【オフィシャルレポート】舞台『逃亡者は北へ向かう』開幕

レポート

舞台『逃亡者は北へ向かう』が6月12日、東京芸術劇場 シアターウエストにて開幕した。

原作は、『孤狼の血』『盤上の向日葵』などで知られる柚月裕子による同名小説。

震災直後の混乱の中、“逃亡者”となった青年と彼を追う刑事を軸に、「罪と赦し」「喪失と再生」、そして人が生きることの意味を描いた直木賞候補作だ。

舞台化にあたり脚本・演出を手掛けるのは吉村卓也。

音楽はロックバンドFLOWのTAKEが担当し、作品世界に寄り添う音楽で人間ドラマを彩る。

主人公・真柴亮を演じるのは、本作が初主演舞台となる高橋怜也。

津波で娘を失いながらも逃亡者を追う刑事・陣内康介役を波岡一喜が務める。

さらに高橋健介、松田大輔、八十田勇一、前川泰之ら実力派キャストが集結し、震災という極限状態の中で交錯する人々の葛藤と希望を描き出す。

物語の中心となるのは、震災直後に殺人を犯し、死刑を覚悟しながらもある人物を探すため姿を消した青年・真柴亮。

そして、娘を津波で失いながらも刑事としての使命を手放さず、彼を追い続ける陣内康介。

逃げる理由と追う理由、それぞれが抱える喪失と過去が交差しながら、単なる追跡劇を超えた濃密な人間ドラマが展開される。

開幕にあたり高橋怜也は、

「僕自身、初の主演舞台。正直なところプレッシャーや緊張はとてもあります。ただ、稽古中カンパニーの皆様に支えてもらい大切に作り上げることができました」

とコメント。

さらに、

「大きな挑戦となる本作ですが、この物語とそして真柴亮と、真摯に向き合い届けたいと思います」

と意気込みを語った。

一方、陣内康介役の波岡一喜は、

「震災を背負っての刑事は初めてです。この年齢になっても、新しい挑戦や刺激をもらえることを嬉しく思います」

と語り、

「胸を張ってお届けできる作品になっております」

と作品への自信を見せた。

6月21日の千穐楽公演は完売となっており、カンフェティ ストリーミングシアターでの生配信も決定。

震災という現実の中で生まれた罪と選択。

そして、それでも前へ進もうとする人間たちの姿を描く重厚な人間ドラマに注目したい。

撮影:宮坂浩見

■公演概要
舞台『逃亡者は北へ向かう』

原作

柚月裕子
『逃亡者は北へ向かう』
(新潮社刊)

脚本・演出

吉村卓也

音楽

TAKE(FLOW)

出演

真柴亮:高橋怜也

陣内康介:波岡一喜

藤島:高橋健介

目黒:松田大輔

郷田:八十田勇一

村木直人:
山村翔(Wキャスト)
中谷薫風(Wキャスト)

村木圭祐:前川泰之

日沼正行:山寺宏一(声の出演)

アンサンブル

中島弘輝
樽見ありがてぇ
守山龍之介
飯山真衣
須田拓也
伽代子
仁志有皇麻
鶴目悦子
撫咲来
柿田光凜

公演期間

2026年6月12日(金)
〜6月21日(日)

会場

東京芸術劇場 シアターウエスト

配信

2026年6月21日(日)15:30 千穐楽公演

公式サイト

舞台「逃亡者は北へ向かう」

2026年6月13日(土)~21日(日)東京芸術劇場 シアターウエスト

主催

Tie Works