【インタビュー】舞台『パリピ孔明』諸葛孔明役の藤田 玲さん、月見英子役の岩田陽葵さんにインタビュー
舞台『パリピ孔明』が2024年5月3日(金・祝)~5月6日(月・祝)に天王洲 銀河劇場にて、5月10日(金)~5月11日(土)にサンケイホールブリーゼにて上演されます。
今回、メディアクトでは諸葛孔明役の藤田 玲さんと、月見英子役の岩田陽葵さんのお二人にインタビューを実施しました。インタビュー当日は、アニメ劇場版の応援上映にて同役の声優、本渡 楓さんと置鮎龍太郎さんのお二人と舞台挨拶で登壇された直後、というホットな状態でした。そういった熱量も含めたインタビューをご覧ください
――本日、応援上映の舞台挨拶があったと思いますが、そこでのお話などお聞かせください。
岩田 本渡さんが別のアニメ作品で演じられていた役を、私が舞台版で演じたことがあって(『Collar×Malice』星野市香役)ずっとお会いしたくて。今日初めてお会いできて、お会いできる日が来るとは思っていなかったので嬉しかったです! 本渡さんの方からお話しして頂いて、本当になんかもう英子ちゃんみたいな、すごく明るくて小柄で気さくなお方でした!
――藤田さんはその模様などはご覧になられましたか?
藤田 そうですね、横でニコニコしていました。四人が一緒にいたんですけど、置鮎さんは普段から聞いているお声の方で、お会いできるのもすごい楽しみにしていました。やっぱり『パリピ孔明』をずっとアニメで見させて頂いてたので「うわ、あの声だー」というのが一番ですね。それと、あちらから「舞台どうなるの?」って突っ込んだ話を聞いて頂いて……「僕らもまだわかんないですー」って。
岩田 どうなるんですかねーって。
藤田 結構「あの曲ってやるの?」とか。でも、ここまで興味を持って頂けるのは本当に嬉しいですね。
――それでは、応援上映の舞台挨拶だったということですが、客席のお客様の反応とかいかがでしたでしょうか?
藤田 かなり、盛り上がっていましたよ。
岩田 応援上映を待ちわびているって感じが伝わってきました。
藤田 キャストが入ってきて、最初に「うおーーっ!」という歓声が上がることはあまりないですよ。普通は拍手くらいだと思うんですけど。客席の割合も男女半々くらいだったですし、いつもと圧が違いました(笑)
岩田 圧を感じましたね。ステージ出た瞬間にお客さんとの距離感も結構近くて、すごく楽しみにされているのが伝わってきて!
藤田 幸せそうな顔してたもんね、みんな。
岩田 ペンライトとかうちわとか、孔明って書いてあるうちわもあったり。自分で作られているんですよね。
藤田 愛されている作品なんだなって思いましたね。老若男女、楽しめるような作品なんで、客層を見て納得しましたね。
岩田 舞台もね、老若男女、色んな方が観に来てくれたら嬉しいなって思います!
――舞台『パリピ孔明』の出演が決まった時の心境というのをそれぞれ教えて頂けますか?
