越前リョーマ役・竹内雄大「最高の全国大会を堪能して!」『テニミュ』4thシーズン新キャストお披露目会レポート

レポート

ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 新キャストお披露目会が、11月16日(土)に東京・品川プリンスホテル ステラボールで開催された。

本イベントは、2025年1月11日(土)に東京・日本青年館で開幕する ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs比嘉の本公演に先駆けて開催された、新青学(せいがく)メンバーのお披露目会。テニミュ4thより初登場するキャラクターを含む出演キャストが揃ってキャストの自己紹介や歌唱の披露などがおこなわれた。

メディアクトでは、本イベントと、イベント開催後におこなわれた青学(せいがく)メンバーの囲み取材の様子をレポートする。

イベントの始まりは1本の映像から。11代目の青学(せいがく)、そして1stシーズンからのつながりを感じさせる内容だ。郷本直也(1stシーズン/初代海堂 薫役)永山たかし(1stシーズン/初代菊丸英二役)といったなつかしい顔ぶれと当時を思い起こさせるテニスのフォームやセリフに、会場のあちこちから思わず歓声が上がるシーンも。

早くも会場のボルテージが上がったところで、青学(せいがく)と本公演での対戦相手・比嘉中学のメンバーが、各キャストの名ゼリフとともに登場。井上 守役の北代高士が司会進行を務めた。

まずは各キャストから、名乗りとともにひとことずつの自己紹介。「最後まで自分たちのベストを尽くして全力で楽しみたいです。応援よろしくお願いします!」と越前リョーマ役の竹内雄大が笑顔で口火を切ると、会場をびっしりと埋めたファンから大きな拍手が上がった。

比嘉中・木手永四郎役の二階堂 心(長塚拓海より改名)は、「比嘉中、そろいました! 待ちに待った比嘉中です。僕が1番楽しみにしていたと言っても過言ではないです」と、これまでミュージカル『新テニスの王子様』シリーズでは比嘉中として1人での出演だったことを振り返るように笑顔を見せた。

「井上 守のインタビューコーナー」では、「テニミュ」に合格した瞬間をジェスチャーで表現するように北代から要請が。両耳に何かを押し当てながら走り出しているようなポーズを取った竹内は、オーディションが終わり新幹線で帰宅すると、その日のうちに合格の電話連絡があり「自分では理解できない領域に達して」自宅の階下にいた両親に報告をした、とのこと。

天に祈りをささげているようなポーズの藤本は、オーディション中はミュージカル 『テニスの王子様』4th シーズン Dream Live 2024 ~Memorial Match~(アンダースタディとして参加)の稽古中。なかなか合否の判定を伝えてもらえず過ごしていたが、最後の稽古でやっと合格だと伝えられたときの喜びを表現。北代からも「みんなから愛される大石くんです!」と太鼓判が押された。

続いて「キャラクターと自分との共通点」「これだけは許してほしい自分のクセ」、そして恒例の「好きなおにぎりの具」。イクラ3人、梅2人、鮭、ツナマヨ…とベーシックな青学(せいがく)と、ちんすこう(?)、もずく、ラフテー、ポークたまご…と沖縄アピール強めの比嘉との対比に、会場は大きな笑い声で包まれた。

最後に両校の部長役である寺田・二階堂、そして座長の竹内から意気込みとあいさつが。

手塚役の寺田は「この素晴らしい作品に関わらせていただけていることを、とてもうれしく思います。毎日本当に楽しいです。歴代の先輩方から受け継がれた大切なバトンに込められた約束や信念を、今度は僕たちが責任を持ってつないでいきます」と覚悟を口にし、「いつも僕たちを支えてくださるスタッフの皆さま、本当におもしろくて優しい比嘉中のメンバー、これからお世話になる井上(北代)さん。すてきなキャストや皆さんももちろんですが、何よりも、今日ここに足を運んでくださったファンの皆さまのおかげで僕たち新・青学(せいがく)は日々、新しいものを作るぞと毎日精進できています。僕たち青学(せいがく)は、比嘉中を全力で倒しにいきます。12人全員が油断せずに頂点まで駆け上がるので、青春学園の応援をよろしくお願いします」と力強く述べた。

木手永四郎役の二階堂は、比嘉中のメンバーを振り返り見て「みんな愛くるしいです! みんなが一生懸命なのを見ていると、初心に戻った気がして毎日楽しくフレッシュにできています。比嘉中も全力で青学(せいがく)を倒しにいきます。楽しみにしていてください!」と笑顔で締めた。

