【オフィシャルレポート】赤澤遼太郎、 星野勇太、冨永みーな、ドリアン・ロロブリジーダ、KIMERUが登壇三ツ矢雄二初の自伝的エッセイ・書き下ろしの詞を収録した書籍『曲のない詞(うた) 自伝的エッセイと曲のついていない書き下ろしの詞』発売記念イベント開催レポート

レポート

6月14日(金)に、HMV&BOOKS SHIBUYA 6階会場にて、好評販売中の三ツ矢雄二著『曲のない詞 自伝的エッセイと曲のついていない書き下ろしの詞』の発売記念イベントを開催いたしました。つきましてはイベントレポートと写真をお届けいたしますので、ぜひ貴媒体にてお取り上げいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

■イベントレポート

<昼の部>
MCにはKIMERUさんを迎え、ゲストにはいずれも三ツ矢さんが作詞を手掛けられている「マッシュル-MASHLE-」THE STAGEに出演された赤澤遼太郎さん、ミュージカル『新テニスの王子様』に出演された星野勇太さんが、それぞれの公演Tシャツを着用して登場。俳優としての活動を始められた初期から三ツ矢さんと関わりがあったお二人ですが、星野さんが以前、福島海太さんと共に三ツ矢さんの稽古場兼自宅に下宿していた事を初めて明かすと、会場は驚きの声に包まれました。
書籍内での赤澤さんのお気に入りは、「『愛』と『恋』」。三ツ矢さんの小学生時代の甘酸っぱい恋の思い出を描いたエピソードに、ガツンときた! と興奮気味に話しました。星野さんが選んだのは、『言葉』。人としても、役者としても言葉を大切に使っていきたいと改めて気づかされたエピソードだとコメントしました。三ツ矢さんご自身はお気に入りとして『器』をセレクト。過去を振り返りながら、長年活動を続けられてきたからこそ気付いた「器の大きさ」についてのエピソードを語りました。
また、2.5次元ミュージカルの作詞を多く手掛けている三ツ矢さんの歌詞の魅力について、赤澤さんはプレイヤーとして演技もされているからこその歌詞のリアリティや、原作を大切にされている点が歌い手としては歌いやすい、と話し、星野さんは日本語のかわいらしさが感じられるキャッチーな言葉選びだからこそ、キャラクターがより魅力的・個性的になり、新たな一面に気づかされるような歌詞にもなっていると思うと話しました。三ツ矢さんは「キャラクターが何を考えてどう行動しているのか」を一番大切にしているため、原作は何度も読むと回答。そして、自身に染みついている昭和独特の言葉が持つニュアンスや響きに影響され、キャッチーだと言ってもらえる歌詞になっているのではないかと答えました。
そして最後に、書籍内のエピソード『死ぬまでにしたい事ノート』に関連し、それぞれやりたい事をトーク。今後は小説の執筆や、ジャズにも挑戦してみたいと笑顔で話す三ツ矢さんの溌剌とした表情が印象的でした。

<夜の部>

夜の部には、引き続きMCにKIMERUさんを迎え、子役時代から親交の深い声優の冨永みーなさんと、三ツ矢さんにとって「親戚にしたい、一番新しいお友達」であるドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジーダさんがゲストで登場。冨永さんは叔母から「大切な時に着るのよ」と言われたという紺色の着物に源氏物語絵巻の帯を締め、ドリアンさんは「三ツ矢さんが主役なので、なるべく目立たないように」と黒でまとめたドラァグクイーン姿で登壇しました。
冨永さんが書籍の中で印象に残っているエピソードは、より濃く三ツ矢さんと関わるきっかけとなったという、「劇団『プロジェクト・レヴュー』」についてのエッセイ。そして、三ツ矢さんの温かさに触れるようで読みながら涙が出てしまう詞、として『ライフライン』を挙げ、一節を朗読しました。ドリアンさんは自身のセクシャリティやジェンダーについて悩んでいる方にこそ手に取ってもらいたい一冊であると話し、お気に入りのエピソードとして『恋する瞳』をセレクトしました。また、KIMERUさんは『花の一生』を好きな詞に挙げ、詞の中にある「ドライフラワー」という言葉を三ツ矢さんに重ね、陽気なエネルギーの中に永遠な美しさのようなものを感じるとコメント。三ツ矢さんは、毎年初詣で「今年も老けませんように!」と願いながら、メンテナンスを忘れずに努力している、とその美しさの秘訣を明かしました。そして、三ツ矢さんご自身がお気に入りの詞として選んだのは『寿命にダイビング』。潔く生き、潔く死んでいくように、寿命にダイビングできるよう、一生懸命に生きたいと話しました。
『曲のない詞』を読んで、冨永さんからは「あと10冊ぐらい本を出してほしい!」との声が。声優仲間で行ったという韓国や香港、ニューヨーク旅行の際のエピソードを披露し、旅行記を書いて欲しいとリクエストしました。その中で、以前韓国に行った際に占いで「69歳が人生のピーク」と言われていたことを明かすと、現在ちょうど69歳である三ツ矢さんが「ここがピークだと思わずに、もっと先のピークがあると思って頑張っていきます!」と力強くコメント。精力的に活動を続けられているエネルギッシュな姿に、会場は拍手で包まれました。


