【ゲネプロレポート】新たな刺客・ガロプラ戦とBランク戦ROUND5が描かれる舞台化第4弾『ワールドトリガー the Stage』ガロプラ迎撃編 ゲネプロ&オフィシャルレポート

レポート

2024年10月25日(金)東京・シアターHにて『ワールドトリガー the Stage』ガロプラ迎撃編が幕を開けた。

原作は、近界民(ネイバー)と呼ばれる異世界からの侵略者と戦う組織「ボーダー」を描いた大人気SF漫画作品。舞台化第4弾となる今作では、新たな刺客・ガロプラとの激しい攻防戦と、その裏で熱く繰り広げられるB級ランク戦ROUND5を描く。

※『ワールドトリガー the Stage』ガロプラ迎撃編は一部演出に変更がございます。
公演の最新情報は公式X(@W_Trigger_Stage)、公式HP(https://worldtriggerthestage.com/)をご確認ください。


メディアクトでは、初日に先立ち行われたゲネプロ公演とオフィシャル会見の様子をレポート。本作の見どころを劇中ショットとともにお届けする。

「近界民」と呼ばれる侵略者に襲撃された三門市。

日々の平和を界境防衛機関「ボーダー」によって守られていたが、アフトクラトルによる大規模侵攻が勃発。

激しい攻防戦の末アフトクラトルを撃退したものの、多くの隊員が攫われてしまった。

今作では攫われた仲間を取り戻すべくボーダー隊員・三雲 修(演:溝口琢矢)と近界民の空閑遊真(演:植田圭輔)、幼馴染の雨取千佳(演:其原有沙)が玉狛第2(三雲隊)として遠征部隊入りを目指すB級ランク戦が描かれる。

ROUND4でB級上位部隊を前に大敗を喫した玉狛第2は、次なる戦いに向けて準備を進めていた。

しかしROUND5当日に、ボーダー本部基地にガロプラが襲来。

ガトリン(演:小柳 心)をはじめとした強敵達との熾烈な戦いを中心に1幕は展開していく。

ガロプラを迎え撃つのは、ボーダーが誇るトップアタッカーの太刀川 慶(演:井澤勇貴)、風間蒼也(演:廣野凌大)、小南桐絵(演:浜浦彩乃)、村上 鋼(演:元木聖也)。トップ4そろい踏みのスピード感溢れる戦闘は、ワーステの魅力の1つであるダンサンブルなパフォーマンスとリズミカルな音楽を取り入れた「フィジカライブ」で表現されている。

井澤が演じる太刀川は、個人ランク戦では総合及び攻撃手で1位を誇る実力者。長い手足を惜しみなく使った戦闘シーンは余裕と迫力を感じさせ、その強さに説得力を持たせていた。

攻撃手ランク2位の風間はスピード感溢れる戦闘シーンに目を奪われる。小型かつ高性能が見事に表現されていた。

浜浦が演じる小南は、大威力の一撃を叩きこむ高機動&超高火力型アタッカー。日常では無邪気で可愛らしい一面も目立つが、戦闘時に双月を振り回す姿はとにかくカッコいい。村上役の元木聖也は、得意のパルクールを用いて舞台を駆ける。

20分の休憩を挟んでの第2幕では、B級ランク戦のROUND5が繰り広げられる。

新技を身に着け、ランク戦に挑む玉狛第2のメンバー達。

植田が演じる空閑は香取隊・柿崎隊を圧倒。途中で傷を負うも、新戦法を披露し今回のランク戦でもエースとしての実力を発揮した。

風間から「自身の成長という不確定な要素に頼るだけでは不十分」と助言を受けた三雲は、今回の戦闘で大きく成長した姿を見せてくれた。自身の欠点と向き合いながら一歩ずつ成長していこうという気概と安定感を、溝口が熱演。失敗をしながらも決して歩みを止めない三雲の人間性が輝かしく感じられる演技だ。