藤田 最近、2.5次元とかアニメ原作の作品が飽和状態というか、たくさんある中で、僕ももう若くないんでキラキラしたおじ様系は無理だなと自分で自負しているんで……でも、何がやれるかなって考えていたんですよ。車を運転しながら友達と「何やれるかね」とか話してたんですよ。そうしたら『パリピ孔明』やってなくね? みたいな。ちょうどドラマもやってるし、やれるっしょ! みたいな話をしていたんですよ。その2日後くらいに、マネージャーの車に乗って移動中に、「パリピってやつ来てるんだけど」って言われて。あ、マネージャーはそういうアニメとかには疎いんですよ。『呪術廻戦』も知らなかったくらいで。「パリ、パリピ……みたいな?」という感じだったので、「それ『パリピ孔明』じゃない?」って言ったら「そうそう、それ。孔明役」って言われたから「やろう」ってすぐに言いましたね。即決でした。言霊って本当にあるんだな、と思いました。
岩田 私もお話を頂いているって聞いた瞬間に、マネージャーさんもすごい『パリピ孔明』を見てて、マネージャーさんがすごい大好きで「それ絶対やろう」って言われて、私もやりたいですってお返事しました。
藤田 英子なんて、女の子だったらみんなやりたい役ですからね。
岩田 実際にアニメをちゃんと見させて頂いた途端に、英子をやることの重みをすごく感じて……絶対にやりたいけど、歌も上手いし……これを私がやらせてもらうのかーうわーって思いました。頑張らなければ。
今日、本渡さんにお会いして、引き締まりました。本渡さんが声を、命を入れてくれた英子ちゃんを私も舞台で恥じないように精一杯演じなければと思いました。
藤田 それは絶対にそうだよね。アニメがあるものは本当に声優さんに吹き込んでもらえたものを、踏襲した上でお芝居は作っていかないとなってい思います。それでいて、舞台でしか見せられない孔明や英子って言うのはあると思うんですけど、どうしても自分っぽさって出ちゃうものなんです。けれど、ここはやっぱり孔明だよなとか、このセリフの言い方とか動きとか、めっちゃ英子だとなっていう部分は裏切らないように作らなければ……ご本人に会ったらなおさら思いましたね。
岩田 やっぱり本物の声優さんとお会いできる機会って少ないですからね。応援上映に私たちを呼んで頂けるなんて、最初……「いいの?」みたいな。
藤田 絶対、アウェイだよね!(笑)
岩田 (笑) そうしたら、すごく暖かくお二人もお客様も受け入れて下さって。
藤田 自分が喋れば喋るほど「いや、お前の話じゃねえんだよ」思われるかなって。でも、温かく迎え入れて頂いて嬉しかったですね。
――脚本を読まれた段階で抱いた感想など教えてください。
藤田 やっぱり演出がNON STYLEの石田(明)さんだっていうのが大きいですね。やっぱり原作にあるものがアニメで変わってたりするじゃないですか。そのアニメであるものが、石田さんのフィルターがかかっているセリフとかがたまにあって、そこは舞台ならではと思いますね。あとは場面転換の速さ。本当にポンポンポンポン進んでいくんで。
岩田 すごくテンポが大事な作品になるんじゃないかなって思ったけど、その中で見せるものはしっかり見せないとなって思います。
藤田 英子さんはね、たぶん歌唱もありますしね。
――たぶんじゃないですよね?(笑)
藤田 主軸ですからね! どういう風に見せるんでしょうね。
岩田 まだ台本には「歌」としかないですからね。
藤田 台本のト書きの下に(A)とか(C)とかあるんですけど……あれ僕らまだ何も分からないんですけど。
岩田 舞台セットの場所とかABCDって意味なのかなーって思ってます。
藤田 それで同時多発的にステージを見せるんじゃないかな……って予想ですけどね。
岩田 わかんない、全然違うかもしれないけれど、それを見る限り場面転換がとても速いと思います!
藤田 だから舞台ならでのは演出は絶対に見どころだと思いますね。何回も観に来て頂く方は、メイン以外でのオフ芝居とかも見てほしいですね。やっぱりこう、アニメとか漫画とかってカットが決まっているじゃないですか。この人たちの話をしている時のこっちの人は何しているか描かれていなくて、でもそれを繋げるのがやっぱり生身の役者の仕事だと思っています。
岩田 この作品は特に、同じ公演が無い公演になりそうだなーって思います。
藤田 あと恐ろしいト書きが何点か……
岩田 ありましたね。むちゃぶり的なト書きが……良かったですね!
藤田 本当に嫌だ(笑)
――それはまだ内容は教えられないものでしょうか?
