【レポート】お台場に新テーマパーク「イマーシブ・フォート東京」が3月1日に開業「東京リベンジャーズ」など計11テーマが体験可能!

レポート

2024年3月1日、東京・お台場に新たなテーマパーク「イマーシブ・フォート東京」がグランドオープンしました。この新施設は、没入型エンターテインメントをコンセプトにした日本初のイマーシブテーマパークで、旧ヴィーナスフォートの跡地に約3万平方メートルの規模で設立されました。

他のテーマパークとの大きな違いは
突き抜けた当事者感
百人百様の個別体験
Live Intensity(ライブ感の圧倒的な強さ)」となっております。

特徴とアトラクション
「イマーシブ・フォート東京」は、来場者が映画やアニメ、歴史的な物語の世界に完全に没入できるよう設計されています。全12種類のアトラクションがあり、その中には「ザ・シャーロック」「ジャック・ザ・リッパー」「ザ・キャバレー」のリアルな世界観を体験するものから、「【推しの子】イマーシブ・ラリー」や「東京リベンジャーズ イマーシブ・エスケープ」や「第五人格 イマーシブチェイス(Identity V)」などの、人気アニメ・ゲーム作品とのコラボ作品がラインナップされています。これらのアトラクションは、10分から最長105分の体験時間が設定されていて、来場者を異なる世界観へと誘います。会場マップは下記より閲覧が可能です。
https://immersivefort.com/assets/common/pdf/ImmersiveFortTokyo_GuideMap.pdf

料金体系
入場料は、大人(12歳以上)は6,800円から、子ども(4~11歳)は3,000円からで、3歳以下の子どもは無料です。一部の特別アトラクションには別途チケットが必要となります。
詳しくは公式HPをご覧ください。
https://immersivefort.com/#ticket

今回は、2024年2月29日の閏日に実施された、開業前日 合同取材会・オープニングセレモニーの模様をお伝えします。体験したアトラクションは「東京リベンジャーズ イマーシブ・エスケープ」「第五人格 イマーシブチェイス」の3アトラクションを体験したので、そちらのレポートをお届けします。

※核心部分のネタバレには触れてはおりませんが、導入や感想などをお伝えするため、事前情報を知らずに体験されたい方は、これ以降を読むことはお勧めいたしません。

・東京リベンジャーズ イマーシブ・エスケープ(体験時間:約105分)

あの東京卍會メンバー達が、“リアルに”目の前に登場。
彼らの窮地を救うため、あなたは東京卍會メンバーと肩を並べる「登場人物」として物語に巻き込まれていく…!
時には頭脳、時には勇気、そして仲間を想う気持ちを振り絞り、皆の未来を変えることができるのか…?
これは、演劇でも謎解きでもない、いまだかつてない完全没入型の“イマーシブ・エスケープ”体験だ!
『東京リベンジャーズ』のリアルな世界で、未来を変える大興奮を!


参加者は最大3人1組で行動を取ります(1人で行ったとしても、現地でチームを組んでもらいます)。1チームに1つの端末が与えられ、進行していくことになります。端末には、タケミチとのメッセージやりとり、ゲーム進行用のメモ、施設情報など様々な情報があるため、しっかりと把握して進める必要があります。


この作品のポイントは3つです。
・『東京リベンジャーズ』キャラクター達が目の前で繰り広げる物語
・『東京リベンジャーズ』の世界に入り、キャラクター達と一緒に行動
・演劇+物語体験+謎解きの総合的なイマーシブ・エスケープ体験

最も大きいのは、『東京リベンジャーズ』のキャラクター達が目の前で立ち回り、物語を進めてくれることです。まさにアニメから登場してきたようなキャラクター達がそこにいて、彼らとの交流が作品世界への没入を深めてくれます。
それらに加え、本作は総合的なエンターテインメントを目指しています。
キャラクター演劇、物語体験により没入感を高め、参加者が能動的にクリアすべき謎を解き明かしていくことで、キャラクター達との一体感を生み出します。ちなみに謎の難易度ですが、謎解きゲームを普段から遊んでいる人でしたらそこまで悩むことなく遊べるようになっています。逆に普段から遊んでいないような方にはちょっとだけ難しいかもしれません。そんな時は、ぜひ近くにいるキャラクター達に相談してみましょう。きっとそれとなくヒントをくれるはずです!(交流もできて物語も進みます。一石二鳥ですね)


