【レポート】植田圭輔「役者って負けず嫌いが多い!」『ACTORS☆LEAGUE in Futsal 2025』開催レポート

レポート

『ACTORS☆LEAGUE in Futsal 2025』が、10月7日(火)に東京体育館メインアリーナにて開催された。

『ACTORS☆LEAGUE』は、「ライブエンターテインメントの楽しさと興奮を観客の皆さまと分かち合いたい」という思いから生まれた、俳優がプロデュースするプロジェクト。2021年の黒羽麻璃央プロデュースの野球から始まり、バスケットボール、ゲーム、ダンスなどさまざまな企画がこれまでに行われてきている。5年目を迎えた今年は、植田圭輔による『ACTORS☆LEAGUE in Futsal 2025』が新たに登場。

東西チームに分かれた俳優たちによるガチのフットサル勝負、はたして勝負の行方は…?


『ACTORS☆LEAGUE in Futsal 2025』は、アクターズソサエティ株式会社(広告代理店会社)に所属する社員たちが1年に1度その年の本社を決めるために開かれる大会という世界観。

アクターズソサエティ株式会社の関西エリアに所属している社員で結成したチーム

【Cheeky Blue Hounds】(チーキーブルーハウンズ)(記事内表記・CBH)は、大阪本社営業部 部長でチームキャプテンを務める植田圭輔を筆頭に、糸川耀士郎、岩崎悠雅、加藤大悟、北園涼、木津つばさ、佐藤信長、佐奈宏紀、坪倉康晴、手島章斗、寺山武志、鳥越裕貴、松井勇歩、松田昇大が集結。監督は、沖縄支社長の玉城裕規が務める。

アクターズソサエティ株式会社の関東エリアに所属している社員で結成したチーム

【Bloody White Cats】(ブラッディホワイトキャッツ)(記事内表記・BWC)は、千葉支社銚子出張所所長でチームキャプテンを務める廣野凌大を筆頭に、岩城直弥、梶田拓希、菊池修司、岸本勇太、北村諒、小坂涼太郎、高橋駿一、高橋祐理、武子直輝、田中涼星、二階堂心、益川和久、持田悠生が集結し、東京支社企画部 部長の荒牧慶彦が監督を務める。

(各社員の所属部署や役職は公式サイトを参照)

また、『ACTORS☆LEAGUE in Baseball 2025』に続いてドラゴン流司、ユニコーン福澤、さらに今回はフェニックス洸もゲストとして参加。解説は尾形貴弘(パンサー)、総合演出は川尻恵太という布陣。

「フットサルに馴染みのない方にも試合を楽しめるように」と、ブラジル発祥の7人制サッカー「ソサイチ」のルールを一部適用。15分×4クォーターを前半後半に分け、ハーフタイムショーもあり。選手の交代は自由などの『ACTORS☆LEAGUE in Futsal』オリジナルルールも適用された、特別なイベントとなった。

試合開始前、東京体育館メインアリーナの左右上部に設置された大型モニターに、アクターズソサエティ株式会社のCMが流れ出す。全国各地に支社を持ち、毎年本社が変わる唯一の企業とのことだ。その本社を決めるための戦いが、この『ACTORS☆LEAGUE in Futsal 2025』。本大会でMVPに選ばれた社員が所属する支社が来期の本社になる。

会社での行事ということで、オープニングから「皆さまお疲れ様です」と植田と廣野が挨拶。どうやら観客、来期の本社を決めるこの大会を観に来た社員たち、という設定のようだ。一昨年は廣野の所属する千葉支社銚子出張所が本社であったが、昨年は植田がMVPをとったことにより大阪支店営業部が本社となった、とのこと。銚子に強い経済をと息巻く廣野に、大阪が本社にふさわしいと立ちふさがる植田。

「社運を託された社員たちによる仁義なき戦い」と銘打たれ、選手(社員)たちと各監督がコールとともに入場すると、早くも場内は大きな盛り上がりを見せる。それぞれの社員たちの所属部署や役割を見るだけでもさまざまな想像ができる、楽しい設定のイベントだ。

チーム同士の名刺交換と選手宣誓の後、両チームに分かれてウォームアップ。

ウォームアップが終わり、いよいよ試合開始。各チームのスターティングメンバーは、BWCは廣野、北村、持田、益川、小坂、田中、岸本(キーパー)。CBHは糸川、松田、植田、北園、佐藤、加藤、坪倉(キーパー)。

第1Q、先制点を決めたのはプロデューサーでありCBHキャプテンの植田。左足で振り抜いたシュートがゴールに吸い込まれると、チームメイトとともに配信カメラへゴールの喜びを強くアピール。しかしすかさずBWC小坂がゴール。解説の尾形も「大きいのに足もとがうまいね!」と絶賛する。しばらく両チームともディフェンス戦が続き、ゴールを決めたのは廣野ー田中ー廣野のパスワークで廣野。カウンターでCBHが攻めるも、BWCキーパー岸本の好守備にはばまれてなかなかゴールが決めきれない。しかし果敢に速攻を決めたCBH糸川がキーパーとの1対1の勝負でゴール、2-2となった。

