【インタビュー】舞台『ワイルド番地』主演・石川雷蔵さんインタビュー。初めての主演からプライベートの模様まで!
舞台『ワイルド番地』が2024年4月5日(金)~4月14日(日)にあうるすぽっとにて上演されます。
今回、メディアクトでは主演の石川雷蔵さんにインタビューを実施しました。舞台の魅力、ご本人の意気込みなどをご覧ください。
――今回の『ワイルド番地』という舞台の出演が決まった時のお気持ちを教えてください。
石川 びっくりしましたね。そういうお話を頂いているというのは聞いてはいたんですけども、まさか主演だとは。まだ2回目の舞台で、まさか主演をやらせて頂けるとは思わなかったので、本当にびっくりが大きかったですね。最初はそう思っていて、段々と情報が解禁されていって、色々な人たちの声を聞いたら……ワクワクもあったんですけど、それよりちょっと不安が勝ってて……大丈夫かな? と思っています。ただ昨日、本読みをやらせてもらって初めての顔見せだったんですけど、良かったです。皆さんが「イメージ通りだね」とか「キャラクターと合っているね」とか言ってくださって。ホッとしました。これからは不安よりもワクワクが勝ってくるという気がします。
――脚本を読まれた時の率直な感想を教えてください。
石川 お客さんとして観た時に、めちゃくちゃ面白いんだろうなぁって思いました。
ストーリーの面白さもありますし、コメディ要素がすごく多くて、笑えるような台詞や場所がいっぱいありました。この台本をちゃんと汲み取ってできたら、すごい面白い舞台になるんじゃないかな、って。
――ネタバレにならない範囲で構いませんが、どの辺りが面白かったか教えてもらえますか。
石川 ストーリー的にちゃんと1本軸が通っていて、伝えたいものが明確にあるんですけど、その中で台詞の言い回しだったり、キャラクターの設定とかすごい。ある意味、演じる方によって全然変わってくるとは思っていてある種の役者さん役者さん同士の演技バトルという感じになりそう。俺はこういうのを持ってくるけど、お前はどう返すんだ? みたいな。いい感じな掛け合いになったら、観ているお客さんは絶対に楽しんで下さると。僕たちの中でも色々な演技バトルができるというのがすごいので、そこが面白さです。
――稽古が始まったと思いますが、顔合わせをした時の印象や雰囲気など教えてください。
石川 台本をもらって最初読んだ時に「このセリフこういう感じで言うのかな」とか他の役について想像していたんですけど、皆さん僕以上に色々な発想を持っている方たちがいっぱいで、和気藹々という感じではないのですが、すごく台本に向き合っていくという共通認識、同じものを持っているって思いましたね。
――昨年、舞台と朗読劇を経て、3回目の舞台で主演を務めることになりましたが、今の心境を教えてください。
石川 今まで一緒にやらせてもらってきた方たちの中で、主演の方々は「主演だぞ」って感じの人はあんまりいなくて、良い意味なんですけど、背中で引っ張って頂ける方々が多くて。僕もそうなれたら良いなって思いつつも、すごく難しいな、とも。劇団ホチキスさんの中にポンって入っていて主演となると色々な難しいな、って思っています。まだまだこれからって感じですね。
やっぱ他の人の真似事をしてもその人の二番煎じになっちゃうんで、僕は僕なりに経験が少ない中、ついてこいって感じではなく、僕が誰よりも頑張ります。誰よりも頑張って、誰よりも元気に楽しく、この作品をいっぱい楽しみながら稽古とかもしていこうと思います。そういうのを全力でやれば、他の皆さんも楽しくできるんじゃないかなとは思っています。
――少し話題を変えさせて頂きます。このお仕事を始めるきっかけなど教えてください。
石川 事務所に入るまではこういう仕事にあまり興味が無くて知らなかったんです。よくある親が勝手に資料を出していたパターンで、急遽、事務所のオーディションを受けることになって受かりました。
最初はもう俳優をやりたいって思っていましたけど、色々なことを試していこうと……歌ったり踊ったり、なんとなくそつなくこなしちゃっていたので、鼻が伸びていたと思うんです。今まで何もやったことない中で、急にテレビっていう存在に出たり、もう舐めていたとまではいかないですけど、軽く考えていました。そんな中『高津川』という映画に出させて頂いた時に、僕の一回り二回り上の役者さんたちが監督さんに向かって、色々と質問をして、必死に台本に色々と書き込んでいて……こんな先輩達が必死にやっているのに、自分はなんでこんなに舐めてしまっているんだろうと実感したんです。役者として演技をもっともっとやりたい、もっと自分の中でこう極めていきたいなって思って、今に至ります。
――色々とお仕事をしている中で、今後どういったお仕事をしたいと思いましか?
