【イベントレポート】30歳の横田龍儀は「視野を広げ、心を動かす俳優に」バースデーイベント2024レポート

横田龍儀バースデーイベント2024(東京会場)が、9月21日(土)浜離宮朝日ホールにて開催された。福島、大阪、東京の3会場を巡るバースデーイベントの締めくくりとなったこの日は、1部が12:00〜、2部が16:00〜開催となった。
メディアクトでは、フリートークや質問コーナー、ゲストに声優の酒井広大を迎えてのエチュードコーナーなどが披露された2部の様子を、横田本人への独占インタビューとともにお届けする。



「横田龍儀バースデーイベント2024」レポート
MC・PA-CHIKUの呼び込みを受け、ステージに登場した横田。30歳を迎え「大人っぽさを意識した」という衣装は、落ち着きのあるブラウンのスーツに同系色の華やかなシャツの組み合わせだ。


まずは、フリートークと質問コーナー。誕生日当日の様子について質問され、「俳優仲間の大野瑞生と、芝居の話をたっぷりして過ごした」と答えた横田は、「(大野は)僕が誕生日であることに気づいておらず、X(旧Twitter)に投稿した文章を見て『今日誕生日なの!?』とびっくりされた。僕自身は逆に、誕生日だから誘ってくれたんだと思っていたので、お互いびっくりしあった」と、エピソードを明かした。
「好きなケーキは?」との質問には、「チョコレートケーキもモンブランもいいな」と迷った末、「チーズケーキ以外はどんなケーキでも大好き。チーズケーキも甘いものは好きだけど、チーズ感が強いとちょっと苦手かも……」と回答。また、無類のプリン好きを指摘されると「プリンは特別です」と断言しつつも、「最近、プリンとバームクーヘンが並んでいるケーキ屋さんで、珍しくバームクーヘンを選んでしまった。浮気した人の気持ちってこんな感じなのかな、とちょっと戸惑っている」と語り、会場の笑いを誘った。
「暑さに弱い」という横田は、「今年の猛暑を乗り切った方法は?」と訊かれ、「乗り切れなかった!」と即答。「いつも軽い熱中症みたいで、毎日目の前がふわふわしていました。稽古場では心配をかけたくなくて、冷たいものを首にあてながら頑張っていたけど、一度だけセリフが出てこなくなって現場のみんなに支えてもらうこともあった」と明かす。



さらに、イベント会場となった浜離宮朝日ホール周辺の「おすすめグルメ」について訊かれると、「近くにある築地市場には行ったことがあり、海鮮丼の美味しさが印象に残っている。そのときの写真が見つかったらインスタに上げますね」と笑顔を見せた。
会場が和やかなムードに満たされたところで、サプライズのお祝い映像が到着。古谷大和、和田琢磨、立石俊樹らからのお祝いコメント映像が流れると、それを見ながら横田は「ええっ、すごい!」「ありがとうございます」「嬉しい」と会話と同様の細やかな受け答えを見せ、3人からの映像が流れ終わると、それぞれとの共演時のエピソードなどとともに、あらためて感謝を述べた。
続いて、ゲストを招いてのエチュードコーナー。この回のゲストとして招かれたのは、MANKAI STAGE『A3!』シリーズ(通称「エーステ」)で横田が演じる佐久間咲也を、原作ゲーム『A3!』で演じている声優の酒井広大だ。酒井の登壇前、会場に咲也の声で「おめでとう」のメッセージが流れると、横田は大感激。同じ役を演じる2人がステージに並ぶと、観客からも大きな拍手が起きた。
『A3!』と「エーステ」を通じて知り合ったという2人は、今や一緒に食事に行く仲の良さ。ファンからの質問で「2人で旅行に行くならどこ?」と尋ねられると、酒井が「お互いの出身地を訪ねて、紹介し合いたい」と回答。横田も「それはすごく楽しそう!」と同意。2人への質問コーナーには、他に「『A3!』または「エーステ」の楽曲で一番好きなものは?」「1日だけ咲也になれたとしたら何をする?」など、作品関連の質問が多く寄せられ、回答の1つ1つに会場が盛り上がりを見せた。
質問コーナーの後は、横田と酒井の2人によるエチュード(即興芝居)コーナー。ここでは、あらかじめ決められた特定のシチュエーションの中で、くじ引きによってその場で決まった「落ちゼリフ(エチュードを締めくくるセリフ)」を目指すスタイルで即興芝居が繰り広げられた。
「コールセンター」「公園」「駅のホーム」の3つのシチュエーションのもと行われたエチュードは、2人の抜群の表現力と機転により、コントのような楽しさに。途中、加藤が飛び込みで加わり3人になるなどのハプニングも含め、会場を大いに盛り上げた。
ゲストの酒井を見送った後は、ファンが待ちに待った、横田による歌唱コーナー。横田はこの回、福山雅治の楽曲『Squall』を歌い上げ、しっとりとした大人の歌声を披露した。
イベントラストの挨拶で、横田は「30歳になったら環境が大きく変わってしまうような気がして、少し怖かった。でも、イベントを通じて『意外と変わらない、きっと大丈夫』と思えた」と語り、「視野を広げて色々なことを勉強して、人の心を動かせる俳優でいたい。ファンの皆さんが笑ってくださるのが僕の幸せです。これからも応援よろしくお願いします」と締めくくった。





