児入場不可

【配信情報】
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