【イベントレポート】長江崚行「怒涛の31公演を思い返せます」ヘタミュGLW 舞台挨拶付き上映会レポート

3月23日(日)、東京・ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて、ミュージカル「ヘタリア~The glorious world~」(ヘタミュGLW)舞台挨拶付き応援上映会が開催された。
この応援上映会イベントは2024年から始まったもので、今年はミュージカル「ヘタリア~The glorious world~」の公演映像を映画館で見ながら、応援グッズを使用したり、拍手や手拍子、声を出して楽しんだりしようという趣旨。また、今年は東京・大阪・京都・北海道の4都市に規模を拡大して開催し、出演キャストたちが日替わりで挨拶に登壇する。




この日の登壇者は長江崚行(イタリア役)、磯貝龍乎(アメリカ役)、廣瀬大介(イギリス役)、寿里(フランス役)。メディアクトは、1度目の応援上映の様子と、2度の舞台挨拶をレポートする。(写真は2度目の舞台挨拶のもの)
レポート
2年目となった「ヘタミュ舞台挨拶付き応援上映会」。ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場の会場には、それぞれの応援グッズを用意したファンが続々と入場してくる。ペンライト、舞台公式グッズのフラッグなどの他、映画館での応援上映らしくポップコーンと飲み物を持ったファンも多い。劇場で上演されていた作品の映像を、自宅ではなく、映画館の大画面で大勢で観る。同時視聴会とも異なる、劇場と自宅での楽しみ方のいい所取りであるハイブリッドイベントだ。
開始時間になり「地球まるっとフェスティバル」のイントロが流れ出すと、劇場で観ているのではと錯覚するほどの手拍子が。キャラクターたちが登場するたびに大きな拍手が巻き起こるのは、さながら歌舞伎やグランドミュージカルのよう。
イタリアがかわいい動きや表情をすれば「かわいい…」「かわいい!」、フランスが料理を出せば「食べたい」「私も食べたい!」とあちこちから声が上がる。キャラクターたちの動きや、映像だからこそよく見える細かい表情に一喜一憂し、問いかけに元気に返事をする。そのシーンやセリフに対しての突っ込みや掛け声「劇場で観ているときよりも大きなリアクションをする」「思わず漏れ出てしまう声をそのまま出す」といったファンの反応も多かった。
1幕が終わると劇場では15分の休憩があったが、本イベントでは休憩をはさまずそのまま2幕へ突入。2幕冒頭でのフランスの「トイレに行けなかった」とのセリフにファンからは「私も!」「トイレに行かせて!」と声がかかり、映像とやりとりしているかのような問答に、場内は笑いで包まれた。















劇場での観劇スタイルを踏襲しながら、映像で見るメリットも最大限発揮するこのイベント。特に本作GLWは、過去作よりもコールアンドレスポンスの要素が多く含まれている。発売されたばかりのBlu-rayをすでに何度か観てからこのイベントに臨んだファンも多いのだろうか、映像のコールに対してきっちりとレスポンスを返して会場全体が盛り上がっているのはさすがのひとこと。ヘタミュが10年のときをかけて培(つちか)ってきたものを感じる。
カーテンコールの「地球まるっとフェスティバル」でも、キャラクターたちの呼びかけに旗やペンライトを振りながら大きな声でレスポンスを返し、大盛況のうちに応援上映は終了した。
興奮さめやらぬまま、ここで出演キャストたちが登壇。「東京以外から来た人!」との長江の問いかけに、あちこちから手があがる。さらに「海外からは?」にも手があがり、驚きの声が。このイベントのために、東京だけではなく遠方からも足を運ぶファンが多くいることが証明された。
場内のファンの様子についてコメントを求められると「すごく楽しそうな声がずっと上がっていて嬉しい」(長江)「みんなすごくいい顔してる、目が輝いてる」(磯貝)「エネルギーがすごい!」(寿里)。さらに「僕と大介さんは、実は最後の方に、後ろの方で観ていたんですよ」(長江)「大画面で観るの、楽しいですね」(廣瀬)との2人の言葉に場内からは驚きの声が上がった。
印象的なシーンは、カーテンコールの“まるフェス”で「カナダからアメリカへの早着替えの時間が40秒しかなかった」と磯貝。寿里からは、イギリスとフランス、アンサンブルが一緒に踊りターンを決めるダンスのシーンで「振りに不安を抱かずに、本番のエネルギーそのままで楽しめた」。廣瀬は「オープニング。イタちゃん(イタリア)パートが毎回楽しみだった」と笑顔を見せる。すると長江から「あの振り付けは基本的に全部アドリブ。ジャンプもね」と驚きの告白。「自由に任せてもらえるところが増えた」(長江)と、長く続く作品ならではの作品作りが語られた。
ここで場内のファンからの質問コーナー。
「今回のGLWについて、原点回帰だと感じた点は?」との質問に、磯貝は「よりアナログチックになったかな」、寿里は「役の根本に立ち返って、回帰したからこそもう一歩先に行けた」。長江は「映像を使ったりセットを大がかりに動かしたり、ということが今まであったけれども、すべて人がやる。生バンドも入って、より“人の力”だった。あらためてここからもう1歩進んでやっていきましょう、となった回でした」と回答し、会場を盛り上げた。
ここで1度目の舞台挨拶は終わり、各キャストから締めの挨拶の後は休憩を挟んで2度目の舞台挨拶となった。
2度目の舞台挨拶では、キャストたちがそれぞれの上着を交換して登壇。1度目から通して参加している観客から大きな笑い声があがった。
これから応援上映を観るにあたり、「声を出す準備、してきましたか?」(廣瀬)「皆さん、もっと声出せますか?」(長江)と2人が呼びかけると、場内のファンからは大きな返事が。
生バンドを背負ってのGLWの感想について「皆さんの、生バンドだ! というテンションを見て我々もアガりました」(寿里)「急きょの演技プランにも、相談して尺をのばす変更もできたからその日の芝居感で変えられた」(廣瀬)と当時の気持ちを語ってくれた。
質問コーナーでは「1番のお気に入りのアドリブは?」との質問が。廣瀬からは「千秋楽のビンゴ大会(笑)」、長江は「イギリスの幼なじみが出てくるところ(笑)」。また、ゲン担ぎについては長江から「神社に参拝する」とのコメントが。他にもいくつかの質問があり、最後にそれぞれから挨拶をして舞台挨拶は終了した。