この後小坂ー田中の連携でBWCが1点、ここで尾形がBWC益川のディフェンスに言及し、相手の先を読む力を絶賛する。キーパー持田は野球での捕手としてのキャッチング能力の高さから、ここでも捕球に抜群の安定感を見せたが、こぼれ球の隙をついてCBH北園がゴール。この後両チームとも選手交代を繰り返しながら、3-3で第1Qは終了した。

ここで休憩時間にちょっとしたイベントが。CBH、BWCの代表者3名が自分のチームのプレゼンをするという、企業の社会人設定に合った内容のものだ。CBHは鳥越、木津、岩崎。BWCは北村、武子、二階堂。休憩中にも関わらず呼び出された鳥越は「この時間に(企画を)やるのは鬼ですか?」と声を上げるも北村は「余裕です」と鳥越を煽る。

先攻のCBHは「木津くんは鳥越裕貴に憧れて上京してきました」「佐奈くんはラグビーをやっていて恐怖の概念が外れているらしいです」「玉城くんは飲むと必ずカチャーシーをやらされます」「坪倉くんのお母さんは帰省をすると必ず迎えに来てくれます」「手島くんは日本レコード大賞新人賞を取っています」など、他のチームメイトたちは作戦会議をしていてプレゼンを見ていない中、3人は交代でメンバーをどんどん売り込んでいく。

続くBWCは「パスはつながらないけれども心はつながっています」「ユニフォームがおそろいです。でも1人だけスーツ着ているやつがいます」「円陣は完璧なので見ていてください」と、聞いている尾形から「これはみんなそう」「酔っ払ってます?」と突っ込みを入れられるようなゆるいプレゼンが。勝負の軍配はCBHに上がり、尾形からも「そりゃそうでしょう」というコメントが出た。

第2Qは、BWCは二階堂、高橋(祐)、高橋(駿)、梶田、菊池、武子、岩城(キーパー)。CBHは木津、坪倉、手島、佐奈、鳥越、松井、寺山(キーパー)がスターティングメンバー。開始早々高橋(駿)が華麗な足技を魅せ、高橋(祐)がゴールを決める。緊張感のある攻防が続き、次にゴールしたのは松井。片方が1点入れればもう片方が1点入れて追いつく試合展開に。第2Qでは、ヴェルディのジュニアユースに在籍していた経歴のあるBWC高橋(駿)の活躍が光る。後半残り2分、高橋(駿)はキーパー岩城からのロングキックに合わせてヘディングでシュート。しかしCBHは佐奈がシュートを決めて5-5に追いつき、激しい攻防の後もう1度佐奈が力強いゴール。前半が終了し、6-5とCBHがリードとなった。

ハーフタイムには、SPに扮したドンココの2人(ひろ・りゅう)が実況解説席の尾形をいじり始め、「おもしろフットサルあるあるを言え」と無茶振りをする。続いて「緊急来日」としてビッグアーティスト「ファンタスティックメガパンチ」ドラゴン流司、ユニコーン福澤、フェニックス洸のショーが行われた。フェニックス洸はトロンボーン、ドラゴン流司はサックス、ユニコーン福澤はトランペットを持ち、チューニングとして各々が1音ずつ鳴らすも、結局なぜか音は鳴らさずにダンスでショータイムを締めることに。

続いて現れたのは両チームの監督。スーツから着替え、ユニフォーム姿の2人は「私たちが出ます!」と出場宣言。チームメンバーに監督を加えた第3Qは、BWCは田中、益川、岩城、北村、武子、梶田、荒牧(キーパー)。CBHは糸川、寺山、玉城、佐藤、鳥越、岩崎、加藤(キーパー)の布陣。

早速両チームとも監督を入れたスタメンで始まった第3Q、しばしの攻防から梶田ー田中ー岩城とつないだBWCが先制し6-6と追いつく。元サッカー部の玉城監督を筆頭に激しく攻めるCBHだがなかなか点には結びつかず、またもや岩城、そして田中がシュートを決め2点差に。しかしこのままで第3Qを終われないCBH、玉城からの木津で1点を返し、7-8で終了。

このままゆっくりと休憩には入らせてくれないこのイベント、今度はサラリーマン川柳ならぬ「サラリーマンフットサル川柳」を発表することに。CBHからは寺山、松田。BWCからは田中、持田。1分のシンキングタイムで生み出された川柳は、

