【インタビュー】今牧輝琉「僕のリョーマはこの3人あってこそ」 ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)越前リョーマ+1年生トリオ座談会

インタビュー

5月25日(土)、神戸ワールド記念ホールを皮切りに、ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン Dream Live 2024~Memorial Match~(通称・ドリライ)が開幕する。本公演は、2021年7月からスタートした『テニミュ』4thシーズンの楽曲によるライブイベントであり、このイベントをもって現・青学(せいがく)キャストは『テニミュ』4thシーズンから卒業となる。

このたび、越前リョーマ役の今牧輝琉と、『テニミュ』4thシーズン』で“1年生トリオ”として活躍を続けてきたりょうた(堀尾聡史役)・戸塚世那(加藤勝郎役)・市川愛大(水野カツオ役)の座談会が実現。トリオそれぞれの役作りや、座長に対して日ごろ思っていたこと、『テニミュ』で得たものなどについてたっぷりと語ってもらった。


――ドリライの稽古が始まっているとお聞きしています。稽古の様子はいかがですか?

今牧輝琉(越前リョーマ役):稽古が始まって少し経ちますが、本公演とはまた違ってちょっとリラックスした雰囲気です。何よりも、『テニミュ』4thシーズンを共にしてきた仲間がみんないるので、それが一番うれしいですね!

戸塚世那(加藤勝郎役):僕は聖ルドルフ・山吹公演(ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく) vs 聖ルドルフ・山吹)からの参加だったけど、(2023年11月に開催された)「テニミュ秋の合同大運動会2023」で4thシーズンキャストのみんなとはすでに会っているので、わいわいと楽しく稽古をしています。

市川愛大(水野カツオ役):僕たち、大活躍しますので期待していてください!

りょうた(堀尾聡史役):気合ばっちりです! 僕たちの曲もある…かもしれません!

戸塚:たくさんのペンライト、きれいなんだろうなぁ!

市川:皆さんの声援もね! それを考えると今からテンションが上がっちゃいます(笑)。

――今回のドリライで、テニミュ4thシーズンの青学(せいがく)にはひとつの区切りがつきます。振り返ってみて、トリオのお3方は本公演でどのように役作りをしていましたか?

戸塚:“トリオ”、と3人ひと組で存在しているだけではなく、“1人ひとり”という意識を強く持っていました。カチローは、同じ1年であり同じくらいの身長のリョーマが、強豪・青学(せいがく)テニス部でレギュラーになって第一線で活躍していく姿を見て、憧れとともに応援する気持ちを持っていきます。そんな中、山吹の亜久津 仁(演:益永拓弥)に襲われたところをリョーマが助けてくれて、それをきっかけにさらに「僕もこうなりたい!」と思っていくんです。ただ外側から応援しているだけではなく、「応援しながら一緒に戦っていく」。そんな気持ちで舞台に立っていました。

りょうた:堀尾については出演が決まってからひたすらキャラクターの分析をし直しました。稽古に入る前はひとりで堀尾についてずっと考えていて…でもやっぱり、自分ひとりだけでは深掘りに限界があるんですよね。稽古に入ってみんなに会って「他のキャラクターたちと話すとき、堀尾はどういう口調になるんだろう?」「こんなとき、堀尾はどう考えるんだろう?」と、他のキャラクターとの関係性を作り上げていくことによって、堀尾の人間性をより深く理解できるようになりました。

市川:カツオくんはまじめで優しい人です。校内ランキング戦の前に、石の入った缶にリョーマが球を当てるのを見て「すごい!」と素直にリョーマに対して憧れを持ちます。でも実は、ただ憧れているだけではないんだという役作りをしたんです。関東立海公演の中で、ある曲のときにものすごくキリッとした強い表情を作って。将来的にカツオくんが強くなることを予感させるような…そんな表情を作っていました。

今牧:初耳! そういうことも考えていたんだ!? 世那からは「1人ひとりの人間性を大事にしたい」と相談を受けていました。りょうたは、堀尾のために生まれてきたんじゃないかと思うほどです。この3人といるときは、先輩たちとはまったく違う感覚でした。役としても僕自身としても自然体でいられたし「友達」という意識がとても強かったです。

戸塚:演じる僕たち自身の仲の良さが、役の関係性を深めるのに役立っていましたね! 本当に、いつも一緒にいたように思います。


――今牧さんにとって、トリオ役のお3方はそれぞれどんな存在ですか?

