【インタビュー】東映ムビ×ステ 映画『邪魚隊/ジャッコタイ」出演。水野平馬役、阿久津仁愛さんへのインタビュー

インタビュー

東映株式会社と東映ビデオ株式会社が立ち上げた、映画と舞台を完全連動させるプロジェクト【東映ムビ×ステ】が<ミュージカル時代劇>という新コンセプトで展開する『邪魚隊/ジャッコタイ』。

今回、メディアクトでは、本作に出演の阿久津仁愛さんに、映画と舞台に関するインタビューを実施しました。

――今回、映画と舞台がドラマの挑戦的な融合を試みるムビ×ステですが、お話をもらった時はどう思いましたか?

阿久津:時代劇というのが僕にとって初めてだったことと、映画、舞台と同じ世界観で作品をお届けできるというのは「すごく楽しみだな」と思いました。さらに先に映画の撮影から始まるということも映画の出演経験がまだ少ないこともありドキドキとワクワクで胸がいっぱいでした(笑)。
僕が演じた平馬は物語の中心となる人物の一人です。お話しを頂いた時、先輩たちが沢山いらっしゃる中でしっかりと役を全うすることができるかな、という不安も大きかったですが、僕にとっては挑戦だと思ったので、やっぱり楽しみが勝っていました!


――今後舞台を控えているということで、先に映画を撮影されたと思います。映画の出来栄えはどういう印象でしたか?

阿久津:ミュージカル時代劇で、とても面白かったです。テンポが気持ち良いんです。それと、シーンごとに歌が綺麗にハマっていて、全部の曲が全く違うテイストなんですよね。曲調が、面白いものもあればグッとくるような曲もあったりして、盛りだくさんだなと思います。

――ご自身が撮影している時と映像として観た時に結構違ったりしていましたか?

阿久津:撮影現場でモニターチェックもしていたので、自分の出演シーンは割と想像通りでした。ですが、アクション部分には派手な演出が加わっているので「すごい!」と感動しましたね。
あとは、自分の出ていないシーンが新鮮でした!(笑)


――映画において、思い出深いシーンとか演出などはありますか?

阿久津:一番大変だったのは、楽曲を含めた最後の戦いのシーンですね。色々試して、現場で話し合いながら、模索していきました。

――普通の映画というよりも、本当にミュージカル舞台に近い感じでしょうか?

阿久津:歌は後から収録していますが、たしかに舞台みたいでしたね。映画では音は使われてないですが、現場では実際に歌いながら演じていたので、とてもリアルな体験をさせて頂きました。


――今回、ご自身のキャラクターとは、邪魚隊とは異なる立ち位置にいますけれど、その辺りで注目してもらいたいポイントとかってありますか?

阿久津:僕の役が、田舎から出てきた武士ということで、ちょっと抜けてる部分もあったり、不器用な男なんです。でも、意思はすごく硬くて、熱いものを秘めているんですね。テーマとして人間味が強いというか、感情が大きく動いていくみたいなところは注目して頂きたいです。


――邪魚隊の人たちはやはりキャラクターが強い感じでしたでしょうか? そして平馬との関係性とかもいかがでしょうか?

阿久津:邪魚隊は、メンバーそれぞれのキャラクターが強くて、ノリと勢いで問題を解決していきます。それとは対照的なキャラクターの平馬が、四人と出会い、彼らの影響を受けることで、考えや行動が成長していく。その成長部分を見て頂きたいなと思います。

――撮影現場での雰囲気とか、裏話など教えて頂けることがありましたら教えてください。

阿久津:撮影の時期が夏でとても暑かったんです。僕は身体を冷やすジェルシートや汗抑えるスプレーなど、常に暑さ対策を万全にしていました! そんな中、エキストラの方たちは当たり前のように何も装備せずに参加されていたので、それを見て僕も頑張らなくちゃいけないなって思いました。
……でも、本当に苦手なんですよ、暑いのも寒いのも(笑)


――初めの質問時に「先輩たちと一緒にしっかりとできるかな」というコメントもありましたが、撮影ではいかがでしたか?

阿久津:大まかな演出や動きはつけて頂いていたんですけど、撮影のセッティングを待っている間などに、台詞の読み合わせを皆さんでして面白かった掛け合いを本番でもトライしてみる、みたいなことは多かったです。たとえば、ここはこういうテンポの方が面白いんじゃないか、とか。
意見を言い合える環境で、めちゃくちゃ良い雰囲気でしたね。
ただ、面白い掛け合いになればなるほど、「平馬だったらここまでやらないんじゃないの?」という塩梅を僕としては色々と考えながら、撮影に挑んでいました。

――映画の見どころを一言でお願いします。

阿久津:見どころは、全部です。
……挙げるとしたら、ワンカットで撮影した冒頭のシーンでしょうか。アクションも多く、迫力満点なのが見どころですね。
このシーンは、撮影日とは別でリハーサル日を設定されていました。リハーサルで入念に練習をして、撮影班もギリギリまで調整してくださって、とても良いシーンになったと思います。完成した映像を観た時には「おおおお!」って、感動しました。


――最後、映画と舞台を楽しみにしているファンの皆様にコメントをお願いします。

阿久津:今回たくさんの初挑戦を経験させていただいて、楽しみながら撮影に臨めました。この平馬というキャラクターが皆様に愛されたらいいなと思ってます。
映像と舞台では、また違った色が出るんじゃないかなと思っているので、どちらも楽しみにして頂きたいですね。
でも、まずは映画をお願いします。時代劇なのにミュージカルだったり、ファンタジー要素もあったりと、本当に新鮮に楽しんでいただける作品になっていると思います!

――ありがとうございました

ヘアメイク 大西智雄
スタイリスト 東正晃

取材:木皿儀/撮影:ケイヒカル

【映画 2024年5月31日(金)公開】 

出演 :佐藤流司
阿久津仁愛 橋本祥平 小柳 心 廣瀬智紀
高田夏帆 姜 暢雄 輝馬 横山 涼 吉岡睦雄
玉城裕規 石井一彰 / 永井 大

脚本 :小西麻友 監督 :兼﨑涼介
音楽:和田俊輔 作詞:藤林聖子

【舞台 2024年8月、9月上演】 

出演 :佐藤流司
阿久津仁愛 橋本祥平 小柳 心 廣瀬智紀
輝馬 玉城裕規 ほか

脚本 :小西麻友 脚色・演出:毛利亘宏(少年社中)
音楽:和田俊輔 歌詞:藤林聖子


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