「Dr.STONE」THE STAGE~SCIENCE WORLD~ ゲネプロレポート

レポート

9月2日(土)から公演が始まる「Dr.STONE」THE STAGE~SCIENCE WORLD~に先駆けて行われたゲネプロレポートをお届けします。

【STORY】
ある日、世界中の人類が一瞬にして石化してしまう謎の現象が起こる。
それから約3,700年後、超人的な頭脳を持つ、天才高校生・千空が目覚めた。
文明が滅んだ石の世界(ストーンワールド)を前に、
千空は科学の力でゼロから世界を取り戻すことを誓う―

【ABOUT】
「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載していた大人気漫画「Dr.STONE」を初めて舞台化した作品。
「親子で楽しめる演劇」をコンセプトに、「Dr.STONE」の世界に入りながら実際に科学実験を行う「サイエンスショー」を実施し「演劇を楽しみながら科学を学ぶ」ことができる。
2022年7月、東京で上演。
2023年9月、東京・兵庫の2都市で再演決定!

●原作を再現したキャラクターが歌って描くステージ
基本的には、漫画やアニメの通りの物語が進みます。目覚めた千空(演:木津つばさ)の知識から、様々な発明が行われ、数千年後の未来にも関わらず原始の世界になってしまったストーンワールドに希望の光を見出す。そこには親友の大木大樹(演:岩城直弥)の協力があり、ストーンワールド住民として科学に興味を示すパートナーのクロム(演:田村升吾)、ライバルとしての獅子王司(演:宇野結也)が立ちはだかる……という、週刊少年ジャンプらしい王道のストーリーラインが描かれますし、絶望的な設定から活路を見出す活力あるキャラクター達に心躍らされます。特筆すべきは、キャラクターのビジュアルが原作そのままということもあり、ファンが見ても納得のクオリティでした。
また、本作はミュージカル的要素がとても強く、歌うシーンが多く、それによってキャラクター心情が語られ、場面転換が行われるという、とても理に叶った構造でした。背景にスクリーンで映像を映写し、それらとキャラクターの動きを合わせることで躍動感を生み、ジャングルの世界がそのまま眼前に広がり、自然と物語の一部に入ったかのように錯覚できます。迫力ある世界を楽しみましょう。 そこに物語の解説を加えてくれる、ストーリーテラーのドクタロー(演:石田隼)というオリジナルキャラクターがいるおかげで、観客の立ち位置も収まりがよくなっています。彼は後述する、ミニサイエンスショーを担当していますが、この本編の語り部でもあります。俯瞰して物語をとらえ、科学というものを詳しく説明するひとつの作品として取り上げています。観客席にいる我らも、それを説明されているというていになるため、すんなりと作品を理解できるようになっていました。

●ミニサイエンスショー
本作の最大の魅力は作中に出てきた要素を活かした、ミニサイエンスショーにあります。
たとえば、炭酸カルシウムを酸化させて、酸化カルシウム……いわゆる生石灰を用意します。そこに、水と化合させて、熱と水蒸気を発生させるという実験ショーを実演しました。勢いよく吹き上がる水蒸気に注目です! 他にも本編に出てきた要素をかいつまみ、違う形のショー仕立てやクイズ形式で紹介してくれます。さながら教育番組のワンコーナーのような雰囲気ですが、子供であれば新たな発見に目を輝かせるように楽しめ、大人からは懐かしさを感じながら楽しめるようになっています。
えてして、テンポを崩してしまうため、物語の展開を阻害しうる要素かとは思いますが、ドクタローの意図を事前に説明しているため、違和感なく観られますし、逆に物語にアクセントを加えているため、飽きずに観れるような仕組みになっています。これが他の2.5次元作品と一線を画している部分だと感じましたし、親子で観たくなるような作品だとも感じました。
※本作は「WELCOM KIDS PROJECT」に参加していて、お子様の観劇を歓迎しているそうです。

魅力的なキャラクターが歌と共に原作・アニメの世界を彩る王道的な作品+ミニサイエンスショーというワクワクするコーナーが存在する、誰でも楽しめる幅広い層に向けた2.5次元作品でした。
最後に、演出の伊藤マサミさん、千空役の木津つばささん、クロム役の田村升吾さん、あさぎりゲン役の大隅勇太さんよりコメントがありますので、掲載いたします。

演出:伊藤マサミ
いよいよ開幕しました!1年振りのストーンワールド!再演とはいえ、役者の熱量も上がり、新しいアイデアもふんだんに詰め込んだ、真のドクステをお届けできたかと思います!僕の好きな台詞でもある、「一歩一歩、問題解決へと禊を打ち続ける、揺るがぬ信念」それがカンパニー全員にあったからこそ辿り着いた場所。分からないことにルールを探し、クッソ地道で果てしない試行錯誤から生まれる結果。その努力を“演劇”と言います。千秋楽まで、トライ&エラー!またストーンワールドで、100億%お待ちしております!!

