【イベントレポート】「北欧ファイブ」が登場! ミュージカル「ヘタリア」(ヘタミュ)2025年新作公演告知特番レポート
12月24日(火)、ミュージカル「ヘタリア」の重大発表特番が、4cu公式YouTubeアカウントにて生配信された。この日発表されたのは、2025年におこなわれる新作公演のタイトル、日程、出演キャスト。さらに、新作公演決定を記念しての「応援上映会」の告知も。
出演者は、イタリア役・長江崚行、アメリカ役・磯貝龍乎、イギリス役、廣瀬大介、シエスタ(お休み)からの復帰となる中国役・杉江大志に加えて新キャストのフィンランド役・棟方翔也、スウェーデン役・塚本凌生、デンマーク役・松井健太、ノルウェー役・新納直、アイスランド役・前田優輝。新作のミュージカル「ヘタリア〜A tender world~」は、以上のメンバーで2025年6~7月に東京・大阪・福島の3都市で上演される。
メディアクトでは、特番の配信現場を取材。新しいメンバーが増えた番組収録の様子をレポートする。また、新キャスト5名と、「The Fantastic World」以来約2年ぶりの出演になる中国役の杉江大志に来年の抱負などについて語ってもらったコメントも記事の最後に掲載する。
きらびやかでかわいらしい装飾がされた配信部屋、チキンやお菓子がずらりと並んだ控室。クリスマスムードいっぱいのスタジオでは、リラックスムードの続投キャストたちと、まだ少し遠慮がちな新キャストたちが、配信開始の20時30分に向けて番組の段取りを確認していた。
配信を待機しているファンの数を聞いたキャストたちから、「すごい!」と驚きの声が上がる。皆、特番の開始が待ちきれない様子だ。明らかにソワソワとしている塚本に「すごいソワソワしてる!」と突っ込みが入り、スタジオ中が笑いに包まれた。
番組MCは長江と磯貝。番組が始まると何と、すぐに新作のキャスト発表が。長江、磯貝、廣瀬、杉江といった続投キャストには「おかえり!」のコメントが配信のチャット欄にあふれ、5つの椅子が画面に映るとコメント欄は目視で追い切れないほどの盛り上がりを見せる。この時点で配信視聴者は9000人に迫り、画面の内外で空気があたたまったところで新キャスト5人の紹介、そして登場となった。
フィンランド役の棟方翔也が「moi!(フィンランド語の「こんにちは)」と挨拶をすると、続くキャストたちもそれにならうようにかわいく自己紹介。続投キャストたちは「かわいい!」「フレッシュ!」と声をかけながらも「ヘタミュにふさわしい、ファンキーでロックなやつらが集まりました」(長江)と評した。
新キャスト紹介の後は、クリスマスらしくプレゼント交換会へ。引いたくじに書いてあった番号のプレゼントがもらえるシステムだ。塚本は棟方からのフタ付きマグカップ。棟方は新納からのアロマキャンドル。新納には長江から「ヘタミュならでは」のプレゼント。無茶振りなどで困った時に、他の誰かにそれを割り振れるカードという遊び心のあるプレゼントだ。
長江が引いたプレゼントは、何やら大きくて重いもの。送り主は塚本だが、何とこのプレゼントは、ロマーノ役の樋口裕太からの指示によるトマト缶15個。兄ロマーノからのプレゼントに長江は「僕の年越しの食べ物が決まりました」。
次にくじを引いたのは杉江。松井からのクッションは、通常期であればプレゼント予算を超えていたが「クリスマスセールだったので予算に収まって」と買い物上手なところを見せた。松井には廣瀬からのマフラー。「やった!」と両手を広げて喜ぶ松井に「返せよ!」と廣瀬からのプレゼントを横取りしようとする磯貝に笑いが起こる場面も。
続けてくじを引いた廣瀬は、その磯貝からのプレゼントを引いて「いらない! 北欧の子のが欲しかった!」と絶叫。磯貝が用意したプレゼントは、「磯貝龍乎手作りのオリジナルトレーディングカード(ブースターパック)」だった。前田が引いたのは杉江からの癒しアイテム(通称「にぎにぎ」)。握りしめて感触を楽しむおもちゃだ。最後の磯貝は前田からの卓上アクアリウム(くらげ)。
プレゼント交換は大盛り上がりのうちに終わり、続いては2025年新作公演の告知へ。東京・大阪に加えて今回は、ヘタミュとしては初開催となる福島でも公演がおこなわれる。チケット情報などは公式からの続報を待とう。
続けて、“北欧ファイブ”のティザービジュアルと、舞台挨拶付きの応援上映会の告知が。涼しげな青をベースにした背景と衣装のビジュアルにスタジオは大盛り上がり。振り向きスタイルでのショット撮影時を振り返り「体勢がきつかった」と5人が暴露するシーンも。
最後に、ひとりひとことずつ意気込みコメントが。前田は「初めての2.5次元舞台に緊張していますが、くらげのように浮かずに」、新納は「このカンパニーに入らせてもらうことに緊張していますが、最後まで頑張ります」と意気込みを。松井は「幸せを届けられるように精いっぱい頑張ります」、塚本は「出演したかった作品なので、少しでも新しい風を」、棟方は「会場でmoimoiしましょう!」とファンへ呼びかけた。