竹内は「この舞台に出させていただくのは、間違いなく僕だけの力ではなく、ファンの皆さま、スタッフの方々、家族のみんな…。いろいろな方々の支えがあってのことだと思っています。感謝してもしきれません。とうとう4thシーズンは全国大会編に入り、後半戦に突入して参りました。青学(せいがく)11代目の方々をはじめ、さまざまな先輩方やスタッフの方々が紡いでくださった物語を僕たちがしっかりと受け継いで、最高の全国大会にできるよう、カンパニー一同全力で頑張って参ります。応援よろしくお願いします!」と呼びかけた。

また、“井上 守メモ”として今回のオーディションがワークショップ形式でおこなわれたというエピソードが披露された。受ける役ごとに集まり、その場でダンスの振りをつけたりしながら…ということだったが、その指導役は何と青学(せいがく)11代目キャスト。大友 海が担当した河村グループは「手拍子が優しくて保育園のよう」であり、ムードメーカーであった寶珠山 駿の桃城グループは「盛り上がりすぎて怒られた」とのこと。

そのため、新・青学(せいがく)のキャストたちは11代目青学(せいがく)メンバーたちへ多大なリスペクトを持っており、最後まで駆け抜けるため「謙虚・継承・青春」の3つのテーマを掲げた…と北代から紹介が。北代は「比嘉も青学(せいがく)も応援していただければと思います!」と場内へ呼びかけた。

続いて、新曲を含む3曲の歌唱が披露され、大盛り上がりのうちにイベントは幕を閉じた。

イベントの後は、青学(せいがく)メンバーへの囲み取材がおこなわれた。囲み取材への出席者は、越前リョーマ役の竹内雄大、手塚国光役の寺田友哉、大石秀一郎役の藤本力翔、不二周助役の橋本勇大、乾 貞治役の世良大雅、菊丸英二役の長嶺龍汰、河村 隆役の坂上翔麻、桃城 武役の有岡歩斗、海堂 薫役の渡邊 樹。

お披露目会1部の終えての感想と今後の意気込みについて、キャストからのコメントは以下のとおり。

竹内雄大(越前リョーマ役)
お披露目会の稽古にあたって、初めてのことがたくさんあって、不安がたくさんありました。でも、青学(せいがく)や比嘉中のみんなやスタッフの皆さんが助けてくれたおかげで、たくさんのお客さまの前でパフォーマンスができて幸せでした。こんな幸せな経験をさせてくれたカンパニーのみんなに感謝しています。原作を読んでいて、リョーマ君は1番中学生っぽいな、かわいいなと感じているんです。リョーマ君は常に上を目指す向上心や好奇心があって尊敬しています。

本公演に向けて、僕たちは新しい課題に直面していくと思います。ひとつずつレベルアップしていくために、青学(せいがく)、比嘉中のみんな、カンパニーのみんなで手を取り合って成長していって、最高の全国大会をお客さまに堪能していただけるように精いっぱい頑張ります。ぜひ劇場でご観覧ください!

寺田友哉(手塚国光役)
まずは無事にケガなく1度目のお披露目会ができたので、うれしく思っています。まだ夜の部が残っているので、油断せずに、皆さんと楽しんでいけたらと思っております。原作を読んでいて、僕は手塚が1番好きです。表情などが、一見冷たいように見られるかもしれない人物ですが、誰よりも部のことを思っていて、部のためなら自己犠牲もいとわないような性格や、何ごとにも油断しないところが好きです

全国大会という舞台で、今大会のダークホースと呼ばれる比嘉中との試合は、僕たち新・青学(せいがく)にとって初めての試合です。最初の公演は緊張しているかもしれませんが「11代目の方々からバトンを受け継いだ」という自覚を持って臨めば、絶対に比嘉中を倒せると思っています。お披露目会が終わったから落ち着いた…ではなく、本公演が本当のスタートだと思っています。油断せずに本公演に臨んでいきます。

藤本力翔(大石秀一郎役)
まず1回目(のお披露目会)を終えて…とにかく楽しかったです。この日に向けて、みんなで熱量の高い稽古をずっとしてきたので、皆でこの日を迎えられて本当にうれしいです。これから新・青学(せいがく)の全国大会の物語が始まります。どんどん成長していけるように、みんな力を合わせてがんばっていきます。

大石くんの好きなところは、とにかく優しくて、人のためやチームのために行動できるところです。僕も大石くんのように、人のことを考えて行動できるような人になりたいです。

