【インタビュー】『Solliev0(ソッリエーヴォ)』のシェアードユニバース作品 ドラマ『gift(ギフト)』について(和田琢磨・染谷俊之)

インタビュー

2024年に放送、2025年に舞台化され話題を呼んだ『Solliev0(ソッリエーヴォ)』。そのシェアードユニバース作品として新たに誕生したドラマ『gift(ギフト)』が、2025年10月1日(金)よりTOKYO MX、BS日テレほかにて放送されることが決定した。
監督を務めるのは、『Solliev0』に続き橋本一。『相棒』シリーズや映画『探偵はBARにいる』など数々の人気作を手がけてきた名匠が、引き続き本作の世界観を紡ぐ。

物語の舞台は、舞台版『Solliev0』から時が流れた後の東京。警視庁「特殊犯罪対策課」に所属する刑事たちが、“特殊”な犯罪者と向き合う中で築かれていく、成熟した大人同士の友情を描く。

メディアクトでは、本作でW主演を務める和田琢磨と染谷俊之にインタビューを実施した。作中で重要な役どころを担っている廣野凌大のコメントもあわせて掲載。
長年にわたり共演を重ねてきた2人ならではの、落ち着きと信頼感に満ちた空気の中で、それぞれが演じるキャラクターの魅力や互いへの印象、そして今だからこそ語れる裏話などをたっぷりと語ってもらった。

――一年ぶりの続編と聞いた際の感想はいかがでしたか?

和田:前回の『Solliev0』が多くの方に興味を持っていただき、舞台にも足を運んでいただけたおかげで、第2弾が実現することになりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今回はシェアードユニバースという設定で、前作と世界線が重なっています。『Solliev0』から楽しんでくださっている方はもちろん、今作から観る方にも多角的に楽しんでいただけたら嬉しいですね。

染谷:以前「もしかしたら続編があるかも」と少しだけ匂わせたとき、お客様がすごく喜んでくださったことが印象に残っています。その後本当に撮影が始まって、こうしてまた皆さんに作品をお届けできることを嬉しく思っています。個人的にはより好きな世界観ですので、ぜひたくさんの方に楽しんでいただきたいです。

廣野:僕は舞台には出演していなかったんですが、ありがたいことに舞台の冒頭で流れる楽曲を担当させていただきました。今回、ドラマも舞台も多くの方が応援してくださったおかげで続編が叶ったと聞いて、本当に嬉しかったです。今作では新しい役をいただきましたし、キャストが欠けることなく新しい関係性が続いていることもありがたいです。シェアードユニバースという言葉もいい響きですよね。参加できて光栄です。

――台本を読んだ感想を教えてください。

和田:僕が演じる秋葉、染谷くん演じる夏目はいずれも特殊能力”持つ犯罪者を追う刑事という設定です。その力が果たして良いものなのか、悪いものなのか、自問自答しながら事件に向き合っていく姿が描かれています。テンポよく展開していく台本に、読んでいてすごくワクワクしました。

染谷:実はシェアードユニバースタイトルという言葉を聞く前に台本をいただいたんですが、読み進めるうちに『Solliev0』とつながっていることに気づいて、すごく面白かったです。前作を知っている方はもちろん、今作から初めて観る方にも、1話ごとの展開をしっかり楽しんでいただける内容になっていると思います。

廣野:僕はドラマ『Solliev0』のラストで亡くなっている役だったんですが、『gift』では全く別の、新しいキャラクターで登場します。台本を読んで感じたのは、今回の役はかなり展開を担うキャラクターだということ。トリッキーにも動ける役なので、ぜひ注目して観てほしいです。前回は琢磨さんにボコボコにされる役だったんですけど(笑)、今回はまったく違う立場で、全然違う世界にいます。
今回は撮影場所もかなり印象的でした。前回はイタリアンレストランが舞台でしたが、今回はその真逆ともいえるような場所でのシーンもあり、世界観にマッチした薄暗さも楽しんでいただけたらと思います。

※以下より、和田さんと染谷さんの対談インタビューに続きます。

――秋葉と夏目というキャラクターについて、それぞれご紹介いただけますか?また、ご自身の性格や価値観と重なる部分、逆に違いを感じる点があれば教えてください。

和田:秋葉は、特殊犯罪者を取り締まる「特殊犯罪対策課」に所属しています。彼自身も能力を持っていて、特殊犯罪者の気持ちがわかるという理由からその部署に配属されているんです。実は過去に弟が事故に遭って、その原因が自分にあるのではないかという葛藤を抱えて生きているキャラクターですね。
前作の『Solliev0』の冬真に比べると、秋葉はそこまで重たいキャラクターではないんです。どんな人にも人懐こく話せるし、夏目とも初対面からわりとすんなり馴染める。そのあたりは、自分自身と似ていると思います。来る者拒まず、ですね。

染谷:夏目は、捜査二課の元エース。いわゆるキャリア組です。ある出来事をきっかけに、秋葉のいる特殊犯罪対策課へ異動してきます。手に包帯を巻いていて、その理由は物語が進む中で徐々に明らかになるので、楽しみにしていてください。今はgiftに関係していると思ってもらえれば。夏目は芯があって頭が良く、正義感も強い。でもなんやかんやお人好しなところが好きですね。
この作品の世界観にはgiftという特殊能力を持った人たちが登場するんですけど、劇中では「giftはいらない派」の人たちが多いんですよ。夏目もその一人なんですが、。僕自身は、めちゃくちゃ「欲しい派」です。

――ご自身が手に入れられるとしたら、どんな“gift”が欲しいですか?

