【インタビュー】「試合にかける想いのぶつかり合いに注目!」ミュージカル『テニスの王子様』4th シーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝 越前リョーマ役・竹内雄大&跡部景吾役・石川志泉

インタビュー

いよいよ7月6日(日)からミュージカル『テニスの王子様』4th シーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝の公演が開幕。関東大会以来、再び青学(せいがく)と氷帝が青い火花を散らす。 今回は氷帝学園の部長・跡部景吾役に新キャスト・石川志泉を迎えることでも話題に。そんな石川と、越前リョーマ役を務める竹内雄大に、今の心境を語ってもらった。

──お互いの第一印象と今の印象について教えてください。

竹内:志泉くんの第一印象は“模範的な青年”。優しいし、真面目だし、リスペクトの塊みたいな存在だと思いました。今はめちゃくちゃゲラな印象があります。稽古中も何か面白いことがあったらずっと大声で笑っていて、微笑ましいです(笑)。

石川:たまに笑いすぎて「うるさい」って言われることもあります(笑)。声が響くんですよね。

竹内:それこそ、跡部みたいに笑うんですよ。

石川:そうそう(笑)。ハーッハッハハッ!って感じの笑い声です。

──石川さんから竹内さんへの印象はいかがですか?

石川:僕が最初に雄大くんを観たのが越前リョーマを演じている姿だったから、クールな感じの人なのかなと思っていました。でも、実際はけっこう人懐っこくて可愛いです。特に青学(せいがく)メンバーと一緒にいる時は、他の青学(せいがく)メンバーがお兄ちゃんみたいに見えますね。

──石川さんは今回が『テニミュ』初出演ですよね。出演が決まった時はどんな気持ちでしたか?

石川:最初はすごくプレッシャーでした。跡部景吾を演じること自体もですが、すでにあるチームの中にチームを引っ張っていく部長という存在として後から入ることに大きなプレッシャーを感じていました。でも、稽古に入ってからは、氷帝の皆がものすごく暖かく迎えてくれて、皆の助けを借りながら自分なりに引っ張っていけばいいんだと安心できました。

──実際に稽古に参加してみて、予想外に苦労したことはありますか?

石川:テニスのラリーは想像以上に大変です。1分くらいやるだけでも足はめちゃくちゃ痛いし呼吸も荒くなってしまって。こんなに体力を使うスポーツだったんだと驚きました。

──竹内さんは前回の公演(ミュージカル『テニスの王子様』4th シーズン 青学(せいがく)vs比嘉)に引き続き越前リョーマを演じます。前回よりも成長したなと思うところはありますか?

竹内:比嘉公演を通じて課題はいっぱい見つかったので、今回の稽古に入るまでの間にいろんな自主練をしていました。中でも一番頑張ったのがラケットさばき。毎日筋トレをして、ちょっとでも空き時間があったら公園に行ってラケットを振っていました。前回より成長できたかなと思うので、公演ではぜひラケットさばきに注目してほしいです。

──現在、稽古の真っ最中とのことですが、稽古場の雰囲気はどんな感じですか?

竹内:志泉くんは初めてですが、今回の出演者は『テニミュ』の公演を一度以上経験している人がほとんど。一人ひとりが前回よりも成長して稽古に挑んでいるのを感じています。そういう姿に刺激をもらって、いい稽古ができているなと思います。

石川:初めて稽古に参加して思ったのは、男子校みたいな雰囲気だなって。空き時間には皆でテニスをしたりして楽しんでいるんですが、稽古中はお互いにアドバイスや提案をしあったりします。メリハリがある、いい雰囲気だと思います。

──具体的に誰からどんなアドバイスをもらいましたか?

石川:常日頃、いろんな人からもらいまくっているんですが、たとえば庵くん(向日岳人役・小辻 庵)は体の使い方が上手なので、「もっとこうしたほうが跡部らしいフォームに見えると思うよ」とか、そういう細かいところを教えてもくれます。

──竹内さんから石川さんにアドバイスすることもありますか?

竹内:僕もまだアドバイスされる側の人間なので…(笑)。でも、それこそフォームとか、ラリーの時の動き方とか、そういうところはアドバイスすることもあります。

石川:ラリーのテンポ感や躍動感を出すのが難しくて、よく雄大くんに質問します。「しっかりボールを見れば自然とテンポ感も生まれるし、緩急も出る」とアドバイスをいただきました。

──では今、この場を借りて竹内さんから新たに何かアドバイスするとしたら?

竹内:「筋トレしたほうがいいよ」ってことですかね。腕力とジャンプ力が必要なので、僕は太ももあたりをずっと鍛えています。あとは、公演が始まったら、楽屋で自分がメイクするスペースはしっかり確保した方がいい!

石川:そうなの?

竹内:僕は楽屋の隣の席が友哉くん(手塚国光役・寺田友哉)なんですけど、机をめちゃくちゃ広く使ってくるんですよ。お菓子とかを僕のスペースまで広げて置いてくる(笑)。だから僕、比嘉公演の時はすごく狭いスペースでメイクしてて…。志泉くんも自分のスペースは死守してね。

──石川さんの隣の席は誰になるんでしょうね?

