【ゲネプロレポート】荒牧慶彦が企画・プロデュース『Club キャッテリア』~ドッグマフィアの襲来~」開幕!

レポート

荒牧慶彦が企画・プロデュースを手がける「Stray Cityシリーズ」最新作、「『Club キャッテリア』~ドッグマフィアの襲来~」が、2026年1月8日、東京・シアターHにて開幕した。

猫の世界のホストクラブを舞台にした本シリーズは、今作で第3弾。これまで描かれてきた猫×ホストの華やかな世界・カブキマチに、犬のマフィアという新たな勢力が現れ、物語はこれまで以上にスリリングな展開を見せていく。

舞台となるのは、金と欲望が渦巻く夜の街・カブキマチ。
伝説のホスト、ラグドール(演:荒牧慶彦)が経営する【Club キャッテリア】は、今宵も煌びやかなネオンの下で営業中だ。
この日は、シャム(演:田中涼星)が在籍する【Club ギャラクシーMAO】との合同イベントが開催され、フロアは熱気に包まれていた。
古参ホストのベンガル(演:福澤侑)、ソマリ(演:持田悠生)、改装中の【Club ドーシャ】から出向中のミケ(演:泰江和明)、新人のアメショ(演:岩崎悠雅)が繰り広げるダンスパフォーマンスに、ギャラクシーMAO所属の新人・トンキ(演:田淵累生)とカール(演:塩田一期)も加わり、甘い言葉と笑顔で姫たちを魅了していく。

ライバルでありながら今では良き仲間でもある両店のホストたちは、切磋琢磨しながら成長を続けていた。しかしその一方で、ベンガルの様子にどこか違和感を覚えるラグドール。胸の内にくすぶる不安は、やがて現実のものとなる。

閉店後のキャッテリアに現れたのは、カブキマチ一帯を仕切るドッグマフィアの面々――パグ(演:寺山武志)、ボダコリ(演:赤澤燈)、ポメ(演:植田圭輔)、シバヤン(演:北川尚弥)だった。

彼らが突きつけたのは、カブキマチ全クラブの存続を揺るがす非情な通告。事態を収めるため、ラグドールはベンガルに店を託しミケと共に地球の裏側にいるドッグマフィアの会長のもとへと向かう。

突然重責を背負うことになったベンガルはラグドールのように振る舞おうと必死にもがくが、理想と現実の壁は高い。思うようにいかず、過去に因縁のあった相手、ポメも登場することで苦悩を深めていく姿を福澤が繊細かつ力強く演じ、観客の胸を打つ。飄々としていながらもそこにいるだけで空気を変え、誰もが安心できるカリスマとしてのラグドール像を、荒牧は今作でも圧倒的な安定感で体現しており、その存在感が物語の軸として輝きを放っていた。

本作の魅力の一つは、廣野凌大による音楽とREXによる振付が生み出す華やかで高揚感あふれるライブシーン。加えて物語も非常にわかりやすく、随所に笑いを誘う軽快なやり取りが散りばめられている。日替わりシーンも多く存在するため、何度足を運んでも新鮮な楽しみを味わえるだろう。

一方で、今作のストーリーは寂しさや優しさ、人の心の弱さにそっと寄り添うような温度も併せ持っている。脚本を手がけたのは、かが屋の賀屋壮也とおぼんろの末原拓馬。シリーズが積み重ねてきた時間と変わらない想いを丁寧にすくい上げたストーリーは、観る者の心をじんわりと温めてくれるだろう。

演出は、出演も兼ねる植田圭輔が担当。華やかな世界の眩しさと、その裏に潜む孤独や痛み、そして優しさまでをすくい取る細部へのこだわりは、舞台を深く愛し出演者としての目も持つ植田ならでは。

キャットタワーを彷彿とさせるセットは今作も健在。映像は用いられず、道具の出し入れなどのアナログな手法が世界を彩り、観客は自然と物語の世界に引き込まれていく。

キャッテリアシリーズといえば、第2部のライブパートも大きな楽しみの一つ。今作でも、シャンパングラス型のペンライトを振りながら応援することができる。声出しOKの楽曲もあるため、事前にSNSで公開されているコールを覚えていけばより一体感のある時間を味わえるだろう。物語をしっかりと堪能した後には、最高のお楽しみも待っている。そのバランスの良さも、本シリーズの大きな魅力だ。

笑って、泣いて、最後には全力で盛り上がることが出来る。そんな幸福な時間をくれるのが、「『Club キャッテリア』~ドッグマフィアの襲来~」だ。観終わったあとには、不思議と心まで軽くなり、笑顔になっているはず。本作は1月16日まで東京公演が行われ、1月22日から25日まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演される。晴れやかな新年のスタートに、ぜひ劇場でこの熱気を体感してほしい。

公演情報
タイトル Stray Cityシリーズ「Club キャッテリア」~ドッグマフィアの襲来~

公演期間・会場 :
【東京】2026年1月8日(木)~1月18日(日) シアターH
【大阪】2026年1月22日(木)~1月25日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
スタッフ 脚本:賀屋壮也(かが屋) 末原拓馬(おぼんろ)
演出:植田圭輔
企画・プロデュース:荒牧慶彦音楽:廣野凌大
振付:REX

キャスト:
べンガル:福澤 侑
ポメ:植田圭輔シャム:田中涼星
シバヤン:北川尚弥
ミケ:泰江和明
トンキ:田淵累生ソマリ:持田悠生
アメショ:岩崎悠雅
カール:塩田一期パグ:寺山武志
ボダコリ:赤澤 燈
ラグドール:荒牧慶彦

<スペシャルゲスト>
ラガマフィン:立花裕大 [1月9日(金)18:00公演]
スコティッシュ:廣野凌大 [1月8日(木)18:00公演]

チケット情報 【料金】
<全席指定/サイドシート>平日公演:11,500円(税込)/土日祝公演:12,500円(税込)
公式サイト https://stravcity.com
公式SNS @straycityseries