今牧:まずりょうたは、「僕にとって堀尾と言えばりょうたしかいない!」という存在です。リョーマとしても同じクラスの友だちですし、相棒のようなものですね。頭の回転が速くて、本番中に何か起きたときには、よく助け舟を出してくれました。

まなてぃ(市川の愛称)は実は、僕が卒業した学校の後輩なんです。そういうこともあってか、この3人の中で最初に仲良くなったし、一緒にいる時間も長かったです。たくさん笑わせてくれるし、りょうたと同じく相棒であり、親友だと思っています。僕も含めたこの4人でよく遊びに行っているのですが、そんな時にこの坊主は必須ですね!(笑)

世那は、本当に頼りになる存在です。しっかり者でまとめ役として活躍してくれています。プライベートでも仲良くさせてもらっていて、しょっちゅう自宅に遊びに行っているんですよ。

僕のリョーマは、この3人がいてくれたからこそだと思っていますし、そう感じることがたくさんあります。

りょうた・戸塚・市川:ふうぅ~!!(拍手)


――では逆にお三方から、座長・今牧さんについてどのように感じていたかお聞かせください

戸塚:頼りになる、“ザ・座長”!

市川:そう、頼りになる!

りょうた:それに頭の回転が速い!

今牧:早押しクイズみたいだな!(笑)

戸塚:『テニミュ』4thシーズンだけではなく『新テニミュ』でもものすごい数の人たちと関わりを持っているのに「みんなが輝琉のことを好き」というのがすごいです。誰ひとりとして彼を嫌いな人がいない。そんな人望があって魅力的な人、なかなかいません。選ばれし座長だと感じています。

市川:座組のみんなが少し疲れてしまっているとき、率先しておもしろいことをして笑わせてくれるんです。自然と周りを笑顔にさせてくれる存在で、僕自身としてもカツオとしても、「かっこいいなぁ…」と尊敬していると同時に憧れています。

りょうた:初めて会う人、初めて参加する人にも分けへだてなく積極的に声をかけてコミュニケーションを取っていく。そこが彼の人望の厚さにつながっているんじゃないかな…と。それに、稽古場はもちろん、舞台上でも周りのことをよく見ているんです。僕の方こそ輝琉に何度助けられたか分かりません。輝琉がいてくれたからこそ、と感じています。

今牧:うれしいですね、鼻の下がのびちゃう!(笑)


――そんな今牧さんは、座長としてこの座組をどのような意識で引っ張っていましたか?

今牧:みんなとのコミュニケーションを大事にしていました。自分の性格を考えると、みんなを強い言葉で引っ張っていくのは違うな…と思ったんです。1人ひとりと言葉を交わしてコミュニケーションを取っていくことで、僕を中心にして輪と円ができていったらいいなって。その大きな円の中でみんながわいわいとしているような、そんな座組であったら…という意識でいました。

りょうた:誰ひとり置いていかない人なんです。

戸塚:そう、みんなとコミュニケーションを取って、新しい対戦相手のキャストたちにもすぐ声をかけにいって仲良くなって。

市川:ひーくん(今牧)が座長でよかったなぁ、と思っています!

今牧:もっと! もっと言って!(笑)


――では最後に、『テニミュ』で得たものを役者として今後どのように生かしていきたいですか?

市川:舞台は多くのスタッフの皆さんとともに作っているということを僕は学びました。本公演ではサポートとしての役割も担っていたので、大きなセットを役者自身が動かすシーンもあり、タイミングや位置などがとても難しかったんです。それを、いつもはスタッフの皆さんがやってくださっているんだ…と心からありがたく思って。今後もこの気持ちを忘れずに、感謝の心を持って進んでいきたいです。

戸塚:僕も同じく、スタッフさんのありがたさを改めて実感しました。それからやっぱり、チームワークの大事さを学んだことが大きな財産ですね。それは今後、舞台だけでなく映像などどんな現場に行くことになっても同じだと思うんです。「みんなでひとつの作品を作っている」それを忘れずに、謙虚にひとつひとつのお仕事に向き合っていこうと思っています。

