【ゲネプロレポート】舞台「呪術廻戦」-京都姉妹校交流会・起首雷同-レポート&キャスト・クリエーターコメント(写真10枚掲載)

レポート

「舞台「呪術廻戦」-京都姉妹校交流会・起首雷同-」、東京公演が天王洲 銀河劇場にて12月15日(金)~31日(日)、兵庫公演としてAiiA 2.5 Theater Kobeにて1月6日(土)~1月14日(日)が上演されます。

今回、メディアクトでは、上演に先駆けて実施されましたゲネプロのレポートと、オフィシャルからのキャストコメントを掲載いたします。

<ストーリー>

仲間が死んだ夏。虎杖悠仁を失った呪術高専では、伏黒 恵と釘崎野薔薇、そして二年の禪院真希、狗巻 棘、パンダが“京都姉妹校交流会”に向けた特訓を始める。そんな中、伏黒と釘崎の前に突然、京都校の東堂 葵と禪院真依が現れる。死んだ虎杖を「半分呪いの化物」と嗤い、二人を挑発する真依。一級術師の力で圧倒する東堂。図らずも生まれた因縁が、それぞれの強くなりたいという思いを加速させる。
かくして迎えた交流会当日、一触即発の空気の中、東京校の教師、五条 悟から衝撃のサプライズが届けられ――
互いの信念、希望と絶望、青春と謀略が交差する京都姉妹校交流会編。
後半は、呪霊による連続死亡事件に挑む高専の一年生たちの物語。八十八橋のほとりで遭遇する特級の呪いが、容赦なく彼らを襲う。生きて帰るため、呪術師であるため、強くあるため。それぞれが限界を突破しようと足掻き、爆ぜる。
終わりなき戦いの螺旋に身を投じ、傷つきながらも前を向く起首雷同編。
そうして彼らは呪術師として歩み続ける。今日も。明日も。その先にどんな未来があろうとも。

レポート

物語の舞台はタイトルの通り原作における「京都姉妹校交流会」と「起首雷同」が描かれます。特に「京都姉妹校交流会」では、主人公・虎杖悠仁(演:佐藤流司)や伏黒 恵(演:熊沢 学)、釘崎野薔薇(演:山口乃々華)の先輩たちである、禪院真希(演:高月彩良)、狗巻 棘(演:定本楓馬)、パンダ(演:寺山武志)が本格的に戦闘を行いその実力を知ることができたり、京都校の一級呪術師である東堂葵(演:小柳 心)をはじめとした実力者とのバトルが見どころです。もちろん原作通り、野球対決もあり、シリアスなバトルシーンからの緩急に心休めて楽しむことができます。



第一幕が上がった際、説明があるため、前回の公演を見ていなくても観劇に支障はありません(むろん、前作を履修しておく方が理解はしやすいです)。虎杖は祖父の言葉の通り「人を助ける」ため、伏黒と釘崎は同級生の死を目の当たりにして、三人とも「強くなりたい」という意思を固め、修業に臨みます。

前作より踏襲された紗幕とプロジェクションマッピングを利用した演出は健在で、各登場人物の呪術や呪いを大胆に描き、アニメーションと3次元の融合を果たしております。今作においては、さらにそれが進化した印象すらあります。紗幕・斜めの坂にした床、背面のスクリーンという形で、映像を描写する箇所が多く、様々な映像とキャスト、舞台美術が融合し、アニメーションとも舞台のどちらの良い所を取り込めた演出となり、その迫力は生で観るからこその衝撃を感じることができます。

本作の見所の一つは、魅力的なキャラクターが登場しぶつかり合う、相次ぐバトルシーンです(主に「京都姉妹校交流会」)。息つく暇もない程、連続した各キャラクターがバトルを重ね必殺技を繰り出す様はこれぞ少年漫画! という手に汗握る時間を楽しめます。特に虎杖・東堂は随所に描かれますが、圧倒的実力の東堂に対する虎杖の覚醒、突如襲来した特級呪霊「花御」に対する共闘、東堂の不義遊戯の演出、そして、五条の救援と見所満載です。

休憩をはさんだ2幕は冒頭には「京都姉妹校交流会」の締めとして、野球対戦が開催。今までのシリアスなシーンとは打って変わって、明るくポップな曲で、楽しいキャラクター達のやりとりを楽しめます。またこのシーンにおいては、キャラクターたちが客席に降りてきての演出もありますので、シリアスなエピソードに挟まれたこの時間に気持ちをリラックスさせて楽しみましょう!



