「チェリまほ The Musical」～30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい～　荒牧慶彦インタビュー

2018年9月1日より『ガンガンpixiv』で連載以降、多くの読者支持を得て累計300万部を突破した人気漫画を原作とし、実写ドラマ・実写映画・TVアニメ化され大きな話題を呼んだ"チェリまほ"こと「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」がミュージカルとして、2025年4月より上演が決定。

――松田 凌さんとの共演ということで、最初にお話を聞いた時、どう思いましたか。

荒牧：凌との共演が3～4年ぶりくらいなので、シンプルに楽しみでした。役者、松田凌が大好きなんです。もちろん人間、松田凌も大好きなんですけど、彼の真摯に役に取り組む姿とか、そういう部分は10年前から見ていたので楽しみです。

――「チェリまほ」の物語を深くご理解されていると思いますが、黒沢優一を演じる上で、どういった部分をこだわろうと思っていますか。

荒牧：この作品において面白いなって僕自身が感じた部分。黒沢がとてもスマートなのに、考えていることがめちゃくちゃ過ぎるってところ。そのギャップがひとつの舞台装置として面白さを生んでいると思うので、そこはやはりこだわりたいです。
表の顔はシャープに、カッコよく動くのに、考えていることがおかしいという部分を表現していきたいです。

――「チェリまほ」は、アニメや実写ドラマなどがありますが、それらとの差別化などは意識されていますか？

荒牧：原作には原作にしか出せない味があり、アニメにはアニメしか、映画には映画にしか、舞台なら舞台、ミュージカルならミュージカルにしか出せない味があると思っているので、差別化は特に考えていないですね。

――少し話題が変わります。
今回、魔法が使えるという設定の作品ですが、もしご自身が魔法を使える状況になったとしたら、どのような魔法を使ってみたいですか？

荒牧：以前だったら「空を飛びたい」とか「どこでもドアみたいにワープしたい」と思っていたのですが、最近は一つだけなら「分身体を作りたい」です。三人くらい！

――それは何のためでしょうか？

荒牧：一応、仕事です(笑)
やっぱりあれもやりたい、これもやりたいという人間なんですよ。でも、物理的に一人だし、時間、スケジュールがないし、お断りしている仕事も多くて。
人数が増えれば、その分全部受けられるじゃん！　って。

――最後に。楽しみにしているファンの方に向けてコメントをお願いします。

荒牧：どんな荒牧が見られるんだろうと、きっとワクワクドキドキしながら待っていただけると思うんですけど、今まで通り変わらずに、この原作世界の魅力を最大限に引き出して、なおかつ僕が演じる黒沢の魅力も引き出しつつ「荒牧が演じてよかったな」と思ってもらえるべく頑張るので、応援をよろしくお願いします。

「チェリまほ The Musical」～30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい～は、2025年4月11日より上演される。

取材・文：木皿儀／撮影：ケイヒカル