りょうた:『テニミュ』に出演して、ミュージカルが以前よりももっと好きになりました。気持ちを歌に乗せることでさらに感情を伝えられる効果もあるし、場の雰囲気をより作り上げることもできます。たくさんの、歌がうまい人たちを見て「自分ももっとうまくなりたい」と感じましたし、ボイストレーニングを重ねて、今後もミュージカル作品に出演していけたら…と思っています。

市川:僕は、歌とダンスは『テニミュ』で始めたようなものだったのですが、本当に楽しかったですね。ミュージカルってこんなに楽しいんだぁ…と感じて。

戸塚:うん、ミュージカルは楽しいね。もともと歌やダンスは好きだったのですが、『テニミュ』に出演してもっと好きになりました。

今牧:役者としても“今牧輝琉”自身としても、『テニミュ』は一生の教科書のようなものです。この先どの舞台に立ってもここで得た経験が役だっていくと思います。人生の早い段階で越前リョーマという大きな役をいただいて、座長を務めさせていただいたのは、本当に大きな経験です。謙虚さ、あきらめない気持ち、進化へのチャレンジ…ここで得たそれらの宝物を持って、今後も役者人生を突っ走っていきたいと思っています。


取材:広瀬有希/写真:ケイヒカル

ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン Dream Live 2024 ~Memorial Match~
ライブ配信・アーカイブ配信実施決定!

配信サービス:U-NEXT
https://t.unext.jp/r/4th_dl2024

ライブ配信 [見逃し配信付き]
〇配信公演
①2024年5月25日(土)12:00 兵庫公演【全景映像(メインステージ/センターステージ)】
②2024年5月25日(土)17:00 兵庫公演【スイッチング映像】
③2024年6月2日(日)12:00 東京公演【全景映像(メインステージ/センターステージ)】
④2024年6月2日(日)17:00 東京公演【大千秋楽:スイッチング映像】★

①③…マルチアングル配信形式:「メインステージ」と「センターステージ」映像をご自身で切り替えながら視聴いただけます。
★…特典映像付き(アーカイブ配信でも同内容の特典映像を視聴いただけます)
  特典映像:青学キャスト12名による卒業キャンプの模様を約15分のダイジェスト映像でお届けします。

〇販売価格
①③:各2,800円(税込)
②④:各3,700円(税込)

〇販売期間(ライブ配信終了後は、見逃し配信のみご購入可能です)
①兵庫公演【全景映像(メインステージ/センターステージ)】
②兵庫公演【スイッチング映像】
2024年5月18日(土)12:00~6月1日(土)12:00

③東京公演【全景映像(メインステージ/センターステージ)】
④東京公演【大千秋楽:スイッチング映像】
2024年5月26日(日)12:00~6月9日(日)12:00

〇見逃し配信 視聴期間(ライブ配信終了後、準備が整い次第開始いたします)
①兵庫公演【全景映像(メインステージ/センターステージ)】
②兵庫公演【スイッチング映像】
~2024年6月1日(土)23:59まで

③東京公演【全景映像(メインステージ/センターステージ)】
④東京公演【大千秋楽:スイッチング映像】
~2024年6月9日(日)23:59まで

アーカイブ配信
〇配信公演
①2024年5月25日(土)12:00 兵庫公演【全景映像(メインステージ)】
②2024年5月25日(土)12:00 兵庫公演【全景映像(センターステージ)】
③2024年5月25日(土)17:00 兵庫公演【スイッチング映像】
④2024年6月2日(日)12:00 東京公演【全景映像(メインステージ)】
⑤2024年6月2日(日)12:00 東京公演【全景映像(センターステージ)】
⑥2024年6月2日(日)17:00 東京公演【大千秋楽:スイッチング映像】★

※①②および④⑤は、ライブ配信の際にマルチアングルで配信された各ステージ映像とそれぞれ同じ内容となります。
★…特典映像付き(ライブ配信と同内容の特典映像を視聴いただけます)。

〇販売価格
①②④⑤:各1,400円(税込)
③⑥:各3,700円(税込)

