【ゲネプロレポート】S・S・ヴァン・ダインの最高傑作が開幕。舞台『ビショップマーダーケース』

レポート

舞台『ビショップマーダーケース』は、2026年4月22日(水)から4月29日(水・祝)まで、銀座 博品館劇場で上演される。
脚本・演出は須貝英、総合演出は野坂実が務める。

メディアクトでは、ゲネプロと囲み取材(後日公開)の模様を、なるべくネタバレのない範囲でお届けする。

核心に触れる内容には配慮しているが、ミステリー作品のため、先入観を持たずに楽しみたい方は観劇後に読むことをおすすめしたい。

ゲネプロレポート

【あらすじ】
1928年春、ニューヨーク。物理学教授ディラードの邸宅で1人の男が殺された。
古くから伝わる童謡、マザーグースの一節になぞらえて。
いくつもの難事件を解決してきた探偵のファイロ・ヴァンスは地方検事のマーカム、元刑事のサイモン・ブレイと共に捜査に向かう。
ひと癖もふた癖もある関係者たちに聞き込みを重ねる3人だったが、ほどなくして 「ビショップ」と名乗る犯人から怪文書が届く。
性質の悪い冗談めいたその手紙は、世間を震撼させる猟奇殺人の序章に過ぎなかったー。


物語の中心となるのは、探偵ファイロ・ヴァンス(演:小南光司)と、元刑事サイモン・ブレイ(演:中本大賀)。偉人の名言を口にしながら飄々と振る舞うファイロと、事件に真っすぐ向き合う実直なサイモンという対照的な二人の関係性は、バディものとしての魅力を際立たせている。加えて、冷静に状況を見極めながら指揮を執る地方検事ジョン・F・X・マーカム(演:山本佳志)が加わり、三者それぞれの視点から複雑な人間関係と不可解な事件の真相へと迫っていく。

連続殺人に加え、犯人から届く予告状が見立て殺人の様相を強め、登場人物たちの思惑や隠された側面が絡み合っていく。物語は幾度も展開を変えながら進み、本格ミステリーならではの緊張感を持続させていた。

舞台演出では、大がかりなセットに頼らず、段差や回転扉、小道具を効果的に用いることで場面転換を実現。シンプルな構造でありながら空間の使い方に工夫が見られ、テンポを損なうことなく物語を展開していく点も印象的だ。必要最小限の要素で最大限の効果を引き出す構成は、本作のミステリーとしての没入感を支えている。

また、セリフの言い回しや立ち居振る舞いからは、1920年代ニューヨークの空気感が丁寧に表現されており、作品世界への没入を促す要素のひとつとなっていた。

情報量の多さや二転三転する展開など、ミステリー作品ならではの醍醐味が随所に盛り込まれており、観客は最後まで緊張感を保ったまま物語を追うことになるだろう。

取材・文:木皿儀/写真:ケイヒカル

【公演概要】

タイトル:
舞台『ビショップマーダーケース』

原作:
S・S・ヴァン・ダイン

脚本・演出:
須貝英

総合演出:
野坂実

公演期間:
2026年4月22日(水)~4月29日(水・祝)

会場:
銀座 博品館劇場

上演時間:
約2時間15分(休憩あり)

チケット料金:
ビショップ席:13,000円(税込)
指定席:10,000円(税込)

出演:
ファイロ・ヴァンス 役:小南光司
サイモン・ブレイ 役:中本大賀
ジョン・F・X・マーカム 役:山本佳志(SHOW-WA)
ベル・ディラード 役:渡辺みり愛
デイジー・パイン 役:小見川千明
シガード・アーネッソン 役:近藤雄介
レイモンド・スパーリング 役:松村優
ジョン・パーディー 役:碕理人
アドルフ・ドラッカー 役:木ノ本嶺浩
バートランド・ディラード 役:陰山泰
エレノア・ジョーンズ(声の出演):木村はるか

一般発売:
2026年2月7日(土)10:00~

主催:
ニッポン放送
カンフェティ
全栄企画株式会社

企画制作:
ノサカラボ

製作:
全栄企画株式会社

公式サイト:
https://zen-a.co.jp/bishop/