【ゲネプロレポート】シリーズ第四弾にして完結編! 登場人物全員が笑いに、涙に全力投球! 舞台『宇宙戦艦ティラミス』完結編〜ファイナルラストはエンドの終わり〜

レポート

9月2日(土)から3日(日)にかけて岐阜県瑞穂市サンシャインホールで上演された舞台『宇宙戦艦ティラミス』完結編〜ファイナルラストはエンドの終わり〜。9月7日(木)から始まる東京公演に先がけて、ゲネプロと囲み会見が行われました。

シリーズ第四弾にして完結編となる今作は、舞台完全オリジナルストーリー。宇宙戦艦ティラミスに所属するエースパイロットのスバル・イチノセ(演:校條拳太朗)と、その兄イスズ・イチノセ(演:高本学)、そして彼らを取り巻くユニークなキャラクターたちの“最後の戦い”を描きます。

今回の『ティラステ』もこれまで同様、いろんなジャンルのギリギリ(?)なパロディや笑えるシーンが盛りだくさん。かと思えばスバルとイスズの母であるサチコ・ホリエ(演:磯貝龍乎)の秘密も明かされ、壮大な家族の物語が物語が展開されます。

終盤には同シリーズを長年見守ってきたファンにはたまらない完結編ならではの演出も。最後の最後まで舞台から目が離せません!

また、ゲネプロ後に行われた囲み会見(登壇キャスト:校條拳太朗、高本学)の様子は以下の通りです。

ーー先立って岐阜公演を終え、いよいよ東京公演がスタートします。今の気持ちは?

校條:岐阜公演は初演ぶりなのですが、僕は岐阜での公演ってこの作品でしかやったことがないので、めちゃくちゃ楽しかったです。楽しかった分、舞台後半の展開では寂しい気持ちにもなりました。完結編ということで、ラストなので悔いのないように、最高のチームで楽しみながら東京全15公演、全力で挑みたいと思います!

ーー今回の公演について、稽古や岐阜公演での手応えはいかがでしたか?

高本:ラストということで、稽古の段階からキャストみんな気合いが入っていました。また、この舞台は稽古だけでは分からないことがたくさんあって。アドリブシーンでどんな風にお客さんが笑ってくれるかなどは、岐阜公演で実感することができてよかったです。東京公演は公演数も多いですが、1回1回丁寧に、スタッフさんも含めて一人一人が一致団結して、笑いながら泣ける作品を目指して千秋楽まで駆け抜けたいです。

ーー今作でシリーズ完結となりますが、初演から振り返って印象的だったことは?

校條:こういう作品なので、全部が全部自分の中で色濃く残っているんですが、何と言っても初めてこの作風に出会った時が一番衝撃的でした。普通の舞台では絶対にやらないようなタブーを自らやっていく作品なので、最初は「何だこれ!?」ってすごくインパクトがありました。

高本:第一弾から第四弾まで5〜6年くらいですが、これだけ長い間続けていける作品ってなかなかないんです。これだけの間、イスズとスバルとして僕と校ちゃん(校條)が生き続けられているのは、お客さんの愛情があってこそ。お客さんが『ティラステ』のことを理解して、一緒に盛り上げてくださったことが印象深いです。

ーー今回の公演で、特に見て欲しいところは?

校條:過去最多のキャラ出演数になっています。『ティラステ』は早替えが醍醐味ではあるんですが、観ている方にも分かりやすいくらい今回は忙しくて。慣れている人は、バタバタしている裏側も想像しながら楽しんでもらえたらと思います。いろんなセクションでいろんな大人が全力でふざけているので、ぜひひとつも取りこぼさずに笑ってもらえたらと思います。

高本:暖かいメッセージがたくさん乗っかっている作品なので、ふざけているところはあるけれど、そこは大切に表現して行きたいです。今回で言うと母と子のエピソードがしっかり描かれているし、またイスズとスバルについても、兄が弟に伝える兄弟愛だったり、スバルの成長というストーリーが描かれています。大きな愛に包まれている作品なので、そこをぜひ観ていただきたいです。

ーー最後に、観客の皆さんにメッセージをお願いします。

高本:5年間『ティラステ』を応援してくださって、ありがとうございました。終わるのは寂しいんですが、この作品が皆さんの心に残る一作になれば嬉しいです。5年間の集大成を、カンパニーのみんなとスタッフさんと、全員で届けていきたいと思っていますので、1公演と言わず、全公演観にきてもらえると嬉しいです。

校條:『ティラステ』はアドリブも多く、どんどん内容が変わっていく舞台なので、見れば見るだけお得です。笑いは体の不調にも効くなんて言ったりしますけど、この作品を見ている間だけでも、日常の辛いことを忘れてハッピーになってもらえたら。皆さんの人生の良い一部になれたら嬉しいです!

取材・文:井上明日香/撮影:ケイヒカル

■公演概要
舞台『宇宙戦艦ティラミス』完結編~ファイナルラストはエンドの終わり~

原作:宮川サトシ 伊藤亰(新潮社「くらげバンチ」)
脚本:米山和仁(劇団ホチキス)/宮川サトシ
脚本監修:なるせゆうせい
演出:米山和仁(劇団ホチキス)
企画製作・プロデュース:4cu/「based on origin」project
岐阜公演・後援:瑞穂市文化協会
主催:舞台『宇宙戦艦ティラミス』完結編 製作委員会

出演:
スバル・イチノセ:校條拳太朗、イスズ・イチノセ:高本学
ヴォルガー・ハマー:上田悠介、リージュ・ルロワ:出口亜梨沙、
スバル・ビヨンド:伊藤孝太郎、エスカレド・キャデラック:正木航平、
ジネッタ・メトゥス・ウォークレット:高橋紗妃、タタ・デーウ:山沖勇輝
サチコ・ホリエ:磯貝龍乎

会場:
2023年9月2日~3日
岐阜公演 岐阜県瑞穂市サンシャインホール
※瑞穂市文化協会誕生20周年記念公演

2023年9月7日~17日
東京公演 IMAホール

料金:
東京公演 平日:7,900円(税込) / 土日:9,800円(税込)
岐阜公演 5,900円(税込)

公式サイト:https://tiramisu-stage.com/
公式Twitter:https://twitter.com/tiramisu_stage

©宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会
©舞台『宇宙戦艦ティラミス』完結編 製作委員会