染谷:単純に動体視力がめちゃくちゃ上がるgiftが欲しいですね。パンチや動きがスローモーションに見えるようになったら、ボクシングとかテニスとかで無双できそうですよね。

和田:人間って、いっぱい筋肉があるじゃないですか。僕は身体の一部の筋肉を、ガッと強化できる能力が欲しいですね。重い荷物を持つ時は腕を、ちょっとした距離を移動する時は太腿を…って、細かく強化したい。

染谷:身体能力系ってことですね? 全体の筋肉を強化するgiftでも良くないですか?

和田:いやいや、全部はいらないんですよ!(笑)細かく選びたいんです。

――ご自身が演じられた秋葉と夏目の関係性を一言で表すとしたら、どのような言葉が浮かびますか? また、そう思われる理由もあわせてお聞かせいただけますか。

染谷:「共感」じゃないかな。同じ仲間同士にしかわからない悩みを共有できる。そこに2人の関係性が詰まっている気がします。

和田:確かに、「共感」って言われるとしっくりきますね。たとえばトップ大学の生徒同士にしかわからない、天才ゆえの…みたいな。性格や志も違うけれど、giftという共通点が2人を引き合わせた因果なのかなと思います。

――監督・橋本一さんとのやり取りで、印象に残っている演出や相談はありましたか?

和田:橋本さんは「こういうシーンを撮りたい」というビジョンがとても明確な方なんです。僕らの提案ももちろん受け入れてくださいますが、基本的には監督の描く世界観に沿って芝居をすることが多いですね。

染谷:芝居について「こうしてほしい」と言われることは、ほとんどありません。僕たちが持っていくものを信じてくださっていて、よっぽどズレていたらその時に修正が入る、という感じです。

――役作りの過程で、お互いに相談したり話し合うことはありますか?

染谷:実は、ほとんどそういうことはしないですね。しなくても大丈夫だと信じているし、相手からきたものを受け止めようと思っているので。

和田:「こうしてほしい」もなければ、「こうしていい?」と確認することも、ほとんどないです。

染谷:もちろん、話し合うことも大切だとは思います。でも、深く言葉にしすぎるのはちょっと野暮かなという気もするんです。

――“刑事たちの大人の友情”が物語の核となる本作にちなみ、おふたりの関係性について改めてお聞かせください。共演を通して感じたお互いの印象を教えていただけますか?

和田:深く共演するようになったのは、ここ数年なんです。もちろん十何年も前から染谷俊之って名前は知っていましたけど、実際に共演してみると、皆に頼られる理由やずっと第一線で活躍している理由がよくわかりました。
年代は若干違うけれど、通ってきた道は似ているし、頼もしい仲間だと思っています。誰に対してもフェアで、接し方が先輩にも後輩にも丁寧。そこが本当に素晴らしいと思います。

染谷:琢磨くんは、最初は先輩という印象が強かったです。ミュージカル『テニスの王子様』で青学の部長をやっていたのも大きいですね。僕の番組に出てもらったり、同じ作品に出演もしていましたが、舞台上では会話がないことも多かったんです。最近共演するようになってから、先輩というよりは世代も近いこともあって“俳優仲間”になりました。
現場で困った時に「琢磨くんならどうするかな」って考えることもあるくらい、立ち居振る舞いをお手本にしています。

――今までを振り返って、印象的だったエピソードはありますか?

染谷:最近僕はよくジムに通っているんですけど……ある日、琢磨くんが何も言わずに同じジムに登録してきたんですよ。ばったり会って声をかけたら、「驚かせたくてサプライズで登録したんだよ」って(笑)。一言くれたらよかったのに!

和田:完全に黙って登録しました(笑)。紹介だったら割引とかもあったんですけど、「どなたかお知り合いはいらっしゃいますか?」って聞かれても、「いません」って答えました。全部サプライズのために(笑)。登録して4日目くらいでばったり会えたので、個人的には満足しています。
僕が印象的だったのは、撮影の移動中のエピソードですね。今回はロケ地がいろいろあって、ある日は東京の西の方から神奈川の海沿いまで移動が必要だったんです。お互い車で移動してたんですけど、普通だったら年上の僕が先に出て、道案内する感じになると思うじゃないですか?でもその日は何も言わずに僕が後ろにつきました。染ちゃんに案内してもらうために。

でも、15分くらい走ったところで、僕だけ赤信号に引っかかっちゃって。染ちゃんはそのまま行けたけど、僕は取り残されるっていう(笑)。
焦ったけど、「きっとこの人は待ってくれている」と信じて進んだら、本当に待っててくれました。

染谷:だって、辿り着けなかったら困るじゃないですか(笑)。現場に遅れちゃうし。

和田:そういう気遣いができるところが、やっぱり素晴らしい人だと思いました。

もしあのとき僕が真っ直ぐ進んでいたら、この人はどうしてたんだろうな~とも思うんですけど(笑)。改めて、染ちゃんの優しさを実感した出来事でした。

――撮影を終え放送を待つこのタイミングで、今だからこそお互いに伝えられることはありますか?

