【公演レポート】「一瞬、一秒、一度きり」奇跡の化学反応に浸れる朗読劇。コブクロ JUKE BOX reading musical”FAMILY”vol.2開幕

「コブクロ JUKE BOX reading musical”FAMILY”vol.2」が、7月30日(水)、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて開幕した。
本作は、ステージ上をキャストが自由に動き回る、躍動感あふれる朗読劇だ。2名の日替わりキャストが演じる2人の男の物語は、人気ボーカルユニット「コブクロ」の名曲の数々に乗せて描かれる。
2024年に上演されて注目を集めた本作が、ファンの熱望を受けて今夏も復活。メディアクトでは、8月2日(土)唐橋 充 / チャンへ 出演回の模様をお届けする。
コブクロの名曲に乗せて描き出される、2人の男の数奇な出逢い
人生の随所で「歌に救われた」経験を持つ人は多いだろう。本作は、そんな経験を持つすべての人に味わってほしい一作だ。
本作に出演する2名の日替わりキャストは、それぞれ1回のみの組み合わせとなる。劇中では、人生の1シーン1シーンをコブクロの楽曲が彩り、夢、家族、恋……といったさまざまな人生模様が、名曲と一体化して心を揺らす。
物語の舞台となるのは、静寂に包まれた真っ白な部屋。その中央には、一脚の椅子が不思議な存在感をもって置かれている。
チャンへ演じる「男1」が部屋に現れ、戸惑いながら部屋を探索していると、唐橋 充演じる「男2」が登場。両者に共通するおぼろげな記憶から、2人は自分たちが「生と死のはざまの部屋」にいるのではないか、と仮説を立てる。
「ここが生と死のはざまであるならば、椅子に座ったどちらか1人が生き残れるのではないか」と思い至る2人。男2は「椅子取りゲームをしよう」と提案するものの、男1は迷いを見せる。
そこで2人は、お互いの人生を振り返り、どちらが生き残るのにふさわしいかを模索することに決めた。部屋の中にあるロッカーや扉、窓などは、彼らの人生の一部につながっていて、開けるたびにさまざまな場面が2人を包む。
そうして記憶をたどるうち、男1の胸にふと妙な感覚が湧き上がる。記憶の中にはない人物。でもなぜか聞き覚えのある声。「自分は、目の前にいる男を知っている気がする」……と。
ミステリアスながら常に澄み切った空気感で描かれる、2人の男の人生と出逢い。その物語のすみずみにまで沁み渡るのは、コブクロが紡ぎ出した名曲の数々だ。稀代のアーティストとして愛される彼らの歌声、キャストの歌声、そして不思議な白い部屋に投影される美しい歌詞たち。すべてが一体となって物語を彩る。
朗読劇というと、じっと座って読み上げるお芝居を想像する人が多いかもしれない。しかし、本作ではキャストが縦横無尽にステージ上を動き回り、聴覚だけでなく視覚でも楽しませてくれる。
かといって、段取りが緻密に設計された一般的なミュージカルとも、また異なるおもむきがある。まるでジャズのセッションを楽しむような、ラフな空気感での芝居が新鮮だ。お芝居の自由度が高い分、世界観全体がキャスティングによって色とりどりに変化しそうでもある。
さらに、「コブクロの楽曲に乗せて描く」という本作のコンセプトを強力に支える「白い部屋」のセットも必見。白で統一されたシンプルな舞台装置ながら、キャストの動きが自然と大きく広がるように計算され尽くしている。
部屋のこちら側と向こう側は映画のフィルムのような美しい意匠で縁取られ、「部屋」そのものが物語を切り取る額縁の役割を担う。その額縁に映し出されるフレーズと、紡がれるメロディの数々が、物語に多様な色を添えている。
そうしてステージ上で一体化した楽曲と物語は、客席までをも包み込んでいく。クライマックスに向かうにつれて、心にじわりと光をともし、明日を生きる力を与えてくれる。
一曲の歌が、聴く人それぞれの心の中で別の意味を持ち得るように、今作の物語も、演じるキャストや観る人によって魔法のように姿を変えるはずだ。まさに「一人、一つ、一瞬、一秒、一度きり」の出逢いによる化学反応が、ステージ上で実現される。そんな特別な作品である。
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「コブクロ JUKE BOX reading musical”FAMILY”vol.2」は、7月30日(水)〜8月11日(月・祝)まで東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演中。その日限りのキャストが織りなす奇跡の一瞬を、ぜひ劇場で体感してほしい。

取材・文:豊島オリカ
※写真は初日のものになります。










【公演情報】
≪公演名≫
コブクロJUKE BOX reading musical“FAMILY”vol.2
読み:コブクロジュークボックスリーディングミュージカル“ファミリー” ボリューム ツー
≪公演期間≫
2025年7月30日(水)〜8月11日(月・祝)
≪楽曲提供≫
コブクロ
≪企画・脚本・演出≫
yorimicchi(読み:よりみっち)
≪出演≫
※日替わりキャスト24名
※出演日順(出演日内、50音順)
中桐聖弥 東山義久
塩田将己(SHOW-WA) 松岡卓弥(MATSURI)
大友至恩 新里宏太
唐橋 充 チャンへ
内藤大希 矢田悠祐
小西成弥 佐藤信長
田鶴翔吾 福澤希空(WATWING)
spi 福井巴也
髙橋 颯(WATWING) YUKI (MADKID)
高橋怜也 山田健登
今牧輝琉 手島章斗
佐藤信長 和田琢磨
≪チケット≫
◼一般発売中(先着)
▼チケプラ(当日引換券)
https://cdn.tixplus.jp/feature/kobukuro-jbm_exchange/
▼キノチケ
https://store.kinokuniya.co.jp/ticket/
≪公演・チケットに関するお問い合わせ≫
Mitt 03-6265-3201(平日12:00~17:00)
≪公式サイト≫
https://s-size.co.jp/stage-info/stage/kobukuro-jbm_vol2/
≪舞台公式X(旧Twitter) ≫
@Kobukuro_jbm (https://x.com/Kobukuro_jbm)
≪ハッシュタグ≫#コブクロJBM
≪主催≫
コブクロJUKE BOX reading musical“FAMILY”製作委員会



