【インタビュー】舞台「新宿羅生門」戒援隊編 田中稔彦、田中尚輝 対談インタビュー

舞台「新宿羅生門」戒援隊編が2026年8月9日(日)から8月16日(日)まで、こくみん共済coopホール/スペース・ゼロにて上演される。
原作となる「新宿羅生門」は、アイディアファクトリーの女性向けゲームブランド「ALTERGEAR(オルタギア)」より2024年8月に発売されたNintendo Switch専用ソフト。ノベルゲームに戦闘や収集要素を組み合わせた転生伝奇アドベンチャー作品で、新宿を舞台に、時空を超えた運命の再会や戦いを通じて育まれる友情と絆、そして志半ばで倒れた幕末武士たちの哀しくも美しい物語が描かれている。
舞台版第3弾となる今作では、これまで多くの謎に包まれていた戒援隊にスポットを当て、その知られざる過去や想いが明かされる。シリーズの集大成ともいえる物語に期待が高まる中、メディアクトでは勝聖舟役の田中稔彦さんと岡田零役の田中尚輝さんにインタビューを実施。作品への意気込みや見どころ、そしてお互いの印象について語ってもらった。


――いよいよ戒援隊が物語の中心となる作品が開幕します。まずは今のお気持ちや意気込みを聞かせてください。
田中稔彦(以下、稔彦):これまで戒援隊にまつわる謎をずっと匂わせながら物語を進めてきたので、ようやくその全貌をお見せできるのが楽しみです。僕たちのドラマはこれまで少しずつ描かれてきましたが、今回はすべてを出し切るつもりで臨みます。尚輝と郁巳(井阪)がどんな素敵なお芝居をぶつけてきてくれるのかも、今からすごく楽しみですね。
田中尚輝(以下、尚輝):率直に「ついに来た!」という気持ちです。脚本を読ませていただいたのですが、シリーズ3作目だからこそ描けるチームの総力戦があると思いました。戒援隊はもちろん、すべてのチームがこれまで培ってきたものをぶつけられる作品になっているのではないかと思います。本当に稽古が始まるのが楽しみです。
――メインビジュアルも公開されましたね。ご自身でご覧になった感想はいかがでしたか?
稔彦:かっこよかったですね。やっぱり今の技術ってすごいなと思いました(笑)。何より、自分が真ん中にいることにテンションが上がりましたね。今までそんなことはなかったので。あと黄色の衣装が印象的で、阪神タイガースみたいだなと思いました(笑)。
尚輝:戒援隊ですからね。関西の心を持っていますので(笑)。映像もすごくかっこよかったです。


――今作ならではの魅力や見どころを教えてください。
稔彦:やはり戒援隊が織りなすコミカルなシーンですね。僕たちはこれまでもそういった場面を多く担ってきたので、今回も引き続き楽しんでいただけると思います。一方で、メインストーリーではシリアスな芝居が多く展開されるので、周囲のキャラクターたちがどこまで魅せてくれるのかも楽しみです。
尚輝:薩長エージェンシーの面々は、今回はかなり羽目を外してくれるんじゃないかと期待しています(笑)。
稔彦:この座組は「やってやろう」という気持ちが強いんですよね。お笑いのシーンはもちろんですが、真面目な場面で見せる郁巳の感情表現にも注目しています。きっとお客様にも伝わるものがあると思いますし、郁巳と尚輝の掛け合いも大きな見どころになると思います。
尚輝:殺陣もこれまでで一番多くなるんじゃないでしょうか。台本を見る限り、本当に戦っているシーンが多くて、夏に倒れないかなと思うくらいです。特に零は斬り込んでいく役なので、全力で挑みたいと思います。
それから、今回殺陣衆に僕の後輩が出演しているんです。個人的には、後輩に先輩の背中を見せられるよう頑張りたいですね。10代の頃から知っている子なので、その意味でも稽古場からすごく気合いが入っています。
そして、演出があっきーさん(橋本昭博さん)になったことも大きな変化ですよね。
稔彦:演出が変わると作品の感覚もかなり変わりそうですよね。あっきーさんとはこれまで共演経験もありますし、とても楽しみです。
尚輝:本当に独特な発想を持っている方なんです。セットや美術ひとつにも意味を持たせてくださるので、これまでの『新宿羅生門』とはまた違った見せ方になるんじゃないかと期待しています。