「30歳を迎えて」横田龍儀・独占インタビュー
バースデーイベント終了後、サイン会を終えた直後の横田に独占インタビューを実施。30歳を迎えた感想やファンへの思い、今後の抱負などを聞いた。


――3会場・6公演のバースデーイベントを終えてみて、今のお気持ちは?
率直に、嬉しいです。30歳の節目にこうしたイベントをさせていただけることが嬉しいですし、熱心に通ってくださる方や、ずっと応援してくださっている方ともお会いできて、元気をいただきました。イベントの挨拶でもお話しましたが、30歳を迎える前はなんとなく怖いような気持ちがありました。「若さのアドバンテージがなくなってしまうこと」がやけに気になって、「ファンの方が離れていったらどうしよう」なんて、自分で勝手にネガティブな想像を膨らませてしまって……。でも、イベントを通してファンの方からたくさんの言葉や笑顔をいただいて、そんな気持ちは吹き飛びました。
サイン会で「ずっと応援し続けます」という言葉をかけてくださる方も多くて、涙が出そうになりました。皆さま、いつも本当にありがとうございます。


――バースデーイベントで、とくに印象に残ったことは?
3会場それぞれに印象深いですね。僕の地元でもある福島では、ファンの方々から「福島まで来てくれてありがとう」「福島のことをずっと愛してくれてありがとう」といった言葉をたくさんいただきました。僕からすれば「こちらこそありがとう」という気持ちでいっぱいです。
大阪は、笑いに厳しいお客様が多かったです。面白いときは笑ってくれて、面白くないときはスンッとする、みたいな(笑)。でも、そうして素直な反応をくださるところが、逆にすごく嬉しくて。「ファンの方をもっと楽しませるスキルを身に着けなきゃ」と気合いが入りました。
東京では、ゲストに酒井さんをお迎えできたこともあり、僕にとっても大切な佐久間咲也くんの存在感を強く感じることができました。自分が心から尊敬する酒井さんと一緒にイベントができたことも、それを見てお客様が喜んでくださったことも、本当に嬉しかったです。今日のサイン会では、酒井さんのファンの方からも「楽しかった」というお声をいただけて、それも励みになりました。
――横田さんは常々、「お客様の笑顔が僕の幸せ」というメッセージを発信されていますが、その思いの源はどんなところにあるのでしょうか?
何でしょうね。自分の中に「無関心が一番悲しい」っていう思いがあるから、なのかな。今日のようなイベントでも舞台でのお芝居でもそうなんですが、自分の行動で誰かが笑顔を見せてくれると「ああ、幸せな気持ちになってもらえたんだな」って実感できます。その表情を見ると、僕自身もすごく幸せな気持ちになるんですよ。自分の行動によって誰かの感情が動く瞬間が、本当に大好きなんです。それは、「自分がそこにいる意味」を感じられるからかもしれませんね。
――30歳の節目を迎え、今後チャレンジしていきたいことは?
まだ経験したことがないことに、どんどん挑戦していきたいです。お仕事の面でいうと、脚本を書いたり、演出を手掛けたりすることにも挑戦してみたいな、という気持ちが生まれてきています。ただ、俳優としてまだまだ精進しなくてはという思いもあるので、どちらも中途半端にならないように意識していきたいですね。