石川 そうですね、 すごい舞台も楽しいですし、やりたいなとは思うんですけど、一方でドラマだったり、映画だったり、という映像の方の作品にもチャレンジして出たいなと思っています。
――SNSでフィルムカメラを購入したとありましたが、何かを撮影したりしているんですか?
石川 地元の友達と遊ぶ機会が結構ありまして。仲良しで10人くらいで固まっているんですけど、今は集まれるんですけど、みんな仕事が始まったり社会人になっていく中で、集まり辛くなっていくんだろうなって思った時に、スマホじゃなくて味のある写真をみんなで残せたら良いなって思ったんです。
――どうですか、今のところ写真は。
石川 苦戦していますね……なんでこんな白いんだよ! っとか。これで大丈夫だよな……っていざ現像したら、真っ暗とか。くそっ! って。これから勉強して想い出を取っていきたいと思います。
――趣味にアニメ鑑賞とありましたが、好きなアニメとか最近観たアニメがありますか?
石川 好きなアニメは『Charlotte(シャーロット)』っていうアニメなのですが、あれがすごい好きでして。
――その世代ではないですよね?
石川 全然違います。サブスクであらゆるアニメを漁ってた時に見つけて、歌も良いし、途中からの展開の「え?」みたいなこともありますし、もう何回泣いたか分からないぐらいですね。
――リアルタイムで見るよりも、そういった形で過去の作品を探してみることが多いのですか?
石川 はい、そんな感じですね。最初にアニメにハマったのが異世界転生モノだったんで。あと、『ソードアート・オンライン』とかも好きですね。アニメっぽい、特殊能力とかを持っているものが好きです。異世界転生モノをずっと観てて、ちょっと学園ものや日常に特殊なものがあるのに入って来た時に『Charlotte』は見つけたんだと思います。本当に好きです。ふとした瞬間に一気観しちゃうんです。
――それでは、たとえばお休みの日とかは何をすることが多いとかありますか?
石川 休みの日は家にいることが多いですね。家で ドラマ見たり、映画見たり。あと、寝られるだけ寝ますね。お仕事がある日はもっと寝たいのに……って思う時があるので、休みの日はとりあえず寝られるだけ寝て、ゴロゴロして起きて、ドラマ見て、映画見て、漫画読んで、筋トレして。もう夜になるので、友達と飲みに行ったりします。
――見るドラマや映画というのは決まったジャンルなどはあるんですか?
石川 そこはもう何も考えず、検索したり、あとはSNSで映画紹介しているアカウントがあるので、それを保存しておいてチェックします。ジャンルの好みとかは無くて、なんでも観ていますね。
――ありがとうございます。それでは舞台の話に戻させて頂きます。今回の舞台の見所はここだよ、ということを教えて頂けますか?
石川 そうですね「決闘課」という部署の濃いキャラクターの掛け合いですね。小さなバトルがたくさんあって、でも決して殴り合うとか刀で斬り合うじゃなくて、変なバトルがいっぱいあって、最終的に大きなぶつかり合いがあるんです。そういった大小様々な奇妙な対決が面白いので、手に汗握って応援してほしいですね。
――それでは舞台を楽しみにしているファンの方、また劇団やほかの役者さんのファンの方へのコメントを頂けますか。
石川 僕を応援してくださる方へ。色々なお仕事をやってきた中で、初めての主演をご指名頂きました。皆さんの反応を見て、いつも勇気とかパワーをもらっています。実際に皆さんの前で主演という立場で演技ができるという機会を頂けたので、いつも応援してくださっている皆さんに成長した姿を見せたいです。ぜひ舞台に来て頂ければ、と思います。
年齢が一番下で、その中で主演という立場でやらせて頂く上でも、僕自身、経験とか技術が不足していたり、まだ劣っている部分は多いかもしれません。できない部分、わからないところがあれば皆さんに支えてもらいながら、自分でできるところは人の二倍くらいのエネルギーで頑張るので、ぜひ見に来て頂けれたらと思います。
――本日はありがとうございました。
取材:木皿儀/撮影:ケイヒカル
■公演概要
タイトル:ワイルド番地
日程:2024年4月5日(金)~4月14日(日)
会場:あうるすぽっと(東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル2F)
脚本・演出:米山和仁
出演:
石川雷蔵
松井勇歩
正木郁
小坂涼太郎
日向野祥
本西彩希帆
我膳導
野口オリジナル
小玉久仁子
山﨑雅志
齋藤陽介
内村理沙
山本洋輔
チケット料金:
スーパープレミアム席: 10,000円(税込)(最前列含む前方席・特典付)
一般席: 7,000円(税込)(前売・当日共通)(全席指定・税込)
公演ホームページ:https://hotchkiss.jp/wild/