【体験レポート】歌舞伎町のホストクラブで味わう没入体験『イマーシブホストクラブ CLUB「ナイトフィーバー」』関係者公演レポート

レポート


2026年5月16日より、東京・歌舞伎町の実在ホストクラブ「CLUB VOCE」にて開催されている『イマーシブホストクラブ CLUB「ナイトフィーバー」』。
本作は、“ホストクラブ”という華やかな空間を舞台にした女性限定の参加型イマーシブイベントだ。参加者は単なる観客ではなく、物語世界の一員としてキャストたちと交流しながら、特別な時間を体験していく。

主催には、数々のイマーシブ作品や体験型コンテンツを手掛けてきたNO MORE Inc.も名を連ねている。『思考実験展』など、これまで“観る”だけではない没入体験を多数生み出してきた同社が、今回“ホストクラブ”という題材をどう体験へ昇華しているのかも注目ポイントのひとつだ。

今回は実際に会場を訪れ、その体験の模様をレポート形式でお届けする。なお、全体的な流れなどに関する軽微なネタバレを含むため、先入観なしで体験したい方は注意してほしい。

また、本イベントは女性限定イベントとなっている。今回は関係者公演のため男性参加が可能となっており、筆者も男性として参加している。そのため、本稿では客観的な視点でのレポートを心掛けつつ、同席した女性参加者へのヒアリング内容も交えながら紹介していく。

■体験の流れ

本作で参加者は、単なる“客”ではなく、“調査員”としてこのホストクラブを訪れることになる。
舞台となる「ナイトフィーバー」では、店内で起きている“とあるトラブル”を人知れず調査する必要があり、そのために用意されているのが、オーナーが開発したという特殊なアメ。これを舐めることで、参加者は30分間だけ「透明人間」となる。

透明になった参加者は、営業前の店内を自由に探索可能。ホストたちの会話を盗み聞きしたり、時にはクラッチバッグの中身を確認したりしながら、店で何が起きているのかを探っていく。

ヒアリング感想

推しメン(アキトさん)を追わせていただいていたのですが、まず思ったのが所作がめちゃくちゃ綺麗。
キャラクター性も相まって立ち振る舞いが本当に美しくて、見ているだけでも楽しかったです。
しかも、ビジュアルと中身のギャップが“1回”じゃないんですよ。まさかの2段階ギャップ。
「え、そういう感じ!?」となったかと思えば、また違う表情を見せてくるので、くるくる変わる表情がとにかく可愛かったです。
壁になって推理している時も、持ち物を見て「えっ!?」となるような意外性がありつつ、ちゃんとキッチリしていて真面目さも垣間見えるのがずるい……。
あとこれは声を大にして言いたいのですが、推しがいる人は恥ずかしがらずに全力で追いかけてください。
ドキッとするイベントが何回かあるので、受け身だともったいないです。
(ちなみに私は逃げましたw)


このパートでは、誰を追いかけるかによって体験が大きく変化するのも特徴だ。
推しのホストをひたすら尾行するのも良いし、複数人を横断して人間関係を整理するのも良い。限られた時間の中で、どこを見るかを選択する面白さがある。
また、営業中には見せないホストたちの素顔が垣間見えるのも印象的だった。店での華やかな姿とは異なる、素の姿や裏側での会話、感情の動きが、この作品の没入感を強く支えている。1回見ただけでは全容を把握できないイマーシブシアターらしい遊びをダイレクトに体感できるだろう。


調査時間が終了すると、いよいよ営業開始。
先ほどまで「壁」として行動していたが、今度は「姫」として迎え入れられる。
ドリンクやノンアルコールのオリジナルシャンパンなども注文可能で、派手なコールを全身に浴びながら楽しめる時間は、まさに“疑似ホストクラブ体験”と呼べるものだった。
特に面白かったのは、透明状態で知った情報を会話へ織り交ぜられる点だ。
「なぜそれを知っているの?」というリアクションを楽しんだり、先ほど盗み聞きした内容を踏まえて会話を深めたりと、壁体験パートと姫体験パートが地続きになっていることで生まれるイマーシブ感は、本作ならではの醍醐味だと感じられた。

ヒアリング感想

姫タイムは思った以上に卓チェンジが早いので、終わったあとに「もっと自分からグイグイ話しかければよかったあああ!!」となりました。積極性、大事。
そして、ドリンクセットやオリシャンには特典もつくし、「何より推しが喜んでくれる」という最強の一言があるので、財布の紐がびっくりするくらい緩みます。
私はそのキャストさんを今回初めて知ったのですが、テーブルでの所作や会話の姿勢が本当に素敵で、「この人応援したい……!頑張ってほしい……!」という気持ちがじわじわ育っていき、最終的にはめちゃくちゃオリシャン入れたくなってました。恐ろしい。


終盤には、ホストたちによるダンスショーや、参加者による“推し投票”で1位となったキャストのシャンパンタワーイベントなども実施。ホストクラブらしい熱量とエンタメ感で締めくくられ、最後まで賑やかな空気の中で楽しむことができた。

ヒアリング感想

そしてラスト。
シャンパンコール&ダンスショーは写真も動画もOK。
推しの視線を合法的にカメラへ焼き付けられる時間です。
ここはもう遠慮せず、
「私はあなたを撮っていますよ!!!!」
というオーラをしっかり出していくのがおすすめです。
ナンバーワンホストの発表では、悔しくも推しは1位ではなかったのですが、その時にカメラ越しに
「姫、ごめんね? 次は絶対勝つから応援してね」
と言われ心の中の私は即座に
「よし。次は全員伝票でぶっ叩くか……推しのために……」
となりました。
ホスト初体験の私ですらそう思ってしまうくらい、濃厚で、危険で、楽しい時間でした……!!