松田「通勤の 電車駆け込む オフサイド」

寺山「息あがり 給料あがらず 年ばかり」

持田「いい仕事 用意周到(よいシュート) 大切に」

田中「残業で 君とかわした ペナルティ」

田中いわく「ちょっと大人な」川柳に、コートに倒れこむ寺山と松田。ここで寺山が実況席の尾形に「尾形さんもできるんですか!?」と無茶振りをし、「やってやるよ!」と意気込んだ尾形、

尾形「ゴール決め クールに決めて ふっと去る(フットサル)」

長考せずにすぐ出たこの回答に、観客も選手たちも大盛り上がり。「できるじゃん俺!」と喜ぶ尾形、川柳勝負の勝者をBWCとし、この勝負は幕を閉じた。

いよいよ勝負を決める第4Q、BWCは廣野、高橋(駿)、二階堂、小坂、菊池、岸本、持田(キーパー)。CBHは植田、手島、松田、木津、北園、松井、佐奈(キーパー)。尾形いわく「バチバチにきましたね」のメンバーで、1点差で最後の戦いが始まった。

ラストにふさわしく、CBHのベンチメンバーがメガホンと声、手拍子で大きな応援を送り、つられるように場内の声援も大きくなる。熱気に包まれた場内で、選手たちのボルテージが上がっていくように見て取れる。強く攻め込むBWCだが、体を張ったCBHキーパー佐奈のディフェンスに阻まれなかなか追加点を取れない。しかしその佐奈の鉄壁の守備を、テクニシャン高橋(駿)が崩し1点。7-9とBWCが2点をリードする。

高橋(駿)-小坂ー廣野のシュートで3点差、小坂が追加し4点差。アディショナルタイムに入り、BWCファウルで松井フリーキックから、息もつかせぬ両チームの激しい攻防が始まる。果敢な攻め、オーバーヘッドキック、2度目のフリーキック。ラスト、キーパー持田からのロングキックを小坂がトラップ、シュート。尾形も思わず「今のトラップうま!」と声をあげる。ここで試合終了のホイッスル。7-12でBWCが勝利をおさめた。

試合終了後、両チームのキャプテンはひとことを求められ、まず植田は「お疲れ様でした、ありがとうございました。終わってみれば点差は開いてしまったんですけれども、各プレーヤーのいいところや応援しているチームの声がすごく届いていて。この企画は初めて立ち上げたのでどうなるかなと思っていたのですが、熱いエンタメを届けられたのではないかと思っております。ただ、悔しいですね、シンプルに!」と笑顔を見せた。

稲葉アナから「第4Qでは惜しいシュートもありました。ご自身のプレーはどうでしたか?」と、第4Qで放った、ゴールポストに当たり外れたものの強烈だったシュートに触れられ「入らなかったら意味がないんで!」ときっぱりと言い切った。さらに「悔しいっす」と一瞬目を潤ませるも、涙を見せまいと頭を振り、立ちあがって「本当に今日はたくさんの方に集まっていただき、ありがとうございます。我がチームもBWCも素晴らしかったですし、役者って負けず嫌いが多いんだと改めて思いました。みんなのがんばっている姿をお届けできたなら幸いです。本日は応援いただきましてありがとうございました」と観客席に頭を下げた。

続いて廣野は「改めて、この場を作ってくださった植田圭輔さん、ありがとうございます。第1Qから相手の熱に押されて、あいつらガチだからこっちもやろうと…エンタメそっちのけで(笑)。普段は斜に構えて変なことを言うんですけれども、そんな言葉も出てこないくらいにスポーツの熱にほだされて、みんなを勝ちに導けて、みんなが導いてくれて、ここでフットサルができてよかったです」。稲葉アナに自らのプレーはどうだったかを振られると「(ゴールは)すっごい気持ちよかったですね! パチンコのフリーズ(大当たりの確定演出の期待があるとき)で65536分の1を引いたときくらい脳から汁が出ました!」と言い放ち、荒牧からメガホンで頭をはたかれた。

閉会式前には、なごやかな雰囲気の中荒牧が観客席をあおり、まずはBWCへのコールを。続いてCBHは玉城監督のcheekyコールに合わせて、まず植田と鳥越が、玉城監督の所属支社である沖縄カチャーシーを踊り出した。すぐに全員がベンチから立ち上がって、一斉にコート中央部まで踊り進む。玉城監督も「イーヤーサーサー!」と掛け声をかけ、つられるようにBWCベンチでも二階堂と益川がカチャーシーの手の振りをするなど、客席はもちろん、両チームも巻き込んでの盛り上がりとなった。

