【インタビュー】アニメ化が発表された話題沸騰の「エグミレガシー」。世界観設定・キャラクターデザインを担当した声優の江口拓也さんに、全てを聞く!

インタビュー

声優の江口拓也が世界観設定、キャラクターデザインを手がけたカードゲーム「EGUMI LEGACY(エグミレガシー)」のアニメ化が決定した。「貝社員」のモリ・マサが監督を務め、江口も声優として出演する。

カードゲーム「エグミレガシー」とは

原作ゲームは、人気声優とのコラボレーション企画を展開する「TAKALAKA(タカラカ)」が江口とタッグを組んだプロジェクト「EGUMI」の第10弾で、江口が世界観設定とキャラクターデザインを担当した。プレイヤーは探索者となって、超常的な存在の力を借りながら文明崩壊前の「エグミレガシー」を探す冒険を繰り広げる。


今回、メディアクトではカードゲームの企画から、アニメ化が決定した経緯、今後の展望などを伺うべく、江口拓也さんに直接インタビューを実施しました。

※なお発表前の配役などがあるため、一部●で黒塗りしている部分があります。ご了承ください。

■「エグミレガシー」について

――「エグミレガシー」はどのように誕生したか教えてください。

江口:色々な声優さんとアパレルコラボしているTAKALAKAさんと一緒に、元々「EGUMI」というアパレルとかそれに近いグッズを一緒にやらせて頂いていたんですけれど、次に何を作るか……みたいになって、アナログのカードゲームとか、そういったものをちょっとやっていきたいというところから、色々なご縁を繋げて頂いて制作できたって感じですかね。

※イラスト制作の模様は下記の動画より確認できます。

――それでは、どういうものを作るかという話になるとは思うのですが、江口さんのイラストがカードゲーム化するというご依頼があった時にはどういうお気持ちでしたでしょうか?

江口:そのEGUMIで作られるグッズもほぼほぼ僕が絵を描いているので、今回もそれが前提というところだったんです。たとえば小学生の頃ってよく自分たちの描いた絵に能力とか付けて、簡易のアナログゲームみたいなことはやっていたな、みたいな懐かしい気持ちになりました。

――イラストを描く時って緊張などはされますか?

江口:ないですね。上手く描こうと思ってないので。

――なるほど! 動画でも描いている模様が見れますが、確かに迷いがなかったですね。

江口:迷ってないです。迷う明確な目標がないですからね。道が決まっていなければ迷うこともない。

――「道が決まっていなければ迷うこともない」至言ですね。それに付随した質問にはなりますが、イラストを描く際に「こだわり」とかってあるんでしょうか?

江口:こだわりは特にないです。なので、何も考えていないことですかね。「考えたら負け」っていう。

――なるほど。描いている模様を見ていましたが、途中まで完成形がどうなるかわかりませんでした。

江口:そうですね、一緒の気持ちです(笑)

■アニメ化について

――アニメ化が決まったという話を聞いた時はどう思いましたか?

江口:「正気か?」と。……なので、正気ではない人たちがゴーサインを出したんだなって思いました。

――びっくりしたってことですかね。

江口:そうですね。なんて言うんですかね……僕の絵を動画にしようみたいな考えがね、おかしなことですから。アニメがどんな風になるのかというのも想像できなかったですね。なんか「ただごとではない」というのはわかりました。

―ーすでにアフレコが始まっているということですが、今回レジェンダリー・ファイナル・クライマックス・ボムというキャラクターを演じて、苦労したこととか、楽しかったこととかありますか?

江口:あんまり苦労はしたくないんですけどね……モリ監督が、僕が当時描いた絵とか、その時に出てきた「何も考えてない設定」みたいなものをうまく拾ってストーリーにして頂けたので、元々は自分が作っているけど、ある意味モリ監督の思い描く何かみたいなもののオーダーに応える作業でしたね。そうなると、ある意味普段やってることと変わらないです。
ただ、モリ監督の独特の世界観とセリフ回し・テンポ感がすごいので、どの人に聞いても「大変だった」「よくわからなかった」って言われます。キャストはほぼ81(江口さんの所属事務所・株式会社81プロデュース)で固められているんです。

――今の回答で気になる発言がありましたが……「何も考えてない設定」とおっしゃいましたが、以前のキャラクターを考えられている時はそのような状況だったんですか?

江口:何も考えていません。フラッシュアイデアです。

――なるほど(笑)、それでは話を戻して。収録に関して他の方々はたいへん苦労されたようですが、江口さんとしてはそこまで大変ではなかったんですね?

江口:今までモリ監督が作られたアニメーションにも出演させて頂いてたりとかしたので、やっぱり作り方というか、テンポ感とか、そういったものは、自分の中では分かっていましたから。本当に独特の世界観なので、そういった意味では割とすんなりと受け入れられました。

――元々の下地が元々あったのでよかったということですね。逆にいうと下地がないとこのキャラクターとテンポ感とかが……。

江口:独特なモリ監督の世界観と、よくわからない僕の絵というのが重なると、もはやカオスってところだと思うんです。

――それらに紐づく質問になりますが、他の出演者の方々とは本作について何か会話などありましたか?

江口:「巻き込まないでください」ですね。それは、一部の共演者ですけれど、●●●●●さん、●●●●さん……あ、●●●●さんは「高熱の時に見る悪夢」って言っていました。あとは●●●●●と●●●●とは飲んでるときに話したんですけど「なんなんですか」と言われましたね。

――……ポジティブな感想とかは?

