【インタビュー】「役者という職業を選んだ人間の生き様を届けたい」舞台『2.5次元ナビ!シアターVol.2〜Show Must Go On〜』平野良さん、松永有紘さん、桐田伶音さんインタビュー

インタビュー

11月8日からスタートする舞台『2.5次元ナビ!シアターVol.2〜Show Must Go On〜』。情報バラエティ番組『2.5次元ナビ!』(日テレプラス)でMCを務める平野良が演出を務め、舞台上で様々な俳優と“セッション”していきます。
昨年、上演されたVol.1はコント作品でしたが、今回はストレート舞台に挑戦! 主人公は人気の2.5次元俳優。周囲の仲間や大人を信じていない彼が、とある炎上事件に巻き込まれ…。人と人との絆を描いた物語です。 今回メディアクトでは、平野良さん、松永有紘さん、桐田伶音さんにインタビュー。ビジュアル撮影直後の3名に、舞台にかける意気込みや、番組名にちなみ「2.5次元」という演劇ジャンルについて思うことを語っていただきました。

今回メディアクトでは、平野良さん、松永有紘さん、桐田伶音さんにインタビュー。ビジュアル撮影直後の3名に、舞台にかける意気込みや、番組名にちなみ「2.5次元」という演劇ジャンルについて思うことを語っていただきました。

ーー先ほどビジュアル撮影を終えられたばかりとのことですが、撮影してみていかがでしたか?

平野:とにかくドタバタで進んだ撮影でした(笑)。でも、撮影が終わった後にデザイナーさんが撮った写真でササッと「こんな感じでどう?」とラフみたいなものを作ってくださって、それが既に素晴らしい仕上がりだったので、完成が楽しみです。

桐田:僕は今回、カメラマンの役を演じるので、本物のカメラを持って撮影しました。小型のカメラだったんですが、それでもだいぶ重かったので、カメラマンさんの大変さを改めてリアルに感じることができました。舞台上でも小道具として持つことになると思うので、使い方とか考えながらやっていけたらいいなと思っています。

松永:僕は若手役者の役を演じるので、等身大の自分と言いますか…。

平野:可愛らしい感じのね。

松永:はい(笑)。すごく可愛い感じで撮影しました!

桐田:等身大だな(笑)。

平野:っていうか、2人って同い年くらい?

桐田:僕の方が2つ上です。

平野:なるほど。でも2人ともまだ20代だもんね? で、今はこれ(テニスラケットを振る動き)に出てるんでしょ?

桐田&松永:そうです!

ーー桐田さんと松永さんは先日までミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学 VS 六角(以下『テニミュ』)で共演されていました。平野さんがお二人と出会うのは今日が初めてですか?

平野:初めてです。会ってみて、2人がAだったら僕がZというか(笑)、これからなんだなぁっていう可能性をすごく感じましたよ。目を見たら分かるんですよ。例えば、今回出演していただくエレキコミックの今立(進)さんっているじゃない? 今立さんも逆に、目を見た瞬間に分かりますもん。ああ、もう終わったんだな…って。

桐田:終わったんだな!?(笑)

平野:いや、めちゃくちゃベテランの方なんだけどね、なんか、瞳孔が開いているのよ(笑)。視野が広いからなのかな?

桐田:死線をくぐってきたってことですかね(笑)。

平野:そうそう(笑)。それに比べて2人はまだデビューして10年未満とかでしょ? 目に光が宿ってるんだよね。

ーーちなみに平野さんは今年で芸歴何年くらいですか?

平野:僕はこの仕事を始めて25年くらい経っています。正確に言うとデビューはもう少し前ですが、1999年に学園もののテレビドラマに出演して。2人が生まれた頃からやってるってことだよね。

桐田:すごい…! これだけベテランのかたとご一緒できるということで、僕らはもう、自分がやれることをやるしかないというか。技術は一朝一夕で身につくものではないと思うので、いま自分が持っているものをとにかくお見せできればという気持ちです。

松永:平野さんは大先輩なので恐縮することもあるんですが、稽古期間でたくさん吸収して、いい舞台にしていけたらいいなと思います。

平野:大先輩かぁ。それこそ僕は『テニミュ』も1stシーズンに出演しているので。もう13年前とかになりますけど。

桐田:僕らからしたらもうレジェンドですよ。

平野:いやいや。でも僕も、1stシーズンの中で一番最後に出てきた学校だったから。その前にもすごい俳優さんがたくさん出てらっしゃって、自分的にも「テニミュ1stの後期」って感じだよ。

ーー同じ『テニミュ』出身として、シンパシーを感じるところもありますか?