千空役:木津つばさ
「Dr.STONE」THE STAGE~SCIENCE WORLD~再演の幕が遂に上がります。地道な科学でなんだって成し遂げられる、千空が放った言葉に未来を感じて信じてついてきてくれるストーンワールドの皆が居て、原作やアニメとスタッフの皆様やお客様とドクスト会いに溢れた皆様の想いを背負って再びこの世界でカンパニーの皆で一丸となって一丸となったて一筋の光、希望を見つけたいと思います。試行錯誤を繰り返した毎日、ここまで辿り着きました、笑顔で科学の素晴らしさ、面白さを全身全霊でお届けします。大丈夫、信じれば必ず帰ってくる。お待たせ!!!

クロム役:田村升吾
クロム役で出演します田村升吾です。一年越しの念願の再演です。いや、ビバ再演スです。
前回途中で公演が止まって悔しい思いをしたので、全公演完走の目標を全員で掲げて稽古を重ねてきました。
正直、子供も大人も全人類もが楽しめるサイエンス演劇が出来上がったなと自信を持って言えます。
稽古場でトライアンドエラーを何度も何度も繰り返し、試行錯誤してきました。初演よりも確実に制度も上がっています。
マンパワーで繋ぐ演劇の先に科学誕生の感動が必ずあります。ゼロから千空達が積み上げる奇跡を見届けて下さい。

あさぎりゲン役:大隅勇太
再演の話を聞いたときあまり驚かなかったのは、この作品でまた会えることを諦めず信じていたからです。そしてそれは僕だけではなく、キャスト・スタッフ関係者の皆さま、ファンの皆さまも同じ気持ちでいたからこそ実現したまさにビバ再演スだと思います。まずは初日を迎えここまで来ることができたので、あとは僕らは「Dr.STONE」とこれまでの日々を信じて一つひとつ大切にシーンを繋ぎ、物語を進めていきたいです。ゲンが登場しましたらゴイスーエンタメパーリーな気持ちで楽しんでくださいね。


取材・文:木皿儀隼一/撮影:ケイヒカル

■スペシャル企画実施!
●来場特典
ご来場の方全員に、特製うちわがプレゼントされます。
裏面のデザインは回替わりのお楽しみしようです。

●スペシャルカーテンコール
全公演、スペシャルカーテンコールが実施されます。
・撮影タイム
・客席降り演出
がありますので、舞台内容が終了した後もさらに楽しむことができます。

取材・文:木皿儀隼一/撮影:ケイヒカル

■公演概要
「Dr.STONE」THE STAGE~SCIENCE WORLD~

原作:稲垣理一郎・Boichi「Dr.STONE」(集英社 ジャンプ コミックス刊)
脚本・作詞:浅井さやか(One on One)
演出:伊藤マサミ(進戯団 夢命クラシックス)
主題歌:40mP
科学監修・指導:市岡元気(GENKI LABO)
出演:
千空:木津つばさ

大木大樹:岩城直弥
小川 杠:西葉瑞希

コハク:永利優妃
クロム:田村升吾

金狼:長塚拓海
銀狼:田口 司
スイカ:石田結彩(Wキャスト)
スイカ:三浦あかり(Wキャスト)

あさぎりゲン:大隅勇太
獅子王 司:宇野結也
ドクタロー:石田 隼

サイエンスボーイズ&ガールズ:宮本親臣 阿比留大樹 渡邊彩乃 青山瑠里

演出補佐・アクション指導:冨田昌則
振付:Q-TARO
音楽:はるきねる
歌唱指導:新良エツ子
美術:中根聡子
照明:大波多秀起
音響:遠藤宏志
映像:荒川ヒロキ
衣裳:牧野iwao純子(ダダグラム)
ヘアメイク:松下よし子(アトリエレオパード)
特殊造形:林屋陽二
演出助手:山口美絵
技術監督:堀 吉行
舞台監督:中田桃菜
宣伝美術:菅原麻衣子(ycoment)
宣伝写真:設楽光徳
WEB製作:阿波屋鮎美(ブラン・ニュー・トーン)
票券:Mitt
制作進行:田子由紀子/北原ヨリ子(ycoment)
制作:ネルケプランニング
監修:集英社(「週刊少年ジャンプ」編集部)
協力:一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会
協賛:ローソンチケット
主催:ネルケプランニング

公式HP:https://drstone-stage.com/
公式Twitter:https://twitter.com/DrSTONE_stage
公式YouTube:https://www.youtube.com/@dr.stonethestage2994

Ⓒ米スタジオ・Boichi/集英社・ネルケプランニング