最後に、本イベントのプロデューサーである植田から「本日はご来場、ご声援いただきました皆さまありがとうございました。本日まで時間をかけてたくさんいろいろなことを話していただいたスタッフの皆さま、本日準備をしていただいた皆さま、出演者の皆さま、そして、ビッグアーティストのお三方、尾形さん、本当にありがとうございました。(サッカーの)経験者、経験がそれほど無い人関係なく、今回のイベントのルールで白熱した試合をお届けできたこと。こんなにも味方のゴールがうれしくて、敵のゴールが悔しくて、勝てるかもと思った瞬間がうれしくて、負けた瞬間が悔しくて」と目を潤ませると「36歳です。年齢とかいろいろ、関係ないんだと思いました。まじで悔しいです。でも、それをちゃんと噛みしめながら、エンターテインメントとして応援いただいている皆さまのことを思い、共に戦ってくれた仲間を思い、最後まで無事にこのエンターテインメントの幕を閉じられたことをひとまず安心しております。もしまた挑戦する機会があるのであれば、廣野キャプテン率いるBWCに殴り込みをかけたいと思っております。その時は皆さん応援していただけますか? 僕たちもとても楽しかったです。本日はありがとうございました!」と挨拶し、イベントは終了した。

閉会式では各賞が発表され、賞品が授与された。各賞の受賞者は以下のとおり。

優勝チーム

【Bloody White Cats】

ダイナミックパフォーマンス賞

木津つばさ(CBH)

ベストチア賞

寺山武志(CBH)

二階堂心(BWC)

眠眠打破賞

佐奈宏紀(CBH)

ナイスアシスト賞

岩城直弥(BWC)

MVP

田中涼星(BWC)

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初の試みとなった『ACTORS☆LEAGUE in Futsal 2025』。エンタメ的な部分は、設定と、途中に挟まれるミニイベントとハーフタイムに絞り、試合では本気のフットサルを見せてくれる非常にバランスの良いイベントだったと感じる。設定では「各役者の出身都道府県代表」の一面もありつつ、企業のサラリーマンだったらどんな部署でどんな仕事をしているのだろうか、と想像する楽しみを与えてくれた。休憩中のミニイベントやショーもほほえましいものが多く、実況、解説席とのやりとりも軽妙かつなごやかな印象を受けた。

また、解説の尾形貴弘(パンサー)が、常にポジティブな言葉で選手に声をかけ鼓舞し、褒めていたことで、場内がポジティブな空気、かつ部活中のグラウンドのような良い雰囲気になっていたのは特筆に値する。誰にでも「いいよ!」「いこう!」と休むことなく声をかけ続けてくれていたことに感謝したい。

5人ではなく7人制を取りいれることで出場者も増え、15分ごとの4Q制でだれることなく、しかし気ぜわしい所もない。テンポのよい試合展開と本気のフットサル、エンタメのちょうどいい塩梅となった本イベント、ぜひ次回も続けて見てみたい。

取材/文:広瀬有希・写真:ケイヒカル

イベント開催概要

【タイトル】『ACTORS☆LEAGUE in Futsal 2025』
【開催日時】2025年10月7日(火) 17:00開場18:00開始
【会場】東京体育館メインアリーナ

【出場者・スタッフ】
アクターズソサエティ株式会社関西エリア/ Cheeky Blue Hounds
[キャプテン] 植田圭輔
[チームメンバー]※五十音順
糸川耀士郎 岩崎悠雅 加藤大悟 北園 涼 木津つばさ 佐藤信長 佐奈宏紀
坪倉康晴 手島章斗 寺山武志 鳥越裕貴 松井勇歩 松田昇大
[監督] 玉城裕規
アクターズソサエティ株式会社関東エリア/ Bloody White Cats
[キャプテン] 廣野凌大
[チームメンバー]※五十音順
岩城直弥 梶田拓希 菊池修司 岸本勇太 北村 諒 小坂涼太郎 高橋駿一
高橋祐理 武子直輝 田中涼星 二階堂 心 益川和久 持田悠生
[監督] 荒牧慶彦
ドラゴン流司 ユニコーン福澤 フェニックス洸

[解説] パンサー尾形貴弘
[総合演出] 川尻恵太
[企画・プロデューサー] 植田圭輔
【チケット料金】12,500円(全席指定/税込)
【チケット販売情報】
・一般発売: 9月13日(土)10:00〜
【ABEMA PPV ONLINE LIVE】(独占配信)
・一般チケット料金:4,500円(税込)
・セットチケット料金:16,400円(税込)【観戦チケット12,500円(全席指定) +配信チケット3,900円】
・見逃し配信期間:配信終了後から10月21日(火)23:59まで
※PPVチケット(単体)販売期間は後日発表します。

【公演に関するお問い合わせ】ACTORS☆LEAGUE 2025実行委員会MAIL:info@actors-league.com
【チケットに関するお問い合わせ】Mitt TEL:03-6265-3201(受付時間:平日12:00~17:00)
【主催】ACTORS☆LEAGUE 2025実行委員会

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