〇販売期間(ご購入から7日間ご視聴可能です)
①兵庫公演【全景映像(メインステージ)】
②兵庫公演【全景映像(センターステージ)】
③兵庫公演【スイッチング映像】
2024年6月13日(木)12:00~7月4日(木)23:59

④東京公演【全景映像(メインステージ)】
⑤東京公演【全景映像(センターステージ)】
⑥東京公演【大千秋楽:スイッチング映像】
2024年6月21日(金)12:00~7月4日(木)23:59

■公演概要
タイトル               ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン Dream Live ~Memorial Match~

原作                  許斐 剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ コミックス刊)
構成・演出         三浦 香
音楽                  坂部 剛/Yu (vague)
振付                  遠山晶司(梅棒)/YOU
主催                  テニミュ製作委員会
出演                  <青学(せいがく)>
                        越前リョーマ役:今牧輝琉、手塚国光役:山田健登、大石秀一郎役:原 貴和、
                        不二周助役:持田悠生、乾 貞治役:塩田一期、菊丸英二役:富本惣昭、
                        河村 隆役:大友 海、桃城 武役:寶珠山 駿、海堂 薫役:岩崎悠雅、
                        堀尾聡史役:りょうた、加藤勝郎役:戸塚世那、水野カツオ役:市川愛

                        <不動峰>
                        橘 桔平役:熊沢 学、神尾アキラ役:毎熊宏介、伊武深司役:土屋直武、
                        石田 鉄役:柊太朗、桜井雅也役:深澤悠斗、内村京介役:菊池颯人、
                        森 辰徳役:青海 伶

                        <聖ルドルフ>
                        赤澤吉朗役:奥村等士、観月はじめ役:三井淳平、柳沢慎也役:久保侑大、
                        木更津 淳役:緑川青真、野村拓也役:八重澤就土、不二裕太役:石原月斗、
                        金田一郎役:二宮礼夢   ※赤澤吉朗の「吉」は土に口

                        <山吹>
                        南 健太郎役:桑原 勝、千石清純役:TAISEI、亜久津 仁役:益永拓弥、
                        東方雅美役:灰塚宗史、新渡米稲吉役:松原 凛、室町十次役:寺島レオン、
                        喜多一馬役:内野楓斗、壇 太一役:橋本悠希

                        <氷帝>
                        跡部景吾役:高橋怜也、忍足侑士役:草地稜之、宍戸 亮役:広井雄士、
                        向日岳人役:小辻 庵、芥川慈郎役:横山賀三、滝 萩之介役:中田凌多、
                        樺地崇弘役:栗原 樹、鳳 長太郎役:明石 陸、日吉 若役:酒寄楓太

                        <緑山>
                        季楽靖幸役:成瀬遙城

                        <六角>
                        葵 剣太郎役:宮脇 優、佐伯虎次郎役:松永有紘、黒羽春風役:桐田伶音、
                        天根ヒカル役:栗原航大、木更津 亮役:岸本舜生、首藤 聡役:中嶋 健

                        <立海>
                        幸村精市役:潮見洸太、真田弦一郎役:速川大弥、柳 蓮二役:梶山武雅、
                        仁王雅治役:蒼井嵐樹、柳生比呂士役:中山清太郎、丸井ブン太役:白金倫太郎、
                        ジャッカル桑原役:大村征弥、切原赤也役:木村聖哉
                        井上 守役:北代高士、オジイ役:うじすけ、越前南次郎役:中河内雅貴
※越前南次郎役 中河内雅貴は兵庫:5/26(日)12:00/17:00、東京:6/2(日)12:00/17:00に出演いたします。

公演日程
兵庫公演      2024年5月25日(土)~5月26日(日) 神戸ワールド記念ホール
東京公演      2024年5月31日(金)~6月2日(日)  有明アリーナ
チケット料金    8,000円(全席指定/税込)
チケット発売日   2024年4月28日(日) 午前10:00
チケット取扱い   イープラス/チケットぴあ/ローソンチケット
お問合せ      ネルケプランニング  https://www.nelke.co.jp/about/contact1.php 
公式サイト     https://www.tennimu.com/
テニミュ・モバイル https://sp.tennimu.jp


©許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会