【ゲネプロレポート】『カリスマ de ステージ』~帰ろう!カリスマハウス~開幕!

レポート

2025年8月29日(金)『カリスマ de ステージ』~帰ろう!カリスマハウス~が東京・品川プリンスホテル ステラボールで開幕した。

原作である「カリスマ」は、EVIL LINE RECORDSとDazedによる、Youtubeのドラマ配信をメインとした二次元キャラクタープロジェクト。2023年にスタートした「カリスマ de ステージ」シリーズの最新公演はシリーズ初の2部作での上演が予定されており、今作『カリスマ de ステージ』~帰ろう!カリスマハウス~はその前編となる。

脚本・演出を川尻恵太、音楽を月蝕會議が手がける本作には、過去作にも出演した伊藤ふみや役の京山陽春、草薙理解役の岩田知樹、本橋依央利役の持田悠生、猿川慧役の寶珠山駿、湊大瀬役の露口祐斗、テラ役の丸山和志、天堂天彦役の田中涼星が揃い踏み。また、新キャラクター・中神総右衛門役で今拓哉が出演する。

メディアクトでは、初日に先立ち行われたゲネプロ公演をレポート。

強烈な個性を持つカリスマ達が織りなす物語を劇中写真と共にお届けする。

※物語の核心に触れるような大きなネタバレは避けていますが、事前情報なしで観劇を楽しみたい方は観劇後に読むことをおすすめします。

物語は、7人の男たちが共同生活を送る「カリスマハウス」から始まる。

平穏な日常を楽しんでいた彼らの前に、突如として中神総右衛門(演:今拓哉)が現れる。特殊部隊を率いた中神は「この国を救い、世界を変えるのだ!」と高らかに宣言。石炭や石油に代わる新エネルギーとして、7人が持つ“カリスマ”に目をつけたのだ。

当然、彼らが素直に従うはずもなく、シェアハウスを飛び出した7人は逃亡生活を余儀なくされる。しかし執拗に追いかけてくる中神一行に疲弊していく日々のなか、「内罰のカリスマ」湊大瀬(演:露口祐斗)が仲間を守るため、自らを差し出すことを申し出る。自己評価が極端に低い湊が、それでも仲間のために体を張る姿には胸を打たれるものがある。

そんな湊を救うため、再び立ち上がる6人。彼らが逃げ込んだのは、猿川慧(演:寶珠山駿)の故郷だった。しかし猿川は、故郷には戻りたくなかったようだ。仲間のために過去と向き合わざるを得ない彼の姿からは傍若無人なだけではない一面も垣間見え、湊の自己犠牲に続き胸を打つシーンとなっている。

強烈すぎるキャラクターたちの個性に目を奪われがちだが、その中にも確かな絆が芽生えていることが感じられるのもこの作品ならではの魅力だろう。

次に彼らが訪れたのは天堂天彦(演:田中涼星)の実家。多くの著名人を輩出してきた名家で、天堂もまた逃げてきた自分の過去と向き合うことになる。病に伏す母とのセクシーワールドカップ出場をめぐるやり取りは、笑いに満ちていながらも不意に涙を誘う。テンションの高いコメディと切実なドラマが交錯する脚本は、川尻恵太の真骨頂だ。「一体何を見ているんだろう」と我に返りそうになることもあるかもしれないが、凡人の思考は捨て去るのが吉。安心してカリスマ達の物語に身を委ねてほしい。

笑いと涙に揺さぶられながらも自然と物語に引き込まれていくストーリーはもちろん、キャラクターたちの個性も健在だ。「秩序のカリスマ」草薙理解(演:岩田知樹)はホイッスル片手に仲間を導きつつ、時に全力でボケをかます姿が愛らしい。「服従のカリスマ」本橋依央利(演:持田悠生)は奴隷精神丸出しのキャラクター性が健在で、猿川の故郷でそのポジションを脅かされたときの反応がまた面白い。「自愛のカリスマ」テラ(演:丸山和志)は、美貌と自己愛を惜しみなく発揮し観客席を沸かせてくれた。笑いと感動が入り混じる群像劇の中で、誰もが強烈な存在感を放っている。

今作では特に、湊・猿川・天堂といったキャラクターの成長が印象的だ。日々カリスマ性を磨き、真のカリスマを目指す彼らが互いに絆を育み、過去と向き合う姿には大きな見応えがある。天堂の実家で繰り広げられるセクシーワールドカップ出場をめぐる奮闘や、父親との対峙に放たれる致死量のセクシーも必見だ。

さらに物語の終盤には、「正邪のカリスマ」伊藤ふみや(演:京山陽春)によるハラハラする展開も待ち受けている。

もちろん、大盛り上がりのライブパートも欠かせない。全員が衣装チェンジするブレイクシーンや、観客がペンライトを振る演出など、会場一体で盛り上がれる仕掛けが随所に散りばめられている。中神のようにカリスマたちを“箱推し”するもよし、推しカリスマを全力で応援するもよし。ペンライトを振りながら味わう舞台体験は格別だ。ブレイク衣装に身を包んだ7人はまさに圧倒的なカリスマ性を放ち、本編とのギャップで思わず息を呑むほどにカッコいい。

後編がどのような物語を描くのか、期待は高まるばかり。まずはこの前編を劇場で体感し、今しか出会えない唯一無二のカリスマを浴びてほしい。

『カリスマ de ステージ』~帰ろう!カリスマハウス~は9月9日まで東京・品川プリンスホテル ステラボールで上演される。

取材・文:水川ひかる/写真:ケイヒカル

■公演概要
タイトル:『カリスマ de ステージ』〜帰ろう︕カリスマハウス〜

【期間】2025年8⽉29⽇(⾦)〜9⽉9⽇(⽕)
【劇場】品川プリンスホテル ステラボール
【原作】Dazed CO.,LTD. 松原 秀
【脚本・演出】川尻恵太(SUGARBOY)
【⾳楽】 ⽉蝕會議

【キャスト】
伊藤ふみや役 京⼭陽春
草薙理解役 岩⽥知樹
本橋依央利役 持⽥悠⽣
猿川 慧 役 寶珠⼭駿
湊 ⼤瀬 役 露⼝祐⽃
テラ役 丸⼭和志
天堂天彦役 ⽥中涼星

中神総右衛⾨役 今拓哉

浅⽥壮摩
⽯井凌
伊藤秀⾺
上⽊裕介
進藤蒼
曽根恋之介

【公演スケジュール】


【チケット⼀般発売(先着)】
7⽉19⽇(⼟)10:00〜
URL︓https://w.pia.jp/t/charisma-de-stage/
【公演・チケットに関するお問い合わせ】Mitt︓03-6265-3201(平⽇12:00〜17:00)
【公式サイト】https://charisma-de-stage.com/
【公式X】@charisma_de_st
【主催】『カリスマde ステージ』製作委員会