プライベートでも、未体験のことに思いきってチャレンジしてみたいな。たとえば……バンジージャンプやスカイダイビング……ああ、言っちゃった! 僕じつは高いところがすごく苦手で、これが言霊になって実現してしまうと思うと、正直怖いんですが(笑)。ただ、怖いからこそ大きな経験にもなると思うので、機会があれば前向きに挑戦してみたいです。
――素晴らしいチャレンジ精神ですね。続いて、お誕生日を迎えるたびにしていることや、大切にしている習慣はありますか?
そうですね。それまでの1年間のお仕事を頭の中で振り返って、「自分がどの役でどんな芝居をしていたか」と「今の自分ならどんなふうに演じるか」を考えることは、毎年必ずしています。「あのときはここまでしか考えられなかったけど、今ならこういうふうにもできる」とか、「このセリフはこういう解釈もできるな」といった気づきを得ることができるので。それは誕生日の周辺、年齢が切り替わるタイミングでいつも振り返りますね。
今年から30代に入ったということもあり、今は「技術面を磨いていきたい」という思いを強く感じています。「がむしゃらでも魂を込めてやったからOK」というスタンスではなく、芝居での立ち位置や手の動き、セリフの抑揚、間のとり方、瞬きをするタイミングまで、きちんと考え、計算に基づいて演じることが今後の課題になりそうです。年齢を重ねるにつれて体力はどうしても落ちていくと思うので、そうした技術面を磨いていきたいです。
――ありがとうございます。最後に、横田さんを応援しているファンの皆さまにメッセージをお願いします。
横田龍儀です。30歳になりました。いつも応援してくださり、ありがとうございます。いくつになっても変わらず応援してくださる方々のおかげで、「これからも頑張ろう」という思いを抱き続けることができます。僕自身の中にある、皆さまがずっと愛してくださった部分はできるだけ変わらないままキープしつつ、もっともっと成長していけるように精進してまいります。これからも応援してくださったら、心から嬉しいです。ぜひ、これからも末永くよろしくお願いします。
取材・文:豊島オリカ/写真:ケイヒカル


















横田龍儀 バースデーイベント2024
【福島】2024年8月12日(祝月) 郡山市中央公民館
(福島県郡山市麓山1丁目8-4)
[1部]開場 11:00 / 開演 12:00
[2部]開場 15:00 / 開演 16:00
【大阪】2024年9月7日(土) T・Bホール
(大阪市中央区東心斎橋2-1-1 タカラベルモント株式会社本社ビル 地下1F)
[1部]開場 11:00 / 開演 12:00
[2部]開場 15:00 / 開演 16:00
【東京】2024年9月21日(土) 浜離宮朝日ホール 小ホール
(東京都中央区築地5-3-2 朝日新聞東京本社)
[1部]開場 11:00 / 開演 12:00
[2部]開場 15:00 / 開演 16:00
【出演】
横田龍儀
MC:PA-CHIKU
【ゲスト】
福島:國島直希 様
大阪:田口涼 様
東京:酒井広大 様
【チケット料金(税込)】
全席指定:\8,500