【オフィシャルレポート】二人芝居「追想曲【カノン】」開幕リリース

レポート

2024年2月22日(木)東京・シアターサンモールにて、二人芝居「追想曲【カノン】」が開幕しました。

本作は、脚本:ほさかよう(「あんさんぶるスターズ!THE STAGE」、「Dancing☆Star プリキュア The Stage」(脚本・演出)他) 、演出:松崎史也(「MANKAI STAGE『A3!』」シリーズ(演出)、「チェンソーマン」ザ・ステージ(脚本・演出)他)が手掛けるオリジナル新作の二人芝居。その二人芝居に、本田礼生(MANKAI STAGE『A3!』(斑鳩三角役)や舞台「刀剣乱舞」シリーズ(一期一振役)等)と赤澤燈(MANKAI STAGE『A3!』(三好一成役)や舞台「東京リベンジャーズ」シリーズ(羽宮一虎役)等)が挑みます。本田礼生と赤澤燈の二人は公演毎に役を入れ替え、“type-HONDA”公演、“type-AKAZAWA”公演と題して、どちらの役もおおくりします。

<ゲネプロ レポート>

二人芝居「追想曲【カノン】」が開幕した。
本作は、東映プロデュースによる“本田礼生×赤澤燈”の演劇企画の第二弾。第一作の「オブセッション」では三人芝居に挑戦した本田×赤澤が今度は二人芝居に挑む。
演出は、二人と縁の深い松崎史也。脚本は、その松崎が「盟友」と慕うほさかようが務める。なお、本作は本田と赤澤が公演ごとに役を入れ替える“type-HONDA”、“type-AKAZAWA”の二バージョンを上演。


今回は、“type-HONDA”のゲネプロの模様をレポートする。
私たちの世界と地続きになったとき、物語は完成する舞台上に現れる本田。まるで楽隊の一員のような正装をしている。本田が宙に人差し指を構える。何かを押したが、空振りのようだ。本田はもう一度宙に指を泳がせる。けれど、思うような反応は得られない。
首を傾げて、手当たり次第にあちこち押す本田。彼は一体何をしようとしているのか。
観客の疑問符に応えるように、赤澤がやってくる。赤澤もまた本田と同じように宙に指を伸ばす。すると、柔らかなピアノの音色が響く。驚いたように本田が赤澤を見る。どうやら本田もピアノを弾こうとしていたようだ。赤澤を真似て、本田が再び宙に指を置く。今度は、ちゃんとピアノの音がする。

見えない鍵盤と戯れる本田と赤澤。二人は横に並んで一緒にピアノを弾きはじめる。音が溢れるとともに世界が広がる。笑顔が広がる。眩しい光が降り注ぐ。人と人の心が通い合った。その光景の美しさに、じわりと涙が溢れ出す。

二人芝居「追想曲【カノン】」は、そんな幻想的なオープニングと共に幕を開けた。
舞台は、荒廃したディストピア。世界は「外側」と「内側」で隔てられており、人間たちはロボットの監視下に置かれていた。その中で生きる人々の刹那の交わりが、連作短編的に描かれていく。
最初は、潰れかけのレストランで働く店員と客。その後も、シチュエーションが変わるたびに、本田と赤澤は異なる役を演じ、また違った表情を見せていく。
“type-HONDA”では、各シーンを引っ張る役どころに本田が扮する。そこかしこに散りばめられたギ
ャグが、本田の小気味良い台詞回しとキレのいい体から繰り出されることで、観客の笑いを誘う。それを赤澤が的確な受けの演技で応え、二人だけの二重奏が完成する。二人芝居といえど、かしこまったところはない。むしろコミカルでポップだ。けれど、賑やかなシーンが際立てば際立つほど、この作品の持つ悲劇性が浮き彫りとなり、観客の胸を締めつける。
三つのシチュエーションに共通しているのが、音楽だ。絶望と隣り合わせの日常に、寄り添うように音楽が流れていた。人は、心があるから音楽を生み出せる。だけど、心があるから怒りや憎しみで目を曇らせる。音楽の可能性を、エンターテインメントの意義を、本当に信じることができるのは、人間かロボットか。わかり合えない者同士が、その溝を乗り越えるために必要なものは何なのか。ラストシーンに辿り着いたとき、これは決してどこか別の世界の出来事ではない、と気付くだろう。
“type-AKAZAWA”では、“type-HONDA”で本田が演じた役を赤澤が演じる。役者としては正反対とい
う二人だが、同じ役を赤澤はどんな解釈でアプローチするのか。両バージョンを観ることで得られる発見もまた本作の醍醐味と言えそうだ。