■VIPチケットについて

また、本作にはVIPチケットも用意されている。
通常参加でも十分にホストクラブ体験を楽しめる内容になっているが、VIPチケットではVIPルームによる特別感や、キャストとの距離感、体験密度がさらに強化されている。

すべてのイベント終了後には、再びVIPルームへエスコートされ、推しキャストとの時間を過ごすことができる。通常参加とはまた異なる、“より深く関係性へ踏み込む”ような満足感が得られる仕様になっていた。

“推し”を見つけてより近い距離で楽しみたい人や、ホストクラブならではの“姫扱い”をより強く味わいたい人には、VIPチケットも魅力的な選択肢になるだろう。

■空間演出・没入感

会場となる「CLUB VOCE」は、実際に営業しているホストクラブ空間を使用していることもあり、内装や照明、音響の空気感に強いリアリティがある。
ネオンやBGMによる高揚感だけではなく、キャストとの会話距離や立ち位置の設計によって、“自分がその店に来店している”という感覚が自然と生まれていくのが特徴的だ。


一方で、派手な盛り上がりだけに頼るのではなく、静かな会話やキャラクター同士のやり取りを通して、それぞれの内面や関係性が見えてくる瞬間も用意されている。
特に印象的だったのは、「透明人間として観察する時間」と、「姫として交流する時間」によって、同じキャラクターの見え方が大きく変化する点だ。
営業前には仲間内で愚痴をこぼしていたホストが、営業開始後には完璧な笑顔で姫をエスコートする。そうした“裏と表”のギャップを間近で体験できることが、本作ならではの魅力になっている。

■キャストについて

本作に登場するホストたちは、それぞれ異なる個性を持ちながらも、単なる属性キャラクターでは終わらない存在感を放っている。

素直で真っすぐな優しさが眩しいヒカル、知的でスマートなアキト(眼鏡を外すと……)、様々な話題を振ったり受けたりするタイガ、無愛想ながら掛ける言葉には優しさが滲むジン、誰にでも甘えがちで愛嬌のあるツカサ、全力で場を盛り上げる新人ホスト・コスモなど、タイプの異なるキャラクターが揃っており、それぞれ違った魅力を楽しめる構成になっている。

また、“壁”として観察していたからこそ、交流時の振る舞いとのギャップを感じられるのも面白いポイント。営業中には見せない素顔を知っている状態で会話を楽しめるため、一般的なイマーシブ作品とも少し異なる感覚を味わうことができる。

■最後に

『イマーシブホストクラブ CLUB「ナイトフィーバー」』は、「ホストクラブ」という題材を入口にしながら、参加者自身を物語の内部へ取り込む没入型エンターテインメントとして成立していた。
“姫”として特別扱いされる高揚感と、“壁”として人間関係を覗き見る面白さ。その二つを行き来することで、単なる疑似ホストクラブ体験では終わらない、独自のイマーシブ体験が生まれている。筆者は前述の通り、男性ではあるが普段体験できない非日常に触れられたことによる満足感を得られた(可能であれば、男性参加可能日も設けてほしいと思ってしまうほどだった→実際に実施されることが決定したそうだ)。

同じ空間にいても、誰を見るか、どこにいるかでまったく異なる景色が見える。
そんな“自分だけの体験”を味わえる作品だった。

★追加公演決定!
抽選販売期間は、2026年5月20日(水)18:00〜5月27日(水)23:59まで。
※6月12日(金)、6月19日(金) 第2公演(21:00〜)は、男性ウェルカムDay。

詳細は公式HPおよび公式Xでチェック。
公式HP:https://main.club-night-fever.workers.dev/
公式X:https://x.com/club_nightfever?s=20

取材・文:木皿儀/撮影:ケイヒカル

公演概要
『イマーシブホストクラブ CLUB「ナイトフィーバー」』

<開催期間>
2026年5月16日(土)~6月27日(土)

<会場>
CLUB VOCE
東京都新宿区歌舞伎町2丁目35-5 リゾンビル B1F

<出演>

浅原 功多
武岡 宏樹
真野 壱弥
森 遼
しおん
Riku
田川颯眞

<形式>
女性限定・参加型イマーシブイベント

<主催>
NO MORE Inc./CLUB「ナイトフィーバー」製作委員会

<公式サイト>
https://main.club-night-fever.workers.dev

<チケット>
https://ticketdive.com/event/night-fever

プロデューサー:花澤雄太(合同会社フラワーゲート)/長山功諭(NO MORE Inc.)
脚本:とんとん
演出:佐野功
制作進行:安田尚央
撮影:安田尚央
キャラクター設定:鈴木尚子
キャラクターイラスト:しきの
アートディレクション:Iru.
ウェブ制作:Ryu Utsunomiya
宣伝:永尾麗奈
グッズ制作:田邉英也
PROPSデザイン:赤山莉菜、aman
キャスティング:伊藤慧
衣裳:西本朋子
ヘアメイク:小川智子

協力:TicketDive