其原演じる雨取も、今作で大きな成長を見せてくれた。実戦で人を撃つことができないという欠点のある雨取だが、ROUND5では新たな戦術を取り入れ、周囲を驚かせた。一見すると雨取はか弱く可憐な少女だが、終盤での上層部とのやり取りなど、内面の強さが垣間見える其原の演技が印象的。初演から続投するキャスト達3人のチームワークが、三雲隊の絆をより強固なものに見せてくれたように思う。

そして今回初登場となる香取隊。

高校1年生の最年少でありながら隊長を務める香取葉子を演じるのは、竹内 夢。ツンとした強気な態度が目立つが、その内側に存在する愛らしさを竹内が絶妙な塩梅で引き出していた。香取と真面目かつ堅実な性格の若村麓郎(演:松原 凛)は性格の違いなどから常に対立しがち。三浦雄太(演:古賀雄大)が仲裁に入るが、香取隊の間にはギスギスした空気が流れていた。ランク戦を経て、彼らの関係が徐々に変化していく姿に注目したい。

同じく初登場となる柿崎隊の隊長を務めるのは、松村龍之介演じる柿崎国治。慎重派な柿崎は自身の在り方に悩むこともあったが、チームメイト達からは信頼されている。松村自身の堅実さや人の好さが、柿崎の魅力をいっそう引き出していた。

キャラクター同士の絆といえば、山本一慶が演じるヒュースと芝﨑郁久也・立花利仁のWキャストが演じる林藤陽太郎の2人も欠かせない。陽太郎は5歳でありながら、玉狛支部で捕虜として預かっているヒュースの面倒見役を務める。隣に並んでご飯を食べたり、息の合った芝居を見せたり、雷神丸ペンライトを振ったりと、台詞以外からも滲み出る2人の絆に注目して欲しい。

また、前作では声の出演のみだった迅 悠一(演:高橋健介)が再登場。舞台上にいる時はもちろん、いない時でさえ「迅がいるなら大丈夫」と思わせてくれる安定感は今作でも健在。実力派エリートの名に違わぬ姿を見せてくれた。

映像とフィジカライブを駆使した中屋敷法仁による演出は、今作も原作へのリスペクトが感じられる。今作ではアンサンブルキャストも2名増え、戦闘シーンはより迫力が増していた。緻密な心理戦を舞台上に描き出す演出と細部までこだわり抜かれたビジュアルを、ぜひ楽しんでほしい。

『ワールドトリガー the Stage』ガロプラ迎撃編は、シアターHで11月4日まで、その後は福岡公演が11月9日(土)~11月10日(日)までキャナルシティ劇場にて、大阪公演が11月15日(金)~11月17日(日)にCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演し、東京凱旋公演が11月22日(金)から11月24日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場で上演される。

オフィシャル会見

――いよいよ初日を迎えます。今のお気持ちをお聞かせください。

植田:我々玉狛第2の3人は、全シリーズに出演しています。『ワーステ』がどういうところから始まって、どのようにここまできたかを体感していますが、毎度驚かされる演出があったりと未だに新しいことに挑戦していると感じています。『ワートリ』は物語の性質や人間が持っている心や目的が明確です。それぞれがチームや目的のために動いているところがしっかり色濃く描かれているので、演出や物語が持っているカッコよさだけに引っ張られずに、フィジカライブをお届けできたら素敵なものになると思い、わくわくしています。

溝口:毎回ですが、登場人物がとても多く、今回も20人以上出演しますが、それでも足りないくらいのたくさんのキャラクターが登場します。全員で一生懸命作り上げてきたキャラクターをお届けできる期待とわくわくが共存しています。そして何より、やっぱり(『ワーステ』は)楽しいなと思います。最終確認をしていく中で期待値が上がってきましたし、本当に楽しみです。絶対に面白い作品になっていると思いますので、ぜひ楽しみにお越しください。

其原:『ワーステ』が第4弾まで上演することができたのは、応援してくださる皆さまのおかげだと思っています。初演からずっと応援してくださる方も、初めて観る方にも盛りだくさんの内容になっていますので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。久しぶりに帰って来てくれた迅さんや、各隊の隊長も登場しますので、今回もカッコいいフィジカライブをお届けできると思います。

――久しぶりの出演ですが、どのような舞台にしたいですか?

