【ゲネプロレポート】舞台『ブルーロック』4th STAGE U‑20戦へ突入!

レポート

2025年5月15日(木)より、THEATER MILANO-Zaにて、舞台『ブルーロック』4th STAGEが開幕する。

メディアクトでは、初日に先駆け行われた取材会・公開ゲネプロの様子をお伝えする。

※本記事は、舞台(原作)のネタバレに多少触れております。気になる方は、これ以降は読まないことをお勧めいたします。

2023年に産声を上げた「ブルステ」シリーズも遂に第4弾。
今回は原作屈指のエピソード「U-20 日本代表戦」を舞台化し、潔世一たち「青い監獄(ブルーロック)」イレブンが日本代表の壁に挑む姿を描く。前3作で培ったアクロバットのアクションはLED演出はさらに進化し、観客をピッチ中央へと引きずり込む勢いだ。

■作品概要
“青い監獄(ブルーロック)”の過酷なセレクションを生き抜いた潔 世一たちがプロジェクトの存続を懸け、U-20日本代表との運命の大一番(ビッグマッチ)に挑む!

彼らの前に立ちはだかるのは、“ダイヤモンド世代”と称されるU-20日本代表と世界が認める天才プレイヤー糸師 冴。
“青い監獄(ブルーロック)”の攻撃は、鉄壁の守備を誇るU-20日本代表に通用するのか――。
勝てばU-20をジャック!負ければ“青い監獄“解体!

運命を切り開く、史上最も熱い戦い(試合)が今、始まる!!

取材会

ゲネプロ前におこなわれた会見には、竹中凌平(潔 世一役)、草地稜之(糸師 凛役)、佐藤信長(蜂楽 廻役)、猪野広樹(糸師 冴役)が登壇。初日に向けての意気込みなどを語った。

――初日を迎えた気持ちを教えてください。

竹中:限られた日数の稽古の中で、やれるだけのことはやってきました。あとはそれをお客様に届けるだけです。

猪野:これまで皆さんが紡いできたものに、この役で参加できることがありがたく、うれしいです。個人的にもサッカーが好きで、来世はサッカー選手になりたいと思っていたのが今作で叶いました(笑)。

草地:前作では、4th STAGEで生かせたら……と思うことがたくさん得られました。今作ではその挑戦と、楽しみな気持ちでいっぱいです。

佐藤:もう第四弾、あっという間ですね。ストーリーの中でも大きなステップアップとなる部分を舞台としてお届けできるのがとても楽しみです。今日この日を迎えれてうれしいです」

――過去作から進化した部分はありますか?

佐藤:まずはセット。今回からはスタジアムになります。広くなったのと、新しい表現がついています。

草地:ずっと試合をしているので熱量や疲労感が半端ないです(笑)。

猪野:これまでやってきた2年の軌跡がしっかりと刻まれている座組だと感じました。でも、U-20日本代表の役として、主将のラバ(桜庭)たちと一緒にその2年をすべて蹴散らしてやろうというくらいの気持ちで、重責を感じながら稽古に臨んでいました。初日が明けて千穐楽まで、どこまで熱量が上がっていくのか楽しみです。

――兄弟を演じるお二人は稽古中どのように過ごしていました?

草地:兄弟のシーンも多いので、どのように演じるかを猪野くんとめちゃくちゃ話しました。先輩だな! と感じました。

猪野:今回、初めましてだったのですが、思っていた200倍真面目でした(笑)。話をしていて、役をとても大事にしているのが伝わってきました。

――「挑戦的集中」の「FLOW」の経験はありますか?

