【ゲネプロレポート】舞台「あいつが上⼿で下⼿が僕で」-決戦前夜篇- 三組のお笑いコンビが挑む! 激熱のパチフェス三回戦の模様が描かれる!

レポート

舞台「あいつが上⼿で下⼿が僕で」-決戦前夜篇- の舞台公演が、5⽉3⽇(⾦・祝)〜12⽇(⽇)東京︓IMM THEATER、5⽉18⽇(⼟)〜19⽇(⽇)⼤阪︓サンケイホールブリーゼにて上演されます。
今回メディアクトでは本公演に先駆けて実施されたゲネプロ公演のレポートを掲載させて頂きます。また、オフィシャルキャストコメントも到着しておりますので、併せてそちらもご覧ください。

ゲネプロレポート

物語の大筋は、これまでのシリーズ未見だとしても分かりやすく展開されるため、問題なく楽しむことができます。
ただ、アマゲンの設定のみ、若干ややこしいため冒頭で客いじりとともに世界観設定の解説があるため、これまでのシリーズを知っている人はやり取りを楽しみつつ、初見の方でも理解でき、すんなりと理解できることでしょう。

舞台は、お笑い賞レース「38(サンパチ)ファンタジスタ」(略してパチフェス)の予選大会に出場するため、会場近くに宿を取ったアマゲン、ノノクラゲ、ねあんでるの3コンビが主役です。パチフェス3回戦の前夜に彼らが偶然居合わせて、ひと騒動起こることが本作のメインストーリーとなっています。


彼らが宿泊する民宿は、現多(演:陳内将)の祖父母が経営していて、それを継ぐか芸人を続けるかに悩んでいます。その相方、天野(演:梅津瑞樹)は依頼されていた任務を完了したことで、未来から帰還を命じられている。二人はそれぞれの理由を抱え、解散の岐路に立っています。
コンビ格差が問題となっていたノノクラゲは、じゃない方だった東雲(演:溝口琢矢)がプチブレイクし多忙となり、逆に元々忙しかったくらげ(演:大平峻也)は立場が逆転し、逆コンビ格差が生まれてしまい関係性は不安定に。
ドバイに進出し順調に思われていたねあんでるは、実はドバイで全く上手くいかず、千波(演:木津つばさ)と黒旗(演:中尾暢樹)は配信ですら喧嘩をしており、口もきかないほどの険悪コンビになっています。

コンビ同士でのやりとりが難しいところ、それぞれ違うコンビの芸人と交流したり、意見交換することで見えてくることがあります。
騒動や困難を経て、挑む彼らのパチフェス三回戦の行方は……!

漫才パート

ねあんでるの漫才は、大喜利形式の小ボケを重ねる黒旗に力強いワードで突っ込みを入れる千波というタイプ(「霜降り明星」に近いタイプ)。自分たちが配信をしているというキャラクターを生かし、その延長線上を演じるリアリティあるネタを披露しました。

ノノクラゲの漫才は、シチュエーションを設定し特異なキャラクターに翻弄されるタイプのコント漫才(「サンドウィッチマン」に近いタイプ)。コンビニの面接というベタな設定から予想外の方向に行く展開のネタでした。

アマゲンの漫才は、無表情な天野が淡々と展開し、それに対して現多がリアクションをして笑いを積み重ねていくタイプの漫才(「馬鹿よ貴方は」タイプの漫才)。ピザを買うとおまけがつくということを繰り返していくネタです。

漫才コンビをテーマとしている本作は、三者三様に本気で面白くて笑えるネタを披露することが魅力の作品となっています。2.5次元俳優さんが漫才をしっかりとやるというギャップもありますが、シンプルにネタのクオリティが高く、ついつい笑いをこらえられなくなってしまいます。また、この漫才自体は舞台中の劇中劇ということもあり、彼らのバックボーンなどをより知っているからこその深みといったものを感じられることでしょう。
ぜひ、彼らの思いを考えつつ、楽しい笑いを体験してください。