筆者チームはかなりスムーズに進行し、全てをクリアしたはず……です。とはいえ、そこに至るまでにはたくさんのトラブルに見舞われ、敵対している不良たちから隠れ、襲われ、交流して……あっという間の105分でした。
感想としては、『東京リベンジャーズ』のファンなら絶対に体験した方が良いコンテンツです。キャラクターとこれだけ会話できるものは他にないでしょうし、緊張感のあるシチュエーションも体験できるし、随所に盛り上がったり、テンションの上がる演出満載です!

逆に原作を知らない人はどうなのか……というと、こちらもおすすめです。なにせ、不良の抗争に巻き込まれてしまうんですよ? 普段体験できない非日常をぜひ味わいましょう!

本日お披露目となったキャストのスチール撮影。

イベント終了後には、トーマンのメンバー達と記念撮影をするチャンスも! 

・第五人格 イマーシブ・チェイス(体験時間:約12分)

迫り来るハンターのおぞましい形相とフォルムや、恐怖に高鳴る心臓のバクバク音は、第五人格の世界そのもの。
サバイバーの一員となったあなたは、ミッションに挑み、チーム全員の脱出を目指してメイズ内を駆け回る。
拘束された仲間を救出すべきなのか、それとも救出ではなくミッションのクリアに専念すべきなのか…。
すぐそこに迫るハンター、無情に減っていく残された時間…。
次々と巻き起こる、超スリリングな展開にハラハラドキドキが止まらない!


参加者は最大6人1組で挑みます。原作ゲーム同様、サバイバーとして暗号機を5つ解読し、脱出ゲートからの脱出を試みます。暗号を解読には時間がかかりすぐには終わりません。そうしていると音もなく忍び寄るハンター……に捕まってしまうと、ロケットチェアに拘束されて行動ができなくなってしまいます。その隙に他のサバイバーは暗号機の解読を試みたり、拘束された仲間を助けに行くこともできます。このように、まさに「第五人格」のゲームを遊んでいるような体験を味わうことができます。各サバイバーにはスキルもあり、効率よく使うことで、逃げ出せる確率を高められるでしょう。

と、ここまで書いておきながら、我々は残念ながら最終的に脱出することができず、ハンターの餌食となってしまいました。もう少しああしておけば、あの時あそこで……という反省点もあるため、いつかリベンジしたいと思います。
幸いこのアトラクションは所要時間が「約12分」となっていますので、回転率が高ければ1日に何度か挑戦できるのではないでしょうか。ぜひ、脱出を目指してください!

・ザ・シャーロック(体験時間:約90分)

舞台は、広大なスケールで再現された19世紀ロンドン、そして名探偵ホームズに舞い込んだ“不可解な事件”。
あなたはこの世界を自由に歩き回りながら、同時多発的に起こる、その瞬間・その場所でしか出会えない体験の数々に“当事者”として巻き込まれていく??
一つの小説にも比類する重厚で壮大なストーリーに完全没入し、気づいたらあなたは事件の解決者?被害者?…それとも容疑者か?!
「衝撃の結末」と「唯一無二の当事者としての体験」がつながったとき、驚きで心が逆立つ感動と興奮に包まれる??

このアトラクションのポイントはまさに自由に歩き回れることにあります。どこに行くのも参加者の自由。そこで何が起きるのか、裏で何が起きていたのか、たとえ同じ作品を体験したとしても、目撃した内容が異なることで人それぞれの体験をすることができるというのが一番の魅力です。まさにイマーシブシアター。


アトラクションに踏み入れると、まさにそこはベイカー街。
歴史を思わせる街並みにはそこに住む人々が闊歩しています。悠然と肩で風を切る貴族風の紳士淑女に物を売ろうと声をかける少女。道端で酔い潰れる男に身元証明をするスコットランドヤードの警官。なぜかサーカスの喧伝しながらうろつく浮浪者風の男。一気に小説の世界に来た! という気持ちに包まれます。

序盤に、オープニングイベントとして、大広間でシャーロック・ホームズが事件を見事に解決する模様が披露されます。そして、そこからは主要キャラクターが分散。参加者もそれに伴い、自由行動です。筆者はシャーロック・ホームズについて行きたい気持ちがありましたが、まずはきっと事件が起きる場合は警察が見つけるだろうと思い、レストレード警部を追跡。同じ気持ちで行動する人も多いようで、レストレード警部を筆頭に大名行列(基本的に、参加者はキャラクターからは認識できていないていです)となっていました。警官から報告を受け、階段を上り、事件があったであろう現場へ……。そこには、顔に皮を向かれ腕を斬られた娼婦の死体が!