橋本勇大(不二周助役)
ようやくこの姿で皆さまの前でパフォーマンスできたことを、僕たち全員、本当にうれしく思っています。まだ出会って3カ月くらいではありますが、この中で(キャラクターとして)3年間の歩みを出さなければとなると、濃密で熱意のある稽古をやっていかなければいけません。たくさんぶつかって話し合って、時には涙を流しながらみんなで作り上げて来ました。これから全国大会に向けて、もっとレベルアップした青学(せいがく)をお届けできるように誠心誠意努力していきたいと思っております。

不二先輩の好きなところは、僕は強いものが本当に好きなので、(不二の)天才の部分に憧れを持っています。いつか何か、ひとつ技を出したいと思っています(笑)。

世良大雅(乾 貞治役)
1公演目を無事に終えられてほっとしています。お客さまもとても期待感を持って足を運んでくださっていると思うので、僕たちも緊張感とともに高揚感を持ちながらパフォーマンスができました。それが少しでも良い形で皆さんに届いていたらうれしいです。夜の部も、もう1度気を引き締めて最後まで頑張っていきます。

乾くんの好きなところは、データ分析の部分を尊敬しています。そして、とても自分にストイックなところも。僕も乾くんを見習って、常に自分を分析して、いろいろな人を見て吸収して、これからも色々なものを上げていけるように頑張っていきたいです。

長嶺龍汰(菊丸英二役)

自分にとって初めての舞台だったので、お披露目会が始まるギリギリまで舞台袖でガクガクでした。でも、青学(せいがく)みんなで声をかけあって、英二くんの姿でお客さまの前でパフォーマンスしているときはとても楽しくできました。本公演もよろしくお願いします!

英二くんの好きなところは、青学(せいがく)のメンバーや友達といるときはかわいらしいけれども、試合になると目の色が変わってかっこよくなるところです!

坂上翔麻(河村 隆役)
やっと『テニミュ』ファンの皆さまの前に立てて本当にうれしいです。勇大が言ったように、みんなでぶつかりあって作ったものを皆さまにお届けできて幸せでした。

隆くんの好きなところは、男が憧れる男らしい優しさや、みんなを包み込む優しさ、圧倒的なパワー。それからバーニング状態もお気に入りです(笑)。

有岡歩斗(桃城 武役)
初めて皆さまとお会いする…とドキドキとわくわくでいっぱいでした。終わってみると楽しくて仕方なくて、これから先、どうなっていくのかな? と、とても楽しみです。今日、僕たちがステージに立てたのは、来てくださる皆さま、家族、スタッフの皆さま、そして仲間がいるからだということを忘れずに日々精進していけたらと思います。

桃ちゃん先輩の好きなところは、とにかく熱くて真っすぐで、何ごとにも挑戦していくところです。

渡邊 樹(海堂 薫役)
この姿で皆さまに会えたことがとてもうれしかったです。(お披露目会が)始める10分前までは、緊張して不安で…胃が痛かったんですけれども、ステージに立ったら緊張も吹き飛んで最後まで演じきれました。まだ出会って間もないですが、大好きで最高なこのメンバーと一緒に本公演も、そしてこの先も一緒にがんばっていきたいです。

海堂くんの好きなところは、あきらめない精神と粘り強いところです。僕も海堂くんのように強い男になれるようにがんばりたいです。

取材・文:広瀬有希

【日 程】 11月16日(土) 15:00~16:00
【会 場】 品川プリンスホテル ステラボール(港区高輪4-10-30/品川駅高輪口より徒歩5分)
【お披露目会 参加キャスト】
<青学(せいがく)>
越前リョーマ役:竹内雄大、手塚国光役:寺田友哉、大石秀一郎役:藤本力翔、不二周助役:橋本勇大、
乾 貞治役:世良大雅、菊丸英二役:長嶺龍汰、河村 隆役:坂上翔麻、桃城 武役:有岡歩斗、
海堂 薫役:渡邊 樹、堀尾聡史役:大山蓮斗、加藤勝郎役:加藤央睦、水野カツオ役:中川湊斗
<比嘉>
木手永四郎役:二階堂 心(長塚拓海より改名)、甲斐裕次郎役:益川和久、平古場 凛役:桜井 一、
知念 寛役:坂田大夢、田仁志 慧役:平川聖大、不知火知弥役:高岩芯泰、新垣浩一役:津山晄士朗
(※田仁志 慧の「慧」は旧字体)