平野:どうなんだろう? でも僕らの頃と今では、色が全然違う気がするからなぁ。この前、知り合いが今の『テニミュ』の公演を観に行ったそうなんですが、とんでもないことになってるって言ってましたよ。役者のポテンシャルも、映像技術も僕らの頃より進化してるって。

桐田&松永:ありがたいです。

ーーでは今作に話を戻して…。あらすじや台本を読んだ感想を教えてください。

松永:台本を読んだ最初の印象としては、すごく面白かったです。劇中劇のようなものがあるのですが、それも面白くて。どういう仕上がりになるのかワクワクしています。僕は舞台上で役者の役を演じるのは初めてで、同時に不安もあるんですが、いまは稽古が始まるのが楽しみです。

桐田:舞台っていうのは自分一人で作り上げるものではないんだということを改めて感じました。俳優はスタッフさんやマネージャーさん、いろんなかたから力を貰っているんだなと。そういうところがお客さんにも伝わったらいいなと思います。

ーーそもそも、今作のコンセプトやあらすじはどんな流れで決まったんですか?

平野:『2.5次元ナビ!』ナビ隊の前川優希くんが主演で、というところから話が始まって、脚本家さんやスタッフさんと打ち合わせをしながら決めていきました。群像劇で、登場人物は全員可愛らしい奴にしようという話をしましたね。テーマは「二面性」。どんな職業の人にも二面どころか多面があって、そういう中で人々が生きているっていうのを描けたら面白いなと思ったんです。

ーー前回の『2.5次元ナビ!シアターVol.1〜セッションしようゼ!〜』はコントでしたが、今回ストレート舞台にした理由はありますか?

平野:また同じようにコントをやってもね、と思いつつ、いろいろ考えたんですよ。動きのある朗読劇をやろうかみたいな案とかもありました。でも稽古期間もちゃんと取れそうだったし、何より僕が演劇が好きだから、演劇ができるならそれが一番いいよねって話になって。役者という仕事を選んだ彼らの生き様を、少しでもお客様に届けたいなと。出演者一人ひとりのいろんな面を引き出して、役者ってすごいんだぞ!ってところを見せたいと思ったんです。

ーー稽古はこれからということですが、今のうちにお互いに伝えておきたいことはありますか?

平野:稽古ではありのままを見せてほしいですね。若手と言っても彼らは一般企業だと2〜3年目くらいの位置。人間としていろんな経験をしてきていて、その人なりの物語があるはずだから、それを知りたいです。何だっていいんですよ。「実はギャンブルがめっちゃ好きなんです」とかでもさ(笑)。

桐田:あはは(笑)。ギャンブルどころかお酒もタバコも全然やらないです。

平野:らしいね、今の20代は。じゃあ何が楽しいの? 趣味とかあるの?

桐田:僕はカフェ巡りとか…。

平野:カフェ巡り…⁉︎ 巡って何するの⁉︎ コーヒーなんてどこで飲んでもコーヒーじゃん!

桐田&松永:(笑)。

桐田:最初は正直、ただの「映え」目的だったんですけど(笑)。でも、その土地土地で「ここのお店落ち着くな」ってところをいくつか見つけておくと、穏やかに過ごせるんです。例えば渋谷で友達と待ち合わせしてて、友達が遅刻するってなった時に、好きなカフェがあると「ここに入って待ってるからゆっくり来ていいよ」みたいな感じで、焦らずにいられるというか。

平野:はぁ〜。なるほどねぇ。松永くんは?

松永:僕はサウナと野球観戦が好きです。

桐田:野球を見てる時はテンションが変わるんですよ(笑)。

平野:そうなんだ! 野球って今、チケットいくらくらいするの?

