【イベントレポート】5⼈組ユニット「真夜中のサーカス」デビュー︕ お披露⽬公演「The First Call」開催!

2025年3月25日(火)、ダンスボーカル×イマーシブ×謎解きを融合した新感覚エンターテインメントグループ『真夜中のサーカス』が、5人組ユニットとしてデビュー。お披露目公演『The First Call』が開催された。
メディアクトでは、当日の模様をライブ写真を中心にお届けする。
■「真夜中のサーカス」とは
挫折、苦しみ、喪失――それでもなお、光を求め続ける者たちが集い、⽣まれたサーカス団。
「真夜中のサーカス」は、夢を追いながらも現実に打ちのめされた者たちが、再び⽴ち上がるために
結成された“再⽣のサーカス団”である。
ミステリアスで華やかなパフォーマンス、映画のような楽曲、観る者を巻き込むイマーシブな演出。
――すべてが⼀つの物語となり、観客を異世界へと誘う。さらに、ステージの随所に散りばめられた
“謎”を解き明かすことで、彼らの物語の真実が浮かび上がる。
これは、終わりではなく始まりの物語。
光を求め、暗闇の中で踊る彼らの姿を、その⽬に焼き付けてほしい。
■ダンスボーカル×ショーステージ×謎解きを融合した新感覚エンターテインメントグループ︕
真夜中のサーカスは、「ダンスボーカル × イマーシブ × 謎解き」を融合させた、
新感覚のエンターテイメントグループ。ホラーとミステリアスな世界観を軸に、映画のような物語性を持つ楽曲と、観客を没⼊させるステージ演出を展開する。メンバーは、それぞれが異なるバックグラウンドを持ち、俳優・ダンサー・シンガーとしても活躍。⾳楽、演劇、ダンスが交差する唯⼀無⼆のスタイルで、これまでにないエンターテイメントを創り出していく。
会場は鶯谷にある東京キネマ倶楽部。昭和期に隆盛を誇ったグランドキャバレー「ワールド」の設備を一部引き継ぎ、2000年に開業したライブハウス。趣あるその会場での公演となった。



イベント開始前に非日常を味わうための工夫が仕掛けられている。入場すると、そこには動く像や手品師などがおり、通常のライブイベントとは装いが異なる。また、見習いスタッフの今村くんが、所狭しと会場を誘導し、盛り上げる。事前に告知されていた通り「謎解き」要素もあり、会場周遊の形で探索し、文字を探していく過程が楽しめた。
イベント内容は凝縮された濃密なステージだった。
冒頭から客席を巻き込む演出、仮面をつけた謎の男の進行、5人のライブパフォーマンス。
途中のMCパートでは概要を語ったり、寸劇を加えることで、楽曲に色を付けた。あっという間の3曲を終え、各メンバーの自己紹介へと入る。
会場は暗転し、一人ずつスポットライトで照らされる中、淡々と自分のことを語る。





仮面をまとい、リードボーカルとしてライブパフォーマンスを支えるNico。
17歳でアニメ作品のタイアップ曲で華々しいデビューを果たした彼は、数々の賞を手にしながら順風満帆な道を歩んできたかに見えた。
しかし、思いがけずレッスン生に戻ることとなり、そこから這い上がることの厳しさを痛感したという。
「夢を叶えることがゴールじゃない。そこからまた、歩き出さなければならないんだ」──そう語った。
ライブ中のダンスパフォーマンスでグループを支える流翔。
過去には、周囲からの期待や評価が重くのしかかり、何度もその場から逃げ出したくなったと打ち明ける。
「夢を追えば追うほど、自分の限界を突きつけられる。重圧に押しつぶされそうだった」。
そんな彼が「真夜中のサーカス」に参加した理由は、自分に正直に生きる覚悟を決めたからだ。
類まれなヴィジュアルで、学生時代から他校にまで名を轟かせていた俳優・潮見洸太。
夢や好きなことを追うことに苦しんだ日々があった。
かつて水泳を辞めた時、「自分は本当は何が好きなのか」さえ分からなくなった過去を明かす。
「迷いながらでも、コンプレックスを抱えながらでも、進んでいく。だからこそ、自分の好きなものは、何よりも大切にしたい」その言葉はまっすぐだった。
舞台、ドラマ、映画と、多彩なジャンルで実績を重ねる俳優・阿部大地。
「結果を出すのは、結局は自分の力しかない」。そう信じて、誰にも頼らず生きてきたが、仕事をセーブしたことで歯車が狂い、全てがうまくいかなくなる経験をする。
「真夜中のサーカス」での挑戦を通じて、「一人ではない」と初めて気づいたという。
仲間と共に歩く強さを知り、再出発を凛として誓う。
そして、「真夜中のサーカス」で団長を務め、圧倒的なカリスマ性でメンバーを牽引する高士幸也。
「人生で光が差す瞬間なんて、本当に一瞬だ。気づけば、それは手のひらから零れ落ちている」。
繰り返す理不尽な現実に、何度も打ちのめされてきたことを吐露。
足りないものばかりで、期待にも応えられない。それでも、弱音を吐く場所はない。
同じように日常を戦っている客席一人一人が仲間であり、団員だと認めた。


それぞれの葛藤と決意を胸に、「真夜中のサーカス」はカーテンコールへと向かう。
イベントはあっという間の1時間+アンコールであった。特に、各メンバーの独白パートは他に類を見ない印象的なものとなり、彼らの人となりやこのグループに賭ける熱量が伺い知れた。
イベントの最後には「JOKER」というワードが示唆され、次回公演にも期待が持てる。
取材・文:木皿儀/写真:ケイヒカル
■公演概要
真夜中のサーカス「The First Call」
【開催日】
2025年3月25日(火)
【開催時間】
18:00:開場 19:00:開演
【会場】
東京キネマ倶楽部
東京都台東区根岸1-1-14
http://www.kinema.jp/
【出演者】
高士幸也 , 潮見洸太 , 阿部大地 , 琉翔 , Nico
【チケット】
◆ チケット 価格:6,500円(税込)