【ゲネプロレポート】「文豪とアルケミスト」の舞台化第8弾、舞台「文豪とアルケミスト 紡グ者ノ序曲(プレリュード)」5月1日公演開始!

レポート

DMM GAMESが手掛ける大人気ゲーム「文豪とアルケミスト」の舞台化第8弾、舞台「文豪とアルケミスト 紡グ者ノ序曲(プレリュード)」が2025年5月1日(木)より開幕する。公演は5月1日から11日まで東京・IMM THEATER、17・18日に京都・京都劇場。
今回は、シリーズ第3弾「綴リ人ノ輪唱」と第6弾「戯作者ノ奏鳴曲」に登場した北原白秋を主人公にした物語。北原役を演じる佐藤永典の他、石川啄木役・櫻井圭登、高村光太郎役・松井勇歩、久米正雄役・安里勇哉、直木三十五役・北村健人、小泉八雲役・林光哲、ファウスト役・原貴和、舞台オリジナルキャラクターの青年役で松村龍之介が登場。

第3弾で初登場した際も「北原一門」の中心として弟子たちに慕われる姿を見せ、第6弾では“悪しきアルケミスト”が扮した姿としてダークな魅力を披露していたが、遂に第8弾で物語を担うことになった北原白秋。
第6弾のラストで「生と死の狭間」にいることが判明した白秋の、気になる目的が描かれる今作だ。

メディアクトでは公演に先駆けて実施されたゲネプロおよび囲み取材の模様を写真を中心にお伝えする。

囲み取材

――ご自身の見どころを教えてください。

佐藤:北原白秋としては第3弾、第6弾とさせていただいて、今回3回目に出演させていただくんですけど、今回「明星」というチームが揃ったり、今まで見せていた部分以外の姿や表情、新たな一面を見せられるかなと感じております。
あと今回は北原白秋を軸にやらせていただくことになっていて、彼の苦悩とか文学に対する向き合い方、仲間に対する想いとか深くお見せできるかなと思います。

櫻井:僕の見どころですよね……。
やっぱり(石川)啄木先生は、本当に場を明るくするというか、誰に対してもフラットで、でもどこかちょっと影があったりとか、とても魅力的な役どころです。
そして何より、今回明星が揃うということで白秋と高村と一緒に舞台に上がれる有り難さを噛みしめて、演じ切りたいと思っています。

松井:文劇7の時に、少しだけ高村光太郎の思い人に触れるシーンがあったんですけど、今回の文劇8では心の奥の方にあるちょっとした負の部分に触れるシーンがありますので、高村光太郎のちょっとおっとり穏やかなキャラクターとは違う部分をお見せできるんじゃないかなって思っています。

松村:今回初参加となるのですが、オリジナルキャラクターで、こうして取材を受けるのは嬉しいんですけど、見どころとしましては、僕のすることなすこと、そして存在自体がこの物語の根幹になりえるので……具体的な内容は伏せるのですが、自分の夢だったり、信じているものに対して、ひたむきにまっすぐ走る姿であったり、信じていたものが必ずしもいいとは限らないというか、誰しもが経験したことがあるとは思うので、共感できるポイントがあると思います。
あとは、これまでのシリーズがある中で、今までとは違った角度というか世界観をお届けできるんじゃないかなと思っておりますので、そちらを楽しみにしてもらえると嬉しいです。
(佐藤:ネタバレ無しで、上手に伝えられたね!)

――ご自身のキャラクター以外で見どころや好きなシーンは?

佐藤:皆さんのシーンとてもいいんですけど、青年とファウストが結構関わりのある役で、ファウスト役の原ちゃん(原貴和)が最年少なんですけど、色々なことを知っているという存在なので、普段の感じで考えると逆の関係性で……(松村に向かって)頑張って若返らせて。
原ちゃんは普段おっとりした感じだけど、しっかりとファウストやっているから、その普段の関係性を知っているからこそ、そのやりとりがお芝居ならではだなって思っています。稽古からすごく面白いなって思っていて、原ちゃんもどんどん素敵なファウストになっていくし、こうした青年とのやりとりも面白くて、キーになるのでお二人を見ていていただけたら嬉しいなと思っています。

櫻井:僕はオープニングですかね、文劇ならではの迫力というか、本当にカンパニー全員で迫力を作っているという感覚がすごいあって、それぞれのキャラクターが本当に掘り下げられていて、役のかっこいいところを存分に押し出しているので、ぜひ皆さん肌で感じてくれたらなと思います。

松井:文劇の見どころの一つの殺陣が今回も盛り沢山という部分と、殺陣というと刀や剣というイメージが多いと思うんですけど、今回で言えば銃三人、鞭二人、剣一人というすごく特殊な組み合わせなんです。そして、一人の剣も特殊な形なんで、普段あまり見慣れない攻防戦みたいなものが見どころなんじゃないかなって思っております。

松村:唯一オリジナルキャラクターとしての視点と、初参加という視点で思うのは、本当に文劇のみなさんがすごい素敵ですし、誰がイイとか言わず、箱推し、みんな推したい! みんなにイイねしたい。
初参加でいうと、小泉八雲役の光さん(林光哲)、直木三十五役の健人(北村健人)、ファウスト役の原ちゃんもそうなんですけど、これまでシリーズを支えてきた皆さんと一緒になった時のシーンのバランスが良いです。