高橋:玉狛第2の3人が戦闘を走ってくれていたので、僕達はそのルートに乗るだけです。ものすごく端的に言っちゃうと、全員とにかくカッコいいし可愛いです。これに尽きるなと思いますので、ぜひ、楽しんでいただけたらと思います。

――新キャストとして出演するお気持ちをお聞かせください。

芝﨑:初めて出演させていただくことになってとても嬉しいです!

たくさんのお客さまに楽しんでもらえるようにたくさんがんばって、陽太郎を演じたいと思います!

立花:僕は『ワートリ』が大好きなので、大好きな陽太郎を演じさせていただけてとっても幸せです。僕と陽太郎は、おやつが大好きなところと、玉狛のみんなが大好きなところが一緒です。観ていただく皆さまに「たしかなまんぞく」をお届けできるように頑張りますので、よろしくお願いします!

山本:ずっと『ワーステ』に出演したいと思っていたので、こうして稽古を積み重ね、カンパニーのみんなと信頼関係を築き、舞台の上に立てることを嬉しく思っています。ようやく『ワーステ』の一員になれるとどきどきしているので、頑張っていきたいと思います。

――ご来場いただく皆さまへのメッセージをお願いします。

溝口:第4弾になりましたけれども、やっぱり慣れないなと思いながら稽古をしていました。慣れなさが緊張感と一体感と熱量をとことん生む秘訣です。今回も全員で気を引き締め合いながら最後までしっかりとフィジカライブをお届けしたいと思っていますので、劇場まで熱量を体感しにきてください。

植田:シリーズとしてもそれ以外の部分でも、今作も新しい試みがあります。僕ら自身も制作陣もよりよいものを作るために新しいことにチャレンジしている作品です。観に来てくださるお客様や、『ワートリ』を愛している方々への感謝をお届けたいしたいと思います。個人的なことにはなりますが、前作ではたくさんの仲間に支えてもらって、舞台の上に立ってお芝居ができました。お芝居ができる環境が当たり前ではないということを改める痛感する作品でもあります。『ワールドトリガー』への愛と感謝を持ってお届けできたらと思っていますので、よろしくお願いします。

ライター:水川ひかる

公演概要
『ワールドトリガー the Stage』ガロプラ迎撃編

■公式HP:https://worldtriggerthestage.com/
■公式X:@W_Trigger_Stage

2024年10月、11月 東京・大阪・福岡にて上演
■東京公演 シアターH 2024年10月25 日(金)~11月4日(月・休)
■福岡公演 キャナルシティ劇場 2024年11月9日(土)~11月10日(日)
■大阪公演 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール 2024年11月15日(金)~11月17日(日)
■東京凱旋公演 天王洲 銀河劇場 2024年11月22日(金)~11月24日(日)

原作 『ワールドトリガー』葦原大介(集英社「ジャンプSQ.」連載/ジャンプ コミックス刊)
脚本・演出 中屋敷法仁
音楽 GIRA MUNDO  振付 泰智(KoRocK) キムラモトコ  美術 松生紘子  照明 吉枝康幸
音響 田中 忍 山本能久  映像 O-beron inc.  殺陣 新田健太  衣裳 摩耶  衣裳造形 藤好信暁  
ヘアメイク 松野亜莉沙  小道具 羽鳥健一  演出助手 石井麻莉(SPM)  
舞台監督 川除 学 山下翼 八重樫慎一  宣伝美術 江口伸二郎(SENRIN)   宣伝写真 三宅祐介