二人芝居「追想曲【カノン】」は2月22日(木)から3月3日(日)まで東京・シアターサンモールにて上演。その後、大阪に場所を移し、3月8日(金)から10日(日)まで扇町ミュージアムキューブにて上演する。

東京公演は2月22日(木)から3月3日(日)までシアターサンモール、大阪公演は3月8日(金)から10日(日)まで扇町ミュージアムキューブCUBE01にて上演いたします。東京公演の3月3日(日)(H):type-HONDAと17:00公演(A):type-AKAZAWAの2公演にてライブ配信も予定しております。
公演終了後6日後までアーカイブ配信もございますので、この機会にぜひご覧ください。

また、この度、本作品のBlu-rayを2024年7月10日(水)に発売することが決定いたしました。本日2月22日(木)より、東映ONLINE STORE(https://www.toei-onlinestore.com/shop/g/g4904941579631/)にて期間限定(受注受付期間:2月22日(木)17:00~6月17日(月)23:59)で限定予約版の受注受付を実施いたします。

<STORY>

夜。とあるレストラン。
店員らしき男がラジオを聞きながらグラスを磨いている。
そこに、一人の客が訪れる。
彼は以前にもこのレストランに来たことがあるようだ。
二人の会話から、この世界の様子が徐々に明らかになっていく。
三つの会話劇から成る物語。
これまで人間が紡いできた「記録」、そして、「記憶」。
それらが重なっていく、幾重に重なっていく。
ヨハンとアルトが出会うその時、生まれるものは?

<開催概要>-----------------------------------------------------------------
二人芝居「追想曲【カノン】」
脚本 ほさかよう
演出 松崎史也
出演 本田礼生 赤澤燈
会場・日程 2024 年 2 月 22 日(木)~ 3 月 3 日(日)
東京:シアターサンモール(東京都新宿区新宿一丁目 19 番 10 号)
2024 年 3 月 8 日(金)~ 3 月 10 日(日)
大阪:扇町ミュージアムキューブ CUBE01(大阪府大阪市北区南扇町 6-26)
公演特設HP https://toei-stage.jp/twomen-canon/
公式 X @Toei_stages
企画・プロデュース 東映

<ライブ配信>-----------------------------------------------------------------
視聴チケット好評販売中!
■3 月 3 日(日)13:00(H) 特典映像付き配信(特典映像:終演後、本田礼生による生コメント)
■3 月 3 日(日)17:00(A) 特典映像付き配信(特典映像:終演後、赤澤燈による生コメント)
視聴チケット料金 4,400 円(税込)
配信サービス Streaming +(https://eplus.jp/twomen-canon-st/
PIA LIVE STREAM (https://w.pia.jp/t/twomen-canon/
※アーカイブ視聴期間はライブ配信から 6 日後の 23:59 まで
※販売期間はライブ配信から 6 日後の 22:00 まで

<公演 Blu-ray 発売決定!>-----------------------------------------------------------------
本公演の模様を収録した Blu-ray の受注販売が決定いたしました。
二人芝居「追想曲【カノン】」 Blu-ray 限定予約版
販売価格 9,900 円(税込 )
商品仕様 Blu-ray(片面 2 層)・1 枚組
収録内容 本編(約 90 分予定)×2(type-HONDA、type-AKAZAWA 両バージョン収録予定)
特典映像(計約 100 分予定/アフタートーク集・メイキングほか収録予定)
発売日 2024 年 7 月 10 日(水)
受注受付期間 2024 年 2 月 22 日(木)17:00 ~ 6 月 17 日(月)23:59
※発売日以降、随時、発送し、お届けさせていただきます。
※発送時期が予定より遅れる場合がございますので予めご了承ください。
※商品の仕様は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。
受注受付 URL 東映 ONLINE STORE https://www.toei-onlinestore.com/shop/g/g4904941579631/

<公演クレジット>-----------------------------------------------------------------
脚本 ほさかよう 演出 松崎史也
音楽:こおろぎ 舞台監督:渡邊 歩(RESON) 舞台美術:野村真紀 照明:大波多秀起 音響効果:
石井雄太(Entr'acte Inc.) 天野高志(RESON) 演出助手:小林賢祐
衣装:小田優士 ヘアメイク:古橋香奈子 城本麻紀 宣伝美術・グッズデザイン:川本裕之 スチー
ル:金丸 圭 WEB:田中ユウコ
制作:一ツ橋美和(シャチュウワークス) 宮本綾子(シャチュウワークス) プロデューサー:中村恒太(東映) 企画・プロデュース:東映