佐藤:長い試合時間の中で、出ハケや段取りなどさまざまなことが体に染み付いて意識せずにできるようになったと感じたころに、そうだと言えるような瞬間がありました。そこに辿り着くまでは大変なのですが、そこに行けばもっと楽しめます。楽しむためには土台作りが大事だと感じました。

草地:実は部活をやっていたころに、そういう体験をしたことがあるんです。周りの全てがスローに見えて自分が無敵になったように思えて。『ブルーロック』でFLOWを知って、これか!と思いました。

猪野:松田岳(士道龍聖役)くんが、稽古中にFLOWに入ったのを見ました。ちょうど士道がそうなったときに、本人は気づいていないのですが鼻血が出ていて。この人本当にすごい、と思いました。

竹中:僕自身はまだその感覚はないのですが、挑戦的集中という感覚は役者にとっても大事だと思います。ノブ(佐藤)が言っていたように、段取りなどを考えすぎずに挑戦することが大事なんだな、と。

――最後に意気込みのメッセージをお願いします。

佐藤:たくさんの方に応援していただき、ここまで続けてこられました。U-20日本代表戦が楽しみだ、と言っていただいている声も届いています。そのご期待に応えられるように、楽しんで帰っていただけるように、僕たちも楽しんで精一杯頑張ります。

草地:本作を楽しみに、この数ヶ月を過ごしてきてくださった方もたくさんいらっしゃると思います。そのご期待に応えられるように練習を積み重ねてきました。楽しみにしていただけたらうれしいです。

猪野:ここまで紡がれてきた物語を、また次に繋げられるように。演劇を愛する僕がサッカーを愛している冴を演じることで、彼の思いが昇華されればいいなと思っています。千穐楽まで座組一同、怪我なく頑張っていきます。

竹中:U-20日本代表戦は、原作でもとても面白くて大好きな話です。舞台でお届けできるのがうれしいです。今回は応援グッズもあるので、観劇+観戦の気持ちで観ていただけたらと思っております。

ゲネプロレポート

シリーズ第4弾『ブルーロック』4th STAGEは、U-20日本代表戦1試合だけに焦点を絞り、試合時間と公演時間をシンクロさせることで、より没入感を高めてくれる。


構成は明快。一幕が前半戦、二幕が後半戦。
開演直後から“青い監獄(ブルーロック)”イレブンは前線に人数を掛ける「爆薬陣形」で猛攻を仕掛けるが、蜂楽 廻(演:佐藤信長)とのコンビでゴールを狙った潔 世一(演:竹中凌平)の一撃は、全選手の動きを瞬時に予測する主将オリヴァ・愛空(演:桜庭大翔)が身体を投げ出して阻止される。続く波状攻撃も、U-20 の鉄壁カルテットにことごとく跳ね返される。
一気の縦パスからカウンターが発動する。虚を突かれた“青い監獄”は、糸師 冴(演:猪野広樹)の圧倒的な個人技によって先制点を許す。

このように試合は原作・アニメと同じように展開する。
脚本はスピード感を殺さぬよう、原作で試合中に挟まれる回想や解説の位置を大胆に組み替えて舞台へ最適化されている。LED に映る戦況グラフィックと生身のアクションが呼応し、ストーリーと試合が一体となって押し寄せる。要所では、原作の象徴的ポージングをそのまま“決め絵”に据え、ファンにはニヤリとさせつつ、未読者にも「次に何が起こる?」と手に汗握らせる巧妙なバランスに仕上がっている。

中盤以降、鍵になるのが絵心甚八(横井翔二郎)が語る“FLOW”。
没頭状態に入った選手は視界が拓け、世界がスローモーションになる。舞台では照明の色温度が一段低くなり、心拍のSEが高まる。潔、凛(演:草地稜之)、そして冴。誰がいつ“FLOW”へ達し、どう戦況をひっくり返すか。終盤、全員が全身全霊で一点をもぎ取ろうとするシーンは、俳優の呼吸と観客の息遣いが重なり合い、本物のスポーツ観戦の興奮へと昇華する。

キャスト陣はその熱量を余すところなく体現する。
竹中凌平は潔 世一の長ゼリフと全力疾走を両立し座組を導き、草地稜之は凛の「覚醒」と自身の演技の覚醒を重ねて魅せる。猪野広樹は冴の圧倒的風格を細やかな視線で刻み、桜庭大翔はオリヴァ・愛空を体格と声量で守護神の説得力を担保する。

