【ゲネプロレポート】ミュージカル『Fate/Zero』~A Hero of Justice~が東京・THEATER MILANO-Zaにて開幕!

2025年9月6日、ミュージカル『Fate/Zero』~A Hero of Justice~が東京・THEATER MILANO-Zaで開幕した。 本作は、Fateシリーズの原典であるPCゲーム『Fate/stay night』の前日譚を描いた、虚淵玄の小説『Fate/Zero』を舞台化したもの。
前作の「The Sword of Promised Victory」に引き続き原作・脚本監修を虚淵玄、脚本・演出・作詞を西森英行が務める。キャストも前編から続投し、衛宮切嗣役の新木宏典をはじめ馴染みの顔ぶれが再集結。さらに今作からはバーサーカー役に磯野大、ナタリア・カミンスキー役に小林由佳が新たに加わり、舞台に新風を吹き込んでいる。
メディアクトでは、初日を前に行われたゲネプロ公演の模様を取材。その迫力と熱気をお届けする。 ※本記事では物語の核心に触れる大きなネタバレは避けていますが、まっさらな状態で観劇を楽しみたい方は、観劇後のご一読をおすすめします。
「Fate」シリーズは、持ち主のあらゆる願いを叶える聖杯を手に入れるために、7人の魔術師(マスター)がそれぞれ英霊(サーヴァント)を召喚し最後の1人になるまで戦い抜く聖杯戦争を描いた物語。
前作では、セイバーの宝具『約束された勝利の剣』によって未遠川でのキャスター戦が決着するまでが描かれた。
キャスター討伐を経て、聖杯戦争はいよいよ終盤へ。最終決戦を描く後編は序盤から怒涛のアクションが続き、各陣営の末路が描かれていく。ストーリーも一気に加速し、まさに息をつく暇のない展開だ。




令呪を得て戦線復帰を望むケイネス(演:伊藤裕一)だったが、婚約者ソラウを人質に取られたことでランサー(演:輝馬)との主従関係は崩壊する。
次々と脱落者が出る中、残された陣営がそれぞれの思惑を胸に動き出す。聖杯の器であるアイリスフィール(演:山内優花)の身体は限界を迎え、切嗣とセイバー(演:秋野祐香)はそれぞれ異なる覚悟を胸に行動を開始。ライダー(演:岸祐二)を支えるウェイバー(演:平松來馬)も、最後の決断を下す。


やがて英雄王ギルガメッシュ(演:丘山晴己)と征服王イスカンダルの一騎打ちを皮切りに、宿命の対決が次々と幕を開ける。バーサーカー(演:磯野大)の正体に打ちひしがれるセイバー、そして切嗣と綺礼(演:北園涼)の死闘――信念を懸けた者たちの戦いが、最終局面へとなだれ込んでいく。




重厚な物語を支えるのが、役者陣の熱演だ。
主人公の衛宮切嗣を演じる新木は、希望と絶望の合間で翻弄される苦悩を鮮烈に表現し、その複雑な生き様を体現した。今作で初登場となったナタリア・カミンスキー(小林由佳)は、切嗣にとって親のような存在だ。2人の関係性を温かみと厳しさを織り交ぜた演技で表現し、切嗣の人間性に奥行きをもたらした。
セイバー役の秋野は、透明感のある歌声で清廉な魂をまっすぐに歌い上げ、舞台に凛とした輝きを与える。遠坂時臣役の遠山裕介は、「常に優雅たれ」という遠坂家の家訓を思わせる気品と重厚さを兼ね備えた歌声で会場を震わせた。


ランサー役の輝馬は誇りと忠義、そして主への苦悩を繊細に演じ悲劇性を際立たせる。ケイネス役の伊藤は、高圧的な威厳と人間的な脆さを同居させ、陣営崩壊の緊張感を見事に浮かび上がらせた。アイリスフィール役の山内は儚さの中に気高い意志や夫への深い愛情を宿し、聖杯の器としての宿命をしなやかに表現。


多様な陣営の関係性が絡み合い、強固な絆ではなく脆い繋がりゆえに生まれる悲劇が物語に深みを与えていた。その中で、唯一眩しい希望を掴んだのはウェイバーとイスカンダルのライダー陣営ではないだろうか。イスカンダルの器とカリスマ性に導かれ、マスターから臣下へと変わっていくウェイバーの姿は、凄惨な物語の中でもひときわ輝き涙を誘う。
映像と照明の迫力は前作からさらに進化し、緊迫した冬木市で繰り広げられる戦いを鮮烈に浮かび上がらせた。サーヴァントたちの宝具を駆使したバトルの数々や、イスカンダルの愛馬、ブケファラスの演出も圧巻だった。
さらに、バグパイプをはじめとする生演奏と歌唱が一体となり、象徴的な場面を迫力と感動をもって観客に届けた。ミュージカル作品ならではの醍醐味が、存分に堪能できる仕上がりとなっている。

伝承の英霊が集い、魔術が存在する世界。そんな世界においても、全ての願いを叶える超越的な概念として存在する聖杯がもたらすものとは――。無常と諦観が漂う物語は見ていて胸が苦しくなるが、だからこそ心に深く刻まれる作品となった。
ミュージカル『Fate/Zero』~A Hero of Justice~は9月21日まで上演される。第四次聖杯戦争の結末を、その目で見届けてほしい。
取材・文:水川ひかる/写真:武藤涼子
ミュージカル「Fate/Zero」~The Sword of Promised Victory~
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◇発売日 2025年7月30日(水)
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■公式サイト stage-fatezero.com
■公式 X @Stage_FateZero
■公式ハッシュタグ #Zero ミュ
公演情報
タイトル ミュージカル「Fate/Zero」~A Hero of Justice~
公演期間・劇場:2025 年 9 月 6 日(土)~9 月 21 日(日) THEATER MILANO-Za
原作:虚淵玄(ニトロプラス) / TYPE-MOON
脚本監修:虚淵玄(ニトロプラス)
脚本・演出・作詞:西森英行
音楽:坂部 剛
振付 広崎うらん
出演:
衛宮切嗣 新木宏典
セイバー 秋野祐香
アイリスフィール・フォン・アインツベルン 山内優花
久宇舞弥 佃井皆美
遠坂時臣 遠山裕介
アーチャー 丘山晴己
言峰綺礼 北園 涼
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト 伊藤裕一
ランサー 輝馬
間桐雁夜 健人
バーサーカー 磯野 大
ナタリア・カミンスキー 小林由佳
ウェイバー・ベルベット 平松來馬/
ライダー 岸 祐二
【アンサンブル】
西田健二 伊佐旺起 梅原ことは 岡村圭輔 佐々木 楓 Chion
関根結花 Taichi 高間淳平 田中 奏 細見奏仁
角 怜樹 白瀬夢華 竹中元紀 吉田時尋
【生演奏(Live Performance)】
Bagpipes & Clarinet:十亀正司 Cello:大浦 萌
Percussion:山下由紀子 Keyboard:安藤菜々子
主催:ミュージカル「Fate/Zero」製作委員会
チケット前売発売:2025年7月26日(土)10:00~
チケット料金:13,800円(全席指定/税込)
©Nitroplus/TYPE-MOON・ufotable・FZPC ©ミュージカル「Fate/Zero」製作委員会



