【ゲネプロレポート】瘴気漂う禁忌の世界を舞台に運命が描かれる「贄姫と獣の王〜the KING of BEASTS〜」上演

2025年3月14日(金)より、【東京公演】天王洲 銀河劇場/【大阪公演】梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて「贄姫と獣の王〜the KING of BEASTS〜」が上演される。
今回、メディアクトでは上演に先駆けて実施されたゲネプロの様子をお届けする。
※東京公演の会場である銀河劇場は空調が強めのため、羽織るものを持って行くことを推奨する。
原作「贄姫と獣の王」とは
2015年から2020年まで「花とゆめ」(白泉社)で連載された、全15巻・累計発行部数230万部を超える、友藤 結氏による大人気漫画。
人間を寄せつけない瘴気漂う禁忌の世界を舞台に、魔族を統べる孤高の王レオンハートと、生贄として捧げられたサリフィの運命が描かれる。
スピンオフ作品として、花とゆめコミックス「~贄姫と獣の王 スピンオフ~ 白兎と獣の王子」全5巻も発売中。
2023年にはTVアニメも放送された。
<原作公式サイト>https://www.hanayume.com/sakuhin/?id=11
STORY
人間を寄せつけない瘴気漂う禁忌の世界。
そこにはかつて人間を喰らい支配した異形の眷属と魔族を統べる王がいる。
異形の眷属の王の99番目の生贄として捧げられた少女・サリフィは、供儀の夜、何者も寄せ付けない孤高の王・レオンハートの真実の姿を知る。
ひとりぼっちの少女と孤高の王の隠された心が触れあい、二人の運命は大きく動き出す。
人外×少女の異種ロマンスとして根強い人気を誇る本作の主演・魔族の王レオンハート役を務めるのは、『ヒプノシスマイク Division Rap Battle』Rule the Stageシリーズやミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ、舞台『魔法使いの約束』シリーズなどに出演し高い歌唱力で注目を集め、本作が舞台初主演となる加藤大悟。
魔族の王の生贄として献上された少女・サリフィ役は、舞台『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』シリーズや映画『ちはやふる』シリーズで主人公綾瀬千早の少女時代を務め、その演技力が評価される久家心が演じる。
他にも、アヌビス役は福井巴也、ヨルムンガンド役は京典和玖、ラントベルト役は今牧輝琉、アミト役は永利優妃、フェンリル役は白柏寿大、グレイプニル役は松田岳、魔族の国・オズマルゴで法官を務めるセト役は矢田悠祐といった、実力派俳優たちが脇を固める。
脚本・演出・振付は、ミュージカル『テニスの王子様』『新テニスの王子様』シリーズの演出を始め、数々のミュージカルの演出・振付を手掛ける上島雪夫。
作詞は、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ、舞台『魔法使いの約束』シリーズ、『最遊記歌劇伝』シリーズなど様々な作品の作詞作曲で高い評価を受ける浅井さやか、音楽は数々のグランドミュージカルで音楽監督を務めるほか、テーマパークやイベント音楽など幅広く活躍する八幡 茂と、実力派のクリエイター陣を迎え、異形の眷属の王・レオンハートと生贄として捧げられた少女・サリフィを巡る「贄姫と獣の王」の世界を美しく重厚なミュージカルとして描く。
【キャストコメント】
◆加藤大悟(レオンハート役)
ミュージカル「贄姫と獣の王~the KING of BEASTS~」に出演いたします、加藤大悟です!
この作品で初めて舞台の主演を務めさせていただくので、緊張はありますが今からとても楽しみです。全力を尽くします!
皆様の期待をもっともっと上回ることができるような最高の作品にしますので、ぜひ皆さんに楽しみにしていただけたらと思います。
よろしくお願いいたします!
◆久家心(サリフィ役)
サリフィを演じさせていただきます、久家心です。
「贄姫と獣の王」の世界で、サリフィと一緒に生きられることがとってもとっても嬉しいです。
彼女のかわいらしく強さをもって生きる姿を大切に演じられるよう、精一杯頑張ります。
カンパニーの皆さんと創り上げる世界がどんな景色になるのか今からとても楽しみです。
皆様と劇場でお会いできることを心待ちにしています。
◆矢田悠祐(セト役)
セトを演じさせていただきます、矢田悠祐です。
どのような楽曲で、「贄姫と獣の王」の世界を表現するのか、とても楽しみにしております。
レオンハート役の加藤大悟くんは初主演ということですので、彼のことは昔からよく知っている分、支えてあげられたらいいなと思っております。
ミュージカルとして、原作の壮大な世界観や物語を舞台ならではの表現でしっかり描いていけると思いますので、ぜひ「贄姫と獣の王」ファンの皆様もご期待ください。
劇場でお待ちしております!
【ゲネプロの様子】
※以下、第一幕中盤までのネタバレが含まれます。
物語は、福井巴也演じるアヌビスが、瘴気漂う世界のオズマルゴ国に君臨する王と、生贄として捧げられた少女の出会いを振り返る場面から始まる。