――稽古場で苦労したことなどあれば教えてください。

佐藤:みんな本当に死に物狂いでやってる感じなんですけど、やっぱり吉谷さんの演出で、いろんなきっかけだったりとか、いろんなことをビタッとはまると、それがすごく見やすかったりきれいだったり、かっこよかったりというのを見せられるんですけど、いただいたオーダーにちょっとズレたりすると、届けたいものが届けられない。
そこの合わせというのが、はじめましてのメンバー含めてみんなでやっていくときに、呼吸がすごい大事だったりするので、スタッフさんも含めてしっかりと時間を取ってやっていきました。
お芝居の大事な部分も含めて、みんなで力を合わせてやりました。アクションに関しても色々なところで面白い殺陣がある中で、全員で合わせるときなどチームワークみたいなところが、すごく大変だったけど、楽しくもある部分だったかなって思います。

櫻井:アクションもちろん、本当にカンパニーのみんな体力も精神も削って、本当にぶつかっているので、大変なことはたくさんあるんですけども、僕個人としては、啄木がどれだけみんなを助けられるかというか、場を助けられるかというか、自分にしかないもので、みんなにどれだけ影響を与えられるかなというのを、今回すごい考えた稽古場でした。
なので……今回の作品、仲間という言葉がすごいふさわしいなと思っていて、このカンパニーみんなでつながって、最後まで届けていきたいなと思っております。

松井:7の時は割とバランスをとることを考えてやってたんですけど、今回はシーンに重みを持たせることを重点的においてやってて、正直まだ模索中なところがあるので、ちょっとゲネプロを踏まえて本番にはできるように、最後まで自分の中で調整してやっていきたいなと思っております。

松村:僕自身の演じる青年という役が、とても感情の起伏であったりとか、考え方というか思考の仕方が日ごろ僕が生活をしていて、到達しないような域に行くことが多々ありまして、その地点まで行くまでにどういったものを抱えなきゃいけないのかとか、到達した後はどういう風にしなきゃいけないのかっていうことを、自分の想像力とか考え方で埋めていく作業というのが主な時間だったんです。
それが皆さんと一緒にいる中で、すごく一緒に作れたというのが苦労したというよりはすごく楽しめたという時間だったんですけど、それがお客さんに伝わってもらえたらなと思っております。

――お客様へのメッセージや意気込みを教えてください。

松村:本日はお越しいただき誠にありがとうございます。
東京と京都公演がございますけども、今回僕が初参加できた意味をお客さんの目を通して、そしてこの作品を通して皆さんに見出してもらえたらなと思いますし、今日ここにいるお三方、そして他のキャストの皆さんとアンサンブルの皆さん、スタッフの皆さん含めて、全力で楽しみたいと思いますので、どうぞ最後まで応援のほどよろしくお願いいたします。

松井:演出の吉谷さんから、今回も最高傑作ができたと言っていただいたので、その言葉に恥じぬよう全力で力を合わせ、最後まで駆け抜けられるよう頑張りたいなと思います。
応援よろしくお願いします!

櫻井:本日はお越しいただきありがとうございます。
作品をやらせていただけるたびに思うんですけど、本当に作品を作るということは当たり前のことじゃなくて、本当にたくさんの方の努力というか、想いが詰まったものがなければ、作品を残せないので、世の中に感謝しながら、一日一日を生きていきたいなと思います。
最後まで応援のほどよろしくお願いします。

佐藤:文劇8まで来たということで、1から続いていって、本当に毎回素敵な作品が生まれていると思うんですけど、やっぱり最新作をやらせていただく限りには、絶対これが最高傑作になるようにという気持ちで、初日最高のものにして、京都公演まで突っ走っていきたいと思います。
作品自体、文学をテーマにしていて、お芝居を通じて触れている僕たちが色々と感じることがあります。原作が好きで見に来てくれるお客様たちも色々なものを感じられるように頑張ります。
新たに一歩踏み込んだ文劇8という作品になっていますので、ぜひ舞台と配信と見ていただき、応援していただきたいです!

その他にも、松井がキャラクターとしてのコンビということで、櫻井を食事に誘うがなぜか一緒に行けない(櫻井曰くタイミングが合わない)といったエピソードなど、和気藹々と仲の良いやりとりから、チームワークの良さが伺えた。

ゲネプロ写真

本編は見事に銃や鞭といった、変則的な獲物を使っての殺陣のシーンが印象的で見ていてワクワクするようなアクションシーンが続く。
また、青年を中心としたミステリー要素も重要で、その役割、それにどうキャラクターが関わっていくかにも注目して欲しい。

取材・文:木皿儀/撮影:ケイヒカル

舞台「文豪とアルケミスト 紡グ者ノ序曲」
2025年5月1日(木)~11日(日)
東京都 IMM THEATER

2025年5月17日(土)・18日(日)
京都府 京都劇場

スタッフ
原作:「文豪とアルケミスト」(DMM GAMES)
監修:DMM GAMES
世界観監修:イシイジロウ
脚本:なるせゆうせい
演出:吉谷晃太朗

出演
北原白秋:佐藤永典
石川啄木:櫻井圭登
高村光太郎:松井勇歩
久米正雄:安里勇哉
直木三十五:北村健人
小泉八雲:林光哲
ファウスト:原貴和
青年:松村龍之介

声の出演
芥川龍之介:久保田秀敏
夏目漱石:寿里
館長:吉田メタル

アンサンブル
町田尚規 / 山口渓 / 田中慶 / 佐藤優次 / 安久真修 / 松崎友洸 / 丸山武蔵 / 小川蓮

公式HP:http://bunal-butai.com/
公式X:https://x.com/bunal_butai

© DMM GAMES / 舞台「文豪とアルケミスト」製作委員会
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