【インタビュー】舞台『ドクター皆川~手術成功5秒前~』に出演の牧島 輝インタビュー

リリース情報

2023年10月12日(木)より本多劇場にて舞台『ドクター皆川~手術成功5秒前~』の上演が開始されました。

今作は作・演出:細川徹×主演:皆川猿時の舞台シリーズの4作目。1・2作目は、皆川猿時と荒川良々のコンビがあぶなっかしく事件を解決する刑事ものコメディの『あぶない刑事にヨロシク』(2016)と『さらば!あぶない刑事にヨロシク』(2019)。3作目は皆川先生と学園の問題児たちの成長を描いた学園コメディ『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』(2021)を上演し大盛況の内に幕を閉じました。待望の4作目は医療ものコメディです。

渡辺謙主演のコントドラマ『君は天才!』(演出・脚本)や、『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』(監督)などを手掛ける作・演出の細川徹と、舞台『ツダマンの世界』やドラマ『アトムの童』など幅広い演技で人々を惹きつけ、今年3月には映画『Winny』も公開されたパワフルで存在感のある個性派俳優の皆川猿時を主演に、出演は荒川良々、牧島 輝、池津祥子、村杉蝉之介、上川周作、金川紗耶(乃木坂46)、早出明弘、本田ひでゆき(本田兄妹)ら豪華実力キャストが名を揃えます。

~あらすじ~
夢の山総合病院では、次期院長の座をめぐって、外科医の皆川と早出による派閥争いが繰り広げられていた。皆川は患者を救うことよりも、院長に取り入ったり、皆川派の医師である池津と上川のご機嫌をとったりで大忙し。さらに勢力を拡大しようと、早出派の医師・村杉やナースの金川、1匹狼の医師・牧島を勧誘していた。そんなある時、皆川の目の前で早出が意識を失う。難しい手術を前に尻込みする皆川たち。しかし、そこへ海外帰りの天才ドクター、荒川が現れる。華麗なメスさばきで手術を成功させた荒川は、次期院長の有力候補に。次第に、皆川と荒川の対立はエスカレートしていくのだった。

今回メディアクトでは、今作に初めて研修医・牧島役として出演が決まった、ミュージカル『刀剣乱舞』 鶴丸国永 大倶利伽羅 双騎出陣 ~春風桃李巵~、舞台『キングダム』、舞台『セトウツミ』などに出演されている牧島 輝さんへのインタビューをお届けします。

――『ドクター皆川』に出演することになったときの気持ちを教えてください。

非常に濃い出演者の方々に囲まれて、もちろん楽しみもありつつ、大丈夫かなって少し怖かったです(笑)。

――シリーズの過去の作品は観られましたか?

DVDで観ました。過去作品を観たときはどういう形で自分が関わっていけるのか予想がつかなかったんですが、作品恒例の面白漫才とかを生で観られるのかなとわくわくしましたね(笑)。今までの作品で、性別や年齢的に僕と近い俳優さんは出演されていなかったと思うので、新しい役割をもって参加できるんじゃないかって楽しみはありました。

――稽古場の雰囲気はいかがですか?

最初は初めましての方ばかりなので緊張していたんですが、みなさん気さくにしゃべりかけてくださって嬉しかったです。本当に個性豊かな俳優さんばかりで、稽古場はとても面白いですね(笑)。みんなご自分が面白いと思うことをやっているので、自分でも演じながら笑ってたりして。ほかの人がやっていることも、厳しい目で観るというより面白ければ素直に笑う感じで、すごくいい雰囲気の稽古場です。自分も楽しみながら演じることが大切だなと感じました。

――今回は研修医の役ということで、役作りのこだわりや苦労している点などはありますか?

役作りはそんなにしてないです(笑)。稽古ではチラシのあらすじからストーリーも変わってきてて、研修医なのかもちょっと怪しいレベルですね(笑)。現場での変化に臨機応変に対応していかなきゃいけないので頑張っています。医療ドラマとかも観たりはしているんですけど、役作りとしてはちょっとまだつかみ切れていない部分も多いので、稽古の中でつかんでいきたいです。

――今作はどのような舞台になりそうですか?

まだみんなあんまり分かっていないんじゃないかな(笑)。
日々新しいことが生まれていて、面白い部分はより面白くなっていて。僕も稽古場でいつも笑ってるんですよね。まだ完成形が見えない状態でこんなに面白くて、これからまだ面白くなる余地があるっていうのがすごいなって思います。舞台って毎日稽古するので日々変わっていくものなんですけど、こんなにもふり幅がある舞台は珍しいです。どの役者さんもみんな責任をもっていろんなことにチャレンジしていて、毎日新しい発見があり勉強になります。

――牧島さんとしては今作で何か新しく取り組んでいる試みなどはありますか?

変に人を笑わせてやろうというよりは、作品の流れを大切にしています。笑わせることを諦めてるわけじゃないですよ(笑)。
今回の台本って、普段の自分だったら絶対こんなことを言わないだろうみたいなことが書かれていて、真面目に言えば言うほど「何を大きい声で言ってるんだ」って馬鹿馬鹿しい台詞とかもあるんですけど、意外と真面目にやったら面白くなるんだなって(笑)。

――出演者の皆川さんや荒川さんの魅力を教えてください。

言語化は難しいですね。こっちがびびっちゃうぐらい、何事も本当に全力投球で、どうやって生きてきたんだろうって不思議に思います(笑)。お二人とも得体のしれない感がすごいですね(笑)。
荒川さんとかも何を考えているか読めないし、真似できないなって思います。お二人に限らず出演者のみなさん独自の雰囲気をお持ちだし、舞台上で面白い人って普段から面白いんだなって。

――シリーズ恒例の、クライマックス場面での特技披露に向けて何か練習などはされていますか?

まったくしていません(笑)。まだ最後のシーンまで稽古ができていないので、前半が固まって作品の流れを見ながら考えようかなと。ノープランではないですよ(笑)。他の出演者のみなさんも何を披露されるのか今から楽しみです。

――今作のみどころを教えてください。

これは細川さんの作品だ! ってすぐにわかる色をした作品だと思います。この雰囲気の舞台を待ち望んでいた人もたくさんいらっしゃると思いますし、全員ですごく熱量をもって作品作りに挑んでいるので、馬鹿馬鹿しいことを全力でやるのってこうも面白くて、こうも格好いいんだなって思っていただけると思います。

――ファンのみなさまへ一言お願いします。

僕を知らない方に、あたかも前作・前々作出てたよねって思ってもらえるぐらい違和感なく馴染めてたらいいなと思います(笑)。
ドラマだったり映画だったりで観たことのある俳優さんを舞台で初めて観る方も多いと思うんですが、生ってこんなに迫力というか破壊力があるんだって味わえる舞台なので、細川さんならではの雰囲気を客席のみなさんもぜひ一緒に楽しんでいただけると嬉しいです!

文:岡 里衣奈


ドクター皆川~手術成功5秒前~

◆上映スケジュール
2023年10月12日(木)~10月29日(日)

◆会場
本多劇場 東京都世田谷区北沢2-10-15

◆チケット(税込)
指定席 7,000円
ヤング券 3,800円 ※観劇当日22歳以下・チケットぴあのみ取扱

◆スタッフ・キャスト

【作・演出】細川 徹
【出演】皆川猿時、荒川良々、牧島 [勝俊1] 、池津祥子、村杉蝉之介、上川周作、金川紗耶(乃木坂46)、早出明弘、本田ひでゆき(本田兄妹)
【制作協力】大人計画

【企画・製作】有限会社モチロン

◆公式HP
https://otonakeikaku.net/2023_dr_minagawa/