杉江は前作で休みだったことに触れ「(ヘタミュは)、ふざけているけれどもメッセージ性もあって、ほんわかした気持ちで帰れる作品です。新しい“北欧ファイブ”にたくさん無茶振りができるように頑張ります」。北欧キャストのビジュアル撮影に立ち会ったという廣瀬は「間違いない! と思いました」と確信を持ってコメント。磯貝は「新しい風を打ち消して、僕の旋風を巻き起こします」と冗談を交えながら宣言。最後に長江が「この5人が来てくれることがうれしいですし、この5人と新しいものを作れるのが楽しみです。新しく、おもしろいものを作り続けられるのは幸せなことです。9人で作る新たなヘタミュを楽しみにしていただけたら」と呼びかけ、配信は終了した。
また、新キャスト5名と、「The Fantastic World」以来約2年ぶりの出演になる杉江に、出演が決まった時の気持ちや、今年を振り返って、2025年の抱負などについてミニインタビューをおこなった。
フィンランド役の棟方翔也は、9歳から一輪車を始め、全日本一輪車競技大会で男子ソロ4連覇の実績を持つ。「学生時代はずっと一輪車に集中していました」と振り返りつつ、「ヘタミュに出演できることになってびっくりしました!」と出演決定に驚きつつ喜びに溢れている様子。2024年の振り返りと2025年については「今年は学びの多い1年でした。来年はさらに人間としても役者としても、経験を積めていけたら…と思っています」とコメントを寄せた。
スウェーデン役は塚本凌生。「出演したい作品だったのでとてもうれしかったです。ものすごく気合を入れてオーディションに臨んで」と、役を勝ち取った喜びを口にする。舞台では眼鏡キャラを受け持つことが多い事に対して「自分のX(旧Twitter)のプロフィールにもメガネキャラって書いちゃいました(笑)」。2024年の振り返りと2025年の抱負について「ありがたいことにたくさんお仕事をさせていただき大変有意義な年になりました。本作は僕にとって、大きな何かを見つけられる作品になると思いますし、お客さまにも僕のことをたくさん知ってもらわないといけません。頑張っていきたいです」と表情を引き締めた。
デンマーク役は松井健太。役に決まった時は「1回頭を整理するのに時間がかかりました」と振り返る。「オーディションでは気合とパワーを思い切り出したので、それを見ていただけたのかもしれませんね。彼(デンマーク)とは、弟がいる兄であるという点が同じですし、気質が似ていると感じているんです」とデンマークについて語る。2024年と2025年について「今年は、2.5次元舞台の他にも、朗読劇や、声優さんの声に合わせて動く“パフォーマンスアクター”などさまざまな経験を積ませていただきました。2024年は挑戦、そして来年はしっかりと結果を出したいです」と力強くコメントした。
これまでは映像も含めてストレートプレイの作品に主に出演してきたノルウェー役の新納直は、「もちろん、受かりたいと思ってオーディションを受けたのですが、受かったと聞いたときは本当にびっくりしました!」と合格時のことを振り返る。2024年はスタミュミュ(新ミュージカル「スタミュ」Caribbean Groove/2024年10月)への出演もあり「新しい挑戦の年でした。今までとは違うレールで走り出したというか…。来年は、もっとたくさんの人に僕を知ってもらって、ヘタミュに出演している新納直ね! と言ってもらえるように頑張ります」と意気込んだ。
そしてアイスランド役の前田優輝は「普段は、何か決まった時は事務所からメッセージで連絡が来るんですけれども、何も知らされずに『事務所に来てください』って…。怒られるんだろうか…ってビクビクしながら行ったらヘタミュに出られるって聞いて!」と振り返り、「ダンスも歌もお芝居も上手な皆さんに囲まれて、不安はありますが、夢見ていた舞台なんです。板の上に立ったときに輝けるようにこれからもっと頑張っていきます!」と意気込んだ。2025年については「もっともっと舞台に出たいです!」と期待を寄せた。
最後に、約2年ぶりの出演になる杉江は「初めて外から前作(「The glorious world))を見て、いい演劇の形をしているなぁ…と思ったんです。心の底から楽しくて、嫌なことも忘れられて。あらためて演劇の力を感じることができました。いい作品を作ってきたなぁ、と思いますし、この初心を大事にしながら次回作に臨みたいですね」と笑顔を見せた。2024年を振り返り、「昨年あたりから、ありがたいことに本当にたくさんのお仕事をいただいて、それらに向き合っていく中で、数は多いながらもひと作品ごとにしっかりとエネルギーをかけていく、というバランスも取れるようになってきたと感じます」と語る。