石川:忍足(侑士)ですかね? だとすると不安はないと思いますけど…一応、気をつけておきます(笑)。

──学校の垣根を越えてアドバイスし合うこともあるんですか?

石川:そうですね。青学(せいがく)だと大雅くん(乾 貞治役・世良大雅)がよくアドバイスしてくれます。

竹内:あとは、樹くん(樺地崇弘役・栗原 樹)!お兄ちゃんみたいな存在で、樹くんは出番がない稽古にも顔を出してくれて、アドバイスをくれます。

石川:樹くんには僕もすごくお世話になっています。僕が氷帝に馴染めるように、最初に「氷帝はこういうチームで」という話をたくさん聞かせてくれたり、あとは「部長として皆をまとめるにはこういう行動をするといい」って教えてくれたり。すごく助かっています。

──今回、お二人が演じるキャラクターの魅力についても教えてください。

竹内:リョーマは試合中に見せる生意気でクールな姿がかっこいいです。でも桃ちゃん先輩(桃城 武)や菊丸先輩(菊丸英二)みたいな年上の先輩と絡んでる姿は年下らしくて微笑ましい。逆にトリオと絡む時は中1らしくて、そういうチームメイトとの関係性も見どころだと思います。

石川:跡部は部の中でも絶対王者みたいな立ち位置ですが、部員たちは無理に従っているわけじゃなく、跡部が「従いたい」「ついていきたい」と思わせる人間だからついてきてくれている。部員との信頼関係は、すごくアツいと思います。部員に対して厳しい言葉をかけることもありますが、それは部員を気にかけているからこその愛のムチ。そういうところが跡部のいいところだなと思います。

──跡部景吾を演じる上で、普段から意識していることはありますか?

石川:跡部は『テニスの王子様』の世界の中でもたくさんの人から注目されて、常に見られている存在ですよね。だから僕も、誰に見られてもいいような立ち振る舞いを普段から意識するようになりました。…と言いつつ、疲れた時とかはだらーんと座ったりすることもあるんですが(笑)。跡部を演じる時は、胸をグッと張って顎も上げて、姿勢から入るようにしています。

──では、お互いに「すごいな」と思うところと、逆に「ここは負けないぞ」と思うところを教えてください。

竹内:志泉くんのすごいところは成長速度。ラケットの扱い方も稽古序盤とは全然違っていて、普通に試合をしていて楽しいです。あとは、歌がめちゃくちゃ上手い!志泉くんの歌を聴いていると耳が幸せで稽古中も癒されます。

石川:嬉しい。自分ではまだまだだと思いますが、声の響きが良いっていうのはよく言われるので、自信があります。

竹内:逆に負けないところは何だろう……。生意気さ?(笑)

石川:雄大くんのすごいところは動きの軽やかさ。試合を見ていても、漫画のリョーマの動きそのままだなと思うことがよくあります。あとはラケットの扱い方も利き手と逆なのにすごく上手。逆に負けたくないのは試合中の熱量です。今回、氷帝は青学(せいがく)にリベンジする立場。熱量から負けていたら試合にも勝てないと思うので、絶対に負けたくないです。

──青学(せいがく)と氷帝、それぞれのチームのアピールポイントを教えてください。

竹内:青学(せいがく)の一致団結感は他の学校と比べてもすごくあると思います。あとは1、2年生が3年生に対して抱く感情とか、逆に3年生から1、2年生への想いも、今回の公演で見せたいところです。

石川:聞いたところによると、関東大会氷帝公演の時の氷帝メンバーは、個人個人で役を極めていく雰囲気だったらしいんです。でも今回は皆、チーム全体で作り上げるぞという雰囲気になっています。それは物語の中の氷帝にも通じるところがあると思うんです。チームでまとまって、今度こそ青学(せいがく)を倒してやるという意識がある。そこが今回の氷帝のアピールポイントだと思います。

──リョーマと跡部の見どころはどんなところですか?

竹内:やっぱり2人の試合ですかね。跡部とリョーマ、それぞれにこの試合にかける想いがあるので、その想いのぶつかり合いを見てほしいです。僕はリョーマとして「青学(せいがく)を絶対に準決勝に連れていくぞ」という気持ちで演じています。

石川:試合前の2人のやりとりも、想いのぶつかり合いを感じるポイントだと思います。短いやりとりではあるんですが、リョーマの「強い相手に勝ちたい」という想いと、跡部の「今度こそ負けられない」という覚悟が見どころだと思います。

──では公演全体の見どころは?

石川 氷帝全員の熱量に注目してほしいです。稽古中も他のメンバーの試合を見ていて思わず泣きそうになってしまうくらい。高貴な氷帝学園がめちゃくちゃ泥臭く、熱く試合をしています。跡部だから泣いちゃいけないんですけどね。

──特にこの試合にグッときたという試合はありますか?

石川:やっぱり、S(シングルス)2とD(ダブルス)1ですね。

──竹内さんが思う見どころはどこでしょう?

竹内:それぞれの学校曲は、青学(せいがく)と氷帝の違いが分かりやすくて楽しんでいただけると思います。志泉くんが言ったとおり、氷帝はリベンジマッチ的な意味合いが強くて。一方、青学(せいがく)は前回の比嘉戦で手塚部長の試合を久しぶりに見て、各々がめちゃくちゃ刺激をもらっている状態です。さらに氷帝とは関東大会でも戦っていて、人によっては悔しい思いや「もっとやってやりたい」みたいな想いも抱えているはず。そういうそれぞれの気持ちを学校曲から感じ取ってもらえたら嬉しいです。

──公演が行われるのは7〜8月と夏真っ盛りですよね。お二人の学生時代の夏休みの思い出を一つ教えてください。

石川:僕は小学生の頃は、毎年家族で福井県の恐竜博物館に行っていました。当時は恐竜が好きで、将来の夢は恐竜の化石を発掘する人だったんです。新種の恐竜を見つけて自分の名前をつけたいなと思っていました。

──“シセザウルス”みたいな?

石川:そうです、そうです。そういう感じの。

竹内:おお〜。いいですね。

石川:いい?ありがとう。お褒めの言葉をいただきました(笑)。

竹内:僕は仲良しの男友達たちと県外にある大きなプールに遊びに行った思い出があります。友達だけで行く初めての遠出だったので、めちゃくちゃ楽しくて。翌年以降も毎年行ってましたね。

──ありがとうございました。最後に、本番まであと少しとなりますが(取材は6月下旬)現時点で「本番までにここをもっと極めたい」という課題や目標を教えてください。

竹内:ラリーはまだまだ完成度を上げたいと思っています。試合を通じてリョーマくんの青学(せいがく)に対する想い、跡部に対する想いをお客さんにも感じてもらえるように、試合中の目線や動きなど細かい部分も研究して本番に挑みたいです。

石川:自分が出場する試合はもちろんですが、ベンチの中でも情熱的な氷帝を見せたいと思っています。どちらかというと冷静なイメージがある氷帝ですが、今回は関東大会の時よりも窮地に立たされている状況。だからこそ、どれだけ熱量を持って応援できるかが大事だと思うんです。関東大会との違いが見えないと全国大会に氷帝が出てくる意味がないと思うので、その熱量を本番までにどんどん高めていきたいです。

ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝 公演概要

タイトル                   ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝
原  作                   許斐 剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ コミックス刊)
脚本・作詞・演出        三浦 香
音  楽                   坂部 剛/Yu (vague)/大石憲一郎
振  付                   遠山晶司(梅棒)/YOU
主  催                   東京・大阪公演:テニミュ製作委員会
                                  岐阜公演:中京テレビ放送
                                  福岡公演:福岡放送
共  催                岐阜公演:公益財団法人 土岐市文化振興事業団
協  賛                   ファミリーマート
出  演                  

<青学(せいがく)>
越前リョーマ役:竹内雄大、手塚国光役:寺田友哉、大石秀一郎役:藤本力翔
不二周助役:橋本勇大、乾 貞治役:世良大雅、菊丸英二役:長嶺龍汰
河村 隆役:坂上翔麻、桃城 武役:有岡歩斗、海堂 薫役:渡邊 樹       
堀尾聡史役:大山蓮斗、加藤勝郎役:加藤央睦、水野カツオ役:中川湊斗

<氷帝>
跡部景吾役:石川志泉、忍足侑士役:草地稜之、宍戸 亮役:広井雄士
向日岳人役:小辻 庵、芥川慈郎役:横山賀三、滝 萩之介役:中田凌多
樺地崇弘役:栗原 樹、鳳 長太郎役:明石 陸、日吉 若役:酒寄楓

<立海>
幸村精市役:潮見洸太、真田弦一郎役:速川大弥
丸井ブン太役:白金倫太郎、ジャッカル桑原役:大村征弥

<比嘉>
木手永四郎役:二階堂 心、甲斐裕次郎役:益川和久、平古場 凛役:桜井 一

<テニミュボーイズ>
中川月碧、原田悠希、吉村空我

公演日程 
東京公演                2025年7月6日(日)~7月13日(日)    Kanadevia Hall(旧TOKYO DOME CITY HALL)
※諸般の事情により東京公演の初日を変更させていただきます。
大阪公演                2025年7月19日(土)~7月27日(日) SkyシアターMBS
岐阜公演                2025年8月1日(金)~8月3日(日)     土岐市文化プラザ サンホール
福岡公演                2025年8月15日(金)~8月17日(日) 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
東京凱旋公演           2025年8月23日(土)~8月31日(日)  日本青年館ホール

チケット料金             7,800円(全席指定/税込み)
一般発売日              2025年6月1日(日) 10:00~
チケット取扱い           イープラス/チケットぴあ/ローソンチケット
お問合せ                 ネルケプランニング  https://www.nelke.co.jp/contact/
公式サイト               https://www.tennimu.com/
テニミュ・モバイル         https://sp.tennimu.jp/

©許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会