後半の「起首雷同」においては、八十八橋の調査を行う虎杖、伏黒、釘崎の三人が特級呪霊や夏油傑に与する壊相(演:青柳塁斗)らとのバトルになります。世界観に沿った不気味な出来事を調査していく過程で真相が紐解かれる感覚。そこで出会う強敵たちとの命を賭したバトル。原作の雰囲気を十二分に楽しめるエピソードとなっています。
終盤の、伏黒が窮地から見つけた領域展開の描写、釘崎の痛みを感じる中に見出す黒閃、と、それを虎杖と同時に放つ描写など、アニメ的であり原作的であり、かつ2.5次元舞台ならではの表現は素晴らしく、原作・アニメを履修済みのファンでも満足できる内容だと確信しました。その圧倒的な迫力は、原作を知らない人は知らない人で驚くようなクオリティになっているので、ご安心ください。誰もが楽しめるエンターテインメント作品、ぜひたくさんの人が楽しめますように。

キャスト・クリエーターコメント

脚本:喜安浩平
先日拝見した稽古はまだ完成前。故に荒々しく、故に俳優のむき出しの力が堪能できる、まさに「生きた時間」でした。まだ見ぬ答えに挑む姿は実に美しい。「死」を大きく扱う作品ですが、挑むことで、むしろ生きること、その意志を強く感じた次第です。そこに劇場の空気、スタッフワーク、そして観客の皆様のお力が加わり、ようやく完成を見ます。どうか生きた時間を、全身全霊で世界に存在する彼らを、見届けてください。

演出:小林顕作
いよいよ本番初日が迫ってまいりました。カンパニー一丸となって、丁寧に作品を創りあげてまいりました。あとはお客様皆様に楽しんで頂けるよう祈るばかりです。 ご期待くださいませ!

虎杖悠仁 役:佐藤流司

ついに舞台呪術廻戦、第二弾の幕が上がります。
京都姉妹校交流会、起首雷同。
個人的にも大好きなエピソードです。
前作以上に多彩なギミック、魅力的なキャラクター達、そしてアクション。 私自身も虎杖悠仁と共に、成長して参ります。
カンパニー一同、一丸となって皆様をお待ちしております。

東堂 葵 役:小柳 心
祇園精舎の鐘の声と申しますが、変わらないものもある。友情、愛情、決意、人の思い。
しかしそれらはいつしか時を経て形を変え、「呪い」に転じてしまうことも。
本作のキャラクター達は皆、その諸行無常の響きの中で葛藤し、戦っているからこそ美しいと思うのです。
原作アニメでは渋谷事変の興奮の冷めやらぬ今、舞台「呪術廻戦」の開幕です。
「呪い」は手拍子ひとつで「願い」に入れ替えて。2023年の締めに、2024年の始まりに。劇場でお待ちしております。

五条 悟 役:三浦涼介
舞台「呪術廻戦」-京都姉妹校交流会・起首雷同- いよいよ初日をむかえます。 昨年スタートさせた舞台呪術廻戦。 携わらせて頂き、改めて作品とキャラクターの様々な深みに触れる事で、更に作品呪術廻戦を知り愛し演じることの楽しみを見つけました。
第二弾がこんなにも早くスタート出来た事の喜び、新たなキャストの皆様の役者としてのポテンシャルの高さに作品もさらなる深みを増しています。
さらに、『呪術廻戦』の世界観で劇場を埋め尽くすべく、舞台装置やセットもパワーアップしています。 ファンの皆様に喜んでいただけるエンターテイメントの世界をお届けします。
キャラクター1人1人の生き様、感情の芯を目撃して頂ける事でしょう。 素敵な時間を是非お過ごし下さい‼︎ 配信も決定しました!劇場でも配信でもどちらもお楽しみください! それではまたお会いしましょう‼︎

文:木皿儀/撮影:ケイヒカル

舞台「呪術廻戦」-京都姉妹校交流会・起首雷同-

【原作】「呪術廻戦」芥見下々(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
【脚本】喜安浩平
【演出】小林顕作
【構成補佐】伊藤マサミ(進戯団 夢命クラシックス)
【期間・劇場】
東京:2023年12月15日(金)~12月31日(日)天王洲 銀河劇場
兵庫:2024年1月6日(土)~1月14日(日)AiiA 2.5 Theater Kobe

【キャスト】
虎杖悠仁 佐藤流司

伏黒 恵 熊沢 学
釘崎野薔薇 山口乃々華

禪院真希 高月彩良
狗巻 棘 定本楓馬
パンダ 寺山武志

夜蛾正道 南 誉士広
冥冥 立道梨緒奈

東堂 葵 小柳 心
加茂憲紀 梅津瑞樹
西宮 桃 久家 心
禪院真依 長谷川 愛
三輪 霞 竹内 夢
究極メカ丸 塩田康平

庵 歌姫 平湯樹里
楽巌寺嘉伸 陰山 泰

組屋鞣造 北村 海
重面春太 益川和久
高田ちゃん 小貫莉奈

壊相 青柳塁斗

五条 悟 三浦涼介

※伏黒 恵役は泰江和明に代わり、熊沢 学が出演。

【一般発売日】 2023年11月19日(日)10:00~
【チケット料金】 S席:11,000円/A席:9,000円(全席指定/税込) ※A席は3階席となります。
【公演に関するお問合せ】 ネルケプランニング https://www.nelke.co.jp/about/contact1.php
【公式サイト】https://jujutsukaisen-stage.com
【公式Twitter】@jujutsu_stage(https://twitter.com/jujutsu_stage

Ⓒ芥見下々/集英社・舞台「呪術廻戦」製作委員会