キャスト:
空閑遊真 役 植田圭輔 三雲 修 役 溝口琢矢
雨取千佳 役 其原有沙 迅 悠一 役 高橋健介 小南桐絵 役 浜浦彩乃 太刀川 慶 役 井澤勇貴
出水公平 役 飯山裕太 風間蒼也 役 廣野凌大 木虎 藍 役 河内美里 絵馬ユズル 役 百瀬 朔 
香取葉子 役 竹内 夢 三浦雄太 役 古賀雄大 若村麓郎 役 松原 凛 村上 鋼 役 元木聖也
那須 玲 役 田中梨瑚 熊谷友子 役 美麗 柿崎国治 役 松村龍之介 武富桜子 役 伊波杏樹
林藤陽太郎 役 芝﨑郁久也、立花利仁(Wキャスト) 
ガトリン 役 小柳 心 ヒュース 役 山本一慶
アンサンブル:SHIMa 巽imustat
声の出演:宇佐美 栞 役 茜屋日海夏 レプリカ 役 鯨井康介 ハイレイン 役 中村誠治郎
     エネドラ 役 丸山龍星 ミラ 役 松葉朋実

《チケット価格》
S席 11,000円(税込/全席指定)
★S席特典▶公演ご当地レプリカデザインのショップバッグ(非売品)を劇場にてお渡しいたします

A席 8,000円(税込/全席指定)

《チケット販売スケジュール》
一般発売中
ローソンチケット https://l-tike.com/s-wt/
キャナルシティ劇場MEMBERSHIP https://canalcitygekijo.eplus.jp/ ※キャナルシティ劇場MEMBERSHIPでは福岡公演のみのお取り扱いとなります。
銀河劇場チケットセンター https://www.gingeki.jp/ ※銀河劇場チケットセンターでは東京凱旋公演のみのお取り扱いとなります。

●配信情報
動画配信サービスDMM TVにて、『ワールドトリガー the Stage』ガロプラ迎撃編 ライブ配信・アーカイブ配信決定!

配信実施公演
≪東京公演≫
2024年10月26日(土)13:00公演(全景映像)
2024年10月26日(土)18:00公演(スイッチング映像)

≪東京凱旋公演≫
2024年11月24日(日)12:00公演(全景映像)
2024年11月24日(日)17:00千秋楽公演(スイッチング映像)

ライブ配信+見逃し配信
■販売価格■
昼公演(全景映像)                        :各2,800円(税込)
夜公演(スイッチング映像)          :各3,700円(税込)
昼夜公演セット                               :各6,000円(税込)

■販売期間■

≪東京公演≫2024年10月19日(土)12:00〜11月1日(金)23:59

≪東京凱旋公演≫2024年11月17日(日)12:00〜11月30日(土)23:59

■配信期間■
ライブ配信(見逃し配信付):
ライブ配信…各公演上演開始~公演終了まで

見逃し配信…
≪東京公演≫2024年10月27日(日)18:00〜11月2日(土)23:59
≪東京凱旋公演≫2024年11月25日(月)18:00〜12月1日(日)23:59

アーカイブ配信
■販売価格■
昼公演(全景映像)                        :各2,800円(税込)   
夜公演(スイッチング映像)          :各3,700円(税込)
昼夜公演セット:各6,000円(税込)

■販売期間■
≪東京公演≫2024年11月9日(土)12:00〜11月22日(金)23:59
≪東京凱旋公演≫2024年12月7日(土)12:00〜12月20日(金)23:59
※販売開始と同時に配信を開始いたします。

■視聴期間■
ご購入から1週間
※ライブ配信については、各公演開始30分前からライブ配信ページに入場可能となります。
※詳しい視聴デバイスに関してはサービスサイトをご覧ください。

配信特設サイト:https://www.dmm.com/digital/stage/-/theater/=/name=worldtrigger-4/

<配信に関するお問合せ>
DMMサポートセンター(24時間・365日受付)
https://support.dmm.com
TEL:03-6670-3911


©葦原大介/集英社 ©『ワールドトリガー the Stage』製作委員会