江口:ポジティブな感想は……よくわからないこと、ですかね。それこそ●●●●●と●●●●は、作品の話をしていく中でよくわからない部分を考察したりしていました。案外、そこはやっぱりモリ監督が作られている世界観なので、一見意味のなさそうなことにも意味を持たせていて、観ていくと繋がっていくみたいなミステリー要素があって……。それが考察がいのあるアニメになるんじゃないかなって。
……ある意味、考察した先が泥沼かもしれないけど。僕もまだ最後まで知らないので、散々考えさせておいて! みたいになるかも(笑)

――アニメ『エグミレガシー』ですけど、見どころはこれだ、というのはどこでしょうか。

江口:先ほども言いましたけど、ある意味、事件が起きて、それを解決するっていうところでは、ミステリー要素なんですよね。一話ずつでそれぞれで完結ってわけじゃなくて、本当に続き物なので、第一話から順を追って最後まで一つのストーリーとして観れるんじゃないかな、と。それと1話あたりが見やすい10分ぐらいのアニメなので、皆さんの隙間時間にさらっと観れるようなアニメになっていると思いますね。

■各キャラクターについて

――ご自身で描いたキャラクターの中でお気に入りというのはいますでしょうか?

江口:そうですね……全部等しく同じエネルギーだったので、全部同じ気持ちですね。
あ、でもうやっぱり「犬」(犬と書いて、ゴールデンレトリーバーと読みます)。犬はね、●●●さんがね、声を声を当てていて、すごい愛着の湧く犬になりましたね。自分で描いた時からさらに声が吹き込まれて愛着が湧くようになりました。
あとは「楽園(楽園と書いて、エンドオブザワールドと読む)」も。●●●●さんがやって頂いて、かわいくなるなとは感じました。
あとは……「望遠鏡(望遠鏡と書いて、ゴッドアイと読む)」も気持ち悪くて好きです。

※カードデザインは再販版の新バージョンものになります。

――「ゴゴゴ……」としか喋られないんですよね?

江口:大先輩の●●●●さんを第一話から呼び寄せて、出ない間ずっと待機してくれてて。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになっていて、満を持して喋ったと思ったら「ゴ」しか言わないって。でも、他の人は文句を言っていたんですけど、●●●●さんだけはずっとニコニコしていたんで。

……一番、怖いなって思います。逆に。

――今後、どんなキャラクターを出したいという案などはありますか?

江口:ないです。

――その答えはなんとなく察していました(笑)

江口:出したいキャラクターはないです。出てくれば出るっていうだけですね。なにか構想があるとかそういうものは一切なく、与えられたものに応える。言われれば描きます。

――それでは、グッズ化したいキャラクターがいたりしますか?

江口:「楽園」とケツみたいなやつは並べやすいセットになれば良いなって思いますね。ケツの横にあるから本当にソフトドリクリームなのか疑われるっていうところがあって、あえて揃えたいって。それだけがやりたいために作ったキャラクターですから、揃ってくれないと困ります。

――ケツって認めていいんですか?

江口:いや、ケツではない。門番ですね。それがアニメでは村人っていうモリさんの解釈なんですよね。

――カードゲーム化→アニメ化→となりましたが、次に目指すものというものはありますか?

江口:目指したくはない。まぁ、何か始まったら受け入れる感じですかね。あ、でもたとえば持ち運べるタイプの育成ゲームとかどうですかね? 卵から幼年期があって、成長期になって、みたいな。

――いろいろと展開することを期待しています。次の質問。江口さんにとって『エグミレガシー』とはなんですか?

江口:「頭の片隅のバグ」です。つまり、「無意識の具現化」。

――ありがとうございます。最後に、「エグミレガシー」のアニメが始まるということで、楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。

江口:楽しみにしているかわからないですけど、本当に僕のよくわからない絵が、モリ監督の力によってストーリーが加わってアニメ化になるっていうことです。そこで、関わってくれるキャスト人は個々が本当に力のある人たちで、今回はできるだけ被害者を最小限に食い止めるために、自分の事務所で行くことにしました。
ノリに乗ってる人たちを入れてくれってわがままを言ったので、その人たちの全力でやってくれたお芝居は聞いてて癖になる。聞いて観て楽しいんじゃないかと思っています。その辺りは本当に楽しみにして頂きたいです。

――ありがとうございました。

取材:木皿儀/写真:ケイヒカル

■EGUMI LEGACY アニメ化記念??
・カードゲーム&ぷくぷくシール再販決定!


カードゲーム&ぷくぷくシールが仕様を変えて再販決定。
おまけが付くとか付かないとか…??

【受注期間】
5/13(月)~5/27(月)
詳しくはHPをご覧ください。https://www.takalaka.tokyo/

アニメ化記念イベント「エグー島からの贈り物」開催決定!


■開催概要
タイトル:エグー島からの贈り物

期間:2024年5月10日(金)~6月2日(日)
・平日  12:00~20:00
・土日祝 10:00~20:00
場所:WACCA池袋4F「Cafe DEAD DROP」
イベント内容:
・参加無料の体験型イベント”エグー島からの贈り物”(体験時間は15分程度)
【参加者特典:オリジナルステッカー】
・ミニ原画展
・PV上映  などを予定

・HP:https://mysterytown.jp/news/egumilegacy-event/

■アニメ「エグミレガシー」
公式サイト:https://egumilegacy.com/

[スタッフ]
キャラクター原案:江口 拓也
監督:モリ・マサ
脚本:モリ・マサ / 北野 克哉
企画・制作:スタジオアウトリガー
制作協力:81プロデュース
製作:エグミレガシープロジェクト
©2024エグミレガシー/江口拓也