――お互いの第一印象と、実際に共演して感じた印象を教えてください。
尚輝:最初に共演した作品では、実はほとんど絡みがなかったんです。当時はコロナ禍で、稽古も楽屋も分かれていて、会話をする機会もありませんでした。同じシーンにいても直接やり取りすることがなくて。だから勝手に「怖い先輩なのかな」と思っていました(笑)。『新宿羅生門』でご一緒して、こんなに愉快な先輩だったんだと知りました。
稔彦:第一印象は、とにかく達者な役者さんだなというものでした。個人的な会話が少なくて、純粋にお芝居だけを見ていました。
当時尚輝が演じていた役はかなり特殊で、長台詞の多い狂人役だったんです。「よくやるな、すごいな」と思いながら見ていました。若いのにこれだけの表現力があることに純粋に驚いていましたね。
その印象は今も変わりません。この年齢でこれだけのポテンシャルを持って作品を作り上げられることを、本当に尊敬しています。
尚輝は昔からお芝居や仕事への向き合い方がまっすぐで、変に擦れていない印象があったのですが、それも変わりませんね。実家で飼っているワンちゃんも可愛いですし(笑)、付き合いも良いし。
尚輝:筋トレ仲間でもありますしね(笑)。
稔彦:そうなんだよね(笑)。でも最近は稽古場で筋トレをすると若い子たちに変な目で見られることもあるから、やめたんですよ。今は家でやるようにしています(笑)。
尚輝:稔くんは台本を読み解く力が本当にすごいんです。台本を読んで表現すること自体は役者として当たり前ですが、その深さが稽古初日から違うんですよね。言葉にしっかりパワーが乗っていて、それを最初から見せてくれるところを尊敬しています。
それに、稔くんは本当にマルチな方じゃないですか。いろいろな経験をしているからこその視野の広さや柔軟な発想が、お芝居にも活きている。すごく素敵な人だなと思います。


――公演を楽しみにしているファンの皆さんへメッセージをお願いします。
稔彦:戒援隊が抱えていた秘密が、いよいよ解き放たれます。これまで描かれてこなかった謎やドラマを、ぜひ楽しんでいただきたいです。
そして今回は戒援隊編ではありますが、すべてのチームの物語もしっかり描かれています。これまでの集大成として観ていただける作品になっていると思いますので、どのチームを応援している方にも楽しんでいただけるはずです。ぜひご期待ください。
尚輝:僕たちがずっと温めてきた「もっと芝居がしたい」「もっと戦いたい」「戒援隊らしさを出したい」という想いを、ようやく全力でぶつけられる作品になりました。
また、今回から参加してくださる新キャストの皆さんも、戒援隊と深い縁を持つ人物として登場します。その存在が僕たちの物語にさらに深みを与えてくれるはずです。だからこそ負けないように頑張りたいですし、あっきーさんとともに新しい『新宿羅生門』の一面をお届けしたいと思っています。ぜひ楽しみにしていてください。
取材・文:水川ひかる/写真:ケイヒカル











■公演概要
舞台「新宿羅生門」戒援隊編
原作
ALTERGEAR「新宿羅生門プロジェクト」
演出
橋本昭博
脚本
風之宮そのえ(花梨エンターテイメント)
上演台本
萩原成哉
出演
井阪郁巳
田中稔彦
田中尚輝
中島健
瀬戸啓太
橋本全一
沖野晃司
日向野祥
塚本凌生
阿部快征
佐藤たかみち
益永拓弥
宮城紘大
兼崎健太郎
金子昇
【映像出演】
新谷聖司
公演期間
2026年8月9日
〜8月16日
会場
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ
チケット料金
【土日祝】
S席
13,800円(税込)
A席
10,800円(税込)
【平日】
S席
12,800円(税込)
A席
9,800円(税込)
※当日券は500円増
チケット情報
【キャスト別二次先行】
2026年5月29日 12:00
〜6月7日 23:59
【一般発売】
2026年6月27日 10:00〜



