【ゲネプロレポート】地縛霊×人間×守護霊のシェアハウス!極上のホラーコメディ・舞台「HOUSEII〜7人の地縛霊〜」

レポート

舞台「HOUSEII〜7人の地縛霊〜」が、8月15日(金)東京・あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)にて開幕した。

本作は、古ぼけた一軒家に引っ越してきたカップルと、その守護霊、そしてその家に住む7人の地縛霊たちが織りなす、夏にぴったりのホラー・コメディ。思いきり笑って元気になれる上、幽霊モノが苦手な人にもおすすめできる、温かみあふれる作品となっている。

※ちなみに、前作「舞台HOUSE」の続編公演という位置づけではあるものの、今作から観ても全く問題なく楽しめるので、初めて観る方も安心してほしい。

メディアクトでは、初日に先立ち公開されたゲネプロの模様を取材した。

「HOUSEII〜7人の地縛霊〜」ゲネプロレポート

物語の舞台は、都内のどこかにある古ぼけた一軒家。そのリビングでは、風変わりな男たちが写真撮影にいそしんでいた。……この男たち、じつはこの家に住む地縛霊であり、今は心霊写真に写り込む特訓をしているのだった。

地縛霊は全部で7人。すべて男性で、どの人物も非常に個性的だ。

たとえば、独特の感性とファッションセンスを持つ、武士の志賀長左衛門(演:日向野祥)

丁寧すぎて珍妙な口調になってしまう、石川六三郎(演:杉江優篤)

生真面目な見た目に反してコミカルな霊障を持つ、浅岡翔太(演:塚本凌生)

夜は威勢が良いが、太陽に弱く朝になると弱体化する、田沼弥一(演:植田慎一郎)

バチバチに決まったリーゼントに柄シャツ姿の、佐々木保(演:池田彰夫)

気弱だが力持ちで、ポルターガイスト現象を担当している、宇佐美浩一(演:野嶋廉)

——そして、彼らのリーダーを務める元・劇団員の小松直樹(演:田中尚輝)

7人は、小さな喧嘩はありつつも平和に暮らしていたのだが、ある日彼らの住む家に、結婚を間近に控えた1組の男女が引っ越してくる。明るく素直でしっかり者の菅井亜美(演:星守紗凪)と、優しくてちょっと騙されやすい松村敏和(演:藤岡勇成)だ。

そして、カップルの後ろから黙って現れたのが、亜美の守護霊である菅井詩織(演:夏目愛海)。詩織は亜美のじつの姉で、10年前から亜美を見守り続けていた。

7人の地縛霊と、2人の人間、それを守る1人の守護霊。総勢10人の奇妙な共同生活がスタートする。地縛霊たちは全員、女性に強い恨みを抱いて死んだ者たちだったため、亜美や詩織も目の敵にして早々に追い出そうとするが、なかなかうまくいかない。

さらに、家のオーナーでかなりの曲者でもある森藤 修(演:小澤雄太)や、近所で喫茶店を切り盛りする鈴川莉奈(演:山口真帆)、怪しげな自称・霊能者の右上下下(演:平山佳延)らを巻き込んで、事態は思わぬ方向へと転がっていく。

驚きの展開がテンポよく続き、最初から最後まで目が離せない本作。思わず吹き出してしまう楽しいシーンはもちろん、温かい気持ちがこみ上げるシーンや、ぎゅっと胸が苦しくなるような切ないシーンも満載で、2時間ずっと心を掴まれ続ける極上のコメディに仕上がっている。

人ならざる者であるはずの幽霊たち。でもその姿を通して、他でもない「人」そのものを好きになれてしまう。もう死んでいるはずの彼らの、あまりにも不器用で一生懸命な「生き様」が、観ているこちらの心にふわっと光を灯してくれるのだ。

つらい過去があっても、それを糧に生まれる「優しさ」を育めばいい。心から、そう思わせてくれる物語である。

公演写真

舞台「HOUSEII〜7人の地縛霊〜」は、8月15日(金)〜8月23日(土)まで、あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)にて上演。この夏は、思いきり笑ってほろりと泣ける極上のホラー・コメディで"ひと涼み"してみてほしい。

取材・文:豊島オリカ/撮影:ケイヒカル

■公演概要
舞台「HOUSEⅡ-7人の地縛霊-」

公演期間:2025年8月15日 (金) 〜 2025年8月23日 (土)
会場:あうるすぽっと
チケット:
CNプレイガイド https://www.cnplayguide.com/house2/
カンフェティ  https://www.confetti-web.com/@/house2

【指定席引換券】
特典付き(非売品Tシャツ白):12,500円
特典付き(非売品Tシャツ黒):12,500円
特典なし:9,500円
(税込)

出演:
夏目愛海 星守紗凪
田中尚輝 日向野祥 杉江優篤 塚本凌生 植田慎一郎 池田彰夫 野嶋廉
山口真帆 藤岡勇成 平山佳延
小澤雄太

スタッフ:
脚本:開沼豊
演出:古河聰
音楽:印南俊太郎

企画・主催:Ask