松永:僕が好きな球団だと、日によってチケットの値段が変わる制度になっていて。ダイナミックプライシングって言うんですけど、土日だとお客さんが多いから値段が高くなったりとか。いつも見る席だとだいたい5〜6000円くらいです。

平野:へぇ〜。まぁまぁな値段するんだね。って、役者が言うのもなんだけど…(笑)。劇場に来てくださるお客さんも、決して安くはない金額のチケットを買ってくださってるからね。まあでも、サウナはいいことを聞いたな。稽古で芝居について何か言う時、全部サウナで例えようかな。

松永:えっ(笑)。

平野:僕もサウナ好きで。いや、好きとかじゃないな。サウナは“家族”です。

桐田&松永:(笑)。

ーーでは、番組名『2.5次元ナビ!』にちなんで、皆さんが思う「2.5次元作品」の魅力とは?

桐田:僕は2.5次元作品の出演経験はまだそこまで多くないのですが、漫画やアニメに描かれていないキャラクターの動きや心情を考えて演じるのが楽しいです。例えばキャラがサーブを打つシーンがあったとして、読者の立場だと見て「かっこいいな」で終わりですが、自分が演じるとなるとセリフはなくても「ここで1点取れば逆転できる」とか「試合の流れができる」みたいな気持ちが生まれてきて。漫画を読む時の見方も変わりました。

松永:もともと僕自身、アニメや漫画が好きなので、2.5次元を観る側としては、キャラが実際に“いる”

と感じられるところがすごく好きです。演じる側としては、同じように原作の見方も変わりましたし、何より自分が演じたキャラクターがより好きになりました。

平野:2.5次元は方法論がこれまでの演劇作品と違いますよね。2.5次元は外見も含めて原作を好きなお客様の中にすでに正解があるから、ビジュアルや声など外側から似せていく楽しさもある。でも役者としては「俺じゃなくてもいいじゃん」ってならないように、自分の内側とキャラの内面をいかにうまく融合させられるか。その結果、お客様から「解釈一致!」とか「解像度が上がった!」と感想をいただけると面白いです。仮に、お客様の考えるキャラクター像と役者が演じたものが全然違っても、その違いを発見するのもまた面白いんじゃないかと僕は思っています。

ーーありがとうございました。それでは最後に、今作を楽しみにしているお客様へのメッセージをお願いします。

松永:とにかく全力でぶつかって、自分の可能性を信じて、共演者やスタッフの皆様と手を取りながら頑張っていきたいと思います!

桐田:まだまだ役者としては若手ですが、その立場に甘んじずに稽古でいろんなことを吸収して、稽古場でも積極的に試していきたいです。それで本番では、できる限り完璧に近いものをお客様にお見せできればと思います。

平野:彼らの2.5次元作品での姿しか見たことがないお客様には、新たな魅力をお届けできたらいいなと思いますし。この舞台を観た後にキャストの名前を調べてみて、この人、過去に観た2.5次元作品に出てたんだ!ってこともあるかもしれないし。僕はよくあるんですよ。後輩とかから「え、良さんあの2.5次元出てたんですか? 俺、観に行きましたよ!」「いや、出てたよ。…主演でね」みたいな。

桐田:そんなことあります⁉︎(笑)

平野:これがあるのよ。クソ気まずいよね(笑)。まぁまぁ、逆にここで知ったキャストの他の出演作を観てみようと思ってもらえたら嬉しいですし。お話自体も重苦しい話ではなく、笑える要素も多いので、時間ができたらふらっと劇場に遊びに来てもらえたら嬉しいです!

取材・文:井上明日香/撮影:ケイヒカル

【公演情報】

【日時】 2023 年11 月8日〜12日 【合計10 回公演】
【脚本】 池浦毅(男肉 du Soleil)
【演出】 平野良
【場所】 シアター・アルファ東京
〒150-0011 東京都渋谷区東3-24-7
【公演HP】 https://www.nitteleplus.com/program/25navitheatre2023/
【公式ツイッター】@25jigenNAVI
【チケット】
■先行販売(抽選)
受付期間:9/16(土)10:00〜9/24(日)23:59
料金(全席指定・税込)S 席9,500 円/A 席8,500 円
■当日券 S 席10,000 円 (A 列〜G 列)/A 席9,000 円 (H 列〜L 列)
座席表:https://www.alphatk.
com/_files/ugd/aa1078_200b873711044bdabe1b06e52ff08910.pdf

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