65歳を迎えた頃、湧き上がる創作欲から詞を書き始めたという三ツ矢さん。50編以上になる詞の中から、自身の過去を振り返りながら書いたエッセイに合う詞を選んで完成した本書について、「落ち込んだり悩んだりしている時に読んで、心の拠り所や道しるべのようにしてくれると嬉しい。少しでも元気になってもらえれば本望です」と話しました。
そして両部のトークイベント後には、三ツ矢さんによる35年ぶり(!)のサイン会を実施。一人ひとり丁寧にお名前を伺いながらサインし、優しい眼差しでファンの皆さんを見つめる姿からは、三ツ矢さんの温かいお人柄がにじみ出ていました。

<著者プロフィール>
三ツ矢雄二(みつや・ゆうじ)
1954年10月18日愛知県豊橋市生まれ。生後すぐ名古屋市に移住。1967年、国際児童劇団に入団。1968年、NHK名古屋制作『海からきた平太』の平太役でデビュー。その後子役として多数のTVドラマに出演。1972年、上京。1976年、アニメ『超電磁ロボ コン・バトラーV』の主役・葵豹馬役で声優デビュー。代表作にアニメでは『タッチ』(上杉達也役)、『キテレツ大百科』(トンガリ役)。洋画では『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(マーティ役)、『アマデウス』(モーツァルト役)。声優以外にも、アニメの音響監督、ミュージカルの脚本・作詞、舞台の演出、バラエティ番組の出演、歌手と活動は多岐にわたる。また、一般社団法人Get in touchの理事でもある。

■内容紹介
<目次>
《エッセイ》
『生きている』という事と『生きて行く』という事/『愛』と『恋』/胸キュン/おとこおんな/仲間/
158・6センチメートル/一人暮らし/ルーティーン/言葉/劇団『プロジェクト・レヴュー』/時代は変わった/
友達以上恋人未満/幸せの種/120パーセントの力/葛藤/恋する瞳/モチベーション/死ぬまでにしたい事ノート/
スピリチュアル/霊/惚れる/広く浅く/『書く』という仕事/鬱病/友人と美味しい物/恋愛事情/道/
LGBTQ+/仮面夫婦/器/喧嘩/アニメの仕事/膵炎/マッチングアプリ/老後の楽しみ/三つの後悔/
いつまで生きるの?/一つの人生
《書き下ろしの詞》
心に刻んだメモリー/ロミオとジュリエットのように/ビートが走る/愛の楽園/変化無用《Lバージョン/(Gバージョン)》/
人生の執行猶予/お一人様/二人だけの朝/少し背の高い君/New Day/点と点/電車の中/葉桜/明日/
生きていく自由/別れましょう/花の一生/ライフライン/思い出作ろう/自分次第/エンドレス・ラブ/世界は君の物/
僕の一歩/コントロール不能/手と囁き/口紅/栄光/人権/愛していくしかない/私だけの秘め事/
エンプティ・ベッド/すれ違う二人の心/クラブ/出会い系/四季の恋/ゴーインにマイウェイ/寿命にダイビング/生きる

<書籍情報>

書籍名:曲のない詞うた 自伝的エッセイと曲のついていない書き下ろしの詞
(きょくのないうた じでんてきえっせいときょくのついていないかきおろしのし)
著者:三ツ矢雄二
発売日:2024年5月22日(水)
仕様:四六判、168P、ソフトカバー
定価:1,980円(税込)
出版社:株式会社ネルケプランニング
ISBN:ISBN978-4-909448-25-5
ネルケプランニング書籍情報ページ:
https://www.nelke.co.jp/kyokunonaiuta.html


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