※下記写真にありますが、この死体のクオリティがとても高いため、グロテスクな表現が苦手は人は閲覧はお勧めしません。


警部は死体から得られる情報だけでは推理する手立てがないことを悟り、名探偵シャーロック・ホームズに救援を求めます。助手のワトソンを連れ、さっそうと現場に着くと、そこから現場検証を行い聞き込みに入ります。筆者もついていきます。そうそう、当初の予定ではレストレード警部を追跡していく予定ではありましたが、気が付けばホームズを追っておりました。それ以外にも被害者の関係者である娼婦たちの証言を聞くために寄り道をしたり、サーカス団の動向を見に行ったり、ホームズと別行動をとっているワトソンを追いかけたり……。気になるところが多すぎて、行ったり来たりしてしまいます。
次々に起きる事件、明かされる真相、最終的な結末は……と、見どころは多くあるわけですが結論をお伝えすると「目が足りない!!」ということです。様々な場所で色々なことが起きているので、それを網羅することは難しいでしょう。

もし複数人で遊びに行かれる場合は、一緒に行動するのも良いですが、別行動を取って好きなように行動するのもお勧めです。そして、アトラクション終了後に感想戦として、それぞれが見たものを伝えあうと、より物語の全体像の認識を深めることができます。もちろん、複数参加することも良いでしょう。あえて違う場所に行くことで新たな発見があるかもしれません。


キャストとの交流をしている参加者の方々も見受けられましたが、それほど多くは無い飲食でした。見えていない箇所で色々とやりとりが繰り広げられている可能性もあるので、ぜひそういった場面に遭遇したいものです。

本アトラクションは最も「イマーシブシアター」を体現している看板タイトルだと感じました。人々の思惑が渦巻く霧の都ロンドンを、ぜひ体験してください。

3アトラクションを体験して

まずお伝えしたいことがあります。

・アトラクションには軽装で挑みましょう

とても重要なことです。全てのアトラクション、徒歩で歩くシーンが非常に多いです。荷物やコートが移動の妨げになるかもしれまん。可能な限り身軽な装いでアトラクションに挑んでください。筆者は、普段デスクワークのため、3アトラクションを体験しただけでも疲労はかなりのものでした。そうですね、「軽装で挑みましょう」に「普段から運動をしておく」も加えておきます。

表題につきまして。全て似て非なる方向性が分かれたアトラクションだと感じました。「東京リベンジャーズ イマーシブ・エスケープ」は複合的なエンタメ作品、「第五人格 イマーシブ・チェイス」は勝ち負けの発揮するゲーム体験、「ザ・シャーロック」はイマーシブシアターのお手本のような作品でした。イマーシブシアターと銘打たれていてもこれだけ方向性が異なり、遊び応えのある体験コンテンツが楽しめるだけではなく、さらに未体験のアトラクションが8つもあるわけです。次はどんな体験をさせてくれるのか、そういったワクワクを感じました。

記事:木皿儀/撮影:ケイヒカル

開業セレモニー

開業セレモニー。株式会社刀CEO森岡毅さんからもイマーシブシアターに対する魅力と、それをテーマパークでの没入感ということに挑戦が伝えられました。曰く「従来では成し得なかったハラハラドキドキの度合い」が従来とは異なると主張し、来て頂きたいのは「イマーシブ」と聞いてもピンとこない方に体験して頂きたい。このユニークな感動を沢山の人に体験して頂きたいと締めました。

なお「イマーシブ・フォート東京」には、まだ紹介していないアトラクションや、物販コーナー、飲食コーナーなども目白押しです。おそらく1日では遊びきれない魅力が詰まっています。ぜひ、他では得られない「ハラハラドキドキ」を感じてみましょう。



画像提供:イマーシブ・フォート東京
Ⓒ和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会
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