【ゲネプロレポート】クセ強のカリスマたちが舞台上で躍動する『カリスマ de ステージ』 ~おいでよ!カリスマハウス~開幕!

「カリスマ de ステージ」シリーズ最新作にして、前作『カリスマ de ステージ』 ~帰ろう!カリスマハウス~に続く二部構成後編、『カリスマ de ステージ』 ~おいでよ!カリスマハウス~が、2月13日より天王洲 銀河劇場にて幕を開けた。
原作「カリスマ」は、EVIL LINE RECORDSとDazedによる、YouTubeドラマ配信を主軸とした二次元キャラクタープロジェクト。舞台版でも、クセが強すぎるカリスマたちの世界観が舞台ならではの躍動感で描き出される。
脚本・演出は前作に続き川尻恵太が担当。伊藤ふみや役の京山陽春、草薙理解役の岩田知樹、本橋依央利役の持田悠生、猿川慧役の寶珠山駿、湊大瀬役の露口祐斗、テラ役の丸山和志、天堂天彦役の田中涼星らが再集結。さらに新キャラクター、中神総右衛門の助手・虎姫 柊役として工藤大夢が登場。
メディアクトでは初日に先立ち行われたゲネプロ公演を取材。強烈すぎる個性を持つカリスマたちの騒がしくも愛おしい日常を、劇中写真とともにお届けする。
※大きなネタバレは控えているが、まっさらな状態で笑いたい方は観劇後の閲覧をおすすめしたい。



中神総右衛門らの襲撃により逃亡生活を送っていた七人のカリスマたちは、紆余曲折を経て、ついにカリスマハウスへ帰還した。
久々の我が家で平穏な日々を過ごしていたが、中神の助手・虎姫 柊がカリスマハウスに潜入してきたことをきっかけに新たな嵐が巻き起こる。
突然始まった共同生活は、相変わらずのドタバタぶり。ハロウィンパーティーの準備に浮かれる一同だが、言い出しっぺのテラが突然の不参加宣言。いつも明るく周りを照らすテラだが、今作ではふとした瞬間に見せる丸山の影の芝居も光る。衣装や立ち姿の美しさも印象的で、舞台上で披露されるすらりと伸びた美脚が眩しい。テラの抱える問題にあえて踏み込まない仲間たちの距離感が、笑いの中にじんわりと温度を添えていた。
勤労感謝の日には、「服従のカリスマ」本橋依央利を労わろうと、「秩序のカリスマ」草薙理解が家事分担を提案。過剰な献身がギャグにもドラマにも転ぶ依央利を、今作でも持田が熱演。理解の正論すぎる正論が盛大な火種となるが、その真っ直ぐさがカリスマ達の心を動かす。
こうしてドタバタの日々を過ごしながら、カリスマたちはクリスマス、正月とイベントを満喫していく。初詣に出かけるシーンなど、仲睦まじい日常描写は微笑ましく、前作以上にキャスト同士の阿吽の呼吸が際立つ。細かなアドリブや小ネタにも彼らの関係性がにじみ出ており、視線がいくつあっても足りない。
大晦日の夜には依央利の姉が訪れ、彼の行き過ぎた自己犠牲精神のルーツが徐々に明らかに。本作では、騒がしく笑える日常の裏で、七人の絆が確かに深まっていく過程が丁寧に描かれている。



カリスマたちの個性は、今作でも健在だ。「反発のカリスマ」猿川慧は相変わらずの天邪鬼ぶりで場をかき乱し、「内罰のカリスマ」湊大瀬は自虐的な言動を繰り返しつつも、仲間の変化に気づく成長した姿を見せる。「性のカリスマ」天堂天彦はワールドセクシーアンバサダーの名に恥じない圧倒的オーラを放ち、観客に致死量のセクシーを浴びせる。「正邪のカリスマ」伊藤ふみやは善悪の境界線が曖昧ながらも、その中立性がカリスマハウスのバランスを保つ要であることを改めて実感させていた。



賑やかな日常の中で、カリスマたちはそれぞれの過去と向き合っていく。一見自由奔放な彼らだが、その実、強固な絆で結ばれている。その絆が強調されるほど、虎姫が抱える孤独が際立ち、物語にささやかな陰影を落とす。
虎姫の潜入の真意とは何か。七人はこの騒動を乗り越え、再び平和な日常を取り戻せるのか。結末は劇場で確かめてほしい。
ドラマCDでSEのみで描かれていた場面も、舞台ならではの身体表現、映像、音楽によって立体的に再構築されている。原作ファンはニヤリとできる再現度に注目したいし、舞台から入る観客も難しいことは考えずに飛び込んで大丈夫。とにかく楽しい、笑って元気になれるエンターテインメントがここにある。
『カリスマ de ステージ』 ~おいでよ!カリスマハウス~は2月23日(月・祝)まで、天王洲 銀河劇場にて上演される。
取材・文:水川ひかる/写真:ケイヒカル










■公演概要
公演名:舞台『カリスマ de ステージ』〜おいでよ!カリスマハウス〜
原作:Dazed CO.,LTD./松原 秀
脚本・演出:川尻恵太(SUGARBOY)
音楽:月蝕會議
出演:
京山陽春(伊藤ふみや 役)
岩田知樹(草薙理解 役)
持田悠生(本橋依央利 役)
寶珠山 駿(猿川 慧 役)
露口祐斗(湊 大瀬 役)
丸山和志(テラ 役)
田中涼星(天堂天彦 役)
工藤大夢(虎姫 柊 役)
今 拓哉(中神総右衛門 役/映像出演)
日程:2026年2月13日(金)〜2月23日(月・祝)
会場:天王洲 銀河劇場(東京都)
上演時間:約2時間20分(途中休憩なし)
チケット料金:
全席指定 11,000円(税込)
立見券 9,500円(税込)
※未就学児入場不可
チケット一般発売:2026年1月24日(土)10:00〜(チケットぴあほか)


