【オフィシャルレポート】ルール──それは⽣き延びるための『ルール〜「⼗五少年漂流記」より〜』が開幕︕︕

レポート

鈴⽊勝秀が上演台本と演出を⼿がけ、荒井敦史が主演を務める舞台『ルール〜「⼗五少年漂流記」より〜』が5⽉16 ⽇に開幕、それに先がけマスコミ向けの公開ゲネプロと囲み取材が⾏われ、取材には鈴⽊勝秀と出演者全員(荒井敦史、嘉島陸、⽥中雄⾶、飯原僚也(ダウ90000)、瀬⾕直⽮(劇団4ドル50セント)、翔、⼤友⾄恩、富栄ドラム、駒⽥⼀)が登壇した。

本作は、鈴⽊がジュール・ヴェルヌによる不朽の冒険⼩説「⼗五少年漂流記」を基に、舞台を現代にうつし、いくつかのキャラクターを統合した登場⼈物(役名は原作を踏襲/年齢は原作の10 代に限らない設定)で、極限状態に置かれた国籍もバラバラの学⽣たちが⾃主的にルールを定め⽣き抜く姿を描く作品。主演の荒井はフランス⼈のブリアンを演じ、遭難した孤島で集団⽣活をするために8⼈が決めた最初のリーダー・ゴドンを⽥中が、ブリアンの弟であるジクを⼤友が、ブリアンを⽀持するバクスタを瀬⾕が、ブリアンと対⽴しがちなドニフンを嘉島が、ドニフンに賛同するクロスを翔が、同じく賛同するウィルコックスを飯原が、⾒習い⽔夫のモコを富栄ドラムが、そして別の船の操縦⼠エバンズを駒⽥が演じる。

ゲネプロ後の囲み取材で鈴⽊が、「⼗五少年漂流記」を本作『ルール』としてつくりあげたことについて、「『⼗五少年漂流記』を読み、今この時代について考えました。(そのうえで)“ルール”と“⾃由”については僕⾃⾝もずっと考えていたことなので、それをこの芝居にぶつけられたらなと思い、上演台本を書き始め、思い切って『ルール』というタイトルにしました。いまの時代に合うようにつくっているし、そうでなければいけない、とも思います。“ルール”というもの、それと“⾃由”というものについて考えていただければいいのかなと思います」と話した本作。原作は1888 年に発表されたものだが、2024 年のいま世界で起きていること、⾃分が⽣きる世界のことを考えずにはいられない作品となっており、その中で俳優たちがしっかりと役を⽣きる姿が印象的。キャリアも年齢もバラバラなキャストが揃っているが、その⼀⼈ひとりが持つものが役にも反映されていて、それぞれの存在が際⽴っている。また、⾵景や天候も表現したミュージシャンの⼤嶋吾郎による⾳楽も魅⼒的で、芝居、演出、台詞、⾳楽と⼀つひとつが強い魅⼒を放ちながら、けれどすべてががっちりと結びつき作品としての⼤き
なエネルギーになるような舞台に仕上がっていた。

囲み取材で荒井は「年齢層もそうですし、初舞台から⼤先輩まで(キャリアも)幅広いキャストで稽古してきました。あとは⾃分たちを信じて、スズカツ(鈴⽊)さんの演出でできあがったこの世界観を全⼒でがんばるだけです」、嘉島は「客席に近いところでのお芝居もあるので、お客様の反応も楽しみにがんばりたいです」、駒⽥は「荒井くんも⾔ったようにいろんな⼈たちが集まって、スズカツさんを筆頭にいろんなことを試しながら、苦労しながら、悩みながらやれたと思います。早く幕を開けて、お客様の感じを知りたいです」、ドラムは「初めての舞台で、僕が喋っているところを初めて観る⽅もいると思います。これからの役者⼈⽣をかけて本気で向かっていきたいです」、⽥中は「⼀か⽉間稽古してきたことを信じて、お客様にぶつけるだけです」、飯原は「絶対全公演ミスなしで演じきるので、お客さんは安⼼して来てください……︕」、瀬⾕は「アドリブもけっこうあるので、そこも楽しんでいただければ」、翔は「初舞台なので楽しめたら」、⼤友は「みんなで話し合ってどうしていくか決めることもありました。細かいところまでこだわっているので、そこもぜひお客様に感じ取っていただけたら」
と話した。

また本作は、U-22チケット(1,500円)やシニアチケット(65歳以上対象/2,000円)のほか、⽂化庁 劇場・⾳楽堂等における⼦供舞台芸術鑑賞体験⽀援事業により⼩学⽣〜18 歳までは【無料】で鑑賞できる取り組みも参加している。ぜひこのような機会も活⽤して劇場に⾜を運んでほしい。

【あらすじ】
帆船で2 ヶ⽉の訓練⽣活を送るために集まった学⽣たち。 原始的な船上⽣活に向け、希望と夢に溢れている彼らであったが、帆船は遭難し、 8名のみが孤島にたどり着いた。
彼らは⽣き延びるための集団⽣活を始める。 集団のルールとして、リーダーを1名選出する。 住む場所を作り、⾷料を確保し、冬の寒さに耐え、救助の訪れを待った。 だが、救助は現れないまま、1年が経過。 そして、2期⽬のリーダーを選出する前に、学⽣たちの間で対⽴が起こる―――。

【公演概要】
タイトル:『ルール~「⼗五少年漂流記」より~』

原典:ジュール・ヴェルヌ『⼗五少年漂流記』
上演台本・演出:鈴⽊勝秀
⾳楽:⼤嶋吾郎
キャスト:
荒井敦史
嘉島陸
⽥中雄⾶ 飯原僚也(ダウ90000) 瀬⾕直⽮(劇団4ドル50セント)  翔 ⼤友⾄恩 富栄ドラム
駒⽥⼀

<東京公演>
⽇程:2024年5⽉16⽇(⽊)~26⽇(⽇) 会場:よみうり⼤⼿町ホール

<⼤阪公演>
⽇程:2024年6⽉1⽇(⼟)~2⽇(⽇) 会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
チケット:税込/未就学児⼊場不可

<東京公演・⼤阪公演>全席指定 ¥8,800、最前席指定(パンフレット付)¥12,000、
U-22チケット ¥1,500、シニアチケット(65歳以上対象)¥2,000
※U-22 チケット、シニアチケットはご観劇時に22 歳以下・65 歳以上であるお客様を対象としたチケットです。公演当⽇、年齢が分かる⾝分証明
書を必ずご持 参ください。公演当⽇「当⽇引換券」窓⼝での年齢確認後にチケットをお渡しいたします。お席はお選びいただけません。

公式サイト:https://rule-stage.com/
公式X/Instagram:@rule_stage 公式ハッシュタグ:#舞台ルール
お問い合わせ:
<東京公演>サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平⽇12:00-15:00)
<⼤阪公演>キョードーインフォメーション 0570-200-888(平⽇・⼟曜11:00~18:00※⽇祝休み)
企画:クオーレ
主催:クオーレ ミックスゾーン サンライズプロモーション東京