2025年の抱負について聞くと「実は、あるイベントで占いをしてもらったんですよ」と。「神からのプレゼントが来る年になるので、今までやってきたことを信じてしっかりと…とのことで。具体的な目標として、大河・朝ドラ出演。それから引き続きの大きな目標として、40代、50代になったときに『あの役者、いいよね』と言われるように。ひとつずつ目標を達成していきたいです」と締めた。
なお、長江崚行、磯貝龍乎、廣瀬大介には別途ロングインタビューをおこない、これまでのヘタミュと自分についてや、今作への期待などについて語ってもらっている。こちらは後日掲載予定だ。
ミュージカル「ヘタリア〜A tender world~」は2025年6~7月に東京・大阪・福島の3都市で上演予定。その他のイベントについても公式からの続報を待とう。
取材・文・写真:広瀬有希
【公式サイト】https://musical-hetalia.com/
【公式X】@hetamu_official https://x.com/hetamu_official
©日丸屋秀和/集英社・ミュージカル「ヘタリアTW」製作委員会
公演概要
◆公演タイトル:ミュージカル「ヘタリア~A tender world~」
◆日程:
[東京公演] 2025年6月9日(月)〜6月26日(木)
日本青年館ホール(東京都新宿区霞ヶ丘町4-1)
[大阪公演] 2025年7月3日(木)〜7月6日(日)
COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール(大阪市中央区大阪城3番6号)
[福島公演] 2025年7月18日(金)~7月19日(土)
けんしん郡山文化センター(郡山市民文化センター)大ホール(郡山市麓山一丁目167番1)
◆原作:「ヘタリア World★Stars」日丸屋秀和(集英社「少年ジャンプ+」連載)
◆演出:吉谷晃太朗 ◆脚本:なるせゆうせい
◆キャスト
イタリア役:長江崚行、アメリカ役:磯貝龍乎、イギリス役:廣瀬大介、中国役:杉江大志、
フィンランド役:棟方翔也、スウェーデン役:塚本凌生、
デンマーク役:松井健太、ノルウェー役:新納直、アイスランド役:前田優輝 他
◆企画制作・プロデュース:4cu(Frontier Works Inc.) ◆制作:株式会社FAB
◆福島共催:公益財団法人郡山市文化・学び振興公社
◆主催:ミュージカル「ヘタリアTW」製作委員会
CAST
イタリア 役 長江 崚行(いたりあ/ながえ りょうき)
<主な出演作品>
・舞台「青山オペレッタ」
・ミュージカル「DREAM!ing」シリーズ
・舞台「文豪ストレイドッグス」シリーズ
アメリカ 役 磯貝 龍乎(あめりか/いそがい りゅうこ)
<主な出演作品>
・ミュージカル「DREAM!ing」シリーズ
・舞台「レイルウェイ」シリーズ
・舞台『宇宙戦艦ティラミス』シリーズ
イギリス 役 廣瀬 大介(いぎりす/ひろせ だいすけ)
<主な出演作品>
・ゲーム「A3!」
・ゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」
・アニメ「グッド・ナイト・ワールド」
中国 役 杉江 大志(ちゅうごく/すぎえ たいし)
<主な出演作品>
・ミュージカル「ヘタミュ」シリーズ
・舞台「文豪とアルケミスト」シリーズ
・舞台「エリオスライジングヒーローズ」シリーズ
フィンランド 役 棟方 翔也(ふぃんらんど/むなかた しょうや)
<主な出演作品>
・舞台「Go,JET!Go!Go!vol.1」
スウェーデン 役 塚本 凌生(すうぇーでん/つかもと りょう)
<主な出演作品>
・ミュージカル「DREAM!ing」シリーズ
・舞台『刀剣乱舞』シリーズ
・舞台『Change the World』
デンマーク 役 松井 健太(でんまーく/まつい けんた)
<主な出演作品>
・新ミュージカル『スタミュ』シリーズ
・おそ松さんon STAGE~SIX MEN'S SHOW TIME~2nd SEASON
・パーセプションステージ『Opus.COLORs』
ノルウェー 役 新納 直(のるうぇー/にいの なお)
<主な出演作品>
・舞台「嫌われ松子の一生」
・新ミュージカル「スタミュ」スピンオフ team 柊 単独公演「Caribbean Groove」
・パーセプションステージ『Opus.COLORs』
アイスランド 役 前田 優輝(あいすらんど/まえだ ゆうき)
<主な出演作品>
・『マドンナ・リリィは微笑み、唄う』
・『ロストマン×ロストウーマン』
・『LOVE GUN~美しき戦士たち~』