長江崚行
前作(ミュージカル「ヘタリア~The Fantastic World~」)のときも、ここで応援上映会をやらせていただきました。またこうして皆さまと振り返ることができてすごく楽しいですし、怒涛(どとう)の31公演をみんなで過ごした記憶を思い返せるのは幸せなことです。ぜひ一緒に最後まで楽しんでいただけたらと思います。
磯貝龍乎
花粉が激しい中、来ていただいてありがとうございます。たくさん声を出しますので、水分補給を忘れないでください。声を出す準備はできていますよね、でも声の出しすぎには気をつけて(笑)。たくさん笑って、楽しんでいってください。
廣瀬大介
(これから応援上映のファンへ向けて)たくさん大きな声を出して元気に。でもポップコーンはこぼさずに(笑)。きれいな会場で「ヘタミュのファンはすばらしい」と思われるようにしましょう!
寿里
我々の、たくさんの思いが詰まった作品です。誰よりも「自分が一番楽しむ」という気持ちで、思い切り楽しんでいってください。
取材/文:広瀬有希・写真:ケイヒカル
























《ミュージカル「ヘタリア~The glorious world~」舞台挨拶付き応援上映会》
【開催日時】
①2025年2月24日(月祝)【東京会場】
■劇場:ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場
■時間:1回目10時30分開演(上映後キャスト登壇)
2回目14時50分開演(上映前キャスト登壇)
■配布特典:ステージ写真ブロマイドAセット(2枚1組)
■舞台挨拶登壇予定キャスト(敬称略):上田悠介、高本学、樋口裕太、磯野亨
②2025年3月23日(日)【東京会場】
■劇場:ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場
■時間:1回目9時00分開演(上映後キャスト登壇)
2回目13時10分開演(上映前キャスト登壇)
■配布特典:ステージ写真ブロマイドBセット(2枚1組)
■舞台挨拶登壇予定キャスト(敬称略):長江崚行、磯貝龍乎、廣瀬大介、寿里
③2025年3月29日(土)【大阪会場】
■劇場:なんばパークスシネマ
■時間:1回目12時45分開演(上映後キャスト登壇)
2回目17時10分開演(上映前キャスト登壇)
■配布特典:ステージ写真ブロマイドCセット(2枚1組)※大阪会場・京都会場共通
■舞台挨拶登壇予定キャスト(敬称略):長江崚行、上田悠介、高本学、樋口裕太(3/5追加決定)
④2025年3月30日(日)【京都会場】
■劇場:MOVIX京都
■時間:1回目10時30分開演(上映後キャスト登壇)
2回目14時50分開演(上映前キャスト登壇)
■配布特典:ステージ写真ブロマイドCセット(2枚1組)※大阪会場・京都会場共通
■舞台挨拶登壇予定キャスト(敬称略):上田悠介、寿里、高本学、樋口裕太(3/5追加決定)
⑤2025年4月13日(日)【北海道会場】
■劇場:ローソン・ユナイテッドシネマ札幌
■時間:1回目12時00分開演(上映後キャスト登壇)
2回目16時10分開演(上映前キャスト登壇)
■配布特典:ステージ写真ブロマイドDセット(2枚1組)
■舞台挨拶登壇予定キャスト(敬称略):長江崚行、磯貝龍乎、廣瀬大介、山沖勇輝