藤田 そうですね、でも絶対にわかると思います。僕がテンパるんで……孔明がテンパるなんてことは普通ないじゃないですか。若干「え?」ってなると思います。
岩田 まさかのあの人が……ですね。
――お互いが演じるキャラクターについてどのような印象とか、役者として個人ても構いません。印象をお互い教えて頂けますでしょうか。
藤田 岩田さんは本当に真面目に、真面目だよね。
岩田 真面目に真面目(笑)
藤田 以前の共演では(舞台『DOLL』)、割とあんまり会話をしないのに関係値があるみたいな役だったんですね。その時も台本を読む時点からこう来てくださって、ここの関係ってどれぐらいなんですかね? とか。このセリフって……っていう、ちゃんと真面目に1個1個考えているって思えて。すごい素敵な女優さんだと思いました。それと、やっぱり笑顔が素敵なので、英子はぴったりだろうなって。頑張り屋さんなところだったりとか。早く英子の姿で見たいなって思わせてくれます。
岩田 私からしたらもう大先輩なんですけど、ご一緒する前から私はもう一方的に玲さんが出演されている作品を観に行ったりとかしていて、その時から、実際お会いしてもなんら変わらずになんでもできるお方だな、と。ご一緒した時の作品はあんまりボケられないというか、シリアスだったり真面目な作品だったんです。
藤田 暗めの作品ですね。
岩田 そうなんです。メッセージ性がしっかりある作品だったんですけど、その中でも……きっとどこかにボケを入れたいんじゃないかな? って思ってました。
藤田 確かに……ちょっととぼけた感じで役を作ってたよね。
岩田 主人公とめちゃくちゃ大事なシリアスなシーンとかも、毎回ちょっとずつ、その時の気分とか気持ちでお芝居が違っていたりとかしていたんです。本当に初めてご一緒させて頂いて改めて玲さんのすごさ……なんて、私が言うのも生意気なんですけど、素晴らしい役者さんだなって思いました。その時はお芝居では深く関われなかったので、今回はむしろ私の軍師なんで、ね。
藤田 なんなら僕はもうご命令を……。
岩田 なので、すごく嬉しいですね。こうやってご一緒できるのが。
――お互いリスペクトされていて良い関係値でやっていけそうですね。
藤田 稽古が始まったらどうなるか……
――このインタビュー大事ですね。稽古前の心境ということで。
藤田 やめてください(笑)
――本作、魅力的なキャラクターがたくさんいます。ご自身の演じるキャラクター以外で好きだったり、あとは注目しているようなキャラクターを教えてください。
藤田 オーナー小林じゃないですか。特に今回は、なだぎ武さんが演じられるので、色々と作り上げてきそう。本当にアドリブでわけわかんないことするんですよ(笑)。
岩田 そうなんですね……ドキドキ。
藤田 何回もご一緒させて頂いているんでわかるんです。でも、めちゃくちゃ緻密に計算していて……なんでそんな顔できるのって感じなんです。で、そのツッコミを頭の中で入れたらもう終わりなんですよ。笑っちゃうから。
岩田 笑わないように気を付けなきゃ……。
藤田 だから原作要素はもちろんありつつも、原作とも多分アニメともドラマともう違うオーナー小林になると思うんですよね。でも、それを説得力で成立させてくれる。
――そんなオーナー小林と主にやりとりをされるクールな孔明は大変ですね。
藤田 すごい大変ですよ。あっちが熱く三国志について話してて……我に帰ったら終わります(笑)
岩田 アニメの時から孔明と小林さんの歴史について語るシーンが大好きで。それを玲さんとなだきさんがやられると思うと、絶対に面白いじゃないですか!
藤田 怖い怖い……。
岩田 すごくそこが今から楽しみです。あと、他のキャラクターでいうと、ファン1号の方がアニメだとそんなにセリフとかはないじゃないですか。でも、舞台ではずっとどこかでなんかやってるじゃないですか。ここにもいる、ここにもいる! みたいに。舞台だと活躍すると思います。
藤田 あとは、ななみん(久遠七海)じゃない?
岩田 そうですね、たしかに大事なお友達。演じる小泉萌香ちゃんは私にとっては相方になるので、二人で英子とななみんの関係性を作っていけたらなって。ビジュアル撮影とかは一緒にやったんですよ。これってなんかもう見慣れている景色だよね……って最初は役の感じを出して二人でやっていたんですけど、仲良さそうにしてくださいって言われて。え、良いんですか? 「harmoe」になっちゃうけど(二人で組んでいるユニット)……結局めちゃくちゃ距離感近く撮影しました!