大会終了後、後日談を迎え物語は幕。大盛り上がりのライブパートまで楽しめます。
本作は、これまで以上にコンビの仲というものにフューチャーした作品となっています。まさに三者三様コンビの数だけ関係性と物語があるという内容になっていますので、彼らの芸人人生というものをぜひ見届けて下さい。

オフィシャルキャストコメント

●ご自身のキャラクターが関わる部分で特に注目してほしいポイントを教えてください。

現多英一役 陳内将
冒頭から終演まで、自分が惚れた相方の運命に終始左右され、いや、良くいいすぎました。
振り回されています。笑
今回関わる皆様は、ドラマでも絡みは少なく、祖父母の御二方に関してはシリーズ初登場なので、どのやりとりもきっと皆様の目には新鮮に映るのではないでしょうか。

天野守役 梅津瑞樹
シリーズを重ねる毎に大分人間らしく成長してきた天野ですが、今作ではそんな彼の情緒がどうなっていくのかは注目していただきたいポイントです。そしてアマゲンがコンビとして次のステージに上がるのか、はたまた下りるのかどうかも…

東雲嵩紀役 溝口琢矢
「必ずしも求められることで頑張らなくて良い」という想いを抱いていた東雲が、“じゃないほう芸人”から脱却した今、何を感じていて何に悩んでいるのか……。今回のノノクラゲに大きな衝突はありませんが、たまに吐露する心のすれ違いをお届けできたらと思います。

狭間くらげ役 大平峻也
今回はくらげの心の弱い部分を描いてくださって、くらげの想いを感じとれるポイントも舞台上に多く散らばっていると思いますので、注目していただきたいです。

千波未明役 木津つばさ
何を持ってコンビなのか、お笑い芸人なのか、存在意義というものを凄く僕達のコンビは考えています。
今まで以上にコンビ愛を感じて頂けるのではないかと思いますのでお楽しみに!

黒旗晩役 中尾暢樹
ねあんでるの一波乱がまたもや…
仲良いからこそ起こるすれ違いやちゃんと本音を言い合う姿にコンビの友情を、感じていただけたらなと思います。
そして、やはり新生ねあんでるの漫才を浴びてくれたら嬉しいです。
わちゃわちゃ端っこでふざけてるのは盛大に鼻で笑ってください。

●本作はコンビの絆がテーマとなっておりますが、稽古をしていく中で相方を演じるキャストとの絆や、関係の変化を感じた瞬間がございましたら教えてください。

陳内 将
ご飯に行けるようになったので、数回ご飯を共にしました。
あと、彼の食事リズムに合わせてみようと思い、勝手にファスティングを始めてみまして、これを書いている今が五日目です!
三日目あたりで少しボーッとして、中尾暢樹に大丈夫ですか?と訊かれたので、かくかくしかじか、相方がご飯食べないからって話をしたら、『僕のせいみたいにしてっ』って小悪魔のように笑ってる相方を見れたので、ファスティングやってみてよかったです。

梅津瑞樹
相方(現多英一役 陳内将)が僕の真似をして一日一食になりました。
大丈夫かなと当初は不安でしたが順調に続いているようで安心しています。

溝口琢矢
前回(シーズン2)で築いた関係値のおかげで、よりストレートにディスカッションできました。芝居も漫才も、思ったことはすぐに共有できて、検証、良い方向へ進んでこられたと思います。峻也くんに感謝しっぱなしなことは前回と変わらない……か、それ以上ですが(笑)、絆は深まっていると感じております!