獣の仮面と大きな角をつけ、圧巻の存在感で「王なるもの」がどのようにあるべきかを歌い上げるのは本公演が初主演となる加藤大悟だ。
その堂々たる振る舞いは王としての貫禄と、彼が抱えるどこか切ない闇を感じさせる。
一方、透明感のある声と演技で王を怖がらない人間の少女・サリフィを演じるのは久家心。生贄であるにも関わらず己に臆することなく接し距離を縮めるサリフィに、戸惑う王の姿が序盤はテンポよく描かれる。


そんな王の秘密……瘴気の晴れる夜には人間の姿となってしまうことを知り受け入れるサリフィは彼に「レオンハート」と名前を与え、2人は暗闇の中で心を通わせる。
後にレオンハートは、サリフィを王妃とすることを決めるのだった。
人間であるために魔族たちからは疎まれるサリフィだったが、ムルガ国第6王女アミト(演:永利優姫)とは恋する乙女同盟を結び、魔王の親衛隊隊長・ヨルムンガンド(演:京典和玖)からは信頼を得て、徐々に己の居場所を築いていく。


また、今作で脚本・演出・振付を担当する上島雪夫のミュージカル『新テニスの王子様』にて長年座長を務めた今牧輝琉は、サリフィの親衛隊に志願したハイエナ族の戦士・ラントベルトとして、ポップなナンバーを軽快なダンスと共に歌い上げる。
種族で差別せず、初めて自分を信じてくれた存在・サリフィに心開いたラントベルトは、彼女を守る騎士となることを決めるのだった。



王宮内での穏やかな日々の裏で、亡国の幻狼軍リーダーであるフェンリル(演:白柏寿大)は、レオンハートに対する過去の雪辱を果たし、その王位を奪取することを画策していた。




本作では敵役として描かれるフェンリルとその右腕のグレイプニル(演:松田岳)だが、伸びやかで迫力ある歌声で奏でられる2人の熱い絆と、切なくも辿る運命は必見だ。


また、第二幕ではオズマルゴで法官を務めるセト(演:矢田悠祐)が何やら画策をしているようで……?
種族を超えた愛と友情、そして王座を巡る争いは果たして―――。
壮大な物語の結末は、ぜひ劇場へ足を運んで見届けてほしい。
取材・文:岡 里衣奈/撮影:ケイヒカル















公演タイトル ミュージカル「贄姫と獣の王〜the KING of BEASTS〜」
◆原作 「贄姫と獣の王」友藤結(白泉社・花とゆめコミックス)
◆脚本・演出・振付 上島雪夫
◆作詞 浅井さやか(One on One)
◆音楽 八幡 茂
◆スケジュール
【東京公演】
2025年3月14日(金)~23日(日)
天王洲 銀河劇場
【大阪公演】
2025年3月28日(金)~30日(日)
梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
◆出演
レオンハート 加藤大悟
サリフィ 久家 心
アヌビス 福井巴也
ヨルムンガンド 京典和玖
ラントベルト 今牧輝琉
アミト 永利優妃
フェンリル 白柏寿大
グレイプニル 松田 岳
セト 矢田悠祐
ほか
主催 「贄姫と獣の王」舞台製作委員会
◆公式サイト:https://stage-niehimekob.jp/
◆公式 X:https://twitter.com/st_niehimekob
ハッシュタグ:#贄姫 #キングビースト