――最後に、舞台を楽しみにしているファンの方々に対して一言ずつコメントをお願いします。
岩田 今回、舞台挨拶で声優のお二人と一緒に登壇させて頂けて、色々とお話もさせて頂いて、より舞台をやらせていただくことへの責任というか、しっかり舞台上で英子として務めあげるぞという気持ちも強くなりました。でもやっぱり1番は『パリピ孔明』を愛してくださっている皆様に楽しんで頂くことが大切だと思うので、精一杯楽しんでもらえるように頑張るので、ぜひ遊びに来てください。よろしくお願いします。
藤田 今日、舞台挨拶に立って、声優のお二人にお会いしたのも大きいんですけど『パリピ孔明』のファンの皆様の顔を見て、すごく愛されている作品だと感じました。孔明、英子はもちろん、KABE太人もそうですし、オーナー小林もそうですし、キャラクター達を体現するというのは本当にすごく責任感のいることです。応援してくれる人達がいたからこその舞台化なので、真摯に向き合って、皆さんが大好きな『パリピ孔明』を舞台でやったらこうなるんだっていう説得力を持って作れるように、初めて舞台に来られる方もいらっしゃると思うので、舞台ならではの楽しみ方を提供できるように、そこまで愛を持って稽古に励みたいと思います。なので、劇場でお待ちしております。
――ありがとうございました。
取材:木皿儀/撮影:ケイヒカル
舞台『パリピ孔明』公演情報
■タイトル:舞台『パリピ孔明』
■公演期間:
【東京公演】2024年5月3日(金・祝)~5月6日(月・祝)
会場:天王洲 銀河劇場
【大阪公演】2024年5月10日(金)~5月11日(土)
会場:サンケイホールブリーゼ
【スタッフ】
原作:『パリピ孔明』四葉夕卜・小川亮(講談社「ヤングマガジン」連載)
脚本・演出:石田 明(NON STYLE)
【キャスト】
諸葛孔明:藤田 玲
月見英子:岩田陽葵
久遠七海:小泉萌香
KABE太人:高尾楓弥(BUDDiiS)
オーナー小林:なだぎ武
ミア西表:立道梨緒奈
ファン1号:大野紘幸
赤兎馬カンフー:沖野晃司
唐澤:碕 理人
双葉:眞鍋杏樹(NMB48)
ミアのマネージャー:大澤信児
MASA:宮尾 颯
TAKU:岩崎友泰
一夏:夏目桃佳
BB loungeボーイ:水田達貴
AZALEAスタッフ:浅野郁哉
秘書:木村真梨子
東京公演 日替わりゲスト:
5月3日(金・祝)13:00/18:00 DOTAMA
5月4日(土)13:00 稲垣成弥/5月4日(土)18:00 TKda黒ぶち
5月5日(日)13:00 千葉翔也/5月5日(日)18:00 輪入道
5月6日(月・祝)12:00 MICRO(HOME MADE 家族)/5月6日(月・祝)16:30 盛山晋太郎(見取り図)
東京公演2024年5月3日(金・祝)~5月6日(月・祝)
会場:天王洲 銀河劇場
日程 | 5/3 | 5/4 | 5/5 | 5/6 |
曜日 | 金・祝 | 土 | 日 | 月・祝 |
12:00 | ● | |||
13:00 | ● | ● | ● | |
16:30 | ● | |||
18:00 | ● | ● | ● |
※ロビー開場は開演時間の1時間前、客席開場は開演時間の45分前を予定しております。
大阪公演2024年5月10日(金)~5月11日(土)
会場:サンケイホールブリーゼ
日程 | 5/10 | 5/11 |
曜日 | 金 | 土 |
12:00 | ● | |
16:30 | ● | |
18:30 | ● |
※ロビー開場は開演時間の1時間前、客席開場は開演時間の45分前を予定しております。
《チケット料金》 ※東京・大阪公演共通
プレミアム(オリジナルクリアカード付き):12,100円(税込)
※「プレミアム」は1階及び2階2列目までが対象エリアとなります。
※オリジナルクリアカードは当日劇場にてお受け取りください。
一般:9,900円(税込)
※「一般」は2階3列目以降が対象エリアとなります。東京公演では3階は全て「一般」となります。
▼チケット一般発売日:2024年3月30日(土)昼12:00~
≪チケット取扱い≫
・チケットぴあ https://w.pia.jp/t/paripikoumei-stage/
・ローソンチケット https://l-tike.com/paripikoumei-stage/
・イープラス https://eplus.jp/paripikoumei-stage/
・銀河劇場チケットセンター https://www.gingeki.jp/archives/12580
※出演者および公演スケジュールは予告なく変更になる場合がございます。
※未就学児の入場は不可となります
※お席の場所によりましては舞台の一部が見えづらい場合がございます。
■公式サイト:https://paripikoumei-stage.com
■公式X(旧Twitter):】@paripi_stage(https://twitter.com/paripi_stage)
■主催:舞台『パリピ孔明』製作委員会
<チケット販売に関するお問い合わせ>
DMM STAGE 舞台『パリピ孔明』担当窓口:dmmstage-info@dmm.com
<公演に関するお問い合わせ>
舞台『パリピ孔明』公演事務局
TEL:03-6280-4670(平日11時~18時)