培ってきた技術を礎に、なお新しい挑戦を続ける4作目。
疾走感が極点へ達する後半は瞬きすら惜しく、観客は“青い監獄”スタジアムの一員として熱戦を、本物のスポーツの試合を目撃するに等しい没入感を得られるだろう。原作を熟知したファンも、初見のキャストファンも、劇場でこそ味わえる“FLOW”の渦に身を委ねてほしい。

公演は約2時間。
5月25日(日)までは東京新宿・THEATER MILANO-Zaにて。その後5月30日(金)〜6月1日(日)までは大阪・東大阪市文化創造館Dream House大ホールにて公演が行われる。

取材・文:木皿儀/写真:ケイヒカル

ライブ配信概要

配信公演
・2025年5月18日(日)17:30公演
・【千秋楽】2025年6月1日(日)17:00公演

配信プラットフォーム
・DMM TV

ライブ配信チケット
・ライブ配信販売ページ
https://www.dmm.com/digital/stage/-/theater/=/name=bluelock_4th/

販売価格
・各公演:4,000円(税込)
 2公演セット:7,200円(税込)

・販売期間
 2025年5月18日(日)17:30公演 / 2公演セット
 2025年4月30日(水)12:00?5月31日(土)18:00まで

【千秋楽】2025年6月1日(日)17:00公演
 2025年4月30日(水)12:00?6月14日(土)18:00まで

特典映像
各公演終了後、続けてライブ配信視聴画面にてキャストによる生コメント映像を配信いたします。
ライブ配信終了後は、見逃し配信(本編の最後に追加)にてお楽しみください。

・ライブ配信時間
各公演開始30分前~ライブ配信終了まで(予定)

・見逃し配信期間
2025年5月18日(日)17:30公演
2025年5月19日(月)18:00~5月31日(土)23:59まで

【千秋楽】2025年6月1日(日)17:00公演
2025年6月2日(月)18:00~6月14日(土)23:59まで

■舞台『ブルーロック』4th STAGE 公演概要

【タイトル】舞台『ブルーロック』4th STAGE(読み ブタイ『ブルーロック』フォースステージ)
【原作】原作:金城宗幸 漫画:ノ村優介『ブルーロック』(講談社「週刊少年マガジン」連載)
【脚本・演出】伊勢直弘

【タイトル】 舞台『ブルーロック』4th STAGE(読み ブタイ『ブルーロック』フォースステージ)
【原作】 原作:金城宗幸 漫画:ノ村優介『ブルーロック』(講談社「週刊少年マガジン」連載)
【脚本・演出】 伊勢直弘
【出演】
潔 世一:竹中凌平 
糸師 凛:草地稜之 蜂楽 廻:佐藤信長
凪 誠士郎:佐藤たかみち 士道龍聖:松田 岳
烏 旅人:宇野結也 雪宮剣優:遊馬晃祐
千切豹馬:佐伯 亮 二子一揮:前嶋 曜
御影玲王:菊池修司 氷織 羊:三浦海里
馬狼照英:伊万里 有 乙夜影汰:健人
蟻生十兵衛:磯野 大 我牙丸 吟:村松洸希
絵心甚八:横井翔二郎
オリヴァ・愛空:桜庭大翔 閃堂秋人:松本 岳
蛇来弥勒:ジョエル・ショウヘイ 仁王和真:影山達也 音留徹平:中土井俊允
超 健人:古田 蓮 颯 波留:荒牧大矢 不角 源:土居健蔵

糸師 冴:猪野広樹

【日時】2025年5月15日(木)~25日(日)〈東京公演〉
2025年5月30日(金)~6月1日(日)〈大阪公演〉 
【会場】〈東京公演〉THEATRE MILANO-Za
〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1丁目29−1 東急歌舞伎町タワ 6F
〈大阪公演〉東大阪市文化創造館 Dream House 大ホール
〒577-0034 大阪府東大阪市御厨南2丁目3‐4

【制作】Office ENDLESS
【主催】舞台『ブルーロック』4th STAGE製作委員会

【公式HP】https://officeendless.com/sp/bluelock_stage
【公式X(旧Twitter)】   @BLUELOCK_STAGE 

©金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』4th STAGE製作委員会