大平峻也
琢矢くんとは今回も稽古中からずっと席も隣で、帰りもほとんど一緒に帰ってたので、いろんな話をしましたが、ある時、琢矢くんが『峻也くんのために頑張る』と言ってくれたのがとても嬉しくて、『僕も琢矢くんのために頑張ろう!』と決意しました。
『ノノクラゲとして二人でお客様に楽しんでもらえるように』とその時、より一層心が繋がったような気がしました。

木津つばさ
カミシモ2から一緒に苦楽を共にしてきた中尾暢樹と決戦前夜篇を通してまた一つ心が繋がった気がしています。 今作のねあんでるは「漫才師」に視点を置いて物語を紡いでいます、その「漫才師」という大きなテーマがどのような進化を齎してくれるのか、楽しんで頂けると幸いです。

中尾暢樹
パッと思いついたギャグを二人で見せれるモノに昇華させることが楽しいです。
思いつくことが似てたりもして、前回の関係を引き継いでより良いものができたかなと思います。あと、つばさがまさきと呼び捨てで呼んでくれるようになりました。笑

●お客様へメッセージをお願いいたします。

陳内 将
舞台「あいつが上手で下手が僕で シーズン3 -決戦前夜篇-」にご来場頂きありがとうございます!
湘南劇場はなくなってしまいましたが、皆様が今劇場にて我々を目の前にして笑顔になって下さる為に、その為だけにみんなで意見も出し合い、相談し合い進んできました。是非大いに笑って帰って頂けたら幸いです。

梅津瑞樹
毎シーズン、徐々に近づきながら妙な空気感でやってきたアマゲンですが、今作ではいよいよ"劇場版"アマゲンという感じです。普段から劇場にいるのに"劇場版"というのもおかしな話ですが。

溝口琢矢
あっという間です。体感、秒です。
決戦前夜のコンビたちのピリピリ感と、現多さんの祖父母とのほっこりをぜひお楽しみください!!

大平峻也
カミシモの応援ありがとうございます。今回は稽古中、前に進んで、また後ろに戻って、また前に進んでと、みんなで試行錯誤し、前に前にと確実に一歩一歩を踏み締めながらここまで来ました。
あとはお客様に楽しんでもらうだけです。それが僕らが戦ったあの時への最大のご褒美になります。
どうか劇場で同じ時間を共有していただけたら嬉しいです。

木津つばさ
これまでのカミシモとはまた違った「青春」という物を感じられると思っております。皆様の心をポッと明るくできるようにキャストスタッフの皆様とお客様とここ湘南で流れる時間を大切にしていけたらと心から思っておりますので千秋楽まで何卒応援の程をよろしくお願い致します!

中尾暢樹
今回の舞台は特にコンビの関係にフィーチャーした作品となってます。本気で漫才に立ち向かう僕たちを楽しんでみてください。

記事:木皿儀/写真:ケイヒカル

公演概要
公演名︓舞台「あいつが上⼿で下⼿が僕で」-決戦前夜篇-

公演⽇程︓
〈東京公演〉2024年1⽉19⽇(⾦)〜1⽉28⽇(⽇) / IMM THEATER
〈⼤阪公演〉2024年5⽉18⽇(⼟)〜5⽉19⽇(⽇) / サンケイホールブリーゼ
チケット︓10,800 円(全席指定・税込)

出演 ︓<アマゲン>現多英一役 陳内将 天野守役 梅津瑞樹
<ノノクラゲ>東雲嵩紀役 溝口琢矢 狭間くらげ役 大平峻也
<ねあんでる>千波未明役 木津つばさ 黒旗晩役 中尾暢樹
現多源吉役 廣田高志 現多春子役 石井麗子

映像出演
時浦可偉役 荒牧慶彦
鳴宮良役 崎山つばさ 蛇谷明日馬役 鳥越裕貴
隊長役 吉田メタル
総合演出:橋本和明
脚本・演出:諏訪雅(ヨーロッパ企画)
主催︓カミシモ3 製作委員会

【公式サイト】 https://kamishimo-stage.com/
【公式X(Twitter)】 https://twitter.com/_kamishimo (#カミシモ)


©カミシモ3 製作委員会