染谷:ある日、僕の方が先に撮影が終わったことがあったんです。僕が運転して帰ろうとしたら、琢磨くんが手を振って「おーい!」って声をかけてくれたんですよね。
でも僕、普通にそのまま帰っちゃって。200メートルくらい走ってから、「もしかして乗せてほしかったのかな?」って気づいたんですけど……戻る元気がなくて(笑)。だから今、改めてあの時はごめんなさいって伝えたいです。ちょっと申し訳なかったなって。

和田:ああ、あったあった。ちょっと根に持ってます(笑)。
僕からは、今回の現場に限ったことじゃないんですが……、染ちゃんって時間にめちゃくちゃ正確なんですよ。遅れないってすごく良いことなんですけど、それを通り越してせっかちなんじゃないか?って思うことがありますね。特にお弁当を食べるとき!

染谷:違いますよ、せっかちじゃない。単純に食べるのが早いだけなんです!

和田:本当に食べるのが早いんです。白米とエビフライを飲んでるんじゃないかって思うくらい。僕がお弁当の蓋を開けるころには、もう食べ終わってるんですよ(笑)。
同じタイミングで撮影が終わって、僕が着替えて一息ついて、さあ食べようかなって思ったら、染ちゃんはすでに食べ終えて歯磨きに行ってる。ちょっと焦るんですよ、見てると。

染谷:なんでですか?焦らなくていいじゃないですか(笑)。

和田:染ちゃんって、全部終わらせてからゆっくりしたいタイプでしょ?僕は食べる時間も含めてゆっくりしたいタイプなんです。だから、横で見てるとちょっと焦っちゃう。これが今だから言えることですね(笑)。

染谷:でも、それを聞いても僕は変わらないですよ。このままです(笑)。
たしかに、お弁当を食べるのは本当に早いです。現場の誰よりも早いかもしれない。片付けスペースができてないくらいのスピードで食べ終わっちゃいます。

和田:スタッフさんも焦るんじゃない?(笑)

染谷:かもしれない。でも、僕が最初に道しるべになるんです。最初の人がゴミをどう片付けるかって、その後の基準になるじゃないですか。だからすごく丁寧にやってます。「皆、こうするんだぞ!箱もこれくらいバラすんだよ!」って。最初の人が適当にやると汚くなっちゃうんで。

和田:ロケ弁リーダーだ(笑)。

染谷:はい、僕がロケ弁リーダーです。現場の秩序を守ってます。

――最後に、作品を楽しみにしているファンの皆さんへ、それぞれメッセージをお願いします。

染谷:1話30分でテンポよく展開していくので、2話を観たら3話が気になって仕方なくなるような、そんなドラマになっていると思います。物語が進むにつれて謎が謎を呼び、最終的には舞台へとつながっていきます。ぜひドラマを楽しんでいただいて、結末はぜひ劇場で生で見届けてください。ステラボールでお待ちしています!

和田:今回は、特殊能力を持つ人物たちが登場するのがひとつの見どころです。そうした派手さに加えて、人間関係がかなり複雑に絡み合っていて、「この人、ずっとこんなことを思ってたの!?」とか、「いい人だと思っていたのに、実はめっちゃ悪いやつじゃん!」みたいな、いい意味での裏切りが随所に散りばめられています。舞台で活躍されている俳優の方々もたくさん出演してくださっているので、ドラマから舞台まで通して、全編たっぷり楽しんでいただけると思います。

スタイスト:岩田友裕
ヘアメイク:車谷 結

取材・文:水川ひかる/写真:ケイヒカル

ドラマ『gift』上映会

出演者
和田 琢磨/染谷 俊之

会場
アニメイトシアター
〒170-0013
東京都豊島区東池袋1丁目20-7 アニメイト池袋本店B2F

日程
2025年11月22日(土)

○第1部 14:30開演予定
 ゲスト:手島 章斗

○第2部 17:30開演予定
 ※こちらの回のゲストは予定しておりません。

○追加公演 11:30開演予定
 ゲスト:藤田 玲

内容
トークショー及びお見送り予定

追加公演チケット販売スケジュール
抽選販売
2025年9月8日(月)10:00~2025年9月15日(月・祝)23:59 受付

抽選結果
2025年9月17日(水)予定

申込受付URL
https://t.livepocket.jp/t/x86vq
※出演者及び時間、内容については変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※詳しくは公式HP、SNSをご確認ください。

ドラマ「gift」

2025年10月1日(水)放送スタート
TOKYO MX 22:30~
BS日テレ 23:00~

【番組公式SNS】
ドラマ公式HP:https://dramagift.com/index.html
ドラマ公式X:@solliev0 ドラマ